【721】クワ科イチジク属の植物

先月アメリカ、ロサンジェルスの娘の家に滞在していたとき、
町の至るところで見た幹の白い、常緑樹は、何かしらとずっと考えていた。
ちょうど、庭師が来たので尋ねてみると、
(スペイン語なまりのおじさんだったが)「フィクト」と言った。
さぁて「フィクト」とは何か??
娘の家の木は、玄関の脇に植えられていて、2mぐらいなのだが、
街路樹になっているところでは、5~6mの大木もある。
下は、LAのN.Bevely Hills Dr.通り
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何と言っても、LAの亜熱帯の気候に合っていると見えて、そこいらじゅうに
植えられていて、この世の春を謳歌しているあんばいなのだ。

しばらく調べていて、それは、Ficus クワ科イチジク属であるらしいことに
気付いた。イチジクのことを、英語でFigという。葉はつやつやしており、
むしると、白い乳白の汁が出る。確かにイチジクの種類に似ている。
沖縄などでよく見かけるガジュマルもFicusの仲間。
溶樹とか、アコウとか呼ばれる種類もある。

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日本で事務所などで鉢植えの鑑賞用植木・・・茎が三つ編みにされたり
して、つやつやとした葉の美しい木は、俗に「ベンジャミン」とか
呼ばれているが、あれもFicus benjamina という種類だとわかった。
LAでは大木、日本では鉢植えの鑑賞用植え木!?!(*^。^*)
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さて、先日訪問した五島列島で、至るところに繁茂しているツル草に
気付いた。石垣であれ、大木であれ、家の壁、塀に絡み付いたら離さないと
ばかりにしっかり絡み付いて、非常に手ごわい感じのツル草である。
東京あたりでも塀などに絡みついているのを見かることもある。
その親分格!
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東京などで見るのは、Ficus pumila
五島や石垣島、対馬などに生息するのは、
イタビカズラまたは、大イタビ【Ficus sarmentosa var nippoica 】
Nipponica というので、日本の固有種かもしれない。

小さい鶏卵ぐらいの実をつけていた。熟すとムラサキ色になる。
土地の人によれば、イチジクと違ってまずいそうだ。
長崎市内でも見かけた。
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イチジクの種類は、けっこう多く、茎が柔らかく、樹皮がなめし皮のよう。
ある物は、気根が垂れ下がって増える。実の中に昆虫を宿していることもあり、
成長が早く大木になる。どこかに絡み付いて、絞め殺してしまう種類も
ある。獰猛で手ごわい樹木だ。
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五島列島、福江島の堂崎教会は、岬のわきに建っている。その庭に、
珍しい植物、ハマジンチョウを見た。
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沈丁花に似ているから、ハマジンチョウと名付けられているが、
別種類で、ゴマノハグサ科。学名はMyoporum  buntioides
種が潮流に乗って、あちこちの岸辺にたどり着き、そこで根を下ろす
という。ムラサキ色の花が美しかった。
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インターネットで、斑点のはっきりした別の島の写真もあったので
拝借した。三重県の海岸、小笠原諸島でも見られるという。
いま盛りの沈丁花とは、無関係ではあるが、樹皮が皮のように
しなやかで、葉の付き方もジンチョウゲによく似ていた。

この木も、クワ科イチジク属の植物も、あちこちに根をおろし、
しっかりその存在感を示している。

by tamayam2 | 2015-03-23 15:07 | たび
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