【653】今日は聖ニコラウスの日

ドイツ時代の知り合いからメールが来て「今日、12月6日は、セイント・二クラウスの日
と書いてありました。・・・あの、サンタクロースさんのことです!
日本では、クリスマスとサンタクロースのイメージはしっかり結びついていて、
クリスマス・カードのディザインにもよく使われます。
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確かにクリスマス前のこの時期のお祭りではあるのですが、じつは、キリスト教の
クリスマスとは、まったく関係がないお祭りです。
子供たちは、この一年、良い子ちゃんにしていたか、
          それとも、悪い子ちゃんだったか・・・
ニコラウス様の審判を受ける日であるからして、緊張する日なのです。
と、言ってもそれは、ベルギー、オランダやドイツなど北ヨーロッパでのお話。
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オランダでは、“シンタクラウス”の日と呼びます。
日本と同じように、司祭の格好をしたヒゲのおじいさんですが、渦巻きのついた
なが~い杖を持って現れ、子どもの行状を書いた閻魔(えんま)帳をチェック
するのです。(西洋の聖人ですから、閻魔帳はおかしいか・・・)
上のクッキーの袋の絵のような姿です。
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また、クリスマスのころよく出回るTamayamがとても好きなクッキーがあって、
それは、スペクラティウス(Spekulatius)という薄手のクッキーです。
複雑な型押し模様がついているのですが、たいてい聖人の姿で、お味は、スパイスの味がきつく大人向きです。
日本人に贈ったら、漢方薬の香りがすると言われ不評でした。
ま、これが北ヨーロッパのクリスマスを思い出させる味なのです。
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先月末、四谷の上智大学に行きました。神父様たちがお住まいの建物の裏手に、
庭園があるのですが、紅葉がきれいでした。
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この版画は、聖書をテーマとして数多くの作品を遺された渡辺禎雄さんの作品です。
キリストが十字架に架かる前、12人の弟子たちと共にした「最後の晩餐」の絵。
この食事のメイン・ディッシュが魚であったことは、定説になっていますが、渡辺氏は、
大きな尾頭付き鯛をテーブルのド真ん中にもってきました。そして、テーブルには、
握り寿司も並んでいますね! 渡辺氏は日本的な表現で最後の晩餐を描いたのです。
その点に、私は大いに感動して、この版画を買ってしまいました。
キリストが十二使徒と握り寿司を食するの図は、愉快ではありませぬか。

この画の下部、右から二人目の弟子は、イスカリオテのユダです。
彼は、後ろ手に、金子の入った袋を隠し持っています。
この後、彼は銀貨30枚と引き換えに、イエスを祭司長たちに売ったのでした。
その結果、イエスは磔刑に処せられたのです。
渡辺禎雄(わたなべさだお 1913-1996)型染版画家

by tamayam2 | 2013-12-06 14:19 | 日々のできごと
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