タグ:人 ( 58 ) タグの人気記事

ローマ(1) ジェズ教会

先週、イタリア、ローマ市とヴァチカンに行ってきました。

ヴァチカンは、世界で最も小さい国、ヴァチカン市国
いう国家なのですが、人口は800人たらず、住人の大半が
ローマ法王を頂点とするカトリックの聖職者です。

私はカトリックの信者ではありませんが、ローマ市のホテルに
3泊し、ヴァチカンに出かけたり、市内の教会を訪問したり・・・

一番目に訪問したのは、イエズス会(カトリックの一宗派)
の教会、ジェズ教会
c0128628_2128668.jpg

内部の天井はこんな感じ。
c0128628_2128366.jpg

フレスコ画ですが、裸体の天使や人々が空から降ってくる
ように見えませんか。

たいそう立体的に見えますが、平面に描かれている絵です。
驚くべき表現力ですね。どんな姿勢で描いたのでしょうか。

案内してくださった神父は、日本に初めてキリスト教を
紹介したフランシスコ・ザヴィエルゆかりのこの教会から
案内を始めたかったようです。


c0128628_21314086.jpg
フランシスコ・
ザヴィエル

(1506-1552 
スペイン人)
















下の写真、聖壇の下部にある黄金色、楕円のフレーム
にご注目ください。じつは、この中にザヴィエルの腕が入って
いるのです。
こういうものを聖遺物(せいいぶつ)というようですが、
カトリックの寺院ではわりによく見るものです。

(日本の寺などには、お釈迦様の足跡、仏足石などがあるわね。)
c0128628_21303431.jpg

これは、確かにミイラ化した人の腕でした!
彼は、日本の伝道を終え、ローマへ帰る途中、マカオ近くの島で
亡くなります。遺体を全部移送することが出来ず、体の一部だけ
を持ち帰ったということです。アジアの多くの人々に洗礼を授けた
右腕が、この教会に安置されています。


c0128628_2134756.jpg
















c0128628_2134464.jpg




















町で見かけた若く、美しい男性たち。
上は、中世の兵士に扮した人でしょうか。観光客がよく
集まる広場で見かけました。
下は、ヴァチカンの聖ピエトロ寺院の衛兵で、スイス人です。
スイス国籍を有し、独身、背の高さが ・・・cm以上と、
非常に厳しい審査に通った人ばかりだそうで・・・・・
まっこと、りりしく立派な容姿の若者でありました。
(*^v^*)♪
by tamayam2 | 2010-03-12 21:39 | たび | Comments(15)

牛筋の煮込み

時おり、和風の飲み屋に行ったりする。

お酒に合う肴は、何でも好きだが、牛筋の煮込み が
メニューにあれば、注文する。
材料が手に入れば、家庭でも作れるのではないかと
考えた。web-siteであちこち見て、肉屋さんで牛筋を購入、
作ってみた。

はじめにアクを取るためにぐつぐつ煮て、その湯を
捨てて、次に調味してから、煮こむこと数時間。
ま、なんとかお店で出てくるようなモンが出来ました!
c0128628_16594697.jpg


web-siteで見た「ふろしき生活」さんの解説が
役にたった。その方は、
サーモス社のシャトル・シェフという鍋を使って
短時間で仕上げるとおっしゃる。

なんだ、なんだ?
そのシャトル・シェフという鍋は?

よーく読んだら、なぁ~んだ、はかせ鍋のことか・・・。
わが敬愛する魚柄 仁之助氏の著書では、はかせ鍋と
言っている。
はかせは、博士ではなく、履かせである。

彼の台所では、発泡スチロールの箱に、さっと調理した
鍋を入れ、数時間放置する。
(バスタオルなどで鍋を包んでもよい)
鍋がだんだんさめていく過程で、味が良く染込み、
余熱で静かに調理していることになる。氏の用語では、
保温調理と言う。牛筋、豆類、おでんなど静かに
コトコト煮ていく料理に向いている。この場合、放置
するので、燃料費はタダ。鍋の番をする必要がない。
外出しようと、昼寝しようと、かまわないし、安全だ。

じつは、旅館で出てくるような温泉タマゴが食べたくて・・・
苦節2年、試行錯誤の末、75度の湯につけたタマゴを
25分放置すると、やわらか過ぎず、かた過ぎず、絶妙な
かたさの温泉タマゴになることがわかった。

その鍋を使えば、完璧な温泉タマゴ、煮豆、肉じゃがetcが
簡単にできると言うじゃぁないか。欲しいな、でも、発泡
スチロール箱と、バスタオルでもできるのなら、そういう
装置ぐらい自分で作れるか・・・。

魚柄 仁之助(うおつか じんのすけ)氏はいろいろな本
を出しておられるが、どれもこれも言っておられることが
真っ当でうれしくなっちゃう。

ドイツにも彼の著書を持って行って、私のキッチンで
大いに活用しました。あのケチなドイツ人もマッサオな
台所リストラ術がいっぱいですよ。

『うおつか流 台所リストラ術』 農文協
by tamayam2 | 2010-01-18 17:07 | 日々のできごと | Comments(14)

円楽さん、逝く

すでに先月のことになりましたが、29日、
落語の円楽さんがお亡くなりになりました。

テレビは、ニュース以外ほとんど見ることのない
私ですが、日本テレビの 笑点・大喜利は、例外的に
よく見る番組です。
c0128628_1504625.jpg

ドイツにいたころ、JSTVという日本の番組を
再編集した日本語放送と契約を結んでおりました。
ドイツ語放送では、極東のニュースはめったに聞けないし、
米国のCNNはアメリカ中心、英国のBBCは、
欧州中心であるのは当然なこと・・・やはり故郷の
できごとに疎遠にならざるをえません。

ああ~、はるばる遠き国に来つるものかな・・・と
単身赴任のさびしさを感じることもありましたので、
けっこう高額なのを承知で、導入しました。

大半の番組は、私にとってまあどうってことない番組
でしたが、いくつかの番組は予約録画して、退勤後に
楽しく視聴しました。
その一つが、「笑点・大喜利」。

一人住まいのアパートで、声を出して笑ったものです。

あっは、は、は、は!
大声で笑うことがめったにない多忙な仕事をしていました
ので、腹の底から笑うことは、精神衛生上まことに
よいことでした。
c0128628_1501495.jpg

録画した「笑点・大喜利」は、日本人友人にもお回しし、
(かなり難解ではありましたが)日本語上級学習者に
見せたこともあります。日本人がどんなことに頬を
ゆるめ、呵呵大笑するのか知ってもらえるかと
思って・・・。
番組視聴後、以下のようなジョークが自然に飛び交う
ようになったことをご報告しておきます。

「ザブトーン、1枚、持って行け!」
「おお、よくできた! ザブトーン、3枚もらった!」

2005年(平成17年)、司会の円楽さんが脳梗塞で
倒れてしまわれました。あれから4年、
メンバーの入れ替えがあっても、円楽さんの作られた
あの番組のなごやかな笑いのスタイルは今も変わって
いません。

心からご冥福をお祈りいたします。
by tamayam2 | 2009-11-01 15:02 | 日々のできごと | Comments(8)

熊田 千佳慕展

8月15日(土)、銀座に買い物に出かけた。たまたま
立ち寄ったデパートで、熊田 千佳慕展をやっていた。
c0128628_910316.jpg

熊田 千佳慕(ちかぼ)については、何の知識もなかった
のだが、ポスターの昆虫や花の精密画を見て心惹かれた。

子どものころ読んだ『みつばちマーヤの冒険』や
『ファーブル昆虫記』の挿絵は、この方の絵だったと
あとから知った。夏休みとあって、子供連れが多く、混んで
いたが、作品数もすごかった。おそらく100点以上展示
されていたことと思う。
c0128628_9104851.jpg

99歳の精密画家とポスターに書いてあったが、年表を
見たら、2日前の13日に亡くなっていた。
年齢を考えれば不思議なことではなかろうが、驚いた。
心からご冥福をお祈りします。

こういう絵はボタニカル・アートの一種なのだろう。
この画家は、子供に見せるのだから、うそは描けない、
そう言って、生物を観察し、観察しつくして丁寧に
細い筆で描かれたそうだ。この方のすがすがしい生き方に
ついては、子供だけでなく多くの人の心を捉えているようだ。
詳しくは、こちらをご覧ください。

展覧会は、24日まで。銀座松屋デパート8Fで。
by tamayam2 | 2009-08-16 09:13 | 日々のできごと | Comments(7)

だまし絵展

先月の末、渋谷Bunkamura で開催中の、
奇想の王国・だまし絵展に行ってきた。
                   展覧会のHPはここ
こういう系統の絵は、昔から好きだ。
マルグリット、エッシャー、ダリ、歌川国芳や北斎も。

今回の展覧会のポスターの表紙に載っている
ルドルフⅡ世の肖像画は、全体が野菜、果物、花から
成っていて、ワクワクさせられた。
c0128628_16274784.jpg

あなただったら、自分の肖像画が、
リンゴのほっぺや、サヤインゲンの眉毛などで
面白おかしく戯画化してあったら、怒りますか?

この王様は、この絵を見て、カンカンになるどころでは
なく、この絵を描いた画家アルチンボルト(Archmboldo)
の着想の奇抜さをこよなく愛されたのだ。

神聖ローマ帝国の王であったルドルフⅡ世(1552-1612)
は、政治には無関心であったが、文化・芸術の
よき理解者であり、擁護者であったらしい。

この作品は、スェーデンからの出品であったが、私は、
2007年にオーストリー、ウィーン美術史美術館で、
アルチンボルトの奇妙な肖像画を三点観て面白く感じた。
たまたま絵葉書が残っていたので、ご紹介しよう。


c0128628_16285899.jpg
【野菜と果物
 原題は夏】











c0128628_16301556.jpg
【海の生物
 原題は冬】











c0128628_16522282.jpg
【木の幹や根
 原題は不明 
  秋かな?】
















魚介類を素材に使った肖像画は、グロテスクで、ぞっとする
ような迫力がある。魚介類を生で食する日本人は、こんな顔
に見られているのではないかと、そっと辺りを見まわして
しまった。

いろいろなタイプのだまし絵が展示されており、だまされて
びっくりしたり、作者の意図を見抜いて得意になったり愉快な
時を過ごした。

一番面白かったのは、逆遠近法という手法を使った現代的アート。
パトリック・ヒューズ(英国人)の「水の都」という不思議な
作品。
どんな作品か、彼のHPでどうぞ。

8月16日まで開催されているようだから、一度だまされて
みては、いかが?
(夏休みに入ると、子供連れで混雑するかも・・・)
by tamayam2 | 2009-07-15 16:37 | 日々のできごと | Comments(10)

映画『劍岳 点の記』

劍岳(つるぎだけ)は富山県、北アルプスにある
嶮しい山(2999m)。

明治39年、陸軍陸地測量部は、日本地図の
最後の空白部分を埋め、日本地図を完成させる
ため、人跡未踏の山に測量士を派遣した。
 映画『劍岳 点の記』公式ページ
測量士、柴崎 芳太郎に扮したのは、浅野 忠信
この俳優の仕事に対する静かな情熱が、この映画では
一番清々しかった。(ちょっと畏れ多いことを言わせて
いただくと、この人、皇太子様のお顔だちによく似ている。)

測量隊の案内役になった、シェルパの香川 照之という
俳優もすごかった。眼力が冴え冴えとしていて、野生的で
功名心など微塵も無く、人間的魅力があった。
c0128628_1145492.jpg

映画のストーリーに、特に大きな展開があるわけでは
ないが、やはり大自然の嶮しさ、崇高さに圧倒されてしまう。
こんな山に誰もが登れるはずもないが・・・一生に一度でも
あんな雄大な山の峰に立ってみたいと思ってしまった。
c0128628_11412527.jpg

明治時代は、足袋にわらじ、綿入れに毛皮のチャン
チャンコ・・・・今は、防水の効いた登山靴、ゴアテックス、
ダクロン、フリース素材と、何でも揃っている。
ああ、なんという文明の恩恵だろう!

山を歩いていて、三角点の石柱を見たことがあるが、
日本全国津々浦々に、あの三角点を埋める作業は
どんなに大変な作業だったことだろう。あれがあるから
こそ等高線を読んで地形を知ることができるのだ。

あんな高山に、石柱や櫓を建てるための四本の柱を担いで
登っていくなんて、仕事とは言え、つらい仕事だ。

この映画では、CGや空中撮影など近代的な技法を使わず
完成させたと言う。それが、監督の木村 大作
こだわりのようだ。

映画の終わりに出たクレジットには、肩書きが一切なく、
すべて「仲間たち」・・・というタイトルの下、主演俳優、
制作スタッフ、地元の協力者や団体名が流れる。
原作者、新田 次郎の息子さん藤原 正彦の家族の名も
見えた。
新田 次郎の男らしい爽やかな山岳小説は、いずれも忘れがたい。

写真 上:22日 蓼科で、キリガミネヒオウギアヤメ
    下:    同     レンゲツツジ
     いずれも、日本固有種。
by tamayam2 | 2009-06-25 11:45 | 日々のできごと | Comments(21)

オオヤマレンゲ

2007年6月、私は、オランダ、ライデン大学植物園
(Hortus botanicus)を訪ねた。
この植物園は、江戸時代にオランダ商館に滞在していたシーボルト
(1796-1866)ゆかりの場所だ。
c0128628_92327.jpg

彼が日本に滞在中収集した多くの日本の植物の標本、苗、種子など
がこの植物園に集められている。180年後のいま、私たちはその植物の
生きた標本を、見ることができる。
c0128628_9211917.jpg

後に「シーボルト事件」(1828年)として幕府の嫌疑がかかるほど、
西洋は東洋の博物の収集に並々ならぬ関心を抱いていた。

私は、この植物園のシーボルトを記念する日本庭園に一部で、
偶然、オオヤマレンゲを見た。低い潅木で、通りすぎるときに
上品な香りがしたので振り向くと、うつむき加減の白い、美しい
花が見えた。
c0128628_9221571.jpg

オオヤマレンゲ(モクレン科Magnolia sieboldii)
学名からシーボルトが命名者であることがわかる。
c0128628_9223391.jpg

日本では、どこで見られるのか。調べてみたら、奈良県、大峯山の
八経ガ岳(はっきょうがだけ)に自生しているらしい。
奈良県の天然記念物という。

それより東では、長野県の木曾、上松宿(あげまつじゅく)に
自生地がある。13日、上高地の帰途、上松町、赤沢自然休養林
行ってきた。木曾谷の奥深くに広大な林があり、かつて檜を運んだ
森林鉄道が観光客を乗せて走っていた。
上松町では、オオヤマレンゲを町の花として育種に力をいれている
ようだった。                       上松町観光協会

オオヤマ(大山)とは、奈良県 大峯山の別称。レンゲ(蓮華)と
いうのは、蓮の花のこと。蓮の花のような姿ということか。

シーボルトはこの花を見て、東洋的なたおやかな美を感じたの
だろう。が、この花が日本の固有種であるかどうかわからない。
朝鮮半島や中国にもあるということだ。
私は、6月になれば、この深山に咲く珍しい花を見に行きたく
なって、あちこち訪ね歩くことになる。
by tamayam2 | 2009-06-17 09:25 | たび | Comments(14)

四国で見た樹 オウチ

先週、四国の松山と土佐に出かけた。

天気予報では、雨模様ということだったが、滞在中は、
かんかん照りで、暑いぐらいだった。

松山城のお堀端には、薄紫の花をいっぱいつけた
オウチ(漢字は 楝、古語は アフチ。センダン科)
の枝が涼風に揺れていた。
c0128628_14352573.jpg

高知城の入り口、『板垣死すとも、自由は死せず』の板垣 退助の
銅像の脇にも、樹齢250年と言われるオウチの巨木が立つ。

説明板によると、
土佐ではすべての道路に、旅人がその下で憩えるように
センダン(オウチの別名)を植えていた・・・と。

富田 砕花という文人は、土佐路の印象をこう詠んでいる。

  こごしから 北山越しに来し国の 並木の道は せんだんの花

「栴檀は双葉より芳し」の栴檀(せんだん)は、中国のビャクダン
のことで、オウチの別名の場合は、カタカナでセンダンと書く。

漢字で書くと別の樹木になってしまうので、植物名は、私は
すべてカタカナで書くことにする。

梢の高いところで花が咲いていたので、花を間近で見ることは
残念ながら出来なかったが、ウェブ上で見ると清楚な花だ。
c0128628_14363280.jpg

土佐出身の牧野 富太郎先生は、植物名を漢字で書くこと
によって生じる中国固有種との混同の例をくりかえし
述べておられる。

牧野 富太郎 『植物 一日一題』 ちくま学術文庫

オウチの白い実が数珠のようにたくさんなるから、
千珠→ せんだま→ センダン という訛ったのではないか
という俗説もある。ふ、ふ、さもありなむ。
c0128628_14371498.jpg

土佐に着いてすぐ県立牧野植物園へ行った。五台山という小山
全体が植物園になっており、博士の記念館をはじめ、植物好き
には、終日そこで過ごしたいような場所だった。
c0128628_14373162.jpg

博士が愛したアジサイの類が、山道にたくさん咲いていた。
c0128628_14375356.jpg

イワギリソウ(Opithandra primuloides イワタバコ科)は
初見の花。その他、博士が命名した野草をたくさん見ること
ができて、幸せな午後だった。
by tamayam2 | 2009-06-04 14:39 | たび | Comments(10)

映画『阿弥陀堂だより』のロケ地

ドイツにいたころ、訪問者が、読み古しですが、よろしければと、
置いていってくださった文庫本に、南木 佳士(なぎ けいし)と
いう方の小説があった。

私は筆者が信州のお医者さんで、芥川賞を受賞者ということも
知らず、読み進んでいくにつれて、信州の田舎の情景描写や
登場人物の気持ちの動きに、日本人らしい繊細な思いが感じられて、
すっかりこの作家の文章にひきこまれてしまった。

南木さんの書かれたものなら、何でも読みたいと思って探したが、
何しろ筆者は、うつ病なので、そう多作ではないのだ。

お医者さんでもうつ病になるのだなあ、驚いたり納得したりした
ものだ。
生死に関わる患者さんを数多く看ておられると、出版社や読者の
要求に応じて器用に新作を次々にとは行かないのだろう。

先週、信州の友人に誘われて7年に一度の善光寺御開帳のお朝事
いうものを経験した。その帰り、松本市を北上して飯山市の
阿弥陀堂付近を散策した。そこが、 映画『阿弥陀堂だより』(2002年)
のロケ地ということであった。
c0128628_18552923.jpg

車で行けるところまで農道を通り、後は阿弥陀堂まで徒歩でいく。
その辺りは、アスパラガスの栽培農地で、お地蔵様が立っている。
遠くには棚田も見える。堂に上がると、中に阿弥陀仏が鎮座まし
まし、映画のスチール写真がおかれていた。
縁側に腰を下ろして外を眺めれば、千曲川の流れが菜の花畑の向こう
にかすんで見えた。
c0128628_18555812.jpg

阿弥陀堂付近の農道では、イチリン草(写真上)、オドリコ草、
クルマバ草、チゴユリ、クサノオウ、ケマン草、マムシ草など
咲いていてこころが踊った。

c0128628_18563537.jpg

堂の裏手ではウワズミ桜が穂状の花を揺らし満開であった。
なんという平安な空間!
c0128628_18573421.jpg

これは、道端で見たウスバシロチョウ(アゲハチョウ科)。
ちょっと人面みたいね。食草は、紫ケマン草とか、うべなるかな。

帰りにビデオ屋さんに立ち寄り、映画『阿弥陀堂だより』の
DVDを借り、仮寓で見た。

アカデミー賞を受賞した『おくりびと』では、都会での夢に
やぶれた青年が東北地方の郷里に戻ってきて自分を取り戻す
ストーリーだった。その映画のように帰るべき故郷を持っている
人はそう多くない。この『阿弥陀堂だより』でも、仕事の重圧に
バーンアウトした(燃え尽きた)女医の話が中心になっている。

同じ日に実際に見てきた光景が映画の中で再現されるのを
不思議な面持ちで観た。
寺尾 聡、樋口 可南子、北林 谷栄らが好演している。

自然に任せてのんびりと暮す生き方は、今ではだれもが簡単に
手に出来るものではないが、どんな薬にもまさる治療薬である
ことは間違いないだろう。
by tamayam2 | 2009-05-20 19:04 | たび | Comments(14)

オバマさんのスピーチ

c0128628_14144495.jpg

陽もささず薄ら寒い21日、オバマ新大統領の就任演説を聴いた。
ワシントン,DCのモールにひしめく人々。晴れやかな笑顔。
若くて自信に満ちたオバマさんの演説は、なにか未来への希望を
予感させるような力強さがあった。

私がちょっといいなあと思った部分。(日本語訳)

(この厳しい現状を乗り切るための)成否を左右するのは、
昔と変わらぬ 勤勉と誠実さ、
勇気と公正さ、
忍耐と好奇心、
忠誠と愛国心である。これが真実だ。(中略)
こうした真理に立ち戻ることだ。

(・・・those values upon which our success depends---
hard work and honesty,
courage and fair play,
tolerance and curiosity,
loyalty and patriotism
------those things are old.
These things are true. )
c0128628_1417660.jpg

日本語で、勤勉さと誠実さなどと、気恥ずかしくなく言えるだろうか。
とくに、忠誠と愛国心などは、堂々と言えない。 (なぜかなあ)

でもね、日本のような小国の人々は、勤勉と誠実であることを
除いて、どんな徳を誇ることができようか。
公正と訳されているフェアープレイで勝負するしか無いですよね。

こういう言葉が堂々と言える英語国民をうらやましく感じた。

写真上:雲南サクラソウ(サクラソウ科 Primula filchnerae)
     7日 館山で購入
写真下:四川トキワガキ(カキ科 Diospyros cathayensis)
     14日、小石川植物園で
by tamayam2 | 2009-01-21 14:17 | 日々のできごと | Comments(12)