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【653】今日は聖ニコラウスの日

ドイツ時代の知り合いからメールが来て「今日、12月6日は、セイント・二クラウスの日
と書いてありました。・・・あの、サンタクロースさんのことです!
日本では、クリスマスとサンタクロースのイメージはしっかり結びついていて、
クリスマス・カードのディザインにもよく使われます。
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確かにクリスマス前のこの時期のお祭りではあるのですが、じつは、キリスト教の
クリスマスとは、まったく関係がないお祭りです。
子供たちは、この一年、良い子ちゃんにしていたか、
          それとも、悪い子ちゃんだったか・・・
ニコラウス様の審判を受ける日であるからして、緊張する日なのです。
と、言ってもそれは、ベルギー、オランダやドイツなど北ヨーロッパでのお話。
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オランダでは、“シンタクラウス”の日と呼びます。
日本と同じように、司祭の格好をしたヒゲのおじいさんですが、渦巻きのついた
なが~い杖を持って現れ、子どもの行状を書いた閻魔(えんま)帳をチェック
するのです。(西洋の聖人ですから、閻魔帳はおかしいか・・・)
上のクッキーの袋の絵のような姿です。
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また、クリスマスのころよく出回るTamayamがとても好きなクッキーがあって、
それは、スペクラティウス(Spekulatius)という薄手のクッキーです。
複雑な型押し模様がついているのですが、たいてい聖人の姿で、お味は、スパイスの味がきつく大人向きです。
日本人に贈ったら、漢方薬の香りがすると言われ不評でした。
ま、これが北ヨーロッパのクリスマスを思い出させる味なのです。
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先月末、四谷の上智大学に行きました。神父様たちがお住まいの建物の裏手に、
庭園があるのですが、紅葉がきれいでした。
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この版画は、聖書をテーマとして数多くの作品を遺された渡辺禎雄さんの作品です。
キリストが十字架に架かる前、12人の弟子たちと共にした「最後の晩餐」の絵。
この食事のメイン・ディッシュが魚であったことは、定説になっていますが、渡辺氏は、
大きな尾頭付き鯛をテーブルのド真ん中にもってきました。そして、テーブルには、
握り寿司も並んでいますね! 渡辺氏は日本的な表現で最後の晩餐を描いたのです。
その点に、私は大いに感動して、この版画を買ってしまいました。
キリストが十二使徒と握り寿司を食するの図は、愉快ではありませぬか。

この画の下部、右から二人目の弟子は、イスカリオテのユダです。
彼は、後ろ手に、金子の入った袋を隠し持っています。
この後、彼は銀貨30枚と引き換えに、イエスを祭司長たちに売ったのでした。
その結果、イエスは磔刑に処せられたのです。
渡辺禎雄(わたなべさだお 1913-1996)型染版画家

by tamayam2 | 2013-12-06 14:19 | 日々のできごと | Comments(12)

【637】久々の銀座

本当に暑い夏だった。
銀座へ出かけるのも気が進まず、9月になって久々に銀ブラをした。
21日午後、Tamayamと同じような気分の人々なのかしら・・・
たくさんの男女、子供、犬たちがそぞろ歩きを楽しんでいた。
2013年のファッションと言えば、
このお嬢さんのような短いパンツとハイヒールかな。
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おやおや、着物にハイヒールのお嬢さんもいました!? これも、アリ?
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定点撮影のWAKOのウィンドーにも女性が佇んでおりました。
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MIKIMOTOは、今年120周年だそうです。ミニ薔薇で埋め尽くされた空間。
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向いの銀座三越は、3周年。各国語で感謝を表していました。
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そう言えば、四丁目の角辺りには、外人さんがたくさん!
いろいろな言葉がにぎやかに聞こえてきます。
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オリンピックも7年後には開催されるし、外国語学習が盛んになるでしょうね。
こちらが言いたいことを伝えるというより、相手の言うことをよく聞いて、その場で
必要とされる課題を処理する能力が必要かもしれません。(おお、けっこう高等能力だなぁ)
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銀座の街をふらふら歩いていると、こんなところにも美女が!
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ウィンドーに映る影が面白く、キョロキョロしながら7丁目まで歩いてしまいました。

by tamayam2 | 2013-09-26 09:26 | 日々のできごと | Comments(20)

【629】『星の王子さま』の世界

『星の王子さま』というサン・テグジュぺリ(Saint-Exupéry)の作品がある。
一見子供の童話のようだが、子供の発言を装いつつ彼独自の文明論を展開していると言われている。
サン・テグジュぺリ(1900~1944)は、飛行機に乗り消息不明になって消えてしまったから、生涯も悲劇的だ。
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この本は世界のいろいろな言語に翻訳され、親しまれている。
原文がフランス語のものを、なぜかドイツ語で読もうという人たちがあって、
お仲間に入れていただき、最近やっと結末近くになってきた。

その人たちと一緒に、6月末、箱根にある「星の王子さまミュージアム」という所に
出かけた。子供だましのテーマ・パークかと思ったが、展示物は、
作者の生涯や作品をていねいに辿っており、興味ふかいものだった。
「星の王子さまミュージアム」の案内は、ここ
よく植栽された庭に、登場人物のオブジェが点在していた。
作者の魅力的な挿絵が立体的に再現されたもの。

王子は自分の住む惑星から宇宙に飛び出し、いくつかの小惑星を訪問する。
まず訪問したのは、王様の国であった。
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開口一番、「おお、民が来たか!」・・・
王子:(一度も会ったかことがないのに、僕がだれだかわかるのかな?)
・・・王様というものにとって世界はとても簡単で、人はみな民であるのだ・・・
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その後、王子は、大物気取りの男、酒びたり男が住む惑星を訪問した後、実業家の惑星を訪ねる。実業家は、王子の顔も見ないで、何かせわしげに計算をしている。
5億162万2731・・・この数字は彼の所有する惑星で彼はその管理をしている。
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次に訪問した惑星は、とても小さい惑星で、住民はガス燈の点灯人しかいない。
この小惑星は、一分に一回自転するから、この男は一分おきに灯をつけたり消したりしなければならない。
「どうして、こんなことをするの?」という王子の質問に、「そういう指示だから」と答える。
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6番目の惑星で会ったのは、地理学者
地理学者は、研究室にこもって探検家の報告が正しいかどうかを検分し、記録するのが仕事だと
言っている。なにしろ探検家にはほら吹きが多いから・・・と探検家の仕事に疑いをもっている。。

我々も仕事と称して、いろいろなもの、ことに関わり合いになり、それ以外には
関心をもつ余裕もなくアクセクとしながら暮らしている。王子様の純粋な眼で
この人間社会を見れば、だれでも一人残らずこのように滑稽に見えるのかもしれない。

存外、人間の真の姿を言い当てているのかもしれないと思わせる点が、
この話の不思議な魅力になっている。
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解説書を読むと、実業家が計算している妙に具体的な数字、5億162万2731は、
第二次大戦で犠牲となったユダヤ人の数と一致するという。サン・テグジュぺリの
こだわりが、至るところに潜ませてある。

この彫刻の置かれている植え込みで見た植物2つ。
ギボウシは、日本では特に注目されないが、ヨーロッパでは、日本を代表する植物のように扱われていて、
日本庭園には必ず植栽されている。
斑入りの葉がきれいなのと、花の蕾の形が、コリント様式の神殿の柱の装飾模様に
似ている。
日本人は、橋の欄干の柱頭を覆っているものと似ている、と感じ仏教的な名をつけた。
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ギボウシまたは、ギボシ【擬宝珠 ユリ科 Hosta】

冒頭の花は、オドリコソウの仲間、園芸種のラミウム。葉も美しいが赤紫のきれいな花を初めて見た。
ラミウム【ツルオドリコ草 シソ科 Lamuim】

by tamayam2 | 2013-08-24 10:16 | たび | Comments(4)

【628】子供の絵

7月の上旬に娘一家がアメリカから来て、4才、6才の孫と過ごした。
10日ばかりの眼の回るような日々だった。
今、静かな老夫婦の生活に戻った。
壁に貼ってある6才の杏子ちゃんが描いた絵を見てそのエネルギーのほとばしりに
感嘆する。
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ウチに到着して第一日目に、おばあちゃんの絵を描いた。
私は、この絵のような水玉模様の短パンをはいていた。
うむむ・・・じつに私の感じがよく出ているのだ。
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娘が臨月のとき、女の子の名を考えてほしいと言ってきた。
できたら、「~子」 というふつうの名が良いと言う。
今は、「~子」という名は流行らないらしいが、きょう子という名が気にいったようだった。
米国人の夫の語感も大事な問題だった。
漢字は、難しいのは無理というので、木の下に口を書くと、あんずの意味もあるのよ、
と言ってやった。結局、杏子が採用された。
杏子ちゃんは、6才で、来月から小学校1年生になる。
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写真に写るのを意識すると、いつも何だかとても変な顔を作る。
そういう年頃なのだろう。
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もう一人の孫は、あや子という名が採用されたのだが、なかなか漢字が決まらなかった。
結局、色彩の彩という字が採用された。
4才のこの子は、
片時もSnowmanの人形が手放せない。もし、見失うと大変なパニックになる。
こういうのを、”security blanket”  (安心毛布)症候群と言う。
スヌーピーという漫画に登場するライナスという男の子は、どこに行くにも、
毛布が手放せない。ぼろぼろになっても、雑巾のようになった毛布を抱えて寝る。

彩子ちゃんのSnowmanは、手でもつ首のところの布が裂けひどい状態になっており、
眼は半分取れ、全体にずず黒く汚れているのだが、洗濯するわけにはいかない。
やはり、上の子に比べて、まだ赤ちゃんの感じがするが、自己主張がはっきり
しており、二人の食べ物の好み、色の好み、遊びのやり方は別なのだった。

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杏子ちゃんの絵、水泳をする人魚の絵や風船で遊ぶ子供たちの絵。
どこで、何を見てモノの特徴をつかむのか、心に映った心象があっという間に
絵になってしまう。大人には、こんな芸当はまったく不可能なのだ。

by tamayam2 | 2013-08-18 20:54 | 日々のできごと | Comments(18)

【625】映画「終戦のエンペラー」

来週には、8月15日、68年目の敗戦記念日がやってくる。
昨日、「終戦のエンペラー」という映画を観た。
公式HPはこちら
マッカーサー元帥、この話の主役、フェラーズ准将は、米国人の俳優で、英語の場面が多い
ハリウッド製映画だが、出演者の多くは、日本人である。
どの役もぴったりのはまり役で好演している。
原作者は、岡本嗣郎。『陛下をお救いなさいまし・・・河井 道とボナ・フェラーズ』
という本が基になっている。
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上の写真は、映画の一場面。
日本人なら、だれでも、1945年9月に撮られた似たような写真を見たことがあるだろう。
長身のマッカーサーがラフな格好で腰に手を当てて立っているその傍らに、昭和天皇が正装で
お立ちになっていらっしゃる写真のこと。

この写真がどんな状況で撮られたのか、
戦争を始めたのは誰か、終わらせたのは誰か、
戦後どうして天皇陛下は処刑されなかったのか、
玉音放送はどんな状況で録音されたのか、
マッカーサーは、どうして日本の再建をめざしたのか・・・
時期的によい時に公開された。あまり昭和史にくわしくない私にも、よく理解
でき、印象が深い映画だった。
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さて、こちらは、尾瀬で見たツルアジサイ。高い梢のほうに花が咲いている。
木道で立ち止まって撮ったときには、この蔓の先があまりに高いので、足許が
ふらつきそうになった。
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こちらは、ツルアジサイによく似て他の木に絡み付いて伸びるイワガラミ
木だけでなく、文字通り岩にも絡み付いている。
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こちらは、北海道で見たツタウルシ。秋にあるとまっ先に紅葉して美しいが、
かぶれるとえらいことになる。
この三つはなかなか区別がつかなかったが、今夏、やっと区別がつくようになった。
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こちらは、葉の先が白くなるマタタビ(猫の好物ですね)
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岩の周りにつつましく生えていたゴゼンタチバナ。7月の尾瀬では、最も
よく目についた植物。
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赤い実がつやつやと光っていたツルコケモモ(?)
友人が食べてみて何ともなかったので、毒ではなさそう・・・

by tamayam2 | 2013-08-09 15:33 | 日々のできごと | Comments(10)

【616】孫と過ごした10日間

7月2日から昨日まで、娘一家が米国からやって来ていっしょに過ごした。

静かな老人所帯が一変して幼児中心の家になる。子供たちは4歳と6歳の女の子
だが、その活動的なこと! 一時も静かにしていない。口を動かすか、走りまわるか。
お絵描きをしているときと、(生意気にも)i- padでゲームをしているときと、
寝ているときだけに平常の静けさが戻ってくる。
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さて、いくつかあった活動計画のうち、東京ディズニーランド三鷹の森ジブリ美術館
訪問に同行した。
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今回来日した娘が小学生のころ(33、4年前)、我が家はカナダに住んでいた
ので、カリフォルニア州のディズニーランドに子供たちを連れて行った。
そのころは、我々も若かったから、いろいろなアトラクションを巡って親も
けっこう楽しんだものだ。今回、私はおばあちゃんの立場で、若い親の様子を
見て、このクソ暑いのに、なんと献身的に子供の世話をするのだろう、と
感心してしまった。私はただついて行くだけで精一杯なのに。
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ディズニーは、ご存じのとおり、アメリカが生んだすばらしい映画製作者。
彼の頭の中で生まれたファンタジーの世界に昔も今も子供たちは夢中になる。
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ミッキーマウス、シンデレラ、ピーターパン・・・人数規制があって、入るまで
長蛇の列と聞いていたが、さほどひどくなく、First come, first serve(早く来た者が先に)
のルールに則って公正でむしろ気持ちのよい感じがした。
すべて作りものながら、大人も夢の世界を楽しむことができた。
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一方、日本が生んだ稀有のアニメ映画製作者、宮崎駿の世界は、三鷹の森ジブリ
美術館でたっぷり味わうことができる。HPはここ
子供たちの脳裏に刻みつけられたファンタジーの世界、・・・・主人公メイが
迷い込んだトトロが住む森の世界に、アメリカ育ちの子供も
うっとりとしたときを過ごすことができた。
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楽しみにしていた猫バスは、その姿が余りにも巨大かつ異様で、怖気づいたらしく
泣き出してしまった。

この美術館にはいろいろなこだわりがある。その一つは、館内の写真撮影禁止だ。
「…この美術館は、物語の入口です。物語の主人公になるには、カメラを向けるのでは
なく、この空間をご自分の眼で見て、体で感じてください。そして、思い出は心の中に
大切にしまって持ち帰って欲しい、これが私たちの願いです。」

このごろは、カメラだけでなく、スマホやi- padでも撮影でき、あまりにも
安直に画像を自分のものにすることができる。その結果、じっくりものを見、
感じることを忘れてしまった。こういう独自のポリシーをもった美術館が
日本にあることはちょっとナイスなことじゃないか。

by tamayam2 | 2013-07-13 10:19 | 特別なできごと | Comments(16)

【596】ルイ・ヴィトンの昆虫はすてきだ!

このごろ、電車に乗ると、よく席を譲られる。
以前は、遠慮して「あ、すぐ降りますから・・・」なんて言っていたが、
このごろは、ありがたくご好意を受けることにした。
譲られるということは、くたびれた顔をしているか、年寄っぽい姿をしているのだろう。
それは、気をつけねば。

さて、町歩きしていると、ハッとするものに出会える。

①新宿西口、小田急デパートのショーウィンドーで。
Louis Vitton のディスプレイに、ハッとした。
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どう見ても昆虫ですね。甲虫の一種ね。
昆虫好きなTamayam2はうれしくなる。
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よーく見れば、全て自社ブランドの小物を組み合わせて作成されているようだ。
下のピンクのものは、ハイヒールですね。
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こちらは、スカーフやベルトを使ってやわらかさを表現しているが、チョウか蛾の類でしょう。
巧みな構成力です。

そばに立っている若い女性に、ちょっと脇に寄ってほしかったのだが、
その場に釘づけのようになって動いてくれなかった。彼女にとっては、
ルイ・ヴィトンよりスマホのメッセージのほうが大事なのだろう。
この女性が履いているような模様入りレギンズがこの春の流行みたい。

②渋谷・Bunkamura入口付近で
若者がいっぱいの道端で、ひょいと上を見れば、アメリカハナミズキの
花が咲いていた。我が家のものとは違って、ピンク色の種類。
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先月から渋谷駅は、東急東横線と地下鉄副都心線が相互乗り入れをし、なんだか
複雑になった。道を歩く人も若者ばかりで、私は、この町では、異邦人だと感じる。
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若者たちは、おしゃべりに夢中で、街路樹に花が咲いていることすら誰一人気づいていない。
花なんか目もくれないものね。
夕方6時ごろだったが、ピンクのハナミズキを撮影することができた。

by tamayam2 | 2013-04-15 22:09 | 日々のできごと | Comments(10)

【587】エル・グレコ展にて

先週8日、ちょっと時間があったので、上野で開かれているエル・グレコ展
行ってきた。昨年の3月、スペイン・トレドを訪問、迷路のようなトレドの
町を歩いて、大聖堂でグレコの作品をいくつか見た。
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お名前のグレコとは、ギリシャ人のこと。El という冠詞がついて、
ギリシャ人の男というほどの意味だろうか。生涯の大半をスペイン、トレドで
過ごしたのに、「僕の出自はギリシャですよ」と明らかにしておきたかったのだろう。

都美術館には、すばらしい作品が51点も世界中から集められている。
エル・グレコ展 HPはここ
トレドに行っても、見られる作品は限られるのに、日本の展覧会では、
その画家の作品を束ねて、見せていただけるので、ありがたい。
私の行った日は、さほど混雑していなかったので、ゆっくり見られた。
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無原罪のお宿りは、3メートルを越す大作で、おそらくこの展覧会の華の一つ。
中央に描かれた天使の羽がデフォルメされて、魚眼レンズで見るような、
立体的効果があり、今にも羽が動きそうなのだ。見上げる聖母マリアの澄んだ瞳、
天井から降り注ぐ光、地上に咲く小花やトレドの町並み・・・
一つの画面に天井、中空、地上の様々な風景が描かれており、万華鏡を見るような
華やかさなのだ。
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トレドのサント・トメ教会にある大きな作品、オルガス伯爵の埋葬は、
東京展には、来ていない。(その作品を貸し出したら、トレドへ出かけた
観光客ががっかりして怒りだすかもしれない。)


この作品も一つの画面に、死んだオルガス伯爵と、上のほうには、赤子の姿
となって天使に抱かれ、昇天するオルガス伯爵の姿が描かれている。時空を
越えた不思議な光景と、異邦人の画家に親しい温情をかけてくれたトレドの友人たち
がずらりと並んでいる。人の群れの中にエル・グレコ自身の顔も見える。
宗教画なのに、わりに人間的な感じがする作品だ。

エル・グレコは16世紀の画家なのに、なぜか、漫画や劇画のようなモダンな
感じがして面白いと思った。
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帰りに、動物園の中を通って、不忍池方面へ出た。
両生類館のところで見た東京ダルマガエル。そう言えば、啓蟄のころですね。

マダガスカル館のそばには、ワオキツネザルの一群がこちらをじっと見ていた。
(人間は気づいていないけれど、動物たちは、人をじっと観察しているものです。)

ワオは、輪尾と書く。しっぽにシマシマの模様があるからネ。(笑)

by tamayam2 | 2013-03-15 15:26 | 日々のできごと | Comments(4)

【561】アート・オブ・我慢

Blog友のtabikitiさんから、尊厳の藝術Art of Gaman(我慢)のことを
教えていただいて、24日、上野の東京芸術大学に出かけてきました。
翌25日、NHK、日曜美術でも、この展覧会について取り上げていましたから、
ご存じの方もおられるでしょう。
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今年は、太平洋戦争中、日系移民が強制収容されてから70年の節目にある
年だそうです。アメリカ在住の日本人は、移民とは言え、敵国日本に有利な情報を
もらしたりする恐れがあることから、12万人以上の人々がある日突然、住まいも
農地も取り上げられ、アメリカの奥地にある強制収容所へ連行され自由を奪われました。
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粗末な収容所では、人々は、通し番号で呼ばれ、個人の尊厳は著しく損なわれたの
です。そういう辛い生活は、終戦まで続いたようですが、当事者は、その記憶を封印し、
多く語ることをしませんでした。最近になって収容所生活をした人々の遺族から、
遺品の中に非常に手のこんだ手工芸品があることがわかり、それを収集して展示されることになりました。
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芸大の校門のところに植わっていたナンキンハゼ

それが、2010年にアメリカ・ワシントンのスミソニアンアメリカ美術館
レンウィック・ギャラリーで展示され反響を呼びました。今回の日本での展覧会は、
ワシントンの内容の日本公開版のようです。東京の他、福島、仙台、広島、沖縄でも
順次公開されるようです。

  関連HPは、ここ

アート オブ 我慢と名付けられたその展覧会は、いつまでそういう不自由な
生活が続くかわからない状況で、材料も道具もないのに、人々が廃材や自然の拾得物の
中から、ものを作り出して、生きる喜びを見出していたこと、日本人の手先の器用さ、
創造の中に生きる意味を見出していた人々の精神の気高さ・・・そういう
ものにアメリカ人が尊敬の念を抱いたからでしょう。
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杖や、机、腰かけのような実用品から、自然に曲がった木の枝を蛇に見立てた彫刻、
何かの紐をほどいて編んだバスケット、貝殻で作ったブローチなど、
愛するだれかに贈り物として上げるために、手をかけ、ひまをかけ作った装飾品なども含まれています。
小さな手製の仏壇、そろばん、二宮尊徳の薪を背負う少年像など、ああ、海を渡った
移民も我々と同じ価値観を持ち続けているのだ・・・と感動しました。

閑話休題
近ごろ、アメリカのオバマ大統領が再選されたわけですが、オバマ氏は
人種的に言うと、WASP(White Anglo-Saxon Protestant)には属さない人です。
ケネディーが登場する前までは、WASPの条件を満たさない者は大統領には
なれないと言われていました。それが、カトリック系のケネディが登場し、
キリスト教のProtestantでなくても大統領になれるのだと注目されたのです。
オバマ以後、Whiteでなくても、Anglo-Saxon、Protestantでなくても、
そういった属性は、問題ではなくなりました。

話は違いますが、この一年、合衆国で生まれた幼児の数は、はじめて非白人が白人を
上回ったということです。非白人というのは、ヒスパニック系、黒人、アジア系などですが、
その人たちが50.4%で、対するヨーロッパ系の白人が49.6を占めているということです。
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上の写真は、ウチの孫が幼稚園の砂場で遊んでいる写真なのですが、
行列の右端の男の子を除いて、後の4人が非白人系です。ウチの孫は、
日本人とアメリカ人とのハーフで、(左の2人)アジア系家族の子供ということに
なります。
アメリカに住んでいると、民族的にどこの出自であるか、いちいち気にしては
おれません。ただひたすらに、自己表現してフェァーに生き抜くほかはありません。

この展覧会で示された日本人の、厳しい状況におかれても美しさにこだわり、
ものを大事にし、人に認められようが認められまいがいつもbetterを目指して
努力する健気さを、日系の血を引いている孫たちが受けついてほしいものだと
思いました。

by tamayam2 | 2012-11-26 16:34 | 日々のできごと | Comments(10)

【557】石見銀山と群言堂

群言堂(ぐんげんどう)というユニークな会社がある。
主に、衣類、服飾品、生活雑貨を作って売っている。素材は、昔から日本にあるものを見直して
現代の生活にマッチするように工夫されたもの。そして、失われかけた日本のモノ作りの技術を
再評価するような仕事をしている。
“エコ”とか、“和のテイスト”といったベラベラした風潮とは一線を画している。
会社のHPはここ

群言堂の服を初めて買ったのは、東京の小田急デパートで、かれこれ10年ほど前の話。
10年も経つのに、布地の風合いや着心地がますますよくて捨てられない。海外で着れば、
さり気なく日本をアッピールできる。織りも、染めも、刺繍も昔から日本にある技法だし、
なんだか落ち着くのである。
会社の本拠が島根県の山奥にあるというのもユニークだし、設立者ご自身の理想や信念
を若い人に伝えつつ、地元に仕事を創出しているという生き方も素敵だ。
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石見銀山に行ったら、群言堂の本店に出会えるかナ~と楽しみにしていたら、中央の通りに入ってすぐの
ところにあった。
看板の上には、木彫りのミシンの飾りが! 
手仕事に従事しております、という主張だな。
道の向こうから来るのはVeloタクシー。ここでは、環境保全のため車が使えない
から、観光客に利用されている。
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ショップの内部は撮影しなかったが、中庭やインテリアなどを撮影させてもらった。
美しいものを追及し、モノを大事にしながら生きる生き方が、伝わってきて
居心地のよい空間ができている。そこで働く人たちも生き生きとして楽しそうだった。
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こちらは、床屋さんの店先に飾ってあった昔の椅子。
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こんな椅子に座ってバリカンで頭を刈ってもらった経験がある人もおられるでしょう。
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「弥七」という屋号を持つ貸自転車の店先で。気のいい青年で、見物している間、
荷物を預かってくれた。窓枠にからまっているのは、テッセンか半鐘ヅルの綿毛。

by tamayam2 | 2012-11-13 07:40 | たび | Comments(12)