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【744】パリの植物園

東京からパリまで、飛行機で、12時間あまり。
到着したのは、まだ陽も高い午後4時ごろだったが、
翌日からの行動に備えてパリで一泊することにした。

翌日にAusterlitz駅から、友人の住むBourgesに向かうので、
駅の近くに宿をとった。パリの事情を知らないので、鉄道駅の前
あたりを、と探していたら、パリ5区、ソルボンヌ大学、植物園の
そばによいホテルが見つかった。
あらっ、ラッキー!
パリには何度か来ているが、植物園は、ぜひ行きたいところだったから。
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シャルル・ド・ゴール空港は、町の中心から離れている。
空港からエール・フランスバスというシャトル・バスで、リヨン駅まで行く。
このシャトル・バスの切符は東京でネットで買った。
リオン駅からホテルまで、徒歩でも行ける距離だが、荷物があるので、
タクシーで行った。
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17世紀、ルイ13世の王立薬草園が起こりというこの古い植物園は、
朝7:30~夜8時まで開いており、入場料は、無料!
さっそく翌朝、出かけた。朝は、ジョッギングしている人がいい汗を
流していた。
フランス庭園のような美しい花壇もあれば、植物の科ごとに分類して
植えてある標本園もある。
中には、動物園、自然史博物館、標本館、大温室もある広大な敷地。
25ha という広さは、とても一日で廻りきれるものではない。
大温室は、有料で、€6だった。
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花壇のあちこちに作業員がいて、雑草を抜いたり、ホースで水やりしたり、
植物の管理が行き届いている。
 (首都東京にこのような植物園が無いことを、本当に残念に思う。
  植物好きの外国人が来日しても、案内するところに苦慮してしまう。)

さて、チョウが好きなTamayam2であるが、こんなに夏の花が咲き乱れて
いる植物園で、驚くべきことに、チョウを見かけることがほとんどなかった。
背の高さをはるかに超えるブッドレアの樹がたくさん植わっていたのに、
チョウの姿が無い、とは!!?? おそらく、防虫剤のせいではないか…
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友人の住むBourgesの田園地帯で見たのは、
チョウトンボか、アオハダトンボの一種。沼地に羽を震わせていた。
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このチョウは、裏翅しか撮ることができかなかった。
植物は、本当に豊かなマレ(沼地)だったが、昆虫は、やはり
農耕の大敵なので、淘汰されたのか・・・
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マレの島に住んでいるネコたち。
このネコのそばに咲いているピンクの花は、アカバナ。
ミソハギ、ヨツバヒヨドリ。こういう植物は、チョウが
最も好むものなのだが・・・うむむ。
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生まれたばかりの赤ちゃんを連れたハクチョウの親子。
ヒトと共に生きているいろいろな生物たち・・・
別の言い方をすれば、いろいろな生物たちと共に生きているヒト!
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フランスの豊かな自然を味わいながら、目は、時おり
虫を探しているTamayam2だった。

by tamayam2 | 2015-09-10 13:02 | たび | Comments(10)

【742】二つの大聖堂

たまたま今回のフランス旅行では、二つの都市の
二つの大聖堂を訪れる機会があって、どちらも
世界遺産ということだった。

始めに訪れたブルジュの大聖堂は、St.Etienne大聖堂
13Cに建てられたゴシック様式の代表的な教会。
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こういう巨大建造物をどうやって撮影していいか、いつも
戸惑ってしまう。
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何とか撮影してホッとしていると、聖堂の敷地内に植えられた
大木は、“ユダの樹”だと友人が言う。
へぇ~??イスカリオテのユダと言えば、銀貨30枚と引き換えに
イエスの命を売った裏切り者。そのユダ??
ユダは、自分のしたことを悔いて、この樹に
首を吊って自死したと伝えられている。
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ユダの樹は、日本語ではセイヨウハナズオウ(西洋花蘇芳)と呼ばれる。
セイヨウハナズオウ【マメ科 Cercis siliquastram】の樹に、
そんなエビソードがあるなんて…初めて知った。
Wikipediaで調べると、確かにJuda’s tree(英)とか
Arbre de Judee(仏)とか書いてあった。
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春先に葉に先だって赤紫の美しい花がさく。
娘が数年前まで住んでいたワシントンDCの家の前庭にも
この樹があって、婿さんが、「花が気に入っているんだ」と
言っていたのを思い出した。

もう一つの大聖堂は、ボルドーのSt.Andre
トラムに乗っていたら、大聖堂が見えたので、立ち寄ってみた。
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正面のファサードに大きな薔薇窓があって、そのステンドグラスを
内側から撮った。
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カトリックの聖母マリアは別名、“奇しき薔薇の花”とも呼ばれ、聖歌にもよく歌われる。
はたして、中央部を拡大して見てみたら、聖母子像が見えた。
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手持ちカメラでステンドグラスを撮影しているので、
あまりシャープではないが、円柱に身を寄せながら、息を
つめて撮影してみた。

文字が読めない衆生の民に聖書のお話を伝えるため、
ステンドグラスにはいろいろな寓話がこめられている。
そういうことを考えながら見ていくと面白い。

by tamayam2 | 2015-09-05 11:28 | たび | Comments(6)

【741】フランスの3つの都市を訪ねて

この夏、私の関心のある学会がフランス・ボルドーで開催
されることが決まっていた。10年前にドイツに住んでいた
のだが、ちょっとフランスは敬遠していて、数回仕事で
出かけた他は、近づかないようにしていた。
フランス語ができない者にとって不親切らしい、という噂が
を聞いていたし、更に、いろいろな小犯罪に巻き込まれた
ケースを聞いていたので。
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学会は、ちょっと気が張るけれども、もう一つ個人的に
お訪ねしたい方があって、連絡を取ってみた。
その方とお会いしたこともないし、どこに住んでおられるかも
知らないのに・・・。

そうしたら、その方、Eさんの住んでいるところは、ロアール
地方Bという町であることがわかった。
フランスにもユーレイル・パスがあるはず・・・できるだけ
鉄道でお訪ねしようと、4月の連休ごろから調べ始めた。

Eさんに質問して、一つ一つの疑問をクリアしていきながら、
フランスの鉄道の旅はだんだん現実味を帯びてきて、ついに
8月21日~31日まで10日間のフランス旅行が実現した。
Eさん、ありがとうございました!
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Eさんは、私が知りたいことだけを、的確に答えてくださるだけで、
いわゆる観光案内書にでてくるような惹句はおっしゃらないの
だった。それが助かった!そういう情報は、日本でいくらでも
手に入れることができるから。

さて、私が日本から到着するのは、①パリ。そこから彼女住む町
②Bまで南下すること約200Km 。学会のある③ボルドーは、
更に270Kmほど南西へいった大西洋岸にある町。
私の計画では、①→②→③→① と進行するはずだった。
鉄道で乗り換えることも面白い経験と考えていた。

ところが、彼女のアドヴァイスによれば、①→②のあとは、
また振出しのパリ①に戻って、③に行くのがお勧めという。
自身で列車の便を調べてみても、それがフランスでは常識で
あるようだった。
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日本で言うと、東京→静岡。 静岡→東京。 
       東京→金沢  金沢→東京。
すべて、鉄道というのは、パリを起点にして放射状に運行
しているらしく、フランスの地方都市間を結ぶ支線の連絡が
よくないのだった。どこへ行くにも、まずパリに戻って、
やり直したほうが時間的に効率がよいということがわかった。
これがフランス流! (面白い発見)

Eさんを知ったきっかけは、モクゲンジ(ムクロジ科)という植物。
彼女がWikipediaでモクゲンジについて調べていたら、その説明の
すぐ下に、私のBlogのモクゲンジの説明と写真があったらしいのだ。
(今は、そのBlogは化石化していているが…2006年9月のこと)
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行ってみてわかったことだが、彼女のお宅からすぐ大通りに
出ると、その通りの街路樹がモクゲンジなのだった。
Eさんは、“モクゲンジ通り”と呼んでいた(*^。^*)
しかも、今その種がこぼれんばかりに膨らんで、一部は、
実がはぜて、種が地面に撒き散らされている。
この実がお正月の羽根つきの追羽根として使われた黒い実!
現代の子供たちは、羽根つきの遊びも追い羽根も知らない
でしょうねぇ~
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モクゲンジ【無患子 Koelreutenia paniculata】
4日間の滞在の間、彼女の生活に闖入させていただき、
植物のお話、人生のもろもろのお話・・・とても充実した時を
過ごさせていただきました。
それらの話は、このBlogでおいおい書いていこうと思っています。
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冒頭の3枚の写真、
初見の面白いと思った花は、マメ科Caesalpinia gilliesii
和名は、無いので学名で示す。アルゼンチンやウルグアイが
原産という。パリとボルドーの植物園で見て、美しいと思った。
日本のジャケツイバラ(Caesalpinia sepiaria var. japonica)
近縁種だと思う。

by tamayam2 | 2015-09-03 17:33 | たび | Comments(8)

【702】コンスタンツというところ(2)

コンスタンツ(Konstanz)
は、ドイツ人にとっては、ボーデン湖という国内最大の湖の
ほとりにある高級保養地というイメージだ。
ドイツ語では、湖もSee(海)というが、ほんとうに大きい湖で、ドイツ、
オーストリア、スイスに接している。

船を使うと、国境をまたぐことがいとも簡単にできる。
そして、ドイツ人が愛してやまないライン川の源流がここにある。
スイスアルプスから流れ出た水がボーデン湖に注ぎ、ラインの流れとなり、
ドイツの西の町々を通り、オランダのロッテルダムで、北海に注ぐ。
ドイツ観光でおなじみの、ライン下りは、じつはマインツ、コブレンツ、ボン、
ケルン、ヂュッセルドルフを経て、オランダまで行くのですが、多くの方は、
そのごく一部しか乗船なさらないでしょう。
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この流域は、2月ごろカーニヴァルが盛んで、コンスタンツでは、
全身木の葉をまとった“なまはげ”のような怪物が町をパレードする。

私のユーレイル・パスは4か国有効だったので、コンスタンツの宿を、
駅前のドイツ側ではなく、12,3分ほど歩いたスイス側のクロイツリンゲン(Kreuzlingen)という
街にした。ドイツ側の通貨は、ユーロ、スイス側は、スイス・フランである。

実は、この選択がなんとなくややこしく、困難の多い旅となった。
後で振り返って見れば、個人的にはとても面白い経験をしたのだが・・・。

どちらもドイツ語圏ではあるが、物事の処理の仕方に、ドイツ、スイス、それぞれの
お国がらが表われていて、おかしかった。
一例を挙げれば、鉄道で、ドイツ側のコンスタンツ中央駅に着いて、構内にある
観光案内所で、ホテルの行き方を聞いたのだが、なんだか要領を得ない。
説明に、「Zoll (税関)を通って・・・」というのが出てきたので、通行税を払う
必要があるのかと聞くと、その人もよく知らないらしい。市街地図をくれたが、
スイス側は、印刷が薄くて通りの名が書いてない。つまり、町の半分は、白地図の
ような地図なのです。

徒歩12,3分のホテルまでタクシーに乗るのはシャクだけれども、地図がないし、
荷物もあったので、タクシーでホテルまで行った。
ホテルのフロントの人に、町の地図をお願いすると、ホテルはスイス側なので、
さっきと逆で、ドイツ側の部分の印刷が薄くなっており、半分が白地図のような地図を
くれた。ホテルの人に聞いても、「あちらはドイツ側なので・・・」と口をにごす。
ふふふ・・・自国のこと以外は説明したくないのだなぁ~
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仕方がないので、ホテルに荷物を置くと、町の様子を調べるために徒歩で国境まで
行ってみることにした。
Zoll(税関)には、やはりしっかり検問小屋が立っていて、検問官もいた。
車は何か質問されるようだったが、徒歩の人は、普通の道と同じように
通り抜けられるのだった。
なぁんだ!

ドイツ側:立て看板の上にDと書いてあるのは、ドイツを表しています。
市街地は制限時速50km/h、市街地以外は100 km/h、アウトバーンは130 km/h
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スイス側は、Schweiz(スイス)で、自動車と二輪車は通行止め。
バスは、真ん中の赤白の棒が上下に動いて、通行できるようになっていました。
(こういう国境では、写真撮影が禁止されていることが多いので、
 私は、コンデジで素早く撮影しました。)
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人に聞き聞き、ドイツ側の中央駅に来てみると、街路樹に赤い実がたくさんなって
いました。翌日出かけるマイナウ島行のバス停を確認したり切符を買ったりしました。
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旧市街には、歴史を感じさせる素敵な建物がいっぱい。
この建物の壁面のフレスコ画には、歴史的なお話が描かれているのでしょう。
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上のような絵文字の看板を見て歩くのも楽しい。 (昔は、文盲の人が多かったのです)
これは、ハサミ、針、三角定規、きっとSchneider(仕立て屋さん)です。
シュナイダーという政治家がいましたっけ・・・。
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果物・八百屋さん

スイス側は、別荘やリゾートホテルに長逗留するお客さんが多いのか、
しゃれたブティック、ギフト・ショップ、ワイン屋など等・・・
そういう店々をぶらぶら見て歩くのも楽しかったです。
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ベゴニアやペチュニアの花などありふれた花を、塔のように仕立てて
旅人の目を楽しませる工夫が感じられました。
デリカテッセンで売っている食品もスイス風の洗練されたものが多く、
私はワインと上等なチーズを一切れ切ってもらい、満足してホテルに戻りました。

by tamayam2 | 2014-11-23 19:42 | たび | Comments(11)

【701】コンスタンツというところ(1)

今年8月末、スロベニアに行った後、少し旅行をしたいと思い、長年利用したい
と思っていたユーレイルパスを手に入れた。一定期間、一定範囲なら、どこでも
鉄道が無料になるというパスだ。オーストリアのウィーンを起点に4か国を
周った。まず、チェコ・プラハまで5時間ほどかけて行った。
プラハに2泊。そこから、ドイツ・ミュンヘンまで、やはり5時間ほど。
ミュンヘンに1泊して、そこからドイツの最南端、コンスタンツまで、
3回乗り換えて出かけた。
コンスタンツを目的地にしたのは、15Cにここで、コンスタンツ公会議が
行われた歴史的場所であるから。
(世界史で習った記憶のある方もおいででしょう。)
それと、私の趣味である生きた蝶々を見ることができる蝶園がコンスタンツの
郊外、マイナウ島にあるから。
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ヨーロッパを横断するような広範囲の鉄道旅を計画したのは、やはり、私の生来の
吝嗇(りんしょく)に起因しており、ユーレイルパスを使ってできるだけ長い距離を
移動したいと考えたからだ。 (なんというセコイ考え!?)

街中を徒歩で周っていたら、疲れてしまい、大聖堂の前のベンチに腰を下ろし
市街地図などを見ていた。そうしたら、4,5歳くらいの女の子がちょこちょこ
広場に出てきて、シャボン玉遊びを始めた。そこいら中にシャボン玉が飛び交う・・・
大きいのやら、小さいのやら。辺りは、すっかり人々の微笑に包まれた。

この大聖堂は、時計台に記された年号によれば、1491年の建立。公会議のあった
1414~18年の翌年になる。1415年にこの地で、ヤン・フスというモラビア人
(現在のチェコ人)が処刑された。腐敗しきったカトリックの発行する免罪符に
異議を唱えたから。しかし、この事件が後のマルティン・ルターによる宗教改革を
後押しするきっかけとなったのです。
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ご一緒にこういう教会の内部に入ってまいりましょう。
入口は、二つありますがたいてい左側が開きます。なぜか、こういう大聖堂には
物乞いの人がいて手を差し出します。魚眼レンズで撮ったので、天蓋も見えます。
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中は薄暗く、祭壇が奥のほうに見えます。
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聖壇の彫刻の一つは、十二弟子の一人、トマスが磔刑後のイエス様に会うシーン、
「十字架の釘跡を実際にさわって見なければ、信じない」と言ったときの彫刻が
置かれています。(ヨハネ伝20章24節以下)
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横の小聖堂には、柔和なお顔のマリア様の像があり、ロウソクが点火されていました。

私がコンスタンツに来る二日前にチェコのプラハの旧市街広場で、
ヤン・フスの銅像を見ました。工事中で、櫓が組んであったので、Web-site
から画像をお借りしました。
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ヤン・フスは、チェコの誇るカレル大学の学長でしたが、コンスタンツまで
公会議で喚問を受けるために呼び出されたのです。結果、自説を曲げずに
カトリックのやり方を真正面から批判したため焚刑に遭って落命することに
なりました。
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“真実は勝つ(Verutas Vincit)”という彼の遺言は、今はチェコの国旗に
残されています。(写真 上)


ヤン・フスの話は、ヨーロッパに於ける宗教改革の歴史をひもとけば、必ず
出てくる話です。15世紀に起こった出来事をぼんやりと考えていましたが、
21世紀の現在はあまりにものどかで・・・シャボン玉の泡のように記憶が
消えそうです。でも、多くの日本人観光客が素通りしてしまうこの町について、
少し書き記しておこうと思ったのです。

by tamayam2 | 2014-11-21 18:06 | たび | Comments(5)

【697】東京晴海のフラワー・カーペット

11月4日、東京・晴海で開かれているフラワー・カーペットを見に行ってきた。
2年に一度行われるベルギー、ブリュッセルのフラワー・カーペットには及ばないが、
本物の花びらを使った東京のフラワー・カーペットを楽しく眺めてその辺りを散歩した。
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場所は勝鬨橋の向こうのトリトンスクエア。
東京駅から都バス05「晴海埠頭行」に乗ると、銀座、築地を経て20分ぐらいで晴海に着く。
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東京芸術大学や東京農業大学の学生さんの手によって制作されたとのこと。
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彩色された細かい砂、本物のバラの花びら、杉の葉などを素材にして、
原画の輪郭に合せて花びらを載せていく。風で飛ばされてはいけないので、薄い糊の
スプレーを吹き付けて固定する。なかなか精巧にできている。
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これだけたくさんのバラの花びらを集めるのは大変だっただろう。
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ベルギーのカーペットは、バラではなく球根ベゴニアの花が使われる。
花びらではなくて、摘み取ったままの花を使う。
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花は生き物だから、3日間の会期中、しおれないように細心の注意を払って管理される。

2004年に初めてブリュッセルに見に行ったとき、広い会場が妙に静まりかえっているのに驚いた。
余りにも精緻な工作物を見ると、人は言葉を失うものらしい。私も撮影するのも忘れて
呆となっていた。
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対岸を見れば、高層ビルに混じって、月島の昔風の家並みが見える。

もんじゃ焼きが有名な月島、その隣りは、昔から佃煮(つくだに)作りで知られる佃島。
心地よい汐風を頬に感じながら、また都バス05に乗って帰宅した。

by tamayam2 | 2014-11-05 10:52 | 日々のできごと | Comments(16)

【696】冬時間

10月が去り、11月に入りました。
10月最後の日、つまり10月31日は、ハロウィンで東京の繁華街はにぎわった
そうです。商売に結びつけば、何でも取り入れちゃう節操なきわが国・・・
クリスマス、ヴァレンタインに次いで、ハロウィンもすっかり市民権を得たようです。
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さて、私がかつて住んでいたドイツでは、10月31日は、ハロウィンというより、
宗教改革記念日、マルティン・ルターが宗教改革の口火を切った日として記憶されます。
今年は、497年め、あと3年で500年に達します。

そして、翌11月1日は、諸聖人の日。昔で言うと、万聖節。
カトリックの諸聖人をお祝いする日ですが、日本で言うとお盆か、お彼岸のように
死者を覚える日です。
たいてい、その翌11月2日に死者の日として、お墓詣りをします。
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私Tamayam2は、2日の日曜日に、教会学校で、小学校低学年の子供たちに
サンタクロースについてお話をしました。
ドイツでは、12月6日がザンクト・二クラウスの日(聖ニコラウスの日)です。
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子供たちは、この一年、良い子ちゃんだったか、悪い子ちゃんだったか、
ニコラウス様の前で審判を受けなければならない、きびし~い日となっております。
ここでは、サンタクロースが良い子のみなさんにいつもプレゼントを運んで来る
ハッピーな人物とだけ認識されてはいないのです。
(教育熱心な人たちですから、ただでは、子供にプレゼントを与えないのですね。)

聖ニコラウスは実在の人物で、4C、トルコ生まれの司教だった方です。
諸聖人に列せられたり、取り消されたりしましたが、やはり子供たちに最も親しまれて
いる諸聖人の一人であることは間違いがありません。

そして、お話の中で、サンタクロースとクリスマスとは無関係であると言いました
(そういうけじめを、本当は、日本の商売熱心な人たちに申し上げたいのですが・・・)
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この10月の終わりから11月にかけて、そこで生活している者にとって
非常に煩わしいことは、夏時間から冬時間に変わるという問題です。
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10月最後の日曜ということになっておりますから、今年は、10月25日(土)の深夜
から26日(日)にかけて切り替わったはずです。
待ち合わせ等で、失敗をした経験を話し始めれば、いくらでも話題が尽きないでしょう。
ローカルの人たちはよく承知していることでも、寄留者である外国人には、
なかなか掴めない感覚です。

冬の日中の日差しを大事にして暮らさないと、健康を損ねるとも言われています。
凍てつく寒さと、頼りない太陽の光を愛おしむような日々が3月末まで続きます。
ドイツに友人によりますと、冬は、できるだけバルコン(ベランダ)に出て、そこで、
昼食をとったりお茶を飲んだりして日光を浴びるように努めているそうです。

町中を歩いておりますと、たしかに歩行に問題をかかえている老人たちが多いと感じます。
太陽の光が乏しいところでは、骨や筋肉が衰えやすいのでしょうね。
われわれも気をつけねば。

写真は、今年8月末訪問した、スイス、ベルンの時計塔
この写真のように市電がひっきりなしに通る道なので、ひかれないように注意しながら
撮影しました。首都ベルンは、町全体が世界遺産です。
冒頭は、ベルン大聖堂(Muenster)。ファサードには天国と地獄図が描かれ、
彫刻の周りに十二弟子を始め諸聖人が取り囲んでおります。

by tamayam2 | 2014-11-03 07:20 | たび | Comments(10)

【694】ツマベニチョウと赤い実

秋がだんだん深まっているというのに、いろいろな出来事が次から次へ
起きて、最近、野山に出かけることが少なくなりました。
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ドイツの蝶園で見たツマベニチョウ。2頭がふらふらとやってきて、
花に止まりました。その後の様子は見届けなかったのですが・・・
日本でとても有名なクモマツマキチョウとは違う種類ですが、東洋区に属する
蝶です。
この種類は、高山ではなくて、沖縄、関西でも見かけることができるそうです。
裏翅にいわゆる青ズリ模様という模様があって、蝶愛好家の間で珍重されているよう
ですが、私は、国内でまだ見たことがありません。
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西洋では家の垣根などでよく見かけるコトネアスター(バラ科)。
茎が団扇のように横に張り出し、よく繁茂しますから、垣根に適しています。
日本でも最近公園などで見かけるようになりました。
和名は、紅紫檀(ベニシタン)。
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少し長細い実のつくベルベリッツ
和名は、ヒロハノヘビノボラズ
トゲがあるので、蛇登らず・・・というのです。メギ科の植物。
メギは目木と書き、昔は眼病の薬にしたそうです。メギ科メギ属の植物は葉も
紅葉し、ふだんは、目立たないのに秋の野では主役級です。
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上は、名がよくわかりませんが、スイス、ベルンの道端で見ました。
実も葉もきれいだったので、撮影しました。これから紅葉、黄葉が本格的
になりますね。楽しみです。

by tamayam2 | 2014-10-22 14:02 | 日々のできごと | Comments(6)

【693】嫌われ者の蛾

世の中には、私をふくめ蝶の好きな人は大勢いる。
クレージーとも思える蝶好きもいる。
しかし、蛾となると、たいだいにおいて嫌われている。

日本では、蝶と蛾を区別するが、世界的には、区別しない国も多い。
図鑑などでは、鱗翅類をひとくくりにしている場合が多い。
さて、蝶と蛾はどう違うか?
一般的な答えは、①蝶は、静止状態のとき、羽を閉じて立てる
         蛾は、べったっと拡げている。
        ②蝶の胴体は、細い。蛾は太い。
        ③蝶は昼間活動する。蛾は夜活動する。
        ④蝶の触角は、細く、雫形。蛾の触角は、太く、ブラシ状。
        ⑤蝶の幼虫は、芋虫の形。蛾の幼虫は、多くは毛虫の形。

しかし、この原則が当てはまらないケースがたくさんあります。
ですから、①~⑤の区別は、一応のチェック項目として記憶しておくことにします。
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上は、スイスの蝶園で見たアフリカの蛾です。
羽化してまもないフレッシュな個体で、
敵を威嚇するギョロ眼がついていて、とても美しい蛾でした。
アフリカオナガミズアオ【ヤママユガ科】
私のもっている図鑑(『蝶と蛾の写真図鑑』日本ヴォーグ社)にも載っていました。
下の絵です。
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先週、10月12日、静岡県天城高原に行ったのですが、宿舎の渡り廊下に
やはり大きなギョロ眼がついた蛾が止まっていました。
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撮影して、人に踏まれないように地面に放してやりました。
帰京して調べたところ、クスサンという【ヤママユガ科】の蛾で、
これは大発生して困る種類の蛾であることが判明しました。
そう言えば、2009年、北海道・網走のホテルの外に、この蛾の死骸がたくさん落ちて
いました。昨年、富良野市でも大発生したそうです。その時のポスター。
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この蛾は、クスノキ、クヌギ、クリ、コナラ、イチョウ、サクラ、ウメの葉を大量に
食べるそうですから、大発生すれば、森林は大被害を受けます。
これは嫌われ者の代表格ですから、私が放してやったのはよくない処置だったかも
しれません。
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蝶園には、蝶の他にこんな小鳥も放たれていました。
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また、矮性のウズラもチョコチョコと地面を歩いていました。
こういう鳥類との共存は問題がないのでしょう。
海外のあちこちの蝶園で割とよく見かける風景です。

by tamayam2 | 2014-10-18 20:03 | たび | Comments(12)

【691b】緑色に輝くアジアの蝶2つ

スイス【687】とドイツの蝶園【689】で見たチョウのうち、
緑色に輝く美しい蝶に目がとまった。

モルフォ蝶もそうだが、蝶の翅の色のメタリックな輝きに魅せらせてしまい、
ただ茫然となる・・・(あ~、だんだん養老先生の世界にはまっていく・・・)。
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1)和名 コモンタイマイ(タテハチョウ科 アオスジアゲハの仲間)
【Graphium agamemnon 英語Tailed Jay】
スイスの蝶園で緑色の鮮やかな蝶が目に留まり、写真を撮りたいのだが、
高い樹の枝に張り付いて動かない。
こんな角度で撮るのが精いっぱいだった。
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  ウェブサイトで、この蝶を正面から撮った写真を拝借。
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  こちらは、ドイツの蝶園で撮った写真で、この蝶の裏翅。
  表とはかなり違う印象。
  帰国後に、和名は、コモンタイマイ、フィリピン、インドネシア等アジア系の蝶と
  知った。

2)和名 ルリタテアゲハ(アゲハチョウ科)
【Papilio palinurus英語 Emerald Swallowtail】
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  この蝶は、やはりアジア系の蝶で、コバルト色のような非常に美しい翅を
  もつが、飛ぶと速い。たまたま一頭が花にとまったら、すぐあとに一頭が
  加わった。交尾をするのかもしれない。翅を激しく震わせていた。
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  今森さんの図鑑でルリタテアゲハという名を知った。

3)構造色
上の蝶のように微妙な翅の緑色は、鱗粉の色ではなくて、鱗粉の細かいヒダの構造が
光の干渉によって起こる“構造色”という現象。見る角度によっていろいろな色調に
見える。身近なものでは、CD-Romの表面、シャボン玉、クジャクの羽、
カワセミの羽、玉虫のいわゆるタマムシ色・・・等。
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昆虫標本では、体液が翅の輝きを失わせるため、体の部分は、取り除かれる。
また、標本では、上下4枚の翅を最大に開いて見せようとする。
でも、実際の蝶は、標本のように翅を拡げて飛んでいるわけはない。
標本が全開きだったら、実物は、半開きか2/3開き状態だ。

そういう事情もあって、標本写真や図鑑のイメージから、私が撮影したチョウ
の名を確定するのには、かなり時間がかかる。

by tamayam2 | 2014-10-09 13:33 | たび | Comments(10)