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21日の夜、ショクダイオオコンニャクが、神代植物園で開花したらしい、
![]() というニュースを知った。ショクダイとは、燭台、ロウソク立てのこと です。以前にも小石川植物園(2010年7月)と 神代植物園(2011年12月)で見たことがあった。 ![]() 株を植えてから5~7年経たなければ、花をつけないということ、 世界で2番目に大きい花ということで、大騒ぎなのだ。 それに、良い香りではなく、鼻が曲がるほどの悪臭がするという点でも、 話題になる。 ![]() 22日には、大事な用があったのだが、7:30に家を出て、ともかく 撮影してきました。 やはり、期待どおり悪臭がしていました。畳の腐ったあばら家に入った ような匂いでしょうか。 直立している棒は、花びらに見える仏炎苞の付属物なのですが、 そこから悪臭を出して昆虫をおびきだすのです。 ショクダイオオコンニャク【サトイモ科Amorphophallus titanium】 この植物に関心をもったのは、何を隠そう、かなり前からなのです。 ドイツのボン大学付属植物園で、数日前に開花したショクダイオオコンニャク が、しぼんでだらりと身を折っている奇妙な姿を見ました。 ![]() とてつもなく大きい植物で、あれぇ!と驚きました。 本当の姿は、下のようだったらしいのですが。 ![]() 先日、富山県中央植物園でも、コンニャクの種類を見ました。 ![]() 以前にベルリンのダーレム植物園でも、コンニャクそのものを 見ました。 ![]() 学名にKonjacと書いてあり、なんだかうれしいような 気恥ずかしいような気持ちになりました。 私は、食品の中では、コンニャクは割に好きなほうです。 西洋人は、これをどうやって食べるのか知らないでしょう。 おでんにコンニャク、肉じゃがに糸ゴンニャク、みそ田楽・・・ いいなぁ~ コンニャクがサトイモ科というのも、実にアジア的ですね! ▲
by tamayam2
| 2015-07-23 16:27
| 日々のできごと
毎日毎日、よく降りました。
11日、やっと東京地方にも青空が見え、と同時に暑くなって きました。まだ、梅雨明けではなさそうですが、気分は晴れ晴れ。 汐留方面から築地へぶらぶら歩き。 でも、さすが暑かったです。 ![]() 清澄庭園の木陰で、カラスアゲハを見ました。 水たまりで吸水していました。 東京湾に面しているからか、辺りは塩水の匂いがしました。 ![]() ![]() 先日行った三鷹市野川で、いろいろなキノコもみましたが、 赤い地衣類を見ました。柳の木の幹に生えていました。 コアカミゴケかもしれません。 ![]() アカザは、昔はどこにでも生えていたのですが、現在では ちょっと珍しくなりました。余り紅色が美しかったので、撮影。 昔は、この植物を摘んで、おひたしにしたのよ、と 若い人に言いますと、笑われてしまいましたが、本当です。 アカザ【アカザ科 Chenopodium album】英名 Fat hen 英語が示すように、鶏の餌にしたようです。シュウ酸があるそう ですが、ホウレンソウと同じ仲間。また、種は、 キヌア(Quinoa)と同じ種類で、南米では、トウモロコシの粉と 同じように、雑穀としてよく食されています。 きれいなパッケージに入っていて、健康食品の店などで売られて います。日本では、雑誌などで紹介されると、ぱっと人気商品に なりそうなキヌアですが、実はアカザの実だったとは・・・私も 知りませんでした。 東京の下町、都電荒川二丁目にある荒川自然公園で、地元の有志の 方たちがオオムラサキを育てていると聞き、昨日出かけました。 ![]() オオムラサキの幼虫は、エノキの葉しか食べないので、エノキの 樹の葉が必要なのです。そのエノキが最近、都内では少なくなって います。昔は、よく見かけたのですが・・・今は、園芸的価値のある 樹木に取って替ってしまったからでしょう。 テント中に置かれたエノキの木の葉はあらかた喰いつくされ、 葉が足りないなぁ~という印象でした。 雌をやっと一頭撮影することができました。 ![]() 雄は、ムラサキの構造色がとても美しいのですが、 テントの天井に張り付いており、 私の視野の中には、なかなか入ってきませんでした。 こちらは、山梨県北杜市にあるオオムラサキ・センターのHPの 写真。本当は、自然の中で見てみたいものです。 日本の国蝶なのに、めったに人の眼に触れることがないのは、 残念なことです。 過去ログ やっと会えたオオムラサキ 2010年7月 過去ログ オオムラサキセンター 2011年7月 ▲
by tamayam2
| 2015-07-13 09:23
| 日々のできごと
日本の暦ではちょうど今ごろ、雑節で半夏生(はんげしょう)
と言うそうだ。 そして、そのころには、ハンゲ(カラスビシャク)とか、 ハンゲショウという植物が見られる。 ハンゲショウ【ドクダミ科 Saururus chinensis】 植物のハンゲショウは、葉の半分が白くて、おもしろい。 ![]() おそらく「半化粧」という漢字が当てられているのだろう。 先週、晴れ間を見計らってちょっと武蔵野の野川公園に行ってきた。 はたして、途中で降られたので、やっぱり梅雨どきは無理はできない なぁ~と思った。 おはぐろ(鉄漿/お歯黒)という言葉をご存じだろうか。 時代劇などで、侍の奥さんの歯が真っ黒なのを見たことがあるかもしれない。 昔は、既婚女性は、歯に黒いものをつけて“おしゃれ”をしたらしい。 (現在は、肌の美白とか、歯を白くするのが流行のようだが・・・) その日見たのは、二つのハグロ ![]() ハグロトンボ(羽黒蜻蛉)とハグロソウ(葉黒草) どちらも湿気の多い藪や川べりなどに生息するという。 ハグロトンボ♂は藪の中をゆっくり飛んでいた。体の金属的な光が美しい。 ![]() ハグロソウ【キツネノマゴ科 Dicliptera japonica】 は、唇の形がかわいい。 ![]() その他に見たのは、ヒメウラナミジャノメ。小さい蝶だが、ヤブの中を すいすいと飛んで来ては、ススキの葉の上で翅を拡げてくれた。 ![]() やや明るい草地では、ベニシジミも見た。 この蝶の下のヒメジョオンの花びらに、緑の幼虫が写り込んでいた。 知らずに撮っていたが・・・ (気持ちの悪い人がいるかもしれないが、これが蝶のお子様の姿です。 お子様も親と同様に愛してあげてください。) ![]() かわいいピンクの花が咲いていたのは、 イヌゴマ【シソ科 Stachys japonica】 犬が付くのは、蔑称かと思っていたが、ゴマには非ず、という意味で 否ゴマがなまってイヌゴマとなったという説を読んだ。 あ、それもありうるなぁと思った。犬は役に立たないものという蔑称は ちょっと気になっていた。 イヌザンショとか、イヌホウズキとか・・・ 「イヌゴマは、ゴマではないから、食べてもおいしくないよ」、 という警告として読める。 ハグロソウもイヌゴマもどちらも日本の湿地、川べりの草むらに 生える雑草で、学名にjaponicaがついている。こういう植物を大事 にしないと、と思う。 ひと気の無い川べりをうろうろしたが、けっこう収穫があり、 楽しかった。 ▲
by tamayam2
| 2015-07-06 13:39
| 日々のできごと
先月、新大久保の路地を歩いていたら、民家の庭に
紫色のきれいな花をつけた樹木を見た。 ![]() よくよく見るに、ジャカランダの花らしく、ドキドキした。 亜熱帯地方に咲く花が、東京に!? ちょっと信じられなかったが、 新大久保は、外国人の多い町・・・ありうるかもしれない。 昨年2月にグアテマラに出かけたとき、ホテルの窓から町を見下ろすと、 大通りがまるで紫色の雲に覆われているように見えた。 それがJakaranda(マメ科ジャカランダ属)。スペイン語では、Jはハ行の発音 なので、ハカランダと言う。 過去ログからの写真。国立考古学博物館の庭で。 ![]() ![]() 南アフリカのプレトリアという都市は、一名ジャカランダ・Cityと 呼ばれるとか。インターネット上で見つけた見事な街路樹の写真。 日本でも宮崎市、熱海市で街路樹に採用されているそうだ。 世界三大花木は、ジャカランダの他に1.ノウゼンカズラ科の火焔木 (かえんぼく)私は、フィリッピンに住んでいたころ見たことがあるが、 緑の葉が出るより先に花で咲くので、樹木全体が文字通り火が燃えるよう。 熱帯地方では、きれいというより、暑苦しく感じていた。 2.マメ科の鳳凰木(ほうおうぼく)アメリカのロサンジェルスで見た。 幹もがっしりしており、目が覚めるよう。 街路樹に選ばれるからには、生育が早く、丈夫でなければならない。 ノウゼンカズラ科、マメ科の植物は、おしなべて強い。否、強すぎる ほどの生命力にあふれている。東京・新大久保の街路樹が紫色に 染まる日が来るかもしれない・・・・ さて、 Yamyam町の近所を歩いていたら、こんな家があった。 ![]() タケニグサ【ケシ科】という雑草を庭に野放図に生やかして・・・ かなりの背の高さになるばかりでなく、茎も葉もすべて猛毒。 折ると黄色い液が出て、肌につくとかぶれる。よく荒地などに生えて いる雑草で、駆除するにも大変なしろもの。しかし、この家の塀の 上には、ネコが!作りものの猫だが、なんとなくユーモラス。 植物のことなんか、丸で無頓着な若者が住んでいるのかも しれない。 どの家のお庭にもこぼれるようにアジサイの花が咲いている。 紫、青系統のアジサイも、水色・ピンクのガクアジサイも、 白い柏葉アジサイも・・・ Hydrangeaと英語で呼ぶがHydra-、Hydro-と付く言葉は、 みな水と関係がある。 アジサイが梅雨のころ咲くのは、うべなるかな。 ![]() ![]() このアジサイは、少々盛りが過ぎたものか、 あるいは、こういう種類なのか・・・ さび色と言うのか、複雑な色合いのアジサイがある。 こういうのも、悪くないなぁ~と思う。 ▲
by tamayam2
| 2015-07-03 13:25
| 日々のできごと
忙しかった6月が終わり、7月に入りました。
![]() 梅雨なので、庭の花々もぼちぼちですが、種から育てた トウワタの花が咲いています。その種は、2014年2月にグアテマラに 出かけたとき、トウワタの莢(さや)がはぜて種がこぼれそうになって いるものを見つけたので、ティッシュ・ペーパーに包んで持ちかえった ものです。 ![]() トウワタ【唐綿 Asclepia curassavica】 グアテマラ原産というわけではなく、日本の蝶園では、きっと植えてある ものです。なぜなら、オオカバマダラの食草であるし、他の蝶にも 間違いなく好かれる植物。 (なるべくチョウの好きそうな植物を植え、蝶をおびき出し、家に居ながら にしてチョウを観察したい・・・というのが私の長年の夢なんです。) 昔の分類では、ガガイモ科だったが、今は、キョウチクトウ科に 属しています。キョウチクトウは毒性があるが、トウワタも茎を折ると 白い汁がでて、何となく怪しそうです。英語ではMilk-weed。 ![]() 花の作りが立体的と言おうか、濃いオレンジの部分が下向きで、黄色の部分が 立ち上がってとがっています。この部分が雄蕊、雌蕊のある部分なのでしょう。 ガガイモ科の花は、だいたい中心部が個性的で、造形的に面白い。 ![]() 先日出かけた富山県立植物園の温室で見た時計草の赤いもの。 アカバナトケイソウ【赤花時計草 トケイソウ科 Passiflora coccicea】 この花の中心部も突出しており、雄蕊、雌蕊の形がとてもユニークです。 時計の長針、短針に見立てて命名したのでしょうが、よく観察しています。 ![]() 昨年行ったグアテマラで、蝶や植物の図鑑を買いたかったのですが、 探すことができず、町の中心部の本屋さんで見たのは、コスタリカの 植物図鑑でした。近隣の国だから、ま、いいか、と思って買いましたが・・・ ざっと熱帯植物を紹介してある本ですが、調べものに役に立っています。 ![]() グアテマラでは、植物の本もチョウの本も探すことができなかったのですが、 自国の自然にもっと誇りをもってもいいのになぁ~と思ったことでした。 自然の宝庫のようなところなのに・・・その渦中にいる人は、そんなことに あまり関心がないのか、その日のことに追われ過ぎているのか・・・ ![]() ギョウリュウバイ【檉柳梅 フトモモ科Leptospermum scoparium】 この花は、ニュージーランドではありふれた樹木でした。この花に群がる ハチから採ったマヌカ・ハニーは、とても高価な蜂蜜です。 抗生物質を含んでいるとか。 マオリ語でManukaですから、マヌカ・ハニーと呼ばれるのです。 一度、庭に植えたことがあったのですが、枯らしてしまいました。 ニュージーランドに住んでいたときには、雑木扱いだったのですが、 今になって見れば懐かしく、庭に植えて近くで眺めたい花です。 同じフトモモ科のギンバイソウと同様、葉にもよい香りがあります。 ▲
by tamayam2
| 2015-07-01 15:09
| 日々のできごと
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