半夏生のころ

8月も半ばをすぎました。  日本の暦の七十二候の一つ、
半夏生(はんげしょう)というのはいつのこと
でしょうか。
辞書によると半夏(ハンゲ)が咲くころ、だそうです。

小石川植物園の芝生の中で、カラスビシャク (別名 半夏)
がたくさん生えているのを見つけました。農地では、雑草
あつかいだそうです。

半夏生(ハンゲショウ)というドクダミ科の植物とは違い、
これは、サトイモ科。マムシ草の仲間です。


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カラスビシャク サトイモ科 別名半夏 Pinellia ternate 】↑
 
こちらは、 ↓   マムシグサ


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マムシグサ サトイモ科 Arisaema serratum 】
6月に上高地で撮影

ちょっと薄暗いところでマムシグサがにゅうっと生えている
のを見ると、ドキッとさせられます。マムシがカマ首をもたげて
いるように見えます。秋には、真っ赤なイクラのような種を
びっしりつけ、それはそれでまた、人を脅かすのに十分です。

小石川植物園の南の池のふちの木立の下で、ピンクの
花びらをつけた小さい花を見つけました。ヤマアイの生い
茂る茂みの傍らです。花は、2弁で上唇と下唇しかなく、
ちょっと濃いピンクの斑があります。
それが昔の女性の口元を連想させるのでしょう。
ハグロソウです。
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ハグロソウ キツネノマゴ科 Peristrophe  japonica 】
 日本原産の植物に出会えて、tamyam2は幸せです。

また、薬草園で見たタニワタリノキは九州以南に分布する。
(Webで検索したら、屋久島、九州ではよく見られるらしい)
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タニワタリノキ アカネ科 Adina pilulifera】
丸いボンボンのような集合花がとてもかわいかった。

半夏生のころには、農暦では、農作業を終え、五日間の休み
をとる時期。空から毒が降ってくるから、井戸にはフタをし、
関西では、蛸を食べる習慣があるところもあるという。

讃岐では、うどん、福井では、焼き鯖。要するに、骨休みの
期間のようです。皆様のところで、そういう習慣がおあり
でしょうか。
by tamayam2 | 2009-08-16 18:28 | 日々のできごと
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