カイツブリを見た日

カイツブリ・・・カタツムリ・・・でんでん虫?
カイツブリ・・・カタメツブリ・・・ウィンク(え?)

以前からカイツブリとは、どんなものか、気になっていた。

    貝? 虫? 鳥?
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井の頭公園自然文化園で、初めてカイツブリをくわしく見た。
カモよりずっと小型で、敏捷に泳ぎ回り、スーッと潜ったかと思うと、
水中で小魚を射止めてしまう。水槽は、水中と水上が観察できる
設計になっていて、その動く様子をガラス越しに撮った。


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カイツブリ
(Tachy-
baptus
ruficollis
カイツブリ科)











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カイツブリは古名を
鳰(にお)と
言い、
琵琶湖に多いこと
から、




琵琶湖の雅名を鳰の湖(におのうみ)と言う。
ああ、それなら、耳にしたことがあります。

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オシドリは小さな池で飼われていた。ケルンの森の奥深く、ひっそり
とした池で、初めてオシドリの野生の群れを観た感動を思い出した。
                             ケルンのオシドリ
オシドリ(Aix galericulata カモ科)。

英語ではMandarin duckと言われる。何となく東洋的な雰囲気の
鳥で、西洋で野性種を見るのは珍しかった。
# by tamayam2 | 2008-01-29 12:44 | 日々のできごと

寒い中に咲くけなげな花々

日本列島は、寒気の帯の中にすっぽり包まれてしまったようです。
寒いですね、日本の家屋は!
私の家は築約40年の家なので、お風呂場やトイレの寒さは、尋常
ではありません。
セントラル・ヒーティングの欧州の家屋から見ると、どうしても
行動が鈍くなり、縮こまりがちになってしまいます。(笑)
でも、そうもしておれず、この1月をなんとか生きぬかなくちゃぁネ。
先週、先々週に見た植物を記録しておきましょう。
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まず、どこにでも見られるツバキ、サザンカの健気な美しさ。
排気ガスにもめげず、幹線道路沿いにも見事な花を咲かせています。
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まんず、まんず春先に咲くマンサクの花もあちこちで見ました。
この樹木は、面白いことに、昨年の枯れた葉っぱをしっかり木に
つけたまま、その間から花を覗かせているのです。意思の強い
がんばり屋さんというイメージ。 どちらも、17日 皇居東御苑で 
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20日、上野の東照宮で、寒ボタンを観ました。雪囲いをされて、
大事に育てられた深窓のお嬢様といった風情です。
あちこちに俳句の札が立てられており、風流な方々が三々五々
散歩をしておられました。縁台に手あぶりの火鉢がおいてあり
ましたが、そんな手あぶりでは間に合わないほどの冷たさでした。

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ボタンと言えば、春に絢爛豪華な花をつけた後、三羽のプロペラの
ような形の実をつけ、その実がはぜると、赤や黒のドキッとするような
種をこぼす。花の優雅さとはうって変わって生命力がみなぎっている
力づよい種です。


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2007年7月ごろ
ケルンの友人宅で







不忍池(しのばずのいけ)から、御徒町(おかちまち)のアメ横に
抜け、私めは俳句を詠むかわりに、夕餉の干物など買って雑踏の中を
歩きましたよ。ふふふ。

     そのあたり ほのと ぬくしや 寒ぼたん (高浜虚子)
# by tamayam2 | 2008-01-28 07:59 | 日々のできごと

花も実もある ロウバイ

真冬なので、花なら、ツバキやサザンカばかりかと思っていると、
そうでもない。目立たないけど小さな花が幹から吹きだしている。
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薄たまご色のロウバイ。この前、神奈川県で見たものは、濃い
黄色のソシンロウバイ(素心蝋梅 Chimonanthus praecox)。
梅という字が使われているが、ウメは、バラ科。ロウバイは、
ロウバイ科。ともに、中国から日本へもたらされたということで、
東洋的な静けさがある。

いい香りがするので、そばに行ってとうっとりと香りをかぐ。
この木の下にたたずんで、歌を詠む方もあるし、写真を撮って
おられる方もある。

ケルンの植物園にもあった。はじめは、6月ごろ、変わった実だ
と思い、どんな花が咲くのか年間を通して楽しみにして見ていると、
1月ごろ、本当に蝋細工のような繊細な花だけが幹から直接出てきた
のだ。花の後に、やや大振りな葉が出て、初夏に3~4Cmにも
なる大きな実ができているのに気づいた。

花も奥ゆかしいが、実もなかなかユニークな形だ。
たいがい、東洋の樹木のところにひっそりと植えられており、
ドイツ人もそのほのかな香りを楽しんでいた。


花も実もある ロウバイ_c0128628_1148143.jpg
2007年5月
28日。ケルン
Floraにて。






植物園を歩いていると、
その時々に主役に
なる草木がある。

春なら、サクラとか、
バラとか。




しかし、秋のサクラの葉の紅葉のすばらしさや、
秋空に映えるローズ・ヒップ(バラの実)の宝石のような輝きは、
主役ではないが、それを発見した者に大いなる満足感を
与えてくれる。

日本の植物園で少しユーツな感じを受けるのは、
「今見ごろの主役は○○ですよ、さあ、ごらんなさい!」と、
押し付けられる感じを受けること。

どれが主役でどれが脇役かは、見る者が決めること。
年間を通じてその植物の様子が変わっていく姿を観るのが楽しく、
見どころは、花だけではないのである。
# by tamayam2 | 2008-01-16 11:51 | 日々のできごと

温泉地で 同窓会

東京から2時間たらずの温泉地に学生時代の友人と出かけた。
駅から、旅館まで歩いて4キロぐらいと聞いたので、ぶらぶらと
緩やかな坂道を登って行った。急ぐ旅でなし、歩きながらの
おしゃべりは愉しい。
温泉地で 同窓会_c0128628_10385990.jpg

毎年、この時期に会うことにしている仲間たちだが、
一人は、急に病院で精密検査をすることになり、後から遅れて
参加。もう一人は、ご不幸があって、欠席。
まあ、年相応に人生の厚みと複雑さを加え、話題はつきない。
東京では、あまり見かけないアロエの花。(写真 上)
温泉地で 同窓会_c0128628_1040256.jpg

柑橘類がたわわに実る線路わきの道に、雑草のようにスイセンが
群生していた。
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海に近い温泉地とあって干物を干している店が多い。
温泉地で 同窓会_c0128628_1041410.jpg

こういう看板のたばこ屋が昔は、よくあったけど、今は少なく
なったなぁ。

川べりの観光会館のところまで来たら、華やかなキモノ姿のお嬢さん
たちでいっぱい。辺りが急に明るくなった。
13日(日)は、この町の成人の祝賀会の行われる日だった。
温泉地で 同窓会_c0128628_10414166.jpg

あちこちで爆笑がはじける人垣をまぶしく眺めながら、我々の仲間も
年相応のおしゃべりを楽しみつつ歩いて行く。この日は、かる~く1万歩を越えたはず。
# by tamayam2 | 2008-01-14 10:42 | たび

つくば市で バケツランを見る

一生のうちで、今後おそらく見ることがないほど珍しいランが
咲いたそうだよ・・・という情報が入ってきた。
特にランに関心があるわけではないが、そんじゃ、と
茨城県つくば市まで出かけてみましたよ。

秋葉原から、つくばエキスプレスという特急電車に乗るのも珍しい
経験だし。
国立科学博物館 つくば実験植物園には、日本の代表的な植生が
9区画に分類して再現してあります。冬枯れでいまは、見ることが
できませんが、草木一本、一本に名札が付されていて、
学術的な地道な研究が行われていることがうかがえます。


つくば市で バケツランを見る_c0128628_7421615.jpg
広大な園内の
熱帯雨林温室
のなかに、
たった一鉢だけ
くだんの
バケツラン
公開されて
おりました。







バケツランについては、東海大の星教授のサイトでよく説明されて
いますので、ごらんください。       実を結ぶための花の戦略

私が、9月に英国キュー・ガーデンで見たウマノスズクサの一種と
同様、食虫植物の一種です。ダーウィンが進化論を考える上で
影響を与えた植物だということです。  
           07年10月2日 キューガーデンにてつくば市で バケツランを見る_c0128628_7434691.jpg



















美的には、どちらかというと、グロテスクで、動物的なイメージを
持ちましたが、たしかに精巧で不思議なつくりになっており、
どうして神様はこんな形を考えつかれたのか?! 
造化の神様には何か深いお考えがおありになったのでしょう。

ここは、私が帰国後訪ねた植物園の中では、一番魅力的な、
イチオシの植物園でした。そのことが本日の一番の収穫!
# by tamayam2 | 2008-01-11 07:49 | たび