【807】大和路の小径を歩く

私は小学校に上がる前に奈良県に住んでいたことがある。子供の記憶だから、
すべてぼんやりとしたものだが、陽がカンカン照っており、土塀がずっと続く道
を歩いていた。土塀は、ところどころ崩れていて、中の竹の芯が見えている。
土塀の上には瓦が載っていて、その長い道は、どこまでも続いているのだった。
唐招提寺の境内で、当時の記憶とよく似た土塀沿いの小径を歩いていたら、
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ひらひらとアゲハチョウが飛んできて、夢か現実か一瞬わからなくなって、
呆としてしまった。
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唐招提寺から薬師寺まで歩いて行けそうだ、と同行のおジイさんが言うので、
歩いてみた。田舎道をぶらぶら歩いていると、私の記憶にある土塀の小径が
ずっと続いているのだった。
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路傍の野草は、ヒメシャジンだろうか。
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民家の垣根からケムリの木が見えていた。
まぁ!こんなところでケムリの木に会えるなんて!
ケムリの木(ウルシ科)Cotinnus coggygria ハグマ(白熊)ノキともいう。

ぼんやりした思い出とひと気のない細い田舎道・・・夢の中にいるようだった。
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6月の10日間、娘一家と生活を共にした。子供たちは、10歳と8歳、米国ロスアン
ジェルスの公立小学校の低学年。彼らは、タブレットをもってきており、電車の中
でもウチでもよく使っていた。学校では授業でも使っているらしく、そのタブレットは
学校においてある。自分用のタブレットではゲームをしたり、写真を撮ってちょっと
リメイクしたり、なかなか達者に使いこなしているのだった。お絵描きしているときと、
タブレットを使っているときは、ともかく静かに集中しているので、ありがたかった。
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このカードは、10歳のローラが書いたもの。日本語はまったく知らないのに、
インターネットの翻訳機能を利用して、翻訳された文を丁寧に書写したもの。
真似は、学びに通じるのであるから、すばらしいことと思う。教師があれこれ
教えるより、子供が自分のしたいことをみつけて、目的に達するまでの道の里を
手助けしてやればいいのだな~と納得!

子供たちが去って、片づけものをしたりしている内に7月に突入!
ちょっと膝の具合が悪くて、歩行がうまくできないので、ウチにいて鳥取産の
ラッキョウを漬けてみた。昨年は、酸っぱいという評価をもらったので、今年は
氷砂糖を入れて甘くしてみる。
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春からずっと気に入って食べているのがスナップ・ピー。米国から来た品種らしい。
サヤごと食べられてうれしい。アメリカでは、生で食べるそうだ。

by tamayam2 | 2017-07-01 08:47 | たび
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