台北動物園のサル山から出口に向かう途中で、黄色い実が数珠の
ように垂れさがっている木があった。何だろうなぁ~と 思いつつ、とりあえず撮っておいた。 「数珠のような黄色い実」だけが頼りの検索は、とても大変だった。 が、思いがけないところでこの実がベニゲンペイカズラの実であるらしい ことが判明した。 ベニゲンペイカズラ【紅源平蔓 クマツヅラ科 Clerodendrum x speciosum】 そして、これは、ゲンペイカズラと紅花クサギとの交配種であることも 分かった。 台北で先月12月にショウロウクサギ【ショウロウ臭木 クマツヅラ科 Clerodendrum trichotomum var. esculemtum】を見た。 実が紺色、ガクが赤の良く目立つ実だ。これは、アゲハ蝶やスズメ蛾が とても好む樹だ。新宿御苑の温室で見たベニゲンペイ蔓の花が散ったら、 このような黄色い実が垂れ下がるのか、注意深く観察していこうと思う。 クサギは臭木と書き、香りがあるようだけど、そんなに悪い匂い でもないので、臭いという字はちょっと気の毒。この派手な実は 鳥の眼につきやすく、鳥に食べられて、種をあちこちに分散する。 日本の野山でもよく見かける。人にとって臭くても、チョウにとっては 魅力的な香りなのかもしれない。 このシダのお化けのような木は、シダ科ではなく、ヘゴ科の植物。 ヒカゲヘコ【日蔭杪欏 ヘゴ科 Cyathea lepifera】 古生代に生えていたと思われるような巨大なシダ。毛羽立った若芽は ゼンマイのような形をしていて、食用にもなるということだ。 Tamayam2が1998年から2年間住んでいたNew Zealandには、 山地にこの樹が繁茂していて、ジュラ紀あたりの深い森を彷彿とさせた。 巨大シダは、マオリ人の好むデザインでもあり、NZのナショナル・ラグビー チーム“All Blacks”のロゴにもなっている。
by tamayam2
| 2013-01-11 22:00
| たび
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