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【617】食育 

しょくいく(食育)とは、食事に関する家庭での教育のことを言うのであろうか。
この新しい造語についてはよく知らないのだが、
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私の頭の中には、上の図のような古典的栄養ピラミッドのイメージがあって、
油脂は少なめに、ミルク・チーズなどの乳製品、肉・魚などのタンパク質は必要だが、
控えめに、野菜・果物のようなビタミン類はたっぷりと、そして、ごはん、パン、麺類などの
炭水化物は主食としてきちんと摂らなければならない、というイメージがある。
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日々の献立を考えるとき、そのバランスが大きく崩れないように気をつけている。
みな様は、いかがでしょうか。

孫と暮らした10日間、外泊が3日、外食が1回、家でご飯を食べることは5日・・・
子供たちの食事を見て大変気になった。一言で言うならば、食育がなっていない
のである。

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娘は職業婦人なので、家庭には、住み込みのお手伝いさんがおり、子供の食育は
もっぱらその人に任されているようだ。使用人だから、子供が機嫌よく過ごす
ことを第一に考えるであろう。

どうも、食事の仕方、与える食材が、いわゆる「ジャンク・フード」に偏って
いるように感じた。
おばあちゃんとしては、たくさんの夏野菜、たくさんの果物、肉、魚も
食べてほしかったのだけど、また用意があったのだけど、子供らの口には
なかなか入らなかった。栄養のあるものよりも、既成品のなんとなく腹のたしに
なるようなものばかり好むからだ。

老人所帯では、たいていのものは、手作りし、出来合いの食品はほとんど買わない。
だから、どんな商品が世の中に流通しているのかも知らず・・・その知識も
乏しいのであった。しかるに、彼らは、短時間のうちにコンビニや
スーパーに魅惑的な食べ物が売られていることを知ってしまい、その味に
感動したようなのだ。四六時中開いている店が歩いて行ける距離にあって、
金さえ出せば、ちょっと小腹を満たす食べ物が簡単に手に入る!!

子供たちに人気があったのは、ヤクルト、冷凍焼売、ホットケーキ、子供用カレー、
ピーナツ・バターを塗ったトースト、アイス・キャンデー・・・。

ウチの孫は、牛乳も、フレッシュ・ジュースも飲んでくれなかった。お肉や
お魚もほとんど食べなかった。ご飯の前におせんべいや、チップスなどを
食べているので、食欲が湧かないようなのだ。
われわれが子供のときは、
「間食はいけません!」と言われたものだが・・・孫たちの親は、甘くて
食事と食事の間にモノを与え過ぎるのだ。

どの国にも、国民食と呼べるような基本食がある。
日本なら、おにぎりだろうか。彼らは、これも気に入って小旅行の際に、
車中で食べていた。パリッとした海苔が包める独特な開け方も会得した。
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上のパンは、ドイツの平均的なサンドイッチ。Brotchenという邦価で約35円の
パンに水平に切れ目を入れ、無塩バターを塗り、ハム、サニーレタスを挟んだだけの
シンプルなもの。サンドイッチ一個が120円ぐらいか。6月にドイツに出かけたときも
昼食は、これで済ませた。
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こちらは、パン屋さん。早朝7時ごろから開いている。
為政者は、パンとミルク、バターの値段だけは、安く据え置いている。
それらは、文字通り、命の糧だから。
(値上げすれば、暴動が起きるに違いない??)
ドイツでは、日本のコンビニのようなものはほとんど無く、スーパーは週末には閉店
してしまう。
ちょこっと空腹を満たす「買い喰い」ができないことが、逆に国民の健康を守る点では、
よいのかもしれないなぁ~。

嗚呼、商店に食品があふれ、食育が危うくなっているアメリカや日本・・・
短時間の訪問では、子供たちとゆっくり食事について話す時間がとれなかった。
その点がちょっと残念なことであった。

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by tamayam2 | 2013-07-17 16:24 | 日々のできごと | Comments(15)

【616】孫と過ごした10日間

7月2日から昨日まで、娘一家が米国からやって来ていっしょに過ごした。

静かな老人所帯が一変して幼児中心の家になる。子供たちは4歳と6歳の女の子
だが、その活動的なこと! 一時も静かにしていない。口を動かすか、走りまわるか。
お絵描きをしているときと、(生意気にも)i- padでゲームをしているときと、
寝ているときだけに平常の静けさが戻ってくる。
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さて、いくつかあった活動計画のうち、東京ディズニーランド三鷹の森ジブリ美術館
訪問に同行した。
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今回来日した娘が小学生のころ(33、4年前)、我が家はカナダに住んでいた
ので、カリフォルニア州のディズニーランドに子供たちを連れて行った。
そのころは、我々も若かったから、いろいろなアトラクションを巡って親も
けっこう楽しんだものだ。今回、私はおばあちゃんの立場で、若い親の様子を
見て、このクソ暑いのに、なんと献身的に子供の世話をするのだろう、と
感心してしまった。私はただついて行くだけで精一杯なのに。
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ディズニーは、ご存じのとおり、アメリカが生んだすばらしい映画製作者。
彼の頭の中で生まれたファンタジーの世界に昔も今も子供たちは夢中になる。
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ミッキーマウス、シンデレラ、ピーターパン・・・人数規制があって、入るまで
長蛇の列と聞いていたが、さほどひどくなく、First come, first serve(早く来た者が先に)
のルールに則って公正でむしろ気持ちのよい感じがした。
すべて作りものながら、大人も夢の世界を楽しむことができた。
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一方、日本が生んだ稀有のアニメ映画製作者、宮崎駿の世界は、三鷹の森ジブリ
美術館でたっぷり味わうことができる。HPはここ
子供たちの脳裏に刻みつけられたファンタジーの世界、・・・・主人公メイが
迷い込んだトトロが住む森の世界に、アメリカ育ちの子供も
うっとりとしたときを過ごすことができた。
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楽しみにしていた猫バスは、その姿が余りにも巨大かつ異様で、怖気づいたらしく
泣き出してしまった。

この美術館にはいろいろなこだわりがある。その一つは、館内の写真撮影禁止だ。
「…この美術館は、物語の入口です。物語の主人公になるには、カメラを向けるのでは
なく、この空間をご自分の眼で見て、体で感じてください。そして、思い出は心の中に
大切にしまって持ち帰って欲しい、これが私たちの願いです。」

このごろは、カメラだけでなく、スマホやi- padでも撮影でき、あまりにも
安直に画像を自分のものにすることができる。その結果、じっくりものを見、
感じることを忘れてしまった。こういう独自のポリシーをもった美術館が
日本にあることはちょっとナイスなことじゃないか。

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by tamayam2 | 2013-07-13 10:19 | 特別なできごと | Comments(16)

【585 】わが町

ここ二、三日、急に暖かくなりました。
みな様のところは、いかがですか。何だか、固く縮こまっていた体が活動したがって
いるようです。

Yamyam町は、東京23区内にあって、フツ―の勤労者が住む、ごくごく
フツ―の町なのですが、駅から住宅街に至る商店街が少しずつ変化していることに
気づきます。
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シャッターを閉ざしたままの店があります。しばらくすると
新しいオーナーにとって代わって、新らたな業種の店ができるのですが、
それが、ことごとく、私の生活とあまり関係のない店なのです。
ということは、私のような居住者はこの町の住民のマジョリティから外れてきた
ということかもしれません。
たとえば、100円ショップ、ネイルサロンや、古着屋さん・・・
そういう店を利用しないもんネ。
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その他に、針・灸・マッサージなどのサロン(?)、整形外科や整骨院・・・
駅から家までの道にそういう店とか医療施設が、いくつできたでしょうか。
この町に骨折、骨のトラブルを抱えている人がそんなにいるのでしょうか・・・。
日焼けサロン、マッサージ、リラクスゼーションなどの店を加えると更に多くなる。
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そして、変化したことと言えば、昔ながらの店が減ってしまったこと。
たとえば、豆腐屋、八百屋、魚屋、手芸屋、文房具屋・・・だから、ちょっと
こだわりのある文房具を買うにも、電車に乗ってデパートまで行かなければならない。
デパートにも商品のアドヴァイスができるプロが少なくなってしまった。
専門知識のないアルバイトの店員のような人ばかりで、何を聞いても、
鳩が豆鉄砲喰らったような顔をするばかりだ。
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○○という商品は、無いでしょうか? あ、そういうのなら、「百均」で
売っているんじゃないですか? え? 
「百均」って?
100円ショップまで、短縮形にされちゃう! 

その100円ショップに出かけて見れば、確かに似たようなものが100円で
売られている。これじゃ、プロは育たないわけだ。

老舗のようなプロの売り手が商品を管理している店が閉じられて、その跡地にできるのは、
100ショップのような、根なし草の店ばかり・・・そうやって街から
モノを大事に使うというような生き方がだんだん遠ざかってしまう、
そんな気がするのです。

写真は、庭に来るメジロ。今週、箱根で見たシダとサルノコシカケ。

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by tamayam2 | 2013-03-08 12:28 | 日々のできごと | Comments(10)

【578】久しぶりの銀ブラ

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ちょうと一週間前、よく晴れた土曜日土曜日の午後、気分転換をかねて、
久々に銀座に出かけました。歩行者天国では、どこから人が湧き出たか・・・
かなりにぎやかでありました。どの人もなんだか、心が弾んでいる様子で、
思い思いの服装を見ている私どもも、ウキウキしてきました。
和服の方もいました。
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お揃いの編み込み模様のセーターを着た犬も・・・。このごろの犬のお洒落なこと!
冬の日差しは強く、長い影を地面に落とします。
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われわれは知恵が無いなぁ~とつぶやきながら、いつものように四丁目の
銀座CORE地下、「つばめグリル」で、ビールを飲んで・・・
私はジャーマン・ポテトを注文。

ドイツに無い、ジャーマン・ポテト。
バンブルグに無い、ハンバーグ・ステーキ。
フランクフルトに無い、フランクフルト・ソーセージ・・・


など笑いながら、ここのジャーマン・ポテトは、おいしいのよ、と
独りごちたのです。揚げ物ではなくて、オーブンで焼いた皮つきの
ジャガイモに、多分、この店の名物、バンブルグ・ステーキの
グレイヴィー(肉汁)でしょう、それをクリームで練ったソースをつけて
いただきます。
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すっかり元気を取り戻して、外に出ますと、銀座三越のライオンのところに
人だかりが!? なんと寒空に猫が3匹、そこにじっと佇んでおり、
都会人が、カワユイ、カワユイと言いながらケータイなどで写真を撮っている
のです。後で知ったことですが、これが有名な「銀座の猫」という一種の「やらせ」だそうです。

このショーを操っている男が群衆の中にいて、群衆が騒ぐのを見て楽しむ
という・・・何だか屈折した趣味ですね。動物が自然の姿で生きているのを愛す
Tamayamは、猫たちがとても痛ましく思え、鼻白む思いでした。
広い都会には、いろいろつまらないことを考え出す人がいるものです。

猫をみれば、カワユイと熱狂する都会の観察者たちも、ちょっと変です。
どっちもどっちかなぁ~

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四丁目の角で何度か見かけたことのある虚無(こむ)僧と言うのか、托鉢(たくはつ)僧と言うのか。
静かに歩を進めてご喜捨を期待している様子でした。若い人は、無関心に
通り過ぎて行きます。教文館の前まで来ると、老年の男性が現れて・・・
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その後、二人の間に、二言、三言、会話が成立したようです。
喜捨する人がいなければ、苦行が報いられず気の毒だなぁ~と思って見ていたの
ですが、納得がいく成り行きになって、なんだかほっとしました。
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こちらは、この春、杮落し(こけらおとし)が予定されている歌舞伎座。
表玄関は、伝統的建築様式を踏襲しているものの、背面には、高層の近代ビルが
デーンとそびえています。新しい建物なら、さだめしバリア・フリー設計になって
いることでしょう。完成が楽しみです。

            ・・・・・・・お知らせ・・・・・・・
このところ、不審なコメントが繰り返し来るので、Excite Blogの
承認制を採用し防ぐことにいたしました。ご理解とご協力をお願い
いたします。

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by tamayam2 | 2013-01-26 13:03 | 日々のできごと | Comments(14)

【571】信心・信仰・ご利益

台北の四大観光名所は、
①故宮博物館、
②蒋介石を祭った中山紀念堂、
③近代的な高層ビル、イーリンイー(101)
④龍山寺、と言われている。
このお寺は、下町にあって東京で言えば浅草寺のようだ。
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仏教の寺ではあるが、道教、儒教や台湾固有の神様、媽祖など100以上の
神様を祭っていて、内部に一歩足を踏み入れれば、たしかに厳粛な雰囲気が
ただよっている。老若男女みな長い線香を手にして拝んでいる。
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宗旨の細かい差異は問わず、どんな神様であれ、ご利益(りやく)があれば、
とりあえず、お祈りしておきましょう、ということであるらしい。
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黒い衣を着ている人は、ボランティアの人で、参拝客のお世話をしている。
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特別なことで祈る人は、お供えをする。花とか、ペットボトル入りの飲み物、
果物などが多かった。目を見張るような立派な花籠もあるが、ごくささやかな蓮の花と
その周りにユリ科の花だろうか、非常に香りのよい白い花を放射状の並べたお供えも
あり、素敵だと思った。きっと、亡くなった方への供養のためのだろう。
これらの供え物は、お祈りが終わると家に持ち帰るそうだ。

どんな人も長寿を願う。それでも人は、いずれ死ぬ。
残された身内のものは、故人の死を悼み祈る。そのために行うことは、万国共通で
よく理解できる。

日本でも新年になるとあちこちの寺社に初もうでに出かける人が多い。
宗旨はともあれ、何でも祈願しておけば、いずれかの神様が願いを聞き届けて
くれるかもしれないと思う。
どの神様のご利益が顕現あらたかかはわからないから、ともかく
保険として八百万の神々のお祈りしておくにしくはない。
日本人の大半も、初詣などは、とりあえず、今年の幸を神々に拝んでおこうと
いうのが本音ではなかろうか。

こういう考え方は、一神教のキリスト教社会などから見れば、なんだか非常に
ルーズで、節操がない感じがするが、東洋人は、こういうルーズだけれども
もう少し別の表現で言えば、融通無碍(ゆうずうむげ)の生き方も、われわれには
よく理解できる。

ドイツに住んで、住民登録をする際、宗教を記入する欄がある。
私は、キリスト教、evangelisch(新教、プロテスタント)と書いたら、
秘書がイヤな顔をした。日本人なら、ふつう無宗教とか、仏教と書くのに・・・
キリスト教と書けば、キリスト教国では税金が課せられるのだ。
(私はそういうことを知らなかった・・・)

そのおかげでキリスト教会は、市から金銭的援助を受けており、質素ではあっても、
建物の補修費や維持費の心配はしなくてもよいのであった。私がかの地で死ねば、
葬儀や埋葬も市の費用でまかなってもらえたことだろう。宗旨を明らかにするという
ことは、社会的義務も負うことと知り、ふむむ・・・と頷いたのだった。
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こちらは、台湾ではどこででもよく見かけた溶樹、沖縄方面ではガジュマル
よばれる樹木だ。
無数の気根が垂れ下がり、風になびいている。そのうち、気根が地面に達すると、
そこに根を下ろし、やがて独立した樹に成長する。いろいろな木にからみついて、
宿主をがんじがらめにして、ついには、絞め殺してしまうこともあるという。
別名、シメコロシノキとも呼ばれる、なかなか手ごわい木でもあるのですよ。
ガジュマル【クワ科 Ficus microcarpa】

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by tamayam2 | 2013-01-07 22:43 | たび | Comments(8)

【563】禅寺の収入源

下の写真の手前の丸い穴をごらんになってください。
漬物を漬ける甕のようにも見えますが、漬物小屋ではありません。
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先日、訪問した京都・東福寺の東司という建物なのですが、
禅宗の寺で東司(とうす)と言えば、お手洗いのことだそうです。
室町時代の重要文化財です。
用便をするに際しては、いろいろ作法があり、禅僧には修行の一つだったそうです。

私がとても興味をもったことは、この甕に溜まった下肥(しもごえ)を捨てることはせず、
農家に売り、それが寺の重要な収入源になったという点です。
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京野菜として有名な京菜、真っ赤な京ニンジン、聖護院ダイコン、千枚漬けのかぶら、
万願寺とうがらし・・・そういう野菜は、昔は、下肥を使って育てられたのですね。

閑話休題:もう20年ほど前のことですが、韓国人の若い女性から、
「とても聞きにくいことなのですが、ある種の薬を買いたいのですが・・・・
何と言って買えばよいか・・・?」と、相談を持ちかけられたことがあります。
その方の日本語が未熟なせいでどんな薬かよく理解できないので、いろいろと
質問しましたら、それは便秘薬でも、下剤でも、避妊薬でもなくて、虫下しだったのです。

彼女が言うには、韓国では、お母さんが、いつも虫下しを用意しておいてくれて、
生野菜を食べた後には、用心のために虫下しを常用しているということです。
韓国では、まだ下肥を使っていますから・・・と彼女は恥ずかしそうに言っていました。
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ドイツでも新鮮な生豚肉のミンチをパンに挟んで食べるMettwurstという食べ方が
あるのですが、「・・・うむむ、生の豚肉は、ちょっと・・・」と尻込みする私に、
「なぁに、虫下しを飲んでおけば大丈夫ですよ・・・」としきりに勧めてくれた
友人がおりましたっけ。

今、日本の薬局で虫下しが簡単に手に入るかどうかわかりませんが・・・日本では
スーパーで買ってきた野菜を食べている限り、回虫に苦しむということは無さそうです。
若い世代では、虫下し、回虫などという用語も理解不可能でしょうね。
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東福寺で下肥を業者に売って、それが寺の大事な収入源になったということを
知り、広い世界には、まだ下肥を使っている国、虫下しや検便が必要な国が存在する
のだなぁ~と、当たり前のことですが、思い至ったのです。

それと、日本で水に流してしまっている下肥はもしかしたら、すごい資源なのではないか、
という疑問。

海外に行って、生野菜のサラダや生牡蠣、刺身を出されても、調理人の腕をあまり過信なさらない
ほうがよいかと・・・老婆心までに。

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by tamayam2 | 2012-12-10 14:43 | 日々のできごと | Comments(16)

【561】アート・オブ・我慢

Blog友のtabikitiさんから、尊厳の藝術Art of Gaman(我慢)のことを
教えていただいて、24日、上野の東京芸術大学に出かけてきました。
翌25日、NHK、日曜美術でも、この展覧会について取り上げていましたから、
ご存じの方もおられるでしょう。
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今年は、太平洋戦争中、日系移民が強制収容されてから70年の節目にある
年だそうです。アメリカ在住の日本人は、移民とは言え、敵国日本に有利な情報を
もらしたりする恐れがあることから、12万人以上の人々がある日突然、住まいも
農地も取り上げられ、アメリカの奥地にある強制収容所へ連行され自由を奪われました。
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粗末な収容所では、人々は、通し番号で呼ばれ、個人の尊厳は著しく損なわれたの
です。そういう辛い生活は、終戦まで続いたようですが、当事者は、その記憶を封印し、
多く語ることをしませんでした。最近になって収容所生活をした人々の遺族から、
遺品の中に非常に手のこんだ手工芸品があることがわかり、それを収集して展示されることになりました。
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芸大の校門のところに植わっていたナンキンハゼ

それが、2010年にアメリカ・ワシントンのスミソニアンアメリカ美術館
レンウィック・ギャラリーで展示され反響を呼びました。今回の日本での展覧会は、
ワシントンの内容の日本公開版のようです。東京の他、福島、仙台、広島、沖縄でも
順次公開されるようです。

  関連HPは、ここ

アート オブ 我慢と名付けられたその展覧会は、いつまでそういう不自由な
生活が続くかわからない状況で、材料も道具もないのに、人々が廃材や自然の拾得物の
中から、ものを作り出して、生きる喜びを見出していたこと、日本人の手先の器用さ、
創造の中に生きる意味を見出していた人々の精神の気高さ・・・そういう
ものにアメリカ人が尊敬の念を抱いたからでしょう。
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杖や、机、腰かけのような実用品から、自然に曲がった木の枝を蛇に見立てた彫刻、
何かの紐をほどいて編んだバスケット、貝殻で作ったブローチなど、
愛するだれかに贈り物として上げるために、手をかけ、ひまをかけ作った装飾品なども含まれています。
小さな手製の仏壇、そろばん、二宮尊徳の薪を背負う少年像など、ああ、海を渡った
移民も我々と同じ価値観を持ち続けているのだ・・・と感動しました。

閑話休題
近ごろ、アメリカのオバマ大統領が再選されたわけですが、オバマ氏は
人種的に言うと、WASP(White Anglo-Saxon Protestant)には属さない人です。
ケネディーが登場する前までは、WASPの条件を満たさない者は大統領には
なれないと言われていました。それが、カトリック系のケネディが登場し、
キリスト教のProtestantでなくても大統領になれるのだと注目されたのです。
オバマ以後、Whiteでなくても、Anglo-Saxon、Protestantでなくても、
そういった属性は、問題ではなくなりました。

話は違いますが、この一年、合衆国で生まれた幼児の数は、はじめて非白人が白人を
上回ったということです。非白人というのは、ヒスパニック系、黒人、アジア系などですが、
その人たちが50.4%で、対するヨーロッパ系の白人が49.6を占めているということです。
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上の写真は、ウチの孫が幼稚園の砂場で遊んでいる写真なのですが、
行列の右端の男の子を除いて、後の4人が非白人系です。ウチの孫は、
日本人とアメリカ人とのハーフで、(左の2人)アジア系家族の子供ということに
なります。
アメリカに住んでいると、民族的にどこの出自であるか、いちいち気にしては
おれません。ただひたすらに、自己表現してフェァーに生き抜くほかはありません。

この展覧会で示された日本人の、厳しい状況におかれても美しさにこだわり、
ものを大事にし、人に認められようが認められまいがいつもbetterを目指して
努力する健気さを、日系の血を引いている孫たちが受けついてほしいものだと
思いました。

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by tamayam2 | 2012-11-26 16:34 | 日々のできごと | Comments(10)

【548】小学校で教えること

先日、信州に行ったとき、松本の開智学校を見てきた。
明治9年に建てられた尋常小学校の内部が保存されている。
明治政府が初めて学制を敷いたのが明治5年、教育県と言われる長野県は、
それから4年目にこんな立派な校舎を建てている。
県の予算だけではなく、民間の寄付もたくさんあったのだろう。
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校舎のファサードに、竜の彫り物があり、瑞雲がただよい、驚くべし、天使まで
舞っている。めでたいものは、東洋のものであれ、西洋のものであれ、あまねく
取り容れるのが日本の文化なのだから。
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懐かしい小学校の木製の机、石版や綿を丸めたロウセキを消すもの。
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だるまストーヴや謄写版。(私の世代は使っていました!)
オルガンの横にある台は、燭台(ろうそくを置く台)だそうだ。
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二階には、各時代の小学校の教科書が。
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寺子屋時代の百姓往来。 手習い帳。毛筆で、「以」という字から平仮名の「い」、
「伊」という字から片仮名の「イ」を教えたものだろうか。
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これは、ちょっと時代が違うようだが、「ヨキネコ、ワロキイヌ」って、価値観の
押し付けだわね。(笑)
「ユキ、シロシ、カラス クロシ」こういう紋切型は、覚えやすいけれども、
発想が貧困になりそう。
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また、廊下に展示されていた木版画は、当時の教育風景を描いているが、
子供には、まず、絵を見せてその名を教えていくのが基本のようです。
私が植物を見て名を覚えている様子とまったく同じ方法なので、思わず、にんまり
してしまいました。

閑話休題
最近週刊誌で知って驚いたことですが、広島県野間川にできたダム湖の名を公募したところ、
「栗(マロン)湖」という名が採用されたそうです。県の名称検討委員会が
選考に当たり、「耳に心地よく、若い世代に受け入れやすい」名称として、栗湖と書いて
(「クリコ」と読ませるのではなく)「マロンコ」と読ませるそうです。

栗の砂糖漬けをマロングラッセと言いますが、栗=マロンではなく、ちょっと無理が
あるなぁ~(>_<)

地名に、こういう一見外国語風、片仮名語の命名はいかがなものだろうか??
漢字の本来の音でも訓でもないモノを読ませて、洒落たつもりになっているとは!

今、この地方は、栗が実り紅葉が美しい季節を迎えているでしょうに、こんな
変テコな名前をつけて、若い世代におもねて・・・県の役人の貧困な発想は
代々に記憶されるべし。

教師をしている友人が言っていましたが、この頃の子供の名前が判じ物のようで
読めない、覚えられない・・・で、困ってしまうそうです。

月と書いて、ルナちゃん、澄海と書いて、スカイちゃん、海と書いてマーレちゃん、
心愛は、ココアちゃん、留樹は、ルージュちゃん・・・この頃の若い親は、いったい
何を考えているのでしょう。この子たちが大きくなるまで、人生の様々な場面で
いちいち説明を要するような名をつけなくても、わが日本語にたくさんいい名前が
あるでしょうに!
 
外国かぶれを通り越して、日本語を忌避しているようにさえ感じます。

小学校では、日本語の読み書きと同時に、日本語の美しさを十分味うことができる
能力を涵養してほしいですね。

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by tamayam2 | 2012-10-17 13:03 | 日々のできごと | Comments(10)

【539】九月の銀ブラ、その後

先回【538】で、銀座四丁目の角、サッポロ銀座ビルに掲げられた
「あきたびじょん」の女性について触れた。
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この広告について、どなたからもコメントがなかったが、友人からのメールで
日本を代表する写真家、故木村伊兵衛氏の「秋田おばこ」シリーズの一作品と判明した。
60年前に撮影されたこのモノクロ写真は、今も人を惹きつける魅力がある。
やや遠くを見つめる澄んだ瞳、考え深そうな表情、現代女性のような騒々しさがない。
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朝日新聞6月8日に、「ポスターの君、今いずこ?」という記事が載った。

それによると、モデルの女性は、旧大曲市(現大仙市)角間川出身の柴田洋子さん。
その後結婚して、三上洋子さんになった。この写真は、19歳のときという。
地元の写真家が野良着姿の彼女の写真を撮り、それが入選、木村伊兵衛氏の目に留まった。
それから、木村氏は、1952年~71年にかけて秋田を21回も訪れるほど秋田に入れ込んで、
たくさんの人々の表情を撮影した。「秋田おばこ」シリーズは、木村氏の代表作となった。
おばことは、若い娘さんのこと。

洋子さんは、地元でバレエの教師をしていたが、その後日系アメリカ人と結婚、1967年に渡米した。
結婚後も年に一度は、秋田に帰ってきていたが、2010年にアメリカで亡くなったという。
60年の過ぎ去った日々を思う。

今年、この美しい女性の写真が、秋田の魅力を発信する戦略として採用され、再び人々の
注目を集めている。

私の友人は、木村伊兵衛氏が気の毒、ともらしていたが・・・60年をすぎて著作権
が失われたのだろう、美しい女性は、東北支援という新しい役割を担って生き返ったと
言うべきだろう。

でもね・・・「どこまでもニッポンでいよう!」、「ユタカな国へ」というキャッチフレーズは曖昧で、私には、意味がよく通じない。
もっと、美しく、力強いメッセージは考えられなかったか。
ニッポンとかユタカな とか、外国人の舌足らずのような日本語をなぜ使うの?

オリンピックの応援じゃないのだから、しっかり漢字かな混じり文で、言いたいことを
はっきりとおっしゃいよ。

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by tamayam2 | 2012-09-20 12:31 | 日々のできごと | Comments(12)

【534】札幌にて

9月に入っても猛暑が続く東京を離れ、北海道へ行けば、少しは
涼しいかも・・・と淡い期待をもって、札幌に出かけました。
私は2008年9月に札幌を訪問したことがあるのですが、同行者は北海道が初めて。
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また、ずっと以前に札幌に来たころ、学生時代の記憶があって、時分どきに、サッポロ・ビール工場に行こうと
考えたのです。
(そのアイディアは悪くなかった・・・)
たしか、市内にあったはずと思い、サッポロファクトリーという場所を目指す。
ファクトリーとは、工場の意味だと思って・・・しかし、工場らしいものは無く、
モダンな総合商業施設。ビルの中の通路をたどってやっと昔の工場の跡地らしき所に
出ました。たしかに、ありました、昔見たレンガの建物や高い煙突が!
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工場を見学しがてら冷たいビールを飲みたかったのですが、そういう場所は、
郊外の別のところに移転したようでした。なにしろ40年以上前の記憶ですから
当てになりません。札幌は、現地の人が口々におっしゃるように、9月を過ぎても
30度以上の残暑が居座っていて、今年の気候は異常だということ・・・(汗)

午後のてらてらとした太陽が照りつける中、一刻も早く、冷たいビールが飲みたいわ、
なかなか正しい場所に行きつかないわ・・・同行者を先輩ぶって連れまわした手前、
焦ってしまいました。
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サッポロビールのこの★のマークは、開拓使のマークだそうです。
レンガ建ての旧工場跡地と昔の煙突を目に収め、早速その場を撤退しました。
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煙突の先っぽと台座は一枚に収められなかったので、頭の中でつなげてください。
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札幌では二泊したのですが、地下鉄や市電がとても便利でした。
市電で、藻岩山という市内が一望できる山にケーブルカーで登ってちょっと散策
しようと思ったのですが、札幌南区のこの辺りは、数日前からクマが出没していて、
山頂の散策路は閉鎖されていました。
本来はクマの生息地に、ケーブルカーなどの文明の利器を使って人間が入りこんで来た
結果、近頃は、ヒトとクマの不幸な遭遇が起きていて、ローカルニュースの一番の
話題でした。
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宿は、2008年に来たときドイツ人に教えてもらった和風旅館で、素泊まりにして、
朝は、朝市の無料送迎バスで海鮮尽くしの朝食を楽しみました。
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旧道庁のすぐわきに宿がありますので、敷地内を通行させてもらいました。
明治時代の北海道開拓史を偲ばせる堂々とした建物です。
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隣接する現道庁の壁には、四島返還の願いをこめた垂れ幕が!?!。
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四島というのは、北方四島のことですが、その名をすぐ言えるでしょうか?
・・・・歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島・・・・
今の人に、読めないだろうなぁ~。
(・・・・はぼまい、しこたん、くなしり、えとろふ・・・・)

ぼやぼやと平和ボケしている場合じゃありません。
”熱意と対話で”粘っこく発言しないと、自国の領土を外国に奪われかねません。
自分のものは、何としても「ウチのもんだぁっ」と主張し、するべきことをやって守っていかないと。

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by tamayam2 | 2012-09-10 15:33 | たび | Comments(10)