カナダらしい画家

1978年から6年ほどカナダ、ヴァンクーヴァーで暮らした。
帰国するとき、何かカナダの記念にと、Ted Harrison
という人のリトクラフを求めた。カナダ・インディアンの
デフォルメされた独特な絵とは違って、ユーコン地方の
素朴な人々の暮らしや、雄大な自然をシンプルなラインで
描いている。それに、彩色がとても鮮やかで幻想的なのだ。
カナダの大自然を描く代表的な画家と言える。

ヴァンクーヴァー下町のインディアン・アートの
ギャラリーによく展示してあったが、かなり高いものだった
ので、いつも見るだけで通りすぎていた。


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その絵は、東京の我が家の壁に長いこと掛かっていたが、
アメリカに住む娘が欲しいというので、送ってやった。

先月、娘夫婦とカナダ、ヴィクトリアで休暇を過ごしたとき、
娘がTed Harrisonは今は、ヴィクトリアに住んでいて、
そのギャラリーが近くにあるようだ、と言う。
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今年84歳になる氏がヴァンクーヴァーから、気候が温暖な
ヴィクトリアに引っ越してくることは、ありうること。
探してみると、借りていた家から車で5分ほどのところに、
彼のギャラリーがあった。(写真は、海辺の家の日の出ごろ)

アトリエのゲスト・ブックに、
「24年前に、あなたの絵を買った者です。
当時、小学生だった娘とまたあなたの絵を
買いに来ました。」

と記し、再び、娘も私も彼のリトグラフを一枚ずつ
求めた。

上の絵は、私が買った絵ではなく、Ted Harrisonの
最近の展覧会のポスター。
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同時、私は、ステンドグラス制作に熱中していたので、
Ted Harrisonのシンプルな線、明るい色合いに
関心を持ったのかもしれない。

娘と特に美術の話をした記憶はないが、
同じようなものに美を感じていると知り、
うれしかった。


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二つのステンド
グラスは、
シアトル・タコマ
空港の壁面に
あったもの。


無機質な空港
のビルディグに
こういうガラス
・アートが
見られるのは
いいなぁと
思い、
通りがかりに
撮った。
by tamayam2 | 2010-07-15 09:09 | たび
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