【654】仙人サボテン

先月、伊豆半島の海岸沿いの道でウチワサボテンを見た。
つぼみがついていて、私の背より高かった。木と言ってもよいくらい。
仙人ウチワサボテンとも言われる。
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トゲトゲがあるから、触らなかった。
ものの本によれば、サボテンのトゲには、「返し」がついており、
刺さると抜けずに折れる。トゲは、樹木の葉に当たり、それが地面に落ちると、
そこから発根する。
ウチワサボテン亜科(Opuntioideae)は、重機で踏みつぶしても破片から再生する。
だから、世界の侵略的外来種ワースト100に選定されている。
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            上は、Opuntia brasiliensis というブラジル原産の種類
サボテンの原産国は、南北アメリカ大陸、今や、アフリカ、オーストラリアにも侵出している。
もちろん、日本にも。
一旦入ってしまったら、厳寒地以外、そうとうに過酷な環境でも子孫を増やすことができる。
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鉢植えの小さなものは、かわいいけれども、管理を怠ったら、始末に負えなくなる。
少々水やりを忘れても、成長するサボテン類は、若いときには、あまり関心が
なかったが、最近惹かれるものもある。

ウチワサボテン以外にも、下の写真で見られる葉が棒状のものもある。
月下美人のような、一夜かぎりの美しい花を咲かせるものもある。
また、ドラゴンフルーツのような果物もサボテンの仲間。
中南米では、サボテンを野菜や果物としてよく利用されているということだ。
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上は、今年5月、伊東のシャボテン公園で見たもの。花が豪華だったが、
葉は茎と同じように細い棒状のものだった。これもサボテンの一種らしい。
名がわからないので、ずっとお蔵入りになっていたが・・・。
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こちらは小豆島の民家で見た鉢植え。赤い花が咲いていて、クリスマスのリース
のように見えた。

by tamayam2 | 2013-12-13 09:23 | たび
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