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【533】山ガール

9月になりました。
あの暑い夏の日々に一応カンマを打って猛暑から離れたいところですが、
まだまだ暑さが衰える気配がありません。皆様は、お元気でお過ごしでしょうか。
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(8月19日 白馬岩岳(1289m)から白馬三山の雪渓を見る)
この夏には、7月と8月に白馬方面へ2度出かけ夏山の楽しさを味わいました。

中高年の登山経験に乏しい女性が2000m級の山に登ることができるのは、
何を隠そう、ゴンドラやローウェイ、スキーリフト等、文明の利器を
存分に活用できるからできることです。本当にありがたいことでございます。

昔は、登山と言えば、大きなリックを背負って、ごっつい登山ウェアに身を
固めた男性が主でしたが、今は、登山用品の開発が進みハイテク化したおかげでしょう、
身なりもずいぶん軽々しくなりました。

一般に“山ガール”と呼ばれる若い女性たちも多いです。
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カップルで登山を楽しむ方も多く、中には幼児や乳児連れの方も見かけます。
子供たちは、とても元気で、どうしてあんなに身のこなしが軽いのかと
感嘆するほど、どんどん先に登って行きます。

私は、肺活量が少ないのかすぐ息が上がってしまう質なので、ひたすら、
黙々と歩を進めていきます。カメラを片手に、スティックを片手に持ちますので、
あまり良い姿とは言えません。

全般的には中高年の方々が多いですが、中高年の方々は、余裕があるのか、
親切で、仲間同士で仲良くおしゃべりを楽しんでおられます。
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“山ガール”の典型的なファッションは、上のようなものですが、
男女の場合、両方とも半パンツで、スパッツ、あるいはレギンス履きの方が多いです。
この頃のスパッツは、カラフルで、テーピング効果も考慮され筋肉をトレーニングしたり
保護したりする機能付きだそうです。
ファッションばかりでは、ないのですね。
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私がひとつ、とてもゲンナリすることは、登山する人の層が広がったせいか、
山の中で、べちゃべちゃと際限ないおしゃべりを耳にすることです。
過去に出かけた山の話・・・家族の話、孫の話、同僚のダレソレさんの話を、
グループでベチャクチャやられると、狭い山道では、否応なく耳に
飛び込んできますので、避けようがないのです。一種の口害ですねぇ。

山では、お静かに~と私は、心の中で思っているのですが・・・
はしゃいでいる人々は、ますますテンションが高まって歌を歌う人、大声で
叫ぶ人・・・まるで、街中の行動と変わらないのです。

やはり、高度の高いところに行ったら、心を静かにして、自然の声に
耳を澄ませたいなぁ~と思います。
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以前にも掲載したのですが、8月半ばに再訪した栂池の亜高山地帯で見た
ハイマツの雄花オオシラビソ(青森トドマツ)の球果の美しさを再録しておきます。

こんな美しいものが目の前にあるのに、娑婆のよしなし事をベチャベチャ話していたら、
もったいないと思うのですよ・・・。

by tamayam2 | 2012-09-01 22:33 | たび | Comments(16)

【507】旅の教訓

私はけっこう旅慣れているほうですが、失敗談もじつはたくさん
あります。(こういうところにいちいち書かないだけです。)
先日のイスタンブールでの災害をひとつ。
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11時間に及ぶトルコ航空のフライトが終わり、やれやれという思いで
アタチュルク国際空港に降り立ったのはいいのですが、まずのっけに
問題発生!
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空港のATMの機械がすらりと並んでいるところで、トルコの通貨を
引きだそうとしたら、私の愛用のカードがスィーと吸い込まれたまま
出てこなくなってしまったのです。もちろん現金も出てこない!
よく知らないトルコの銀行のATMでした。さぁ~て、だれに聞いたら
いいのやら・・・。思案に暮れました。やっと探し当てて空港内の
その銀行の事務所へ。夜の7時半ごろです。お腹はすくは、のどはカラカラ。
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日本のように自動販売機も見当たらず、連れの人にミネラル・ウォーター
を買ってきてもらいました。事務所に詰めていた女性は、ATMの鍵は
マネジャーが持っていて、そのマネジャーが今夜来るかとうか??
私の他にも被害に遭った男性がいて、その方は現金を持っていないので、
空港から離れることができず困り果てていました。彼女は、マネジャー
に電話連絡したようですが、8時半ごろくるかもしれないので、とりあえず
待っていて、という。本当に来てくれるのかどうか・・・彼女も不確かな
様子。あ~のっけから、こんな目に遇うなんて!とわが身の不遇をのろい、
これから始まる旅にさえ悪い予感がしてきたのです。
もし、バンク・カードを不正使用されたら、出てこなかったらと、
考えは悪い方へ悪い方へ向かいます。
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約束の8時半まで待ったのですが、マネジャーという人は結局来ず、翌日
空港へ出直すことにして、連れの持っているわずかな現金を頼りに
タクシーでホテルに向かったのです。
イスタンブール国際空港と下町はけっこう離れており、タクシーで40分ほど。
翌朝、また空港まで出直し、無事カードを受け取りましたが、やはり、
マネジャーは、その晩は来なかったそうです。もう一人の被害者は
どうしたかわかりませんが、事務員は、「よくあること」と謝罪のひとつも
言いませんでした。
もし、日本だったら、どうであろう? ということは、考えたくなり
ますが、海外でそういうことを考えてはいけません。郷に入っては
郷に従え、その国のやり方に身を任せるほかはありません。

翌日空港へ出直したときには、朝でしたから、公共交通で空港へ
向いました。片道1時間ほどかかり、交通費は、400円ぐらいでした。
前夜のタクシーは、6000円ほど。あぁ~15倍もの料金を無駄に支払った
のかと思うとまたいまいましい気持ちが湧いてきました。
空港とホテルの位置関係がわからない夜間では、ま、安全のための
必要経費として許すことにしましょう。
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教訓:とりあえずの現地通貨は成田で両替をすべし。海外のATMは
   あまり信用してはならない。

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イスタンブールはネコの多い町です。しかし、ほとんどは野良。
慈愛と慈しみに富んでいるイスタンブールの無名の市民が飼っている
らしく、特に痩せていたり、皮膚病のネコはみかけませんでした。
栄養状態の良いネコたちが公園のベンチなどを占拠しています。
でも、日本のような老猫はみかけませんでしたので、短命なのでしょう。
人もネコも若い国です。

教訓:犬、ネコをかわいいからと言って触ってはならない。ペットとして
   飼われていない野生動物は危険がいっぱい。

by tamayam2 | 2012-06-12 07:52 | たび | Comments(15)

映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」

五月に入ったばかりというのに、大雨の日が
続いている。
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英国の初の女性首相、サッチャーの映画を観に
出かけた。主演のメリル・ストリープはアメリカの方なのに、
Queen’s Englishが板についている。
米語と英語は、発声からしてどこか違う。
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強い女性でありながら、老年になって、記憶が薄れ、やがて
夫に先立たれ・・・現実と回顧が交互に繰り返される。
私も知っている幾つかの政治的事件、アイルランド紛争や
フォークランド島への出兵。強い女性だが、一国をリードして
いくためには、伝統にあぐらをかいているばかりではおれまい。
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私が成人してから知っている英国は、「英国病」と言われ、
経済も、誇りもズタズタだった。そのころ、肩で風を切る勢いの
日本は、「経済大国」と言われ、向かうところ敵なしの勢いだった。
今は、いろいろな分野で、中国・韓国に追い抜かれている。
特に、昨年の震災以後の日本は、弱さを認めてかえって
謙虚になり、成熟した落着きが出てきた。これからも
英国が一つのモデルであり続けるだろう。
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この映画で、サッチャー役を好演したメリル・ストリープは、
アカデミー主演女優賞をとったとか、この女優さんが出る映画
はみな印象が深い。「クレーマー vs. クレーマ」(1979)や
「マディソン郡の橋」(1995)など。美しい女性を見るのは、
女性から見ても快感だ。その女性の明確な態度見るのも快感。
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閑話休題、最近の若い女性のファッション、恰好はいいけれど、
ちょっとスカートが短すぎるんじゃないかなぁ~。
エスカレーターに乗って、手でスカートの後ろを抑えている人がいるが、
あんなにギリギリまでお尻を見せようとしなくても、いいんじゃない
かなぁ~と老婆心ながら思ってしまいます。
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女性は、お尻より優しい心としっかりした精神で勝負ですぞ!

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by tamayam2 | 2012-05-03 06:33 | 日々のできごと | Comments(8)

ハリス・ツィード

イギリスのスコットランド地方にハリス島という島が
あって、そこで織られるホームスパンのウールを
ハリス・ツィードという。ザラザラ、チクチクとした素朴な織物
なのだが、何年も着古すと、何ともしっくり肌になじんで、
着心地がよくなるらしいのだ。英国王室から特別な商標を
頂いて保護されている。


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私の亡父は1953年、
今のエリザベス女王
の戴冠式に渡英し、
そのまましばらく
ロンドンに住んでいた。
当時、ロンドンで
購入したハリス・
ツィードのジャケットを
帰国後も愛用していて、
亡くなるまで20年以上も
着続けていた。

袖口は擦り切れ、肘も薄くなり肘宛てを当てて補修しながらも、いつもこの
ジャケットを羽織って犬の散歩に出かけていた。
今のように、フリースだとか、羽毛の軽いジャケットのない
ころである。
(最近では、重いウールのオーヴァーを着る人が少数派になった。)
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いつのころからか、家には、ハリス・ツィードのジャケットが
2着あって、紳士物なのだが、私も着たいと思うようになった。
一つは、ちょっと肩のところを婦人物に直せば、着られそうなの
で、どこかで紳士物の古いジャケットを修理してくれるところが
ないか・・・と探していた。
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急ぐ用でもないので、しばらくハンガーに掛けたまま、放置
されていた。外出の度に、たしかこの辺に古いタイプの
テーラーがあったはず、と思いつつ歩いた。が、Yamyam町近辺
には、もうそういうオーダー服を扱う店は皆無なのだった。
(テーラーばかりでなく、豆腐屋、魚屋すら姿を消しつつある。)
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駅前の商店街には、AOKIという既成の紳士服を売る量販店が
でき、ビジネス・スーツは、既製服で十分間に合う時代に
なったのだ。
(だれが、古い上着を修理してまで着るか!?)

昨日、池袋の住宅街を歩いていたら、小さい構えの店ながら、
「紳士服、婦人服のオーダー、修理承ります・・・」という看板
を見つけた。おそる、おそるベルを押して、事情を話すと、
「ハリス・ツィードなら何年でも着られますとも、もったいない。
是非お持ちなさい」と年配の主人が言ってくれた。

古いものをさっさと捨てるのは簡単だし、断捨離(だんしゃり)
が潔しとされる今の風潮には、古いものに恋々としているのは
恥ずかしいことであるのだろう。しかし、古いものを大事に
するこういう職人気質の人に出会えて、昨日は、本当に
胸がすく思いがしてうれしかった。
(註:断捨離とは、断る、捨てる、離れるの意味
  老年になったら心がけることと言われている。)

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写真は、昨年12月に出かけた伊豆高原シャボテン園で。
くちばしが大きい鳥は、シロムネオオハシ
シロムネオオハシ【白胸大嘴 キツツキ目オオハシ科
         Ramphastidae Vigors 英 toucans】
中南米産

鶴のような鳥は、ホオジロカンムリヅル
ホオジロカンムリヅル【頬白冠鶴 ツル科 Balearica regulorum】
アフリカ産 ウガンダの国鳥。

シャボテン園では、いくつかの鳥が一定区域に放し飼いに
されており、観客は通路から眺めることができるのがいい。
シャボテン類もどれもよく手入れされていて、その豊かな
生命力を存分に味わうことができる。
by tamayam2 | 2012-01-20 18:46 | 日々のできごと | Comments(21)

イワタバコ科の植物

私のBlogでは園芸種の植物は、数が多くてキリが
ないので、あまり扱わないことにしています。「園芸種と
いうのは、hybridのことですか」と海外に住む方から
質問をいただきました。そうです。

日本では、園芸業界で交配技術が進んでいて、一つの原種から
たくさんの色、形の亜種が人工的に作られています。更に、
それを売る園芸屋さんが、勝手気ままな「売れそうな」名前を
付けるものですから、だんだんどれが、どの親戚筋なのか、
わけがわからなくなります。
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9月に京都府立植物園の温室で、めずらしい植物をたくさん
見ましたが、その中の一つ、アキメネスという鉢植え植物は、
最近海外の植物園でもよく見かけるものでした。色、形の
ヴァラエティが豊富ですので、将来、園芸市場で人気者に
なるでしょう。いや、すでに人気者になっているのかも・・・。
(知らぬはTamayam2ばかりなり・・・)
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イワタバコ科の球根植物ということですから、
きっと湿気の多い半日蔭を好む植物かもしれません。
南米メキシコ、コロンビアが原産国だそうです。
アキメネス【イワタバコ科 Achimenes】


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商業的につけられた名は、たくさんあって、思わずキャーと
叫びたくなるものもあります。
Orchid pansy (ランのような三色すみれ)
Widow’s tear(寡婦の涙)
Cupid’s bower(矢を射るキューピッド?)
Japanese pansy(日本の三色すみれ)
Kimono plants(キモノ の植物)
Magic flower(魔法の花)
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再び申し上げますが、この花は、ランの仲間でも、三色
すみれの仲間でもなく、日本とも魔法とも無関係の
イワタバコ科の球根植物です。
私の好きなアフリカン・ヴァイオレット(イワタバコ科)とも
似ているようで、交配によってたくさんの色が作られるよう
です。
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もう一つ、イワタバコ科の植物で、私にとって、初見だった
ものに、コリトプレックスがあります。こちらは、やや大型で
かわいらしいという感じではありませんが、葉の広がり方が
面白く、大胆な配色、存在感があります。大きくなれば、木の
ように育つそうです。こちらはペルー、エクアドルが原産国と
いうことです。

お寺やお城の石垣の間に、大振りのイワタバコの葉がだらんと
垂れ下がっているのを見たことはありますが、花を見る機会に
まだ恵まれていません。見たい、見たいと願っていると、きっと
いつかその季節に出会えるかもしれません。
by tamayam2 | 2011-10-21 09:15 | 日々のできごと | Comments(14)

八千穂高原自然園にて

長野県佐久町と八千穂町が合併して佐久穂町ができた。
日本でも高地を走るJR小海線沿いの町だ。
佐久穂町は、シラカバが自生しているところ
のようで、シラカバの林が美しかった。
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メルヘン街道から国道141号に出る新しい道路
を走っていたら、沿道にナツツバキが植えてあった。
植林したらしく、ナツツバキがどこまでも等間隔に
続き、白い花がこぼれていた。ほとんど通行量のない
道にナツツバキの街路樹!?!
ナツツバキは、暖かい地方に合う樹木だと思うが、
亜高山地帯にわざわざ植林するとは!
奇怪な話だ。
山中に街路樹なぞ植えなくても、自然の樹木が
そのままで美しい景観をつくっているのに・・・。
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さてさて、付近にある八千穂高原自然園は、私の
自然観察の一つのポイント。7月6日の時点で、
白と紅のイチヤクソウがきれいだった。
ベニバナイチヤクソウのほうが多いが、中に、白花の
コバノイチヤクソウも見えた。この小さい花は、半寄生
植物でクヌギ林などにしか生えない貴重な花だ。
右:ベニバナイチヤクソウ【紅花一薬草 イチヤクソウ科 
                        Pyrola incarnata】
左:コバノイチヤクソウ【小葉一薬草  Pyrola alpne】
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休息した四阿で見たダイミョウセセリ【大名セセリ
                 セセリチョウ科 Daimyio tethys】
小さなチョウと馬鹿にしてはいけない。学名にDaimyio
(大名)が目に入らぬか。頭が高い、下がりおろう。
日本で発見されたチョウなのだろう。
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トリアシショウマ【鳥脚升麻 ユキノシタ科
         Astilbe thunbergii var congesta】
学名にあるアスティルベは、米国人が好む園芸植物。

蔓性の香りがよい植物は、タイムの種類らしく虫がたくさん
吸蜜していた。
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イブキジャコウソウ【伊吹麝香草 Thymus
quinquecostatus Celak.】

伊吹山は花の百名山で有名な山。
行ってみたい憧れの山。
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山芍薬(ヤマシャクヤク)も見たが、花はまだ
開いていなかった。シャクヤクが大好きな
ドイツ人の友人が見たら、このような自生のシャクヤクに
目を丸くすることだろう。
by tamayam2 | 2011-07-20 17:44 | たび | Comments(10)

ハート型の葉 (ガガイモ科その3)

Blog「イーハートーブ・ガーデンのnenemuさんは、
宮沢賢治の研究家で、賢治の作品にまつわる植物について
毎回すばらしいエッセイをお書きになっている。この頃は、
特に写真がすばらしく、私はへぇ~と口を開けたまま、声も
出なくなってしまう。遊び心がいっぱいで、どこから、どうして
そんなものが見えてしまうのだろうか・・・と感心すること
しきり。
彼女は私のコメントの返事に、

「お花を見るときの物差しは、①この花を賢治は見たか
 ②この花を賢治は作品で取り上げているか

最近①にも②にも該当しない植物が多くなりました。」

nenemuさんの頭の中には、まず、賢治の詩があって、そこから
植物へ、関心の渦が波紋のように広がっていくらしいです。
まず、言葉ありき、なのですね。

さて、私は、植物観察をドイツで始めたものですから、
北ヨーロッパで見た花が日本にあるか、あるとすれば、どのように
扱われているのか、和名は何か・・・など、nenemuさんの
関心事に比べると恥ずかしいほど、現実的なものです。
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日本で初めて園芸店で見た変わった植物、そのお話から
いたしましょう。毎年、Valentain Dayが近づくと、この鉢植え
が花屋の店先に並ぶのです。名は、Love love heartですって。
(けっ!はじゅかしい。)
二人のハートが寄り添っていますからね。多分、この鉢植えは、
夏ごろまでには、手入れが行き届かなくて捨てられてしまう
でしょう。
(愛し合っていたカップルも別れているかもしれません。)
季節的消費財なのです。
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また、このハートカズラもよく見かける園芸植物ですが、
上記の植物とこれは、私の関心のあるガガイモ科なのですよ。
ただ、ただ、葉の形がハート型だというそれだけの理由で
商品価値が生まれるようです。
上:Love love heart【ガガイモ科ホヤ属 Hoya kerrii】
タイやニューギニアが原産国のようです。
下:ハートカズラ【ハート蔓 ガガイモ科セロぺギア属 
Geropedia woodii】
ガガイモ科の植物は、草本のものもあれば、ツル草もあり、
また、多肉植物のような形態をとるものもあり、まことに
興味がつきません。

 先のnenemuさんは、賢治の自然讃歌の言葉として、
「すべて天上技師Nature氏のごく斬新な設計だ。」
 を紹介しています。
私も冷静に自然を観察しているのですが、その造形美に
唖然として、えっ? どうして? ほう!と言葉を
失って撮影してしまうことがよくあります。
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クガイソウ【九蓋草 ゴマノハグサ科 Veronicastrum
sibiricum】
葉が輪状に出て美しいです。
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ラシャガキグサ【羅紗掻草 マツムシソウ科 別名 オニナベナ
          Dipsacus fullonum ssp. sativus】
この花の種がこぼれた後、ドライフラワーにして、ラシャなどの
繊維を毛羽立てるときに使われたそうです。今でも西洋では、
毛糸屋さんで売っています。毛並をそろえたり、毛玉をとったり、
実用的な道具として。
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クレオーメ【風蝶草 フウチョウソウ科 Cleome spinosa 】
風の中でチョウが舞っているようなあでやかさですね。

“天上技師Nature氏”の造形美に脱帽するのみです。
by tamayam2 | 2011-07-04 20:58 | 日々のできごと | Comments(8)

トウワタの仲間(ガガイモ科 その2)

とうとう、いよいよ、やっぱり・・・7月になりました。
数日前からひどい暑さです。
まだ梅雨明けというニュースはありませんが、
梅雨明けも間近でしょう。
早く、夏になって。いや、夏にならないで・・・
心は揺れ動きますが、だまっていても夏になるでしょうね。

さて、私がかねがね興味をもっているガガイモ科の植物、
トウワタの仲間をあちこちで見かけるようになりました。
ガガイモ科は、本当に不思議な植物です。
過去ログ:2009年10月4日 サボテンの花では、大花犀角とセロぺギアを
     取り上げました。
     2011年2月6日 ホヤ では、ホヤ・ムルティフロラとサクララン
     をご紹介しました。
今日のトウワタの種類は、園芸植物として庭で栽培する方も多い
ようです。ただし、これらの植物の汁は有毒なので、目などこすら
ないでくださいね。
どの植物もチョウが非常に好むようです。
チョウが集まるなら、もちろん、私も関心があるのです。
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トウワタ【唐綿 ガガイモ科 Asclepias curassavica】

同じガガイモ科の仲間でも形や色が特異で、非常に種類が多い
植物です。南アフリカ、熱帯アメリカが主な原産国。
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ルリトウワタ【瑠璃唐綿 ガガイモ科 Oxypetalum caeruleum】
ルリトウワタは、中米、ウルグアイに多いと聞いています。
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フウセントウワタ【風船唐綿 ガガイモ科 Gomphocarpus
physocarpus】


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コバノカモメヅル
【小葉鴎蔓
 ガガイモ科
Gomphocar-
pus
physocarpus】









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イケマ【ガガイモ科 cynanchum caudatum】

日本もこのごろは、亜熱帯に近くなったのか、こうした熱帯の
植物が園芸種として紛れ込んでいるようです。
こういう植物は、花の後、莢ができて、そこから綿が吹き出て
種を拡散する性質があります。よく注意すれば、都会でも
見かけることができます。

More ガガイモ自身の写真は
by tamayam2 | 2011-07-01 10:17 | 日々のできごと | Comments(6)

がんばれという言葉

今朝は、大雨の中を外出したら、昼過ぎにはすっかり
晴れてお日さまさえお出まし。
植物という植物は、恵みの雨をたっぷりもらって
輝いていた。
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店のショーウィンドーに、 がんばれ、日本 や
がんばろう、 日本 という文字が見えた。

震災直後に、 がんばれ という言葉は、被災者には
とても辛い言葉から、無神経に使わないで、という意見
を読んだ。
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身障者の人に、健常者が、 「がんばって」 という言葉で
励ますことがあるが、聞く者にとっては、辛い言葉だと
聞いたこともある。
(こんなに一生懸命やっているのに、この上何を
 がんばれ というのか・・・)

しかし、日本語には、こういう場合、がんばって 以外の
適当な言葉がなかなか見つからないというのも事実。
不注意に使うまいと思っているのだけど、つい口から
出そうになることもある。

何かよい言葉がないのだろうか。

頑張る の 頑という言葉は、頑固の頑だし・・・硬い。
張るは、緊張感がただよっているし・・・肩が凝りそうだ。

英語では、こういうとき、あまり緊張を与えるような
言葉を言わないのではないだろうか。

Take it easy・・・というのもあるわね
(ま、気ぃ落とさんと、ぼちぼちやったらええやん~)
関西弁の表現のほうが感じがでるわね。
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とっても辛いことがあって打ちひしがれているとき、
どんな言葉が相手の心に届くのだろうか。

日本語には、そういう表現がないものかしら。
皆さんのご経験で、いい言葉、いい表現があったら
お教えくださいませんか。

今月見た白い花を3つ。

上  ツクバネウツギ【衝羽根空木 スイカズラ科】自然教育園
中  オトコヨウゾメ【男莢迷 スイカズラ科】東御苑
下  サワフタギ【沢蓋木 ハイノキ科】自然教育園
by tamayam2 | 2011-05-24 21:04 | 日々のできごと | Comments(22)

イケメンとイクメン

先回、薔薇のある暮らし が、バラクラという固有名詞
まがいになったお話しをしました。コメント欄を通して
いろいろな類似語を教わって、面白かったです。

日本語をカタカナにすると、ちょっと洋風になって、
正体不明になり、エキゾティックな想像力がかき立て
られ、商業的付加価値がつくのでしょう。
私は、なんとなく羊頭狗肉という四文字熟語を思い
出してしまいました。
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日本人が外国語に弱く、4音節ぐらいならふつうの
人の記憶に残りやすいという人の特性を、うま~く
利用した造語が、あっちにもこっちにも氾濫している。
記憶のメモリーがだんだん怪しくなりかけている
中高年は、本当についていけない!

私の知り合いの中には、外国人で、日本語を苦労して
学んで、それを仕事に生かしている人々が大勢いる。
彼らは、当用漢字約2000語の音、訓を覚え、膨大な漢語、
さらに和語や外来語を含む基礎語をとりあえず覚えないと、
日本ではまともに暮らせない。
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この前、ある外国人に聞かれたのだが、
イケメンとイクメンはどう違うのか?

私も2004年まで外国暮らしをしていたので、自信が
ないのだが、なんとなく感じはわかるという程度に
理解している。私自身は、使ったことがない言葉。

間違っているかもしれないが、私の知識では、
行くという動詞の派生語として、行けて(い)る という新語が
できた。イケメンは、行けてる+面相 の最初の2音節
をちょん切って、貼り付けた言葉ではないか。
まあ、意味としては、面相が平均以上のかっこいい男
もう死語かもしれないけれども、昔風に言えば、
美男子。若い人が使う俗語と説明した。

さぁて、イクメンの方は、新聞・雑誌などでも認知
されているようだ。

(妻まかせにせず)育児に関わる男子 というほどの
意味だと思うが、育児+Men  
この造語は、日本語+英語という点で、
イケメンより、造語法が進化している。
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こういう辞書に載っていない4音節の切れっ端し造語が
いまの日本には、多すぎるのではないだろうか。
本当の意味がわからないまま、なんとなく、感じわかるなぁ~
という程度でかる~く使いまわしている。
どの語とどの語がくっついたのかよくは知らない。

必死に日本語を学習している外国人にとっては、
辞書で調べようがない言葉。お手上げだ。

日本人どうしが、なんとなくムードとしては
わかるナ~というような曖昧な言葉を使いつつ、
お互いにほくそ笑んでいると、ますます自閉症的に
なって外国人とまともに会話ができなくなるんじゃ
ないかなぁ(嘆)

コミュニケーションで最も大事なのは、厳密な
言葉遣いであって、なんとなくわかるナ~程度
ではまったく役立たずなのです。

私たちの唯一の表現手段である日本語に、
こんな切れっ端し新語は要らない。
いまある言葉で充分に表現しつくしてほしいな。

写真は5月18日、山梨県北杜市で
by tamayam2 | 2011-05-23 00:03 | 日々のできごと | Comments(12)