【593】パンジー、三色スミレの顔

東京は、今週で桜がほぼ咲きそろい、大方は散ってしまい、その他の春の花々が
一斉に咲きだしました。なのに、あちこちで来週あたり、“さくら祭り”が計画されているとか、
主催者は、さぞかし気がもめることでしょう。
Yamyam町でも、家々の庭からこぼれ出る春の花々を散歩しながら、見せていただいて
います。
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さて、パンジーのことです。
鉢植えには、このパンジーが主役にも、脇役にも・・・
園芸種のパンジーは一体何種類ぐらいあるのでしょう、様々な色の組合わせがあり、
とてもとても三色スミレなどとは言えない状況です。丈夫で育てやすく、色の種類が
多いことから、園芸家にとってはありがたい花なのでしょう。
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フランス語で「思想」を意味する単語パンセ(pensée)から、パンジーということば
ができたようです。しかし、ドイツ語では、なぜか 継母ちゃん(Stiefmütterchen)
という変な名前がついているのです。そういうことを知ってからというもの、この花を
見るとどうしても、気難しく、小言を言っている小母さんの顔のように見えてしまうの
です。どうでしょうか? 中高年の婦人の顔に見えませんか?
フランス語のような、とても思索にふける顔には思えません。
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パンジー小母さんの呟きを加えてみました。
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スミレと言えば、何か愛らしい響きの言葉ですが、日本語は、「墨入れ」という
大工さんが使う木製の道具から来ています。墨壺とも言われ、墨をつけた糸をピンと張って、材木に直線の印をつけたのですね。小さな車がついていて、おもしろそうな道具でした。その道具の形とスミレの花の形が似ているっていうのです。
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大工さんの作業をじっと観察していた子供時代を思い出します。
「お嬢ちゃん、危ないからそばに寄っちゃダメ!」と言われながらも、カンナ屑などを
拾って遊んでいたものです。

by tamayam2 | 2013-04-06 15:48 | 日々のできごと
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