【641】木曾山中で大文字草を見た

ダイモンジソウ(大文字草)という山野草がある。
花の形が大という字に似ているので、その名がついたが、ごく小さい
目立たない花である。ユキノシタ科なので、ユキノシタの花にもよく似ている。

今日は、台風26号のせいで、関東地方は、大荒れの天気だが、
その前の12日~14日までの三連休は好天に恵まれた。
私は長野県に出かけた。この花を見たのは、長野県も南、岐阜県に近い木曽郡大桑町、
阿寺(あでら)渓谷でのこと。
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急な斜面を川辺に降りて六段の滝というのを見ていたら、滝の水しぶきがかかる
滝壺に近い斜面に小さな白い花が咲いているのが見えた。
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望遠レンズで確かめると、大文字草のようだったので、ともかくシャッターを押した。
この季節に、こんな湿気の多い場所に咲くのだということがわかった。
そばの落ち葉の大きさから、この花のサイズを想像してください。
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町の花屋で、赤やピンクのダイモンジソウが売られているが、花期が終ったら、
管理できずに枯らしてしまうことが多いのではないか。滝の水しぶきがかかる
ような環境を年間維持するのは、とても難しいと思った。
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ここの渓谷の水は澄みきっているばかりでなく、コバルトブルーに近い。谷の岩石から
滲み出る成分によるものか、清流の色が人の心を和ませる。
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紅葉には、まだ早いようだったが、岸辺で見たマルバノキ、別名ベニマンサク
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木曾五木のヒノキなどと並んで、マンサク科の樹木が多い所だ。

木曾五木とは、江戸時代、幕府はヒノキ、アスナロ、サワラ、コウヤマキ、ネズコの
五木の伐採を禁じた。「木一本、首一本」と言われるほど厳しい掟だった。
そのおかげで、藤村が『夜明け前』で書いているように、「木曾路はすべて山の中」なのだ。
2009年にオオヤマレンゲを見た赤沢自然休養林から比較的近いところにある。
過去ログ:2009年6月オオヤマレンゲ
by tamayam2 | 2013-10-16 08:13 | たび
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