【513】梅雨の晴れ間に

俗にクマに襲われたら、木に登れ、と言われているようだけど、
これは間違いのようだ。
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新潟県、当間(あてま)高原の山中には、クマが出現するということだが、
ブナの木の幹に残された爪痕を見ると、クマは木登りが上手だということが明白だ。
オレンジ色の囲ったところが爪痕。
かなり高いところまで登っている。

春先に、冬眠から目覚めたクマは、出始めたブナの新芽を食べるために木に登る。
クマは、便秘症で、ブナの新芽が排便を促す良薬なのだそうだ。
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この森で見た初見の植物は、
ツルアリドオシ【蔓蟻通し アカネ科 Mitchella undulate Sieb. et Zucc.】
赤い実には、よく見ると点が2つある。この実は、白い2つの花が合着して
1つの実を作っているそうだ。学名から見ると、シーボルトとツッカリーニの
両名が命名している。
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ブナの森のそばの広葉樹林には、コナラ、ミズナラ、リョウブ、タムシバ、クロモジ等
たくさんの樹木が茂っていた。そして、その葉の上には・・・【512】で
ご紹介したモンキンガ以外にも、シャクガの仲間やゾウムシに出会うことができた。
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あ、そうそう、カエルさんにも。
モリアオガエルがどうか・・・?
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樹木が生い茂る林の中に、ぽっかりと空いた空間に青い空が見える。
梅雨の合間は、天気の保障はないけれど、あまり暑くないし、虫にも
出会えるし・・・(夏休み前なので、昆虫採集の子供たちにも会わずにすむし・・・)
Tamayam2にとって、幸せな散策となった。

by tamayam2 | 2012-07-08 21:44 | たび
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