【549】日本橋べったら市

10月20日、日本橋界隈に出かけるついでがあったので、
開催中のべったら市に足を伸ばした。日本橋からも神田からも徒歩で
行ける昔からの商店街、その中心は、宝田恵比寿神社。
江戸時代から続く伝統のある神社だそうだが、お社は、とても小さい。
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地元の人たちは浴衣姿、法被姿で、なんだかウキウキした雰囲気。
これから、踊りでも始まるのだろうか。
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べったら漬けは、今はやりの麹をつかった発酵食品。
品のよい甘さで、ばりばりと箸が進む。
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東京の下町には、ほおずき市、朝顔市などいろいろな市が立つが、
べったら市が秋の風物詩、その後の酉の市で一年が暮れる。
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ドイツに住んでいたとき、NHKの「今日の料理」でべったら漬けの
作り方を見て、作ってみた。向こうには、太い冬ダイコンは無く、
細い(たいがいスの入っている)ダイコンを塩漬けにし、日本から送って
もらった麹を使って約1週間でべったら漬けが完成した。

アパートは、セントラルヒーティングで昼夜とぎれなく24度ぐらいに
設定されているので、ヒーターの近くに置いておくだけで、発酵の適温を
保つことができるのだった。日本人の友人に分けてあげたくてあっちこっちに
お土産として持参したが、電車の中でもなんだか「ちょっと変な匂い」が漂うのは避けがたく、ちょっと具合が悪かった。
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日本人には、懐かしい漬物独特の匂いなのだが、西洋人にはちょっと苦手な
匂いだったに違いない。先回ご紹介しただるまストーブの上に沢庵入りのお弁当を置いら、どんな匂いが漂うかご想像ください。
今年のべったらい漬けは、一本1200円~1500円ぐらい、一本買ってもあっという間になくなってしまいそう。
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いろいろな屋台が出ていたが、享保3年(1718年)創業の江戸屋さんが
目についた。刷子束子専門店です。
刷子(ブラシ)、束子(タワシ)という漢字もなかなか昔風ですね。
江戸屋さんの店先では、化粧用の刷毛(ハケ)類も売られていました。
ちょっと粋筋の女性たちが頬紅や口紅を塗るハケ類に目を輝かせていました。

私がここで買ったのは、ちょうど買い替え時のタワシ・・・。(>_<)

by tamayam2 | 2012-10-22 13:36 | 日々のできごと
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