イケメンとイクメン

先回、薔薇のある暮らし が、バラクラという固有名詞
まがいになったお話しをしました。コメント欄を通して
いろいろな類似語を教わって、面白かったです。

日本語をカタカナにすると、ちょっと洋風になって、
正体不明になり、エキゾティックな想像力がかき立て
られ、商業的付加価値がつくのでしょう。
私は、なんとなく羊頭狗肉という四文字熟語を思い
出してしまいました。
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日本人が外国語に弱く、4音節ぐらいならふつうの
人の記憶に残りやすいという人の特性を、うま~く
利用した造語が、あっちにもこっちにも氾濫している。
記憶のメモリーがだんだん怪しくなりかけている
中高年は、本当についていけない!

私の知り合いの中には、外国人で、日本語を苦労して
学んで、それを仕事に生かしている人々が大勢いる。
彼らは、当用漢字約2000語の音、訓を覚え、膨大な漢語、
さらに和語や外来語を含む基礎語をとりあえず覚えないと、
日本ではまともに暮らせない。
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この前、ある外国人に聞かれたのだが、
イケメンとイクメンはどう違うのか?

私も2004年まで外国暮らしをしていたので、自信が
ないのだが、なんとなく感じはわかるという程度に
理解している。私自身は、使ったことがない言葉。

間違っているかもしれないが、私の知識では、
行くという動詞の派生語として、行けて(い)る という新語が
できた。イケメンは、行けてる+面相 の最初の2音節
をちょん切って、貼り付けた言葉ではないか。
まあ、意味としては、面相が平均以上のかっこいい男
もう死語かもしれないけれども、昔風に言えば、
美男子。若い人が使う俗語と説明した。

さぁて、イクメンの方は、新聞・雑誌などでも認知
されているようだ。

(妻まかせにせず)育児に関わる男子 というほどの
意味だと思うが、育児+Men  
この造語は、日本語+英語という点で、
イケメンより、造語法が進化している。
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こういう辞書に載っていない4音節の切れっ端し造語が
いまの日本には、多すぎるのではないだろうか。
本当の意味がわからないまま、なんとなく、感じわかるなぁ~
という程度でかる~く使いまわしている。
どの語とどの語がくっついたのかよくは知らない。

必死に日本語を学習している外国人にとっては、
辞書で調べようがない言葉。お手上げだ。

日本人どうしが、なんとなくムードとしては
わかるナ~というような曖昧な言葉を使いつつ、
お互いにほくそ笑んでいると、ますます自閉症的に
なって外国人とまともに会話ができなくなるんじゃ
ないかなぁ(嘆)

コミュニケーションで最も大事なのは、厳密な
言葉遣いであって、なんとなくわかるナ~程度
ではまったく役立たずなのです。

私たちの唯一の表現手段である日本語に、
こんな切れっ端し新語は要らない。
いまある言葉で充分に表現しつくしてほしいな。

写真は5月18日、山梨県北杜市で
by tamayam2 | 2011-05-23 00:03 | 日々のできごと
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