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【665】熱帯植物はおもしろい

今日は、東京地方は、久しぶりの雪。
辺りの風景が一変して、なんだか楽しい気分になる。
(こんなのんきなことを言うと雪国の方に叱られるだろうけれども・・・)

冬季オリンピックも始まりましたね。
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前回ご紹介した静岡県熱川にあるバナナワニ園では、温泉熱を利用して
熱帯の植物が元気よく育っていた。
その中で、興味が引かれたもののいくつか。
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タコノキ【タノコノキ科 Pandanus boninensis】
小笠原諸島が原産地
気根が地面に降りてきて、根を支える柱のようになっている。
ガジュマルと同じような仕組みだが、その根のたくましいこと、本当にタコの足のよう。
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初見の植物。ロンデレチア。
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ロンデレチア【アカネ科 Rondeletia leucophylla】メキシコ原産
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カラテア マコヤナ【クズウコン科 Calathea  makoyana】ブラジル原産
この種類は、人が葉に、筆で模様を描いたようで、不思議さを禁じ得ない。
追記)たまたまカナダ、ブリティッシュコロンビア大学の植物園のページを見ていたら、
    今日の特集がこの植物で、学名:Maranta leuconeura、
    和名は、ベニヒョウモンショウ(紅豹紋蕉)とわかった。同じ植物。

そこに掲載されていた写真は、
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植物園では割によく見かけるヘリコニア。造形がおもしろい。
ヘリコニア【バショウ科 Heliconia rostrata】
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カエンカズラ【火焔蔓 ノウゼンカズラ科 Phrostegia venusta】
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上は、パイナップルの一種でしょうね。

寒い季節だからだろうか、熱帯の植物たちの明るい色、大胆な形に
生命力を感じて、うれしくなってしまう。
お寒い日が続きますが、どうぞみな様、健康に注意してお元気で!

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by tamayam2 | 2014-02-08 11:04 | たび | Comments(6)

【664】バナナワニ園

熱海から下田に下る途中に、熱川(あたがわ)というところがあって、
「バナナワニ園」があることは以前から知っていた。駅前に温泉の湯けむりが
立ち上っているような温泉の街。
「バナナワニ園」とは、分かりやすいネーミングだが、ちょっとこの名では、
損をしているような気がする。
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実際に行ってみたら、名前から受ける印象より、ずっとずっと立派な施設だった。
ワニの飼育場が清潔でよく管理されている。
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HPはここ。(このHPは、開発の余地があるけれども・・・)

バナナだけではなく熱帯植物の展示だが、種類が多岐にわたり、非常によく手入れされていて、見応えがある。
ランやスイレンのコレクションは、一級品ぞろい。
イギリスのKew Gardenと匹敵するようなレヴェル。
枯花や、傷んでいる葉も見当たらす、管理状況がとてもいい。
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それだけでもうれしくなってしまうのに、思いがけず、裏山で、早や咲きの桜まで
見ることができた。展示会場間を結ぶマイクロバスの運転手さんが、
「もし、サクラが見たかったら、100mばかり上の高台へ足を伸ばしてください」
と教えてくれたのだ。
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河津ザクラで有名な河津では、まだ開花していなかったのに・・・。
河津ザクラと同じカンザクラ(寒桜)という種類で、2月初旬から咲く種類らしい。
私が訪れたのは、2月1日。2月にサクラが見られるなんて、期待していなかった
だけに、うれしい驚きだった。
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40年以上、ここで飼われているマナティーは、機嫌よく観光客にあいさつしてくれた。
50歳の誕生日を祝ったばかりだという。
こんなに長生きなのも、飼育者の管理がよいからだろう。
私は、世界のいろいろな国で、動物園・水族館巡りをしているが、動物が幸せそうな
ところは、見学するわれわれの気持ちも安らぐ。
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伊豆急行の途中下車で、思いがけず楽しい見学ができて、儲けものをした気分・・・
おっと、そういう表現は、卑しい)・・・もとい、
とても豊かな2月の幕開けとなりました。

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by tamayam2 | 2014-02-05 08:55 | たび | Comments(8)

【663】下田、爪木﨑の水仙

新しい年を迎えたばかりというのに、一月は密やかに去り、
二月になってしまいました。

昨年来、気に入って出かけている伊豆半島南端の下田市。
天皇陛下の別荘、御用邸を過ぎて、しばらく行くと、海岸に出る。
岬の突端を爪木崎(つめきざき)と言う。
普段は、なぁん~にも無い海岸だけれども、1月に水仙祭りが行われると聞いて出かけて行った。
祭りの最終日、1月31日の午後。暖かな陽光が海岸を包み、
白い水仙のかぐわしい香りが立ちこめ・・・人影も少なく、そぞろ歩きにはよい雰囲気でした。
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アロエの花というのは、こんなボサボサ頭の赤い入道のような形です。
この辺りには、どこでも自生していて、思う存分に繁茂しています。
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水仙もこの辺りの野水仙で、球根ですから、どんどん増えていくのでしょう。
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どちらも園芸種の高価な花をわざわざ植えたという感じではなく、
その大らかさが青い海の景観によく合っていて、素敵でした。
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海は、珊瑚礁でもあるのでしょうか、青いところ、コバルト色のところがあって、
キラキラと輝いています。
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風が一吹き吹いて、私の帽子をさらっていきましたが、冷たい風ではないので、
渚の水を蹴って帽子を追いかけ、ちゃんとキャッチすることができました。
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真ん中の黒い影は、帽子を頂いた撮影者の頭です・・・ふふふ。

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by tamayam2 | 2014-02-02 20:08 | たび | Comments(8)

【634】夏の終わりに  チョウ3種

9月には、三連休が2回もあるが、その連休が始まる前に、静岡県南伊豆
出かけた。9月も半ばというのに、暑い日だった。
本格的な秋が来る前に、私の好きな蝶を見ることができて、満足した。
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1.ヒメアカタテハ【タテハチョウ科 Coynthia cardui】
お盆のころに咲くというミソハギの花に止まっていた。
バレリーナのようにいろいろなポーズで、くるくる回ってくれた。
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2.ルリタテハ【タテハチョウ科 Kaniska canace】
  こちらは、裏。黒くて、枯葉のよう。そう、まさに枯葉に擬態している。
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  ユリ科の植物を食べるというが、これは、おそらくホトトギス(ユリ科)の葉だと
  思う。ひらひら飛び回り、少しもじっとしてくれなかったが、やっと止まったので、
  撮影できた。
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しっかり開翅してくれなかったが、青い筋が見えたので、ルリタテハだと
  分かった。初めてこのチョウを身近に見ることができてうれしかった。

3.クロアゲハ【アゲハチョウ科 Papilio protenor】
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  朝、小雨が降る中を散歩に出たら、道端の薄暗い空地に黒い蝶が見えた。
  ショウガやジンジャー・リリーと呼ばれるショウガ科の植物の間をせわしげに
  舞っていた。暗いところに黒い蝶なので、撮影が難しかった。
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4.これは、明るい野原で。キャ!グロテスクとおっしゃる人もあろうかと・・・
  思われますが、チョウの幼虫は、だいたいこういう形なんです。
  (犬や猫の子供はかわいいのですが・・・)お許しください。
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  これは、スズメ蛾の一種、セスジスズメの幼虫。農作物につくので、農業をする人には嫌われている。
  背に筋があり、威嚇する目玉のような模様までついている。鳥などに喰われない
  ように、自衛手段なんでしょうね。体長10cm ぐらいあったでしょうか。
セスジスズメ【スズメガ科 Thoretra oldenlandiae】

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by tamayam2 | 2013-09-14 21:11 | たび | Comments(4)

【621】水族館の楽しみ

今、夏休みだから水族館はどこも混んでいるに違いない。
そういうとき、Tamayamは水族館には足を向けないようにしているが、
水族館って、じつは、大人にとっても楽しいところだ。
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エイというのは、サメと親類のような動物でサメの鰓(エラ)が側面に
あるのに対し、エイは、平たいから、腹の下のほうに鰓があるのだそうだ。
この写真では、中央に口があり、その左右に眼のようなものがあるが、
それは、眼ではなくて、鼻腔ということだ。実の眼は、頭とおぼしきところに
(つまり、上のほうに)ついている。
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人間は、自分の都合のようよいに物事を見て、あっ、かっわい~い!
なんて叫ぶことがある。私も、自分が眼だと見ていたものが、眼でない
ことを知った分だけ、この下田海中水族館で利口になった。
(でも、どうしても、鼻腔の部分が眼に見えてしまうなぁ~)
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さて、これは、サメの仲間、ネコザメというそうだ。
潜水夫に抱かれていておとなしくしているが、人に危害を加えるサメとは
別種らしい。確かに猫に似ていないこともないが・・・人の思い込みに
よって得をしている種族と言える。
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こちらは、涼しげなミズクラゲ。蛍光を発している。
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ペンギンは、よちよち歩く点で、人の幼児のしぐさに似ている。

その点で、やはり得をしているなぁ。どこから見てもかわいいから。
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こちらは、模型の舟のように見えるが、標高343mの寝姿山から撮ったので、
小さく見える。実際は、下田湾を周航している本物の遊覧船だ。写真下 ↓
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あのペリー提督が乗ってきた黒船を模したもので、サスケハナ号というなんだか
日本語のような名だが、インディアンの言葉でペンシルバニア州にある
川の名だそうだ。日本人がこういう未知のものを覚えるときには、自分の
知っているものに事寄せて、(猿飛)佐助花号と覚えたりする・・・ぅふふふ

毎日暑いですね。それに時々大雨が降ったり、雷が鳴ったり、忙しいことです。
さあ、忙しい7月が去り、明日から8月になります。
みな様、よい夏をお過ごしくださいね。

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by tamayam2 | 2013-07-31 12:27 | 日々のできごと | Comments(6)

【614】映画「二十四の瞳」の舞台

6月の第一週末に、香川県小豆島へ行った。

小豆島と言えば、私の世代では、ああ、あの「二十四の瞳」の・・・と来る。
しかし、若い世代は、え~? にじゅうよんの? あずき島?
いいえ、にじゅうの瞳 の しょうど島です。
高峰秀子という女優さんがいて・・・説明したいが、わかってもらえないだろうナ。
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映画に出ている高峰秀子、笠智衆…木下恵介監督、原作者の壺井栄…みな故人となった。
この映画ができたのは、昭和29年(1954年)。約60年前になる。
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小豆島は、今の人には、オリーブの木が茂る南国風の島というイメージなのだ。
ちょうどオリーブの花の開花時期で、島中どこでも香しい花が咲いていた。写真上。
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小豆島の東のはずれ苗羽(のうま)から出た半島の先っぽに映画の舞台となった
岬の分教場がある。今は、「二十四の瞳映画村」として観光スポットの一つ。
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本物の分教場は、そこから10分ほど海岸沿いに歩いたところに保存されており、
当時(昭和3年~46年ごろ)の教室の様子を見ることができる。映画もこの分教場
で撮影された。小学校の1年生から4年生までは、この分教場で学び、5年生からは
島の中心部にある本校へ移る。
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主人公の大石先生(高峰秀子)は、この分教場の新任教師として赴任してくる。
そこで、12名の尋常小学校一年生の担任となる。12名だから、
24のキラキラした瞳が女(おなご)先生の一挙一動に注がれる。
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新任教師は、生徒とのやりとりの中で、この島の貧しさ、生徒たちの置かれている家庭
環境、刻々と迫りくる軍国主義の圧力・・・を感じとっていく。
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写真上  あふち【楝 センダン科】の花

改めてこの映画を観た。背景に流れる懐かしい童謡や学校唱歌の数々が懐かしい。
七つの子、仰げば尊し、ふるさと、朧月夜・・・
茶っきり節、金毘羅舟々などの民謡もあった。

日本人なら、子供のころどこかで歌ったそういう歌の数々。それが、今では
初等教育で教えないのだそうだ。
言葉が難しいから・・・と言って。(嗚呼)
その代わりに教えるのは、NHKの幼児番組の歌やCMソング。
そうなると、その番組をみていないおばあちゃん世代は、子供と一緒に歌えなくなる。
残念なことですね。
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写真上 小豆島には、醤油工場が多い。昔は、塩田をつくっていた。

私は、今、高齢者の友人と小さい竪琴のような楽器(Leier)を習っている。
その方が老人介護施設で、その楽器で童謡を弾くと、みなが回りに集まってきて自然に
歌が口から流れ出るそうだ。若い介護の人たちも手を休めて、
♪~菜の花畑に入り日薄れ・・・
そういう国民だれでも、どの世代でも知っている歌を、大事にしていかなくちゃと
思う。たしかに言葉は少々難しいけど、少し、現代風に書き直したりして、継承
したらいいと思う。

♪~卯の花の匂う垣根に、ホトトギス早やも来、鳴きて、忍び音もらす、
  夏は来ぬ   
「これって、さっぱり意味わかんない」と若い方から言われたことがある。(嗚呼)

「6月ごろの山の道を歩いていると、どこからともなく、ホトトギスの低い、押し殺した
ようなグルグルという鳴き声が聞こえてきて、農家の垣根からウツギの白い花の香りが漂ってくる。
ああ、もう夏が近いのだなぁ~という感じ」・・・ですよ。

こういう日本人の共通にもつ感覚を、国語の先生がた、生徒たちにぜひ教えてあげて
ください。

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by tamayam2 | 2013-06-26 10:10 | たび | Comments(11)

【599】赤城自然園 早春の顔

赤城自然園に初めて行ったのは、2010年5月10日、
2011年には、4月24日に訪れた。2012 年は、行きそびれ、
今年(4月25日)は、3度目。
まだ地上の植物は、完全に眼覚めておらず、
樹木は、これから芽吹くもの、すでに新緑に覆われているもの・・・・
園は芽吹きのエネルギーに満ち満ちていた。
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これは、何の樹だろうか。コナラミズナラかもしれない。
青空に、真っ赤な若葉が陽に透けて美しかった。
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こちらは、モミジの新緑。背景の森はまだ冬木立のよう。
崖のわきに、這うようにして生えていたのは、ハルトラノオ
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茎が赤く、白い花と緑の葉のコントラストがきれいだった。
ハルトラノオ【春虎の尾 タデ科 Bistorta tenuicanlis】
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ヤマシャクヤク(山芍薬)は、まだ蕾が固かったが、数株花がほころびかけていた。
これが開花すれば、辺りに香しい甘い香りが漂うことだろう。
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早春植物のカタクリは、すでに枯れているものもあったが、まだ咲いているものも
ある。この花は、種が地中に落ちてから7年経たないと開花しないという。
途方もなく長い時間、ひたすら「そのとき」を辛抱強く待っているのだ。
ヒメギフチョウの幼虫の食草。種は、アリによってあちこちに伝搬されるという。
植物と昆虫の持ちつ持たれつの連携プレーは、知れば知るほど面白い。

この園の気に入っていることは、ひと気が少なく、静かに自分のペースで
歩けること。好きなところで立ち止まって、撮影できる。
しゃがんで別の花を撮っていたら、こういう方がたが直立して手を前に揃えて
お辞儀をしてくださったように感じた。
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「これは、これはかたじけないことです・・・、はい、はい、一人で回りますから、
ご案内にはおよびませんですよ・・・」
とご挨拶するところだった。
ヒトリシズカ【一人静 センリョウ科 Chloranthus japoniocus 】
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東京へ帰る途中、伊勢崎市の粕川の河原で、何十ものこいのぼりが、空に
翻っているすてきな光景を見た。雄大な眺めでしたよ。
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そう言えば、今日から大型連休が始まっているのですよね。
みな皆様もよい休日をお過ごしくださいますよう。

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by tamayam2 | 2013-04-27 13:34 | たび | Comments(2)

【598】早春のチョウ、ミヤマセセリ

25日、群馬県の赤城自然園に出かけた。まだ、春がめざめていない早春の
感じ。HPはここ
一番先に目についたのは、三つ葉ツツジの明るいピンク。
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花より遅れて出て来る葉が三つか四つ。若葉がピンと立っている。
それに雄蕊が10本、目がパッチリした、つけまつげの乙女という感じ。
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少し日蔭の場所には、その名もヒカゲツツジ。東京以西の山地に自生する種類。
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ヒカゲツツジ【日蔭ツツジ Rhododendron keiskai 】
学名のkeiskaiは、知る人ぞ知る、植物学者、伊藤圭介(1803-1901)のこと。

ツツジと言えば、日本に園芸種はたくさんあるが、早春にこういう日本原産種に
会えるとは、うれしい。薄い黄色は街中ではあまり見ないように思う。
日蔭ツツジの花に虫が! ヨコバイだ。カメムシの仲間。
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そろそろ春に目覚めた虫たちに会いたいなぁ~と思っていたら、
カタクリの花に忙しく飛び回る茶色のチョウが!
カタクリなら、ギフチョウではないか?
Tamayam2はまだ、一度もギフチョウをみたことがありません。
見たいなぁ~
結局、その日は、ギフチョウの出会うことはありませんでした。
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でも、何だかせわし気に飛び回るチョウ、これが早春の一時期にしか
見ることができないミヤマセセリでした。

やや盛りを過ぎた三つ葉ツツジの花に一頭のミヤマセセリが吸蜜していました。
オレンジの斑点が見え、あらっと思ってカメラを構えると、そのまま行って
しまいました。地面に羽を広げた瞬間にやっと姿を捕えることができました。
ミヤマセセリ【セセリチョウ科 Erynnis montanus】
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このチョウは、幼虫の状態で越冬し、早春に羽化、春先の一時にしか見ることができない
貴重なチョウでした。ギフチョウのような派手さはありませんが、やはり春の妖精の一つ
でしょう。食草は、コナラ、クヌギ、カシワ等のブナ科の落葉樹だそうです。
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たしかに、赤城自然園には、そういう樹木がたくさんありますが、一体どうやって
あの上州の空っ風、またの名を赤城下ろしという寒風の中で生命を永らえるのでしょうか。
地味なこのチョウに出会えて、Tamayam2はうれしかったです。

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by tamayam2 | 2013-04-26 17:51 | Comments(10)

【563】禅寺の収入源

下の写真の手前の丸い穴をごらんになってください。
漬物を漬ける甕のようにも見えますが、漬物小屋ではありません。
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先日、訪問した京都・東福寺の東司という建物なのですが、
禅宗の寺で東司(とうす)と言えば、お手洗いのことだそうです。
室町時代の重要文化財です。
用便をするに際しては、いろいろ作法があり、禅僧には修行の一つだったそうです。

私がとても興味をもったことは、この甕に溜まった下肥(しもごえ)を捨てることはせず、
農家に売り、それが寺の重要な収入源になったという点です。
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京野菜として有名な京菜、真っ赤な京ニンジン、聖護院ダイコン、千枚漬けのかぶら、
万願寺とうがらし・・・そういう野菜は、昔は、下肥を使って育てられたのですね。

閑話休題:もう20年ほど前のことですが、韓国人の若い女性から、
「とても聞きにくいことなのですが、ある種の薬を買いたいのですが・・・・
何と言って買えばよいか・・・?」と、相談を持ちかけられたことがあります。
その方の日本語が未熟なせいでどんな薬かよく理解できないので、いろいろと
質問しましたら、それは便秘薬でも、下剤でも、避妊薬でもなくて、虫下しだったのです。

彼女が言うには、韓国では、お母さんが、いつも虫下しを用意しておいてくれて、
生野菜を食べた後には、用心のために虫下しを常用しているということです。
韓国では、まだ下肥を使っていますから・・・と彼女は恥ずかしそうに言っていました。
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ドイツでも新鮮な生豚肉のミンチをパンに挟んで食べるMettwurstという食べ方が
あるのですが、「・・・うむむ、生の豚肉は、ちょっと・・・」と尻込みする私に、
「なぁに、虫下しを飲んでおけば大丈夫ですよ・・・」としきりに勧めてくれた
友人がおりましたっけ。

今、日本の薬局で虫下しが簡単に手に入るかどうかわかりませんが・・・日本では
スーパーで買ってきた野菜を食べている限り、回虫に苦しむということは無さそうです。
若い世代では、虫下し、回虫などという用語も理解不可能でしょうね。
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東福寺で下肥を業者に売って、それが寺の大事な収入源になったということを
知り、広い世界には、まだ下肥を使っている国、虫下しや検便が必要な国が存在する
のだなぁ~と、当たり前のことですが、思い至ったのです。

それと、日本で水に流してしまっている下肥はもしかしたら、すごい資源なのではないか、
という疑問。

海外に行って、生野菜のサラダや生牡蠣、刺身を出されても、調理人の腕をあまり過信なさらない
ほうがよいかと・・・老婆心までに。

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by tamayam2 | 2012-12-10 14:43 | 日々のできごと | Comments(16)

【559】京の道端で

京都の山道は、ゴロゴロ小石があったり、木の根っこが渦を巻いていたり、
お寺の石段はすり減り、庭園の飛び石は丸みを帯び・・・雨でも降れば、
滑りやすく足元がおぼつかない。
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これは、大原、三千院へ行く山道で見た行燈(あんどん)。
黄色の花は、Blog 友、nenemuさんのところで見たヤクシソウだろうか。
アキノノゲシか、ハナニガナか・・・。
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足元を照らしてくれるこんな小さな灯りが、観光客に対するホスピタリティなのだろう。
こちらは、嵯峨野の高山寺付近の山道で見た行燈。小学生の描いた画用紙を
丸めただけの素朴な行燈。この子の絵は、赤とんぼだ。
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鞍馬寺は、牛若丸が修行した寺として有名。こんな根っこが露出している道で跳躍の
練習をしたと伝えられる。
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午前中、山を下っていると杉の木立から朝もやが立ち、朝日が差し込んだ。
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岩にこびりつくように生えているのは、マメヅタ
マメヅタ【豆蔦 ウラボシ科 Lemmaphyllum microphyllum Presl】
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大原の三千院へ続く山道では、シバ漬けや千枚漬けなどの漬物を売る店が並んでいる。
千枚漬け用の大カブや赤カブが樽の上に積んであった。薄く切ったカブと昆布が
一体となって、けっこうな京のお漬物。
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晴れた日の午後、嵐山、渡月橋の辺りで一服した。
桂川に架かる渡月橋は、観光客のメッカ。若い人々がたくさん散策していた。
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山と川のつくり出す大きく開けた景観に、身も心も解放される思い!
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河原で遊ぶ水鳥たちを眺めていたら、日は瞬く間に沈み、嵐山の紅葉も
ぼんやり霞んで辺りが暗くなった。

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by tamayam2 | 2012-11-21 23:39 | たび | Comments(7)