【749】ボルドーの思い出

8月のフランス旅行から、一月経った。

訪れた三つの都市、パリ、ブルッジュ、ボルドーのうち、
最後のボルドーについては、大聖堂のことしか触れていなかったので、
忘れないうちに書いておこう。
(Face Bookに、一部の写真は載せたが、くわしいことはBlogで
 書くことにする)

そもそも学会は、ボルドー、パリ第三大学モンテーニュ校で行われた。
この学会は、ヨーロッパに住んでいる人を対象にしているせいか、
案内が非常に大ざっぱで、「ボルドーに飛行機か鉄道でお出でに
なったら、トラムB線で大学までお越しねがいたい。」
と書いてある
のみ。
日本で、インターネットでいろいろ調べたが市内の交通事情が
よく分からなかった。
【749】ボルドーの思い出_c0128628_10555680.jpg

私は、パリから鉄道TGVで約4時間かかってボルドー、St.Jean駅
(英語で言えばSt.John、聖ヨハネさんですね)に着き、ホテルで
旅装を解いた後、町の中をあらかたチェックした。

そうしたら、当てずっぽうに選んだ下町にある宿は、なんと市の
中心地で、隣りがツーリスト・インフォーメーション。トラム3線の
発着駅Quinconcesから徒歩2分という好立地条件だった。
トラムは3線、A、B, C線しかなく、どこに行くにもトラムを使えば、
非常に便利なのだった。(だから、説明が簡素だったわけね!)
【749】ボルドーの思い出_c0128628_10582519.jpg

7日間乗り放題の切符を€12で購入、さっそく乗ってみる。
このトラムは、地表集電方式という新しい方式を採用していて、
線路の中央から電力を取っているため、架線がなく、町中を走って
いても、景観を損なわないのだった。

Face Bookにこの写真を載せたところ、どこから電力を取っているのか?
という質問が出て、そういう事情がわかった。
【749】ボルドーの思い出_c0128628_10592885.jpg

プラットフォームも階段一段程度の段差しかないので、
非常に心地よかった。一つのフォームから向こうのフォームに、
線路をまたいで歩いて行ける。
階段やエレベーターを全く使わないで、線路上を歩くのは
快感だった。(老人にはまことにありがたい交通システム!)
大聖堂近くから見たトラムと線路。
【749】ボルドーの思い出_c0128628_110511.jpg

ホテルに一番近い駅Quinconcesを、発音がよくわからないから、
“キンコンカン”と覚えて、大学まで10駅以上20分ぐらい乗る。
大学の文学部は、モンテーニュという16世紀の哲学者の名がついていて、
フランスでも留学生の多い大学と聞く。大学生たちは、英語も
達者だから、ここまでくれば一安心。
大学生をつかまえては、あれこれ質問した。

ボルドーは、大西洋沿いにあり、昔からワインの産地として
栄えたところ。ガロンヌ川という大河のほとりにあり、
その沿岸に、Miroir d’ eau(水鏡) という市民の憩いの場がある。
ちょうど滞在中は、気温35度を越える暑い時期だったので、
子供も大人もこの水たまりで大はしゃぎだった。
とても、楽しそうな、豊かで平和な風景だった。
【749】ボルドーの思い出_c0128628_1105468.jpg

【749】ボルドーの思い出_c0128628_1111569.jpg

最後の日の午後、友人のご主人の運転する車で、
小一時間ほど行ったところにある有名なワインの産地、
St.Emillionへドライブ。小さな村にワインを売る店がひしめいていた。
【749】ボルドーの思い出_c0128628_1121063.jpg

おやっ?こんなところに、見慣れたマークが。
【749】ボルドーの思い出_c0128628_1123361.jpg

やっぱり、日本人観光客が来るところなのね。
その日は、アジア人の姿を見なかったが。
【749】ボルドーの思い出_c0128628_112591.jpg

私が買いたいなぁと思ったのは、ぶどうの苗。€2.50は安い!
もちろん、買いませんでしたが。
【749】ボルドーの思い出_c0128628_1132477.jpg

私は、夜は早く休む習慣なので、夜のお付き合いはスキップして、
ホテルの近くのブラッセリ-で、生牡蠣とワインで軽い夕食。
ボルドーワインは、赤が中心だが、ロゼ、白も大変おいしかった。

by tamayam2 | 2015-09-26 11:04 | たび
<< 【750】九月に見た虫たち 【748】野川の蝶たち >>