八千穂高原自然園にて

長野県佐久町と八千穂町が合併して佐久穂町ができた。
日本でも高地を走るJR小海線沿いの町だ。
佐久穂町は、シラカバが自生しているところ
のようで、シラカバの林が美しかった。
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メルヘン街道から国道141号に出る新しい道路
を走っていたら、沿道にナツツバキが植えてあった。
植林したらしく、ナツツバキがどこまでも等間隔に
続き、白い花がこぼれていた。ほとんど通行量のない
道にナツツバキの街路樹!?!
ナツツバキは、暖かい地方に合う樹木だと思うが、
亜高山地帯にわざわざ植林するとは!
奇怪な話だ。
山中に街路樹なぞ植えなくても、自然の樹木が
そのままで美しい景観をつくっているのに・・・。
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さてさて、付近にある八千穂高原自然園は、私の
自然観察の一つのポイント。7月6日の時点で、
白と紅のイチヤクソウがきれいだった。
ベニバナイチヤクソウのほうが多いが、中に、白花の
コバノイチヤクソウも見えた。この小さい花は、半寄生
植物でクヌギ林などにしか生えない貴重な花だ。
右:ベニバナイチヤクソウ【紅花一薬草 イチヤクソウ科 
                        Pyrola incarnata】
左:コバノイチヤクソウ【小葉一薬草  Pyrola alpne】
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休息した四阿で見たダイミョウセセリ【大名セセリ
                 セセリチョウ科 Daimyio tethys】
小さなチョウと馬鹿にしてはいけない。学名にDaimyio
(大名)が目に入らぬか。頭が高い、下がりおろう。
日本で発見されたチョウなのだろう。
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トリアシショウマ【鳥脚升麻 ユキノシタ科
         Astilbe thunbergii var congesta】
学名にあるアスティルベは、米国人が好む園芸植物。

蔓性の香りがよい植物は、タイムの種類らしく虫がたくさん
吸蜜していた。
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イブキジャコウソウ【伊吹麝香草 Thymus
quinquecostatus Celak.】

伊吹山は花の百名山で有名な山。
行ってみたい憧れの山。
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山芍薬(ヤマシャクヤク)も見たが、花はまだ
開いていなかった。シャクヤクが大好きな
ドイツ人の友人が見たら、このような自生のシャクヤクに
目を丸くすることだろう。
by tamayam2 | 2011-07-20 17:44 | たび
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