【507】旅の教訓

私はけっこう旅慣れているほうですが、失敗談もじつはたくさん
あります。(こういうところにいちいち書かないだけです。)
先日のイスタンブールでの災害をひとつ。
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11時間に及ぶトルコ航空のフライトが終わり、やれやれという思いで
アタチュルク国際空港に降り立ったのはいいのですが、まずのっけに
問題発生!
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空港のATMの機械がすらりと並んでいるところで、トルコの通貨を
引きだそうとしたら、私の愛用のカードがスィーと吸い込まれたまま
出てこなくなってしまったのです。もちろん現金も出てこない!
よく知らないトルコの銀行のATMでした。さぁ~て、だれに聞いたら
いいのやら・・・。思案に暮れました。やっと探し当てて空港内の
その銀行の事務所へ。夜の7時半ごろです。お腹はすくは、のどはカラカラ。
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日本のように自動販売機も見当たらず、連れの人にミネラル・ウォーター
を買ってきてもらいました。事務所に詰めていた女性は、ATMの鍵は
マネジャーが持っていて、そのマネジャーが今夜来るかとうか??
私の他にも被害に遭った男性がいて、その方は現金を持っていないので、
空港から離れることができず困り果てていました。彼女は、マネジャー
に電話連絡したようですが、8時半ごろくるかもしれないので、とりあえず
待っていて、という。本当に来てくれるのかどうか・・・彼女も不確かな
様子。あ~のっけから、こんな目に遇うなんて!とわが身の不遇をのろい、
これから始まる旅にさえ悪い予感がしてきたのです。
もし、バンク・カードを不正使用されたら、出てこなかったらと、
考えは悪い方へ悪い方へ向かいます。
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約束の8時半まで待ったのですが、マネジャーという人は結局来ず、翌日
空港へ出直すことにして、連れの持っているわずかな現金を頼りに
タクシーでホテルに向かったのです。
イスタンブール国際空港と下町はけっこう離れており、タクシーで40分ほど。
翌朝、また空港まで出直し、無事カードを受け取りましたが、やはり、
マネジャーは、その晩は来なかったそうです。もう一人の被害者は
どうしたかわかりませんが、事務員は、「よくあること」と謝罪のひとつも
言いませんでした。
もし、日本だったら、どうであろう? ということは、考えたくなり
ますが、海外でそういうことを考えてはいけません。郷に入っては
郷に従え、その国のやり方に身を任せるほかはありません。

翌日空港へ出直したときには、朝でしたから、公共交通で空港へ
向いました。片道1時間ほどかかり、交通費は、400円ぐらいでした。
前夜のタクシーは、6000円ほど。あぁ~15倍もの料金を無駄に支払った
のかと思うとまたいまいましい気持ちが湧いてきました。
空港とホテルの位置関係がわからない夜間では、ま、安全のための
必要経費として許すことにしましょう。
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教訓:とりあえずの現地通貨は成田で両替をすべし。海外のATMは
   あまり信用してはならない。

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イスタンブールはネコの多い町です。しかし、ほとんどは野良。
慈愛と慈しみに富んでいるイスタンブールの無名の市民が飼っている
らしく、特に痩せていたり、皮膚病のネコはみかけませんでした。
栄養状態の良いネコたちが公園のベンチなどを占拠しています。
でも、日本のような老猫はみかけませんでしたので、短命なのでしょう。
人もネコも若い国です。

教訓:犬、ネコをかわいいからと言って触ってはならない。ペットとして
   飼われていない野生動物は危険がいっぱい。

by tamayam2 | 2012-06-12 07:52 | たび
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