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ベルリン ダーレム村

ベルリンはドイツの首都であるから、かなりの大都会と言ってよい。
しかし、私が愛してやまないダーレム植物園は、地下鉄U3線の
Dahlem- Dorfから徒歩15分ぐらいの住宅街にある。
Dorfは村という意味だから、ダーレム村である。
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その名にふさわしく、駅舎は、木造で、カヤぶき屋根。
さすがに火災を用心してか、避雷針が屋根の周りを覆っていた。
首都圏で、カヤぶき屋根ですぞ。 驚くまいことか。

駅は無人駅と言ってよく、滞在中駅員の姿を、一度も見たことが
なかった。


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ホームに
木製の
ごっつい
ベンチが
置いてある
のだが、
どう見ても
実用的
ベンチ
というより、
芸術作品。



ようく見れば、女2人に挟まれた男の形に見える。
    見えますよね。
ベンチの腰を下ろす部分に、ちゃんと、男性の身体の一部が
配置されていて、人々は当たり前の顔をしてそこに坐っている。

しっかりした木材でできていて、身体をすっぽり抱きとめてくれる
ような安定感があり、坐り心地はわるくなかった。

U3線で、15分ほど行けば、ベルリン一の目抜き通り
Unter den Linden(訳せば、菩提樹の下通り)へ行ける。


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写真の
Caféは 
Friedrich-
strから、
博物館島へ
向かう
ガード下に
ある。





あたりには骨董品屋が多いので、アール・ヌーヴォーやアール・
デコ風のレトロなアクセサリーをひやかして歩く。足がつかれたら、
ここでちょっとひと休み。
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壁や天井一面に、戦後のなんだか懐かしいようなブリキ製の店舗の
看板が貼りめぐらされていて、見飽きることがない。
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by tamayam2 | 2008-06-06 16:53 | たび | Comments(0)

ガレと ジャポニスム

先日、サントリー美術館でガレとジャポニスム という展覧会を
観た。 Emille Galle(1846-1904)は、フランス、ロレーヌ地方、
ナンシーで、ガラス工芸品、家具などを多数を制作した。

その作風から、彼が日本の浮世絵や、伊万里などの陶磁器の意匠から
影響を深く受けたことがうかがえる。
フランスのアール・ヌーボー時代を代表する芸術家。

彼の経歴を見ると、ドイツのヴァイマールで美術を学んでいる。
ドイツでは、アール・ヌーボー様式を、ユンゲント・シュティル
(青春様式)というが、19世紀末にヨーロッパで開花した独特の
美の様式だ。アール・ヌーボーと聞いただけで、私の心はさわぐ。

この展覧会では、サントリー美術館の所蔵している作品に加え、
オルセー美術館などヨーロッパの名だたる美術館から拝借した
作品を含め、約40点を一堂に観ることができる。


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彼のガラス作品は、
ユリや水仙、
ダチュラ
(朝鮮朝顔)
やオダマキ、
人の生活に
身近な植物が
モチーフに
なっている。

→これは
茄子













その中に、(私の大好きな昆虫の姿が密かに隠されている。どこに虫が
隠れているのか、探すのが楽しい。


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昆虫は、
コウロギ、
カゲロウ、
トンボ、
バッタ、
チョウ・・・。



















昆虫以外には、カワセミのような鳥、コウモリやカニのような小動物
も、非常に写実的に繊細に描かれている。中でも、ドンボに対する思い
入れは深く、細口のガラス器の底に沈みこんで、もがいているよう
な生き物の姿を見ることができる。
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ヨーロッパの陶磁器などのディザインには、野草と鳥や虫がいっしょに
描かれているものがある。
チョウは良くても、丸々と太ったイモ虫や、蛾、蜘蛛などの図柄は、
日本人なら、食器には描かないのではなかろうか。
その描き方が妙に生々しく、(東洋人の感覚では)ぎょっとするような
ものもある。

そういうリアリズムがたまらなく西洋的で、面白く思う。

上の絵: Jan Van Kessel 虫と果物(アムステルダム国立博物館蔵)

5月15日まで。 六本木 東京Midtown サントリー美術館(火曜休)
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by tamayam2 | 2008-04-13 09:19 | 日々のできごと | Comments(0)

銀座で 見た美しい人たち

まだまだお寒い日が続いていますね。
先日、用事があって、銀座に出かけました。
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4丁目の角の和光は工事中。そのお隣のミキモトの前庭には、
いつものことながら心ときめくオブジェが。
Shell-Cube と名づけられた作品。アコヤ貝が黒の大理石に
埋めつくされている。


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有楽町駅方面へ
抜ける道には、
MIKIMOTO2の
超モダンな建築。
















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その並びの
ぐにゃりと曲がった
建物は、
イタリアン・ファッシ
ョンのビル。














MIKIMOTO2の前の歩道を渡る男女の姿の美しきこと。
寒さにも関わらず、コートを羽織らず、真っ白なスカートで
さっそうと、ランチにお出かけ。


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日本橋のほうへ
歩いていくと、
古風な穴子の
老舗が。

















穴子も悪くなかったのですが、 
その直前に鰻を食べたばかりでしたので、この日はパス。

後で気づいたのですが、店の前を行く男性の後ろ姿が
なかなかいいわね。

銀座を歩く男女は、いずれもきりっとしていて、さ~すが
でしたよたまには、銀ブラでもしなくっちゃ

Yamyam町内ですっかり充足し、くすぶっているわが身
を振り返り、ちょっと首をすくめたものでした。
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by tamayam2 | 2008-02-21 18:16 | 日々のできごと | Comments(0)

市松人形

賢明なるみな様は、衝動買いというものをなさらないでしょうネ。

万事値上がりのこのご時勢に、財布のヒモを緩めるような愚行は
ユメ慎むべきことですが・・・、私は、やってしまったのですよ。

先月のある日、某デパートで、「伝統工芸展」といった催しが行わ
れておりました。私は、たまたまそのデパートで人と
待ち合わせをしていたのです。
時間までに少し間があったので、「ちょこっと覗いてみるか」と
いう軽~い気持ちで催事場に足を踏み入れたのでした。
(そ、それが、間違いの因(もと)でした!)


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そこで見たものが、
市松人形

精巧に作られた、
丈が30Cmほど
の日本人形。


















ていねいな着物のつくり、お顔の愛らしさ!
う~ん。いいなぁ~。
そう思って眺めているうちに、その気持ちは、次第に
「ほしいなぁ~」に変化したのです。


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年のころ70代の製作者から、市松人形について、ご説明を
いただき、手に取って見てもよいと言われる。ふんわりとした
抱き心地、手足の重みも、本物のよう。坐らせたり、立たせたり
できる。「ああ、ほしいなぁ~」とその場を去りがたい気持ちに
なりました。

一般的に女の子は人形を好むと言いますが、私は子供のころから、
少しヒネた少女でしたから、それほど、人形に執着した覚えがあり
ません。

ああ、それなのに、あろうことに、この人形をぜひとも手に入れたく
なったのです。(アメリカで昨年生まれた初孫の女の子に、こういう
日本人形の手触りを伝えてやりたいという気持ちもありましたが
・・・そういうオフィシャルな理由よりも、衝動でした。)

その催事は、夕方5時までということでしたので、一旦、家に帰り
家族の者を説得の上、5時10分前に再び売り場に出向き、ついに
購入してしまったのです。家人の理解を得なければならぬほど、
私にとっては高額でしたが・・・。
製作者のお話では、その日、売れた人形のうち三体は、海外に渡る
予定だそうです。

私もしばらく家に置いて楽しんだ後で、お雛様に間に合うように
孫むすめに送ってやりたいと思っています。ディズニーのキャラクター
人形やバービー・ドールが生まれた社会に、市松人形が、どんな印象で
受けとめられるのか、いつか、かの地の人々に聞いてみたいです。
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by tamayam2 | 2008-02-06 14:35 | 日々のできごと | Comments(0)

キラー通りの 芸術家

青山キラー通りのグラフィティを紹介したあとで、3枚目のサイケな
建物は、店屋ではなくて、その近くにあるワタリウム美術館の作品の
ひとつであることが判明した。

失礼いたしました。
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どんな商いをしているんだろう・・・なんて、tamayam2は現実的なことを
考えておりましたが、

ほれ、あれは、芸術作品なんですって!

作者のBarry McGeeさんという1966年生まれのアメリカ人は、
こう語っています。

「・・・・僕がグラフィティで主題にしているのはホームレス、浮浪者、街が排除
しようとしているもの、隠そうとしていること、存在していないふりをさせられて
いるものを取り上げ、みんなに見せることだ。・・・・」
watari-um 美術館は、ここ

なるほど、なるほど。おみそれしました。キラー通りは、美術館の第二会場
でもあったんですね!
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by tamayam2 | 2007-11-27 06:35 | 日々のできごと | Comments(0)

ホッパーの回顧展 ワシントンDC

ワシントンDCのスミソニアン博物館群には属していないが、ナショナル・ギャラリー
西館は、見ごたえのある作品の宝庫である。前にも観たことがあるが、フェルメール
の4点や、ダ・ヴィンチの油絵など、名品ぞろいで、その上無料。
       フェルメールを観る フェルメールを追い求めて
居心地のよいパティオのような空間が用意されていて、歩きつかれたら休める。
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今回は、地下通路でつながっている東館に行ってみた。
中二階のような会場で、ちょうどEdward Hopper( 1882-1967)の回顧展をやっていた。

朝11時前だったが、ガラス張りの会場に朝日が差し込んで、会場へのアプローチと
しては、すばらしい演出効果だ。

ホッパーは、20世紀を代表するアメリカの画家で、部分的にはあちこちで観たこと
があったが、彼の初期から晩年の作品まで、ずうっと通して観たのは初めて。
ありふれた都市の風景が、彼の手にかかると、意味ありげなドラマになる。
孤独な女性がポツンと場末の食堂に座っていたり、寝静まった街角の薬屋のショー
ウィンドーに灯りが灯っていたり、だれでも、どこかで見たような風景なのだが、
孤独な都会人の息づかいが感じられる。

会場内で15分ぐらいの映画もやっていたので、彼の画家としての生涯をたどること
ができた。


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展覧会場の
入口にすえられた
大きなパネルは、
Nighthauwks
という代表作。







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その横の、吹き抜け天井には、カルダー(A. Calder 1898-1976)の軽やかなモビール
が音も無く、静かに廻っていた。

ワシントンに住んでいる人は、忙しい政府関係者が多いのだろうが、ちょっとのヒマ
さえあれば、こういう展覧会に立ち寄って、気持ちのよい空間で、くつろぐことが
ができて、うらやましいなあと思った。説明のイヤーフォンを5ドルで借りた以外に
お金がかからないし、座り心地のよいベンチでパンフレットを見たりして贅沢な
午前中を過ごした。
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by tamayam2 | 2007-10-10 07:22 | たび | Comments(0)