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師走の富士山

3月末に富士宮市田貫湖で雪をいただいた富士山を
見た。その場所がとても気に入ったので、12月の
富士山に会いに出かけた。
過去ログ:田貫湖の富士山

到着したのが、午後4時ごろ。
宿の人が、明日は雨だから、写真を撮るなら
今日中ですよ、と忠告してくださった。
えっ? 雨!?

4時半ごろ、取りもとりあえず撮影現場へ。
たくさんのカメラマンの三脚が林立する中を、
隙間からそっと撮らせていただく。陽が沈むと
ともに山がピンク色に染まっていく。
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16;30ごろの紅富士

夕食後、宿の窓から見ると、左側から満月のよう
な月が!19:00ごろの富士山
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すっかり日が暮れてから、もう一度窓を見ると
月はかなり高く上っていた。
21:00ごろの富士山
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富士山は、どこから見ても均整がとれていて美しい。
中央道を通るとき、甲府あたりから見る富士山と
田貫湖から見る富士山とでは、形が違っている。
富士山を別の方向から見ているからだ。

撮影場所では、露出補正、ホワイトバランスを考え、
ISOを変化させたり・・・頭の中はゴチャゴチャ。

三脚を使わないので、駄作を大量生産してしまった
わけだけど・・・刻々と変化する富士山の色に
夢中になり、どの一瞬も見逃したくはなかった。
息をつめて撮影し、満ち足りた疲労感を覚えた。
by tamayam2 | 2009-12-05 15:26 | たび | Comments(24)

蓼科 冬じたく

11月に入り、山荘の冬支度に出かけました。
人影も見えない山道や別荘地を走っていますと、
日本の紅葉は、朱色、紅色、レモン色、褐色色、からし色・・・
いろいろな彩りのハーモニーが山を美しくしていると
感じます。
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標高2000m以上の麦草峠のゲートはまだ開いていました
が、 チェーン必要という文字が大書してありました。
その辺りのカラマツはほぼ落葉していました。
別荘地の北側の斜面には、白い粉をふいたような
雪景色です。

標高が下がるとまだ輝くようなカラマツの林。
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茅野市玉川にある長圓寺のモミジは、ややローズ色
がかった紅色です。
落ち葉までが美しく、赤い灯りの中に寺全体が
浮かんでいるようでした。
真言宗の名刹とか、百体の石仏が鎮座しておられます。
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モミジの名所ということで、ライトアップされたり
したようです。
なんでもかんでもライトアップしたがる最近の傾向は、
どういうもんでしょう。
モミジの木も石仏たちも暗くなったら静かに眠りたい
でしょう。

寺の前の道に立つと、刈り取りが終わった稲の束が続く畑。
遠景に蓼科山が見えました。
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by tamayam2 | 2009-11-06 07:22 | たび | Comments(14)

映画『劍岳 点の記』

劍岳(つるぎだけ)は富山県、北アルプスにある
嶮しい山(2999m)。

明治39年、陸軍陸地測量部は、日本地図の
最後の空白部分を埋め、日本地図を完成させる
ため、人跡未踏の山に測量士を派遣した。
 映画『劍岳 点の記』公式ページ
測量士、柴崎 芳太郎に扮したのは、浅野 忠信
この俳優の仕事に対する静かな情熱が、この映画では
一番清々しかった。(ちょっと畏れ多いことを言わせて
いただくと、この人、皇太子様のお顔だちによく似ている。)

測量隊の案内役になった、シェルパの香川 照之という
俳優もすごかった。眼力が冴え冴えとしていて、野生的で
功名心など微塵も無く、人間的魅力があった。
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映画のストーリーに、特に大きな展開があるわけでは
ないが、やはり大自然の嶮しさ、崇高さに圧倒されてしまう。
こんな山に誰もが登れるはずもないが・・・一生に一度でも
あんな雄大な山の峰に立ってみたいと思ってしまった。
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明治時代は、足袋にわらじ、綿入れに毛皮のチャン
チャンコ・・・・今は、防水の効いた登山靴、ゴアテックス、
ダクロン、フリース素材と、何でも揃っている。
ああ、なんという文明の恩恵だろう!

山を歩いていて、三角点の石柱を見たことがあるが、
日本全国津々浦々に、あの三角点を埋める作業は
どんなに大変な作業だったことだろう。あれがあるから
こそ等高線を読んで地形を知ることができるのだ。

あんな高山に、石柱や櫓を建てるための四本の柱を担いで
登っていくなんて、仕事とは言え、つらい仕事だ。

この映画では、CGや空中撮影など近代的な技法を使わず
完成させたと言う。それが、監督の木村 大作
こだわりのようだ。

映画の終わりに出たクレジットには、肩書きが一切なく、
すべて「仲間たち」・・・というタイトルの下、主演俳優、
制作スタッフ、地元の協力者や団体名が流れる。
原作者、新田 次郎の息子さん藤原 正彦の家族の名も
見えた。
新田 次郎の男らしい爽やかな山岳小説は、いずれも忘れがたい。

写真 上:22日 蓼科で、キリガミネヒオウギアヤメ
    下:    同     レンゲツツジ
     いずれも、日本固有種。
by tamayam2 | 2009-06-25 11:45 | 日々のできごと | Comments(21)

再び 上高地へ

夏が本格的に始まる前に、上高地へ行きたいと思っていた。

11日は、雨。うぁ~、ついていないなぁ・・・とぼやきながら、
計画どおりに現地に到着。
翌日は、爽やかな晴天。幸運の女神がやっと微笑んでくれた。
本当に山の天気は予測がつかない。
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上高地の定番の写真だが、山の稜線に残った雪がきれいな
自然の模様を形づくる。
この風景を目の前にすると、人はみなその神々しさに沈黙して
しまう。6月中にぜひ来たかったのは、この残雪を見たかった
からだ。

3000m級の高山から流れ出た雪どけ水が、轟々と音をたて、
上流から押し寄せてくる。梓川の中ほどに倒木や逞しく根付いて
いるケショウヤナギの若木が見える。

今回見た植物はたくさんあるが、出会ってうれしかったものを
いくつか記録しておこう。


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イワカガミ 
イワウメ科】
葉がピカッと光って
いるので、鏡と言う。

丈わずか10cm
ほどの小さな
植物で、
岩の高いところに
群生していた。

徳本(とくごう)峠で。







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エゾムラサキ ムラサキ科】勿忘草の仲間だが、いま盛りなの
か、あちこちで見かけた。

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【ツマトリソウ サクラソウ科 】
妻とり草ではなく、(着物の)褄とり草ということだ。8つに裂けた
花びら状のもの、中央に黄色のしべが見え、端正な小型の花。
湿地でたくさん見た。

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ゴゼンタチバナ ミズキ科】
高さが5,6cmの小さい植物。秋の真っ赤な実は見たことが
あるが、白い花は初めて。



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テガタチドリ
 ラン科】

ウェストン碑の
そばで。















上高地は、自然環境を守るため、マイカー規制をしている。
空気がきれいで、手厚く保護されているためか、どの植物も
生き生きと輝いて見える。囲いの中で植栽されている植物園の
植物とは別の活力がある。しかし、昨年見かけた花々で、今年
見つからなかったものも幾つかあった。
by tamayam2 | 2009-06-16 06:26 | たび | Comments(12)

田貫湖の富士山

3月31日は、2008年度の年度末、それに3月の月末。
ここ数日、いろいろなお付き合いが集中的にあって、
いつになく忙しくすごした。
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30日、31日、富士山の西側、田貫湖(たぬきこ)へ富士山を
見に行く小旅行に誘われた。
富士山は、ご存知のように3776mだが、近くに行くと、巨大で、
その威容にだれでも圧倒されてしまう。
田貫湖の標高は、680mほど。
31日の早朝、5時半ごろから日の出を待った。
富士山の陰影が湖面に映っていて、あたりには澄み切った冷気が
満ちている。
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そのとき、向こうからカモがツーツーとこちらへ近づいてきて、
富士山の陰影を揺らし、逆三角形の形の一部が壊された。
あらら・・・。
(カメラマンにとっては、それは、あまり面白くないできごと
だったようで、数人のカメラマンがその場所を離れて別の
場所に移っていった。)

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5時50分ごろ、右の山肩から朝日がそっ~と顔を出す。
ああ、きれいだな~と思う間もなく、ほんの数秒であたりが
明るくなった。まわりからふぅっと、感嘆の声がもれた。
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田貫湖の近くに自生しているのは、フジザクラという種類の
サクラ。
なぜか、花がみな下向きなのだ。白っぽく、小ぶりな花だが、
清楚だった。
by tamayam2 | 2009-03-31 23:24 | たび | Comments(10)

6月の上高地

6月中にぜひ上高地を訪れたいと思っていた。


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雪解けの水が
ごうごうと
梓川に
注いでいる。

その水量に
まず、
圧倒される。

透き通った
水の塊りが
絶え間なく
流れている。



豪快な眺めだ。





見上げると、雪をいただいた山々。
木々の緑が眼にまばゆい。萌黄色だ。
カッコウの声。

マイカー規制がされているため、訪れる人は、連絡バスか
タクシーに限られる。そうやってこの土地が保護されて
いるからだろう、植物たちが生き生きと遅い春を謳歌して
いた。

上高地で見た樹木は数多いが、印象に残ったものを二、三
挙げておこう。
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【ケショウヤナギ ヤナギ科 Chosenia arbutifolia】
この木は、全国で上高地と北海道の一部にしか自生していない
そうだ。柳絮(りゅうじょ)と言って、綿毛にくるまれた種が
そよ風に舞っていた。柳絮は北京の五月の風物詩として有名
だが、以前住んでいたケルンでも、初夏の数週間、綿毛が
ふわふわ舞って、コンピュータの通風口などにへばりついたり
したものだ。あれは、ヨーロッパヤマナラシ(ヤナギ科
Populus tremula)など、ポプラの仲間だったようだ。 
同じヤナギ科ですね。
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【ハルニレ ニレ科 Ulmus japonica】
Japonicaとつくからにゃ、日本原産。ドイツ語でウルメ、英語
ではエルムと言って西洋人に愛されている木。堂々とした
大木になることから、街路樹などに使われる。円盤形の薄い膜状
の翼の中心に種がある。上記のケショウヤナギと同様に、風媒花。
逆光の日差しの中で翼が踊っているようだった。
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【ムラサキヤシオ ツツジ科 Rhododendron albrechtii 】
ミツバツツジは、紫がかっており、レンゲツツジは、朱色っぽい。
これは、見事なローズ色で新緑の中でひときわ目立って見えた。

外国からの客人をもてなすとき、事情が許せば、寺院の庭園など
に案内するより、こうしたスケールの大きい日本の自然を見せ
てあげたいと思うが・・・たいていは、スケジュールがタイトで
そういう夢はかなわない。

日本は、じつは自然のすばらしい国だということを知ってもらいたいなぁ。
by tamayam2 | 2008-06-27 17:15 | たび | Comments(0)