タグ:日本の町々 ( 110 ) タグの人気記事

【522】日光植物園にて

とうとう、やっぱり、ついに・・・8月になりました。

暦の上では、大暑も過ぎ、そろそろ立秋に入るのでしょうか。

Blog仲間のKanmyougamaさんは、鹿児島にお住まいですが、
陶芸家としてのお仕事も、畑仕事も、お仲間とのゴルフも・・・
どれも頑張っていらっしゃる。その方が村上鬼城のこの句に
共感を覚えると言われます。ああ、ったく、その通り!
私も膝を打ったことです。

・・・・念力のゆるめば死ぬる大暑かな・・・・   
c0128628_6485781.jpg

同じくBlog仲間のKimikoさんが日光植物園のことを書いておられたので、
7月31日、新宿から直通電車で出かけてみました。
c0128628_6491126.jpg

「栃木県は、内陸部だから、暑いよ」という家人の忠告通り、
日光もけっこう暑かったです。でも、広大な園内を歩いていると
木々の間に涼風もが吹き、田母沢御用邸に隣接する川べりの道は、
特に気持ちよかったです。
c0128628_651832.jpg

園内の今の主役は、ダイコン草の黄色い花とハエドク草という
目立たない薄紫の花でしょうか。
c0128628_6514988.jpg

一番見たかったキレンゲショウマは、まだ蕾が多かったですが、
少し開花しているものもありました。
c0128628_6521142.jpg

キレンゲショウマ【黄蓮華升麻 ユキノシタ科 Kirengeshoma palmate Yatabe】
一属一種の珍しい花です。学名のYatabeとは、植物学者、矢田部良吉氏の
こと。この花の命名をめぐっては、牧野富太郎氏と論争があったらしいですが、
花は人間界の論争とは無関係に夏のこの時期にちゃんと花を咲かせてくれます。
その日会ったのは、たくさんのトンボたち。

ヒヨドリバナなど、蝶が好きな花がたくさんありましたが、蝶も
暑い中はどこかに身をひそめているものか、あまり姿を見ませんでした。

私にとって初見の花は、キヌタ草。 その昔、洗濯に使ったという砧。
4枚の輪生した葉が美しい野草ですが、花は米粒より小さく、撮影は
難しかったです。
c0128628_6525131.jpg

キヌタソウ【砧草 アカネ科 Galium kinuta Nakai et Hara】
学名にkinutaがありますから、日本固有種なのでしょう。
Nakaiというのは、中井猛之進、Haraは、原寛という植物学者です。
 


                  
[PR]
by tamayam2 | 2012-08-03 06:53 | たび | Comments(10)

【513】梅雨の晴れ間に

俗にクマに襲われたら、木に登れ、と言われているようだけど、
これは間違いのようだ。
c0128628_2141294.jpg

新潟県、当間(あてま)高原の山中には、クマが出現するということだが、
ブナの木の幹に残された爪痕を見ると、クマは木登りが上手だということが明白だ。
オレンジ色の囲ったところが爪痕。
かなり高いところまで登っている。

春先に、冬眠から目覚めたクマは、出始めたブナの新芽を食べるために木に登る。
クマは、便秘症で、ブナの新芽が排便を促す良薬なのだそうだ。
c0128628_2142815.jpg

c0128628_21424267.jpg

この森で見た初見の植物は、
ツルアリドオシ【蔓蟻通し アカネ科 Mitchella undulate Sieb. et Zucc.】
赤い実には、よく見ると点が2つある。この実は、白い2つの花が合着して
1つの実を作っているそうだ。学名から見ると、シーボルトとツッカリーニの
両名が命名している。
c0128628_21431012.jpg

c0128628_21433250.jpg

ブナの森のそばの広葉樹林には、コナラ、ミズナラ、リョウブ、タムシバ、クロモジ等
たくさんの樹木が茂っていた。そして、その葉の上には・・・【512】で
ご紹介したモンキンガ以外にも、シャクガの仲間やゾウムシに出会うことができた。
c0128628_21435650.jpg

あ、そうそう、カエルさんにも。
モリアオガエルがどうか・・・?
c0128628_21441416.jpg

樹木が生い茂る林の中に、ぽっかりと空いた空間に青い空が見える。
梅雨の合間は、天気の保障はないけれど、あまり暑くないし、虫にも
出会えるし・・・(夏休み前なので、昆虫採集の子供たちにも会わずにすむし・・・)
Tamayam2にとって、幸せな散策となった。

[PR]
by tamayam2 | 2012-07-08 21:44 | たび | Comments(12)

【512】ブナの赤ちゃん

先週、新潟県十日町市に出かけた。
国内有数の豪雪地帯で、冬の積雪は3m~4mに達するという。、
新しい家の1階は、コンクリート造りのガレージになっていて、
住居は二階から上になっているのだった。
c0128628_21291059.jpg

その辺りのブナ林を散歩する機会に恵まれたので、喜んで参加した。
7月の第一週だが、よく晴れた日だったので、木漏れ日が美しかった。
これがブナの赤ちゃん。
c0128628_21294310.jpg

ブナは毎年種を落とすのではなく、6年~8年ごとに大量の種を
地面に落とす。ふかふかの腐葉土の中から、かわいい双葉が芽生える。
多くの種は、小動物の餌になってしまうが、何本かは、次世代の幼木に
育つ。
c0128628_2130185.jpg

いま、世間はパンダの赤ちゃんのことで、大喜びをしているが、
この土地の人は、今年はブナの赤ちゃんの大量出現に大喜びなのだった。
ハウチワカエデの葉が風にそよぎ、大振りのホオノ木の葉が天を覆う。
成長期にある若葉はどれもこれも輝くように美しい。
c0128628_21305926.jpg

オオカメの木(別名 ムシカリ)は、まだ虫に喰われず、丸い葉のまんまだ。
c0128628_21311424.jpg

森の中で、都会ではあまり見かけない黄色の蛾を見た。
c0128628_21313767.jpg

キンモン蛾。この蛾は林の中を悠々と飛んで羽を広げては葉の上にとまるのだった。
モンシロチョウより、小ぶりで黄色の濃いものも白っぽいものもいた。

c0128628_2132431.jpg

[PR]
by tamayam2 | 2012-07-07 21:32 | たび | Comments(8)

【511】アジサイを見に

6月も下旬になりましたのに、うすら寒い日や汗ばむような日が
交互に訪れ、一向に安定しません。快晴の一日、梅雨の合間の
晴れの日は、出かけるべしと思い出かけたのです。

梅雨の花、アジサイは、どこでも見られる花ですが、それはその、撮影地
があるのでありまして、関東では、鎌倉と相場が決まっているのでございます。
で、出かけたのはいいですが、私のような平凡な発想をする凡人が
いかに多いことでしょう! 
c0128628_8514773.jpg


週日にもかかわらず、どこも人がいっぱい。
狭い古都の道は、すれ違うのも肩が触れ合うほど、車道の車は
渋滞で動きません。
有名な寺社、明月院、瑞泉寺などの薄暗い境内や雨に濡れた苔むした
階段などがアジサイの似合う情景でしょうが、
そういう名所は、くわばら、くわばらです。
c0128628_85318100.jpg

c0128628_8533875.jpg

ま、アジサイが駄目でも、この時期見たかったのは、
イワタバコです。湿った崖などに緑の大ぶりの葉をだらりと下げ地味な花が
咲いているかもしれない・・・と思い探しましたが、ちょうど花期が終わった
ころだったのでしょう、たった一つ名残の花を見ることができました。
イワタバコ【岩煙草 イワタバコ科 Cinandron ramondioides】

長谷寺のアジサイの散歩道は、入場制限をしていて待ち時間が
1時間という恐ろしさ、そこは避けて横のほうから、人影が映らないように
注意しながら写してみました。それがトップの写真です。

ピンクや青の丸い形をしたアジサイは、大ざっぱな分類では玉アジサイでしょう。
c0128628_8552614.jpg

額アジサイという種類は、回りの装飾花はじつはガク(萼)で、本物の花は、
中心の粒々だとういうことです。
c0128628_856155.jpg

c0128628_8551754.jpg

この頃は、西洋アジサイの部類も多く、まるで打ち上げ花火のように絢爛豪華な
ものもあります。
アマチャや、ウツギの種類は、昔から、日本の山野に自生しているアジサイ
の仲間でしょうか。本当にいろいろな種類を見ることができました。
c0128628_8565659.jpg

やっぱり雨の中、曇り空の下、アジサイは似合うような気もしますが、
人波と喧騒の中、いろいろな種類のアジサイのコレクションを見るのも、
また愉しからずや。

c0128628_8571515.jpg

[PR]
by tamayam2 | 2012-06-28 08:57 | たび | Comments(10)

箱根・湿性花園で見た花

連休もあと数日を残すばかり、何だか梅雨のような日々でした。
この雨も、考えようによっては植物には恵みの雨。
水分を十分に吸収して、これから生き生きと生育するでしょう。


c0128628_14285478.jpg
先日出かけた
箱根・湿原花園
で見た忘れがた
い植物をUpして
おきましょう。



























ヤマエンゴサクは、先月、小石川植物園のところに取り
上げましたが、青い色のものを湿原花園では見かけました。
これは、ジロウボウエンゴサクという種類かもしれませんが、
くわしい差異がわかりません。白、薄ピンク、紫、薄青、青など
さまざまな色のヴァリエーションがあるようです。小さい花ですが、
その繊細な美しさに魅せられました。
c0128628_143219.jpg

ジロボウエンゴサク【次郎坊延胡索 ケシ科 
                Coridalis documbens】



c0128628_14384214.jpg

c0128628_14332727.jpg

青い花と言えば、数センチの小さい花ですが、フデリンドウも見ました。  ↑
フデリンドウ【筆竜胆 リンドウ科 Gentiano zollingeri】
c0128628_14341464.jpg

イワウチワは、『花の百名山』で田中澄江さんが、2度書いて
おられます。1回目は、奥多摩の大岳山、2回目は奥秩父の雲取山。
関東の東京郊外に咲いているのだと驚きました。「私は、今回見たのが
初めてです。花弁のギザギザがとても繊細。薄暗いところで咲いて
おりましたので、その辺がぼぉっと明かりが灯ったような感じでした。
極々薄いピンク色です。
イワウチワ【岩団扇 イワウメ科 Shortia uniflora】
c0128628_14344576.jpg

珍しい花としては、シラネアオイ。北海道や日光・白根山で咲く
花です。
c0128628_14355612.jpg

シラネアオイ【白根葵 キンポウゲ科 Glaucidium palmatum】
c0128628_14363590.jpg

オオバナノエンレイソウ【大花延齢草 ユリ科 Trillium kamtschaticum】  ↑
以前にUpしたものは、もっと小花で、紫色でした。

この湿原花園には、湿原の植物だけでなく、標高の高いところ
に咲く植物を集めて見せているようです。箱根町立の施設です
が、植物の生育環境によく配慮されて注意深く育てられていました。
きっと管理者によい指導者がおられるのでしょう。

[PR]
by tamayam2 | 2012-05-04 14:39 | たび | Comments(2)

牧野富太郎生誕150年

Blog仲間で高知県在住のtabikitiさんから
牧野富太郎先生生誕150周年の催しものが、東京練馬区の牧野記念庭園
であることを教えていただいた。
c0128628_18235155.jpg

5日、家からそう遠くないので出かけてみた。
西武池袋線大泉学園から歩いて6,7分、学芸大学付属中の
そばにある。子供のころから、牧野先生のお名前は知って
いたし、当時は、植物図鑑と言えば牧野植物図鑑のことだった。
c0128628_18253242.jpg

ニリンソウ【二輪草 キンポウゲ科 Anemone flaccida】
長じて植物に関心を持つようになって、リンネの二名法に
親しむようになると、Makinoが学名に出てくる植物の
多さに驚く。しかし、牧野先生の言動が、保守的な学問の
殿堂、東京大学植物学研究室に様々な問題を巻き起こした
事情も知るようになった。何しろ牧野先生は、植物採集の
実績は人一倍あるものの、学問的基礎がない。
学歴は小学校中退だ。
c0128628_18255946.jpg

寒緋桜 ↑
高知県のご実家が裕福なお宅だったことから、自由な発想で
好きな研究に打ち込めたのだろう。その後、実家の経済が
傾くと、さすがの先生も生計を立てるのに苦労するようになる。
子だくさんで、野山で植物採集ばかりしている極楽トンボの
ような夫と生活を共にした夫人の苦労は如何ばかりか!
先生は晩年、新種の笹を亡き妻の名をとって、スエコザサ
(寿衛子笹)と命名して、労をねぎらわれている。
c0128628_18264280.jpg

練馬区の記念庭園の中にある先生の旧邸の書斎。↑
c0128628_18574559.jpg

書斎の壁の銘板。 ↑
「学問は底の知られざる技芸也」と書かれている。
東大の先生方には、学問を技芸と言われちゃあ、抵抗が
あるだろうなぁ~。

先生は、精密画の技能にも優れた才能を発揮された。
6月17日まで、練馬区の牧野記念庭園内で牧野富太郎関連の展示
が見られる。HPはここ

書斎にあった「活かし箱」は、採取した植物を枯らさない
ように保存するための箱だという。精密画を描くためには、
枯らしては困るわけですね。今のようにデジタル写真が
あるわけじゃなし、すべて手作業で時間をかけてていねいに
やっておられたのだ。
c0128628_635521.jpg

先生はまた、サクラを大変愛しておられた。
私が訪れた5日には、カンヒザクラ(寒緋桜)やヤマザクラが
きれいに咲いていた。
その他、オトメツバキ、バイモ、ニリンソウ、ヒトリシズカ、
ヤブレガサ、カタクリ、ハナニラなど先生が自宅のお庭に集め
られた野草があちこちで花を咲かせていた。

とても人間的で、愛すべき牧野先生は、一般の人々に
植物観察や分類学の面白さを教えてくれたすばらしい
教師だった。権威におもねず、言いたいことをズバズバ
おっしゃるから、周りはヒヤヒヤしただろうが、こういう
人の生き方は痛快だ。

土佐の高知県立牧野植物園は、交通のアクセスがあまり
よくないが、国内ではおそらくピカ一の植物園。
以前に訪れたことがあるが、駆け足だった。
今度は、その辺りに宿をとって二日ぐらいかけてゆっくり
見てみたい。HPはここ

[PR]
by tamayam2 | 2012-04-08 18:32 | 日々のできごと | Comments(8)

ケセン語訳聖書

c0128628_7243749.jpg

ケセン語ってご存知でしょうか?

東北地方の宮城県気仙沼市近辺の方言というより、
岩手県陸前高田市、大船渡市辺りの方言をケセン語
言うようです。
ここに長年住み、医院を開業している
山浦玄嗣(はるつぐ)というお医者様がおられます。

この方は、土地の人に聖書の言葉を伝えたくて、
ケセン語訳聖書(4つの福音書)を出版されました。
震災の起こるずっと前のことです。
c0128628_726884.jpg

聖書の中の言葉、例えば、
「心の貧しい人は、幸いである。天の国は、その人たちの
 ものである。」 マタイ5章3節  新共同訳

ケセン語訳では、このようになります。
「頼りなぐ、望みなぐ、心細い人ぁ、しあわせだ。
 神様の懐に抱がさんのぁ、その人達(ひだぢ)だぁ。」

心の貧しい人とは、だれのことだろう?
凡人には、よ~くわかりません。でも、この訳なら
わかります。
「頼りなぐ、望みなぐ、心細い人」のことなんですね。
震災後の日本人は、みな「心貧しい人」です。

山浦氏は、震災後、とても有名になられましたから
ご存知の方もおられるでしょう。ケセン語のことは
こちら のページがくわしいです。または、こちら。
大震災に遭われた方々の中にこんな方がおられたのですね。

聖書のような世界中の人が知っている書物を、
ギリシャ語から、ケセン地方の庶民、だれにでもわかる言語に
意訳して、伝えようするその情熱はどこから来るのでしょうね。

翻訳の言葉は、とかくわかりにくいもの。掻痒隔靴(そうよう
かくか・・・靴の上から痒いところを掻くようなもの)の感が
あります。でも、山浦先生のケセン語の聖書は、ケセン語の人
たちに直接訴えかけるわかりやすさと温かみがあります。
c0128628_728892.jpg

山浦先生のことを知ったのは、
最近出版された「イエスの言葉 ケセン語訳」
文春文庫839 2011年12月20日出版で。

東北地方の方だけでなく、日本語の豊かさに関心のある
方々に読んでいただきたい一冊です。
[PR]
by tamayam2 | 2012-01-25 07:30 | 日々のできごと | Comments(18)

伊豆高原 大室山

明けましておめでとうございます。
いよいよ2012年の幕開けです。
今年もまたBlogを通じ、たくさんの方々とおしゃべり
するのを楽しみにしております。どうぞよろしくお願い
いたします。

Tamayam2は例年、新年には、近場の山に登ることに
しているのですが、今年は、元旦が日曜日。
キリスト教徒でありますので、元旦礼拝に出るため、
暮れに伊豆高原にある標高580mの大室山(おおむろやま)
に登ってきました。しかも、リフトを使って登山・・・。
大幅な手抜きです・・・。

言い訳がましくなりますが、この山は、徒歩での登山が禁止
され、リフトでしか山頂に行けないのです。3400年前に
火山によってできたスコリア丘です。
(ふっふ、我ながら良いところを見つけたものだ!)
c0128628_11465290.jpg

山の麓にあるシャボテン公園から見た大室山。
お椀を伏せたような丸い形で、一面ススキのような植物で
覆われていました。樹木などが無い不思議な小山です。
c0128628_11474571.jpg

山頂から富士山も見えたことは見えたのですが、あいにく
富士山の頭を覆う雲が垂れこめ・・・めでたさも半減です。
c0128628_11482311.jpg

海側へと目を転じると、伊豆七島が遠くに見晴らせ、
すばらしく大きな景観が広がっていました。
噴火口の周りを一周しても小一時間、気持ちのよい汗を
かきました。
c0128628_11484966.jpg

下界に戻って伊東の町をぶらぶら歩き。
松川沿いの遊歩道では、野鳥を見ることができました。
c0128628_11493190.jpg

c0128628_11495264.jpg

上から、トビ(タカ科)、ハクセキレイ(セキレイ科)、
ハジロイコチドリ(チドリ科)でしょうか。

訂正)最後の画像は、イソシギ(シギ科)であるとnenemuさんからご指摘
    をいただきました。nenemuさん、ありがとう。

縁起のよい初夢は、一富士、二鷹、三なすび。
この日私が見たのは、一富士、二トビ、三シャボテンです。

2012年もみな皆様にとって、よいお年でありますよう!
[PR]
by tamayam2 | 2012-01-02 11:52 | たび | Comments(8)

熱帯の果実と 原種シクラメン

そろそろ秋が忍び寄って来たと思って身構えていると、
今日は27度ですって、肩すかしね。

9月中旬に大阪市の咲くやこの花館というところに行って
来ました。1990年に行われた花博という国際博覧会の会場とか。
広々としたところでした。

この館では、それぞれの植物の生育に適した環境が人工的に
つくられ、高山植物の部屋では、クーラーがしっかり利いている
のでした。

熱帯植物の部屋で、熱帯の果実がなっているのが面白かったので、
記録しておきましょう。
通称チューインガムの木サポジラという熱帯アメリカ原産の木。
c0128628_19243422.jpg

サポジラ【Sapodilla アカテツ科 Achras zapoa L】
この樹液からチクルというチューインガムの成分が採れるの
だそうです。
c0128628_1925178.jpg

こちらは、以前にもUpしたことがある通称スター・フルーツ
断面が ☆形で、すっきりした味です。
スター・フルーツ【カタバミ科 Averrhoa carambola】
c0128628_19264653.jpg

こちらは、ドラゴン・フルーツの花。月下美人かと思いましたが、
いずれも紐状のサボテンの一種で、近縁種。
c0128628_192796.jpg

ドラゴン・フルーツ【サボテン科 別名 Pitaya 】

日本も気候が亜熱帯に近づいてきたせいか、暖かい地方では、
路地植えでもいけそう。ドラゴン・フルーツは、アジア諸国
では、実ばかりでなく、花(蕾)も、葉肉も食用にするそうです。
こういう果実は、今は、高級な果物屋さんで、売っている
ようですが、その内、もっと庶民的な食品になるのかも
しれません。
温度さえ確保されれば、肥料もそれほど必要とせず、ミネラル分
に富んだ栄養価の高い果物だそうです。

さて、こちらは、8月にエストニア・タリン植物園で見た
シクラメンの原種です。


c0128628_19292665.jpg














c0128628_19295254.jpg




























シクラメンは、冬の鉢植え植物とばかり思っていましたが、
最近日本では、路地植えの小型のものもよく見かけるよう
になりました。耐寒性がある種類。

ヨーロッパの北部でも、この種のシクラメンが林の中に
ひっそりと自生している姿を見ることができます。花も
かわいいですが、私は、葉の斑の美しさにうっとりとなります。

私が見たのは、冬ではなく、夏の間です。
よく見ると、根もとにらせん形のものがあり、花後の花茎が
クルクル巻くのです。
CyclamenはCycleなどの語源と同じく、旋回、螺旋を意味する
言葉です。原種の一つ、Cyclamen hederifoliumという種類
から近代的育種技術によって、たくさんの園芸種が生み出される
のだそうですって。

最近の日本の園芸種の流行としては、大型のシクラメンより
原種シクラメンへと移行しているらしいです。
園芸関係者も大変ですね。

人の好みは移ろい易く、大きく、派手なものがちょっと飽きられ、
野生味のあるものが評価され始めているのでしょうか。
[PR]
by tamayam2 | 2011-10-23 19:33 | たび | Comments(23)

京都の南、伏見にて

先だって、京都に行ったとき、京都の南、伏見を訪れました。
伏見と言えば、何を思い出しますか?
安土・桃山時代、秀吉の伏見城、伏見稲荷、
鳥羽・伏見の戦い、竜馬の寺田屋事件・・・

恥ずかしながらTamayam2は学校時代、歴史の授業を
さぼっていたせいか、伏見と言えば、伏見の黄桜~と
いうCMのフレーズしか浮かんでこないという情けなさ
です。(嗚呼)
c0128628_10535331.jpg

京阪で中書島(ちゅうしょじま)駅に降り立ち、なんだか
Yamyam町そっくりな庶民的な家並みを見ながら、宇治川派流に
出ると、なんと、江戸時代の十石船が水面に浮かんでいます。
水量が豊富で、水がきれい。十石船は、今は、観光用ですが、
昔はここから、米、塩、酒を京へ運んだのでしょう。
c0128628_10544566.jpg

c0128628_10551590.jpg

川べりの道に大蔵酒造記念館があります。
湧水も豊富で、水に恵まれたところですから、この辺りには、
古くから醸造所が多いのです。


c0128628_10561160.jpg
この看板は
昭和8年
(1933年)に、
月桂冠の
ポスターと
して制作
されたもの
ですが、
当時は、
“過激” で
公開され
ることなく
お蔵入り
になって
しまった
ものだ
そうです。











ふっふ、こんな程度で“過激”だなんて・・・今の若い人たちの
お尻スレスレのファッションをみたら、仰天してしまうことでしょう。
利き酒を楽しみ、おいしい奈良漬を買いました。
c0128628_1058352.jpg

その後、竜馬が定宿にしていた旅籠、寺田屋へ。

そのわきの昔ながらの商店街は、竜馬通り と名乗っていましたが、
どこか人懐かしい、小さい商店が並んでいました。
c0128628_10593164.jpg

c0128628_10595234.jpg

宇治茶を売るお茶屋さんの店先には、京の番茶が。
宇治茶の宇治も近い場所がらでしょうか、和菓子の老舗も
あります。
c0128628_1102244.jpg

ちょうど時分どきでしたので、商店街の鯖寿司を作る店の
店先でお昼をいただきました。そこから近鉄・桃山御陵駅まで
ぶらぶら歩き。桃山時代から昭和まで、歴史を感じられるものが
この一角にギュッと詰まっているようでした。
c0128628_1105265.jpg

[PR]
by tamayam2 | 2011-10-18 11:04 | たび | Comments(13)