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【786】黒い森の古城にて

ドイツに3年間仕事のために滞在していたが、黒い森地方は、
ほとんど出かけたことがなかったので、いろいろ楽しい発見があった。
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さて、私が宿泊していた場所から30分ほど歩いた所に小さい
集落があり、古城址があるというので、案内の人に従って出かけた。
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遺跡の高い所に、1630年の年号が刻まれていたから、日本で言えば、
寛永7年、将軍家光のころ。この辺りも30年戦争に明け暮れていたのだろう。
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城壁にしがみついた樹木が、今にこの遺跡全体を覆ってしまわないか、と
すこし心配になった。その集落の泉には、1620年と刻まれていた。
築城より10年ほど昔になる。
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その近くの民家に、変わった墓碑のようなものがあったので、
住民の方に聞いてみたが、私の覚束ないドイツ語では、くわしいことはよく
分らなかった。手作りらしい横長のボードによれば、この家に、織物をする
おばあさんが住んでいて、この家で1417 年に亡くなったと書いてある。
なんだか童話のようなお話!
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スイスで、高い山から下って、人口7000人の小さな町Appennzellに
立ち寄ったときのこと、ガイドさんがこの州は、青空広場で挙手による住民の
直接選挙で、大事なことを決定する、と話してくれた。へ~、今どき! 
町と言っても、30分も歩けば、町の端から端まで見て回れるほどの広さ(狭さ?)。
有権者は町の中心の広場に集まって、一つ一つの議案が読み上げられる度に、
賛成なら挙手をする。至極、原始的でシンプルな方法だ。
しかも、住民は正式な民族衣装を着用、男はサーベルを腰に差して、選挙に臨むそうだ。
すてきな伝統だなぁ~ 
スイスには、こういう原始的な選挙をする州がここを含め2州あるそうだ。
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メインストリートには、この州のシンボルである黒クマの旗がひるがえっていた。
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その下をぶらぶら歩いていたら、かわいい女の子がシャボン玉遊びをしていた。
どこでも、子供の表情はかわいい!

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by tamayam2 | 2016-09-11 07:31 | たび | Comments(4)

【785】ヨーロッパで見たチョウ5種

今回の旅(7月23日~8月9日)では、5種類の野生のチョウを見た。
ヨーロッパでは、チョウはあまり期待できないが、それでも
元気なチョウたちが見られてうれしかった。鉄道の脇、空き地、
川のほとり、どこにでもあるブッドレヤーの樹がチョウの
憩いの場所。
ブッドレヤー【Buddleja davidii ゴマノハグサ科】和名は、
フサフジウツギ。この樹をよく観察すれば、たいていチョウ
が見つかる。
 (余談ですが、ブッドレヤーの学名の種小名davidiiを見ると、あのハンカチの木
 見つけたイエズス会の神父さまがこの樹に命名したのですね!)

①クジャクチョウ 
 威嚇のためのギョロ目が目立つが、静かに花の上で回転してくれる。
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②ヨーロッパ赤タテハ
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③モンシロチョウ これは、ミントやアザミの周りにとこにでもいた。
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ヤマキチョウ(?)
 日本では、絶滅危惧Ⅱ種ということだが・・・わりに簡単にみつかった。
 場所は、ドイツ南部の標高の高い森林地帯
「追記」通りすがりのお方によれば、このチョウはスジボソヤマキチョウの可能性もあるそうだ。
   それなら、なお日本では希少種。

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⑤マキバジャノメ【Maniola jurtina】英語: Meadow Brown
 タテハチョウ科 わりに小柄だが、シジミチョウより大きい。
 日本では見たことがないが、旧北区では、わりによく見るチョウらしい。
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by tamayam2 | 2016-09-03 10:14 | たび | Comments(4)

【783】ボーデン湖を渡ってスイスへ

私のこの夏の旅は7月23日ケルンからスタートしたのですが、
そこから、ドイツ南部で行われたある集会に出て、その後、
ボーデン湖へ移動、そこを船で渡り、対岸のスイスの町に
着きました。国境を越えるのに、遊覧船で、というのは
なかなか面白い手でした。パスポートのチェックも無し・・・
へぇ~、こんなんでいいの?と思うくらいあっけなく国境を
越えました。スイスは、EUに参加しておりませんから、通貨
も違うのに・・・
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ボーデン湖は、ドイツ最大の湖です。その岸は、ドイツ、スイス、
リヒテンシュタイン、オーストリアが接しているはずです。
ドイツ側のリンダウという町で、乗船まで小一時間ほど散歩する
時間がありました。ぐるりと回っても30分もかからない小さな町です。
バイエルン州に属し、古い建物の壁面に描かれたフラスコ画が美しい
町でした。
見事なファサードの建物は、旧市庁舎。
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少し横道にそれますと、また、味わいの深い小路が。ある家の壁面には、
ボーデン湖を形づくったオブジェが!
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私は、こういう小路をぶらぶらするのが好きです。
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対岸の町は、Rorchachというスイスの町。
ロールシャッハと言えば、私はすぐ、若い頃に習ったロールシャッハテスト
という言葉を思い出し、周囲の方に話しかけてみましたが、だれも知らず~
こういうことが最近よくあります。
つまり、私の知識が古すぎるのでしょうね。周りにいた人は、若い人ばかり
ではなかったのですが、自分の持っている常識がだんだん通じなくなった
と気づきました。日本語も、「何それ??聞いたことがない」と言われることが
多くなりました。同じ日本人同士で通じ合えないとは、残念なことです。
(上の写真は、ロールシャッハテストの例です。Hermann Rorchach博士は
 このテストを世に紹介したスイス人の心理学者ですが、直接この地名とは
 関係がないようでした。)

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リンダウの町で、友人がコーヒーを飲みたいと言ってカフェに
座っていたら、スズメたちが列を作ってクロワッサンのおこぼれに
あずかろうと待ち構えておりました。ドイツのスズメはあくまで規律正しい!

のんびりリンダウの町を散策しながら、撮影をしていたのですが、
乗船してから、船の人が対岸のスイスは、8月1日は建国記念日で、すべての
店は閉店とおっしゃるのです。(それなら、リンダウで、サンドイッチぐらい
買っておけばよかった!と気づきましたが、後のまつり!)
建国は、1291年ですから、今から725年前のことです。
EUには属さず、通貨はスイスフラン。永世中立国として孤高の地位を
誇っています。
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ロールシャッハから、サンクト・ガレンへ移動。町中に、国旗が
翻っており、まるで私たちを歓迎するかのようで(もちろんそれは
美しい誤解ですが)・・・。人影が少ない町をウキウキしながら歩きました。
やっと数軒開いていたCaféに飛び込んで、昼食にありつけました。
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そこから、標高2504mのMt. Saentiesへ向かいました。
その山はだにもスイスの国旗が!この国旗は、建国記念日に合わせて
掲げたられたもので、巨大なものです。横幅80㎝の国旗を何百枚も縫い合わ
せて、それをロッククライミングの若者たちが、岩肌に張り付けたものです。
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翌朝、国旗を撤収作業中の姿を、ロープウェイの中から撮影しましたが、どれほど
巨大な国旗なのか、また、それを掲げるために捧げられた途方もなく大きな愛国心を
身近に感じることができ、心を熱くしました。
(左下に豆粒ほどの人の姿が確認できると思います。大事な国旗ですから、
 巻き上げて、一本の柱のようにして下に下ろす作業をしているのです。)

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by tamayam2 | 2016-08-24 11:06 | たび | Comments(10)

【782】ケルン再訪

今年の夏は、例年出席していた学会はそろそろ引退して、
教会関係の集会に出席することにした。会場は、ドイツ南部の
黒い森地帯。集会が始まる前に、4,5日間、ケルンに滞在した。
よく通った町の中心、Neumarktの市電の駅
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2004年から2007年まで住んでいたこの町は、さして変化なく、
どの景色も懐かしい。親しい友人宅にお邪魔して、彼女の日常生活を
ご一緒させていただいた。
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ケルンは、意外に暑く、28,9度。ビルの屋上のソフトクリームも健在だった。

まず一番先にしたことは、花屋に行って花を買い、親友のGさんの墓に
詣でたこと。ご自宅の近くのこじんまりとして市営墓地。
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友人の説明によると、市営墓地は、25年間 €400(日本円で約5万円)で
借りるのだそうだ。ふ~む、25年間か!? 遺族が墓参りするのに十分な時間
かもしれない。それ以上は、ちょっと責任が持てないかも・・・。
それ以上、その場所を借りたければ、あと25年分延期すればよいそうだ。
ケルン市民の大多数は、この方式によって埋葬される。
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友人がDom(ケルン大聖堂)の夜間コンサートに行くというので、
ご一緒した。夜9時から一時間あまり。会場についたら、すでに
Domの中は人でいっぱいだった。全体で、4、500人もいただろうか。
素晴らしい演奏だった! この大聖堂自体が一つの楽器のようになって、
オルガンの響きが堂内に響きわたっていた。
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堂内には、すばらしいステンドグラス、柱という柱には、諸聖人の像が
刻まれているのだけれども、これは、聖クリストファーのもの。
旅行の守護神と言われている。
今度のヨーロッパ行きでは、多くの人に、テロや事件に巻き込まれないように、
と注意を受けた。注意していてもどうにもなるものではないが、結果的に
何ごともなかったので、本当にやれやれと思っている。
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昔よく歩いたところ、そんな場所をぶらぶらと歩けて大変満足した。
昔、住んでいたアパート。オレンジ色のビルの3階に住んでいた。
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よく行ったケルンの植物園、Flora. どこに何が植えられているか
熟知しているので、歩いていて楽しかった。

今度の飛行機は、ルフトハンザ機で、鉄道の切符も込みになっている便。
羽田→フランクフルト、そこからICE(特急)でケルン中央駅まで。
そのルートは、よく利用したことがあるので、私にはなじみがある。
大好きなドイツ鉄道にも乗れてうれしかった。
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ケルン駅と大聖堂の裏手に、ライン川が流れていて、その鉄橋の金網に
たくさんの錠前が掛けてあるのに、以前から気づいていた。
帰国するとき、時間が十分あったので、そのおびただしい錠前を見に行った。
若者たちが恋人と永遠の愛を誓いあって、そこに錠前をかけておくの
だという。そういう習慣は、世界のいろいろな場所で見られるようだが、
金網の塀が重そうで、なんだか痛ましく感じた。

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by tamayam2 | 2016-08-19 09:31 | たび | Comments(10)

【766】受難週によせて

Face Bookに掲載した小記事より、4つ選びました。
3月21日から26日、キリスト教では受難週にあたります。
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①3月18日
風邪を引いてぐずぐずしていたが、近所の友人宅まで出かけた。
通りがかりに見た目も覚めるような紅色のサクラ。
これは、緋寒桜(ひかんざくら)と言う。しかし、
同じころ咲くピンク色のサクラ、彼岸桜(ひがんざくら)という
ものがある。たった一字「か」/「が」の違いなので、
紛らわしいからと言って、緋寒をさかさまにし、
寒緋桜(かんぴざくら)と言い換えた。
・・・だんだん複雑になってきて、頭がごちゃごちゃする。
さてこのような目も覚めるよう赤色を緋色というようだ。
英語だと、スカーレット(scarlet)、
日本語だと、茜(あかね)色。
現代人なら、ワイン レッドというかな~

花見の名所に行かずとも、こんな美しい桜が見られて
気分が弾んだ。
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②さて、我が家では、冬になると野鳥が来る。
始めはメジロが来て、みかんを突いていたが、
この頃は、来なくなった。それは、このヒヨドリ
メジロを追い払い蹴散らかすからだ。
“性悪”のヒヨドリだが、毎朝来て餌をねだるものだから、
餌場にリンゴ、ミカンなどを置いてやる。
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21日、一年間にいただいた郵便物の切手をはがしていたら、
うちのヒヨドリによく似た鳥の切手が見つかった。
スイスの切手。切手の下に書かれた小さい文字、
Monticola  saxatilis をたどって調べてみれば、
コシジロイソヒヨドリ」ということだった。
きちんと学名が記されているこういう切手を私は、好む。
日本の切手には、あまり見ないなぁ~

③カンピザクラを見た同じお寺の境内で、美しい白モクレンを見た
割に低い位置に花が咲いていたので、花のしべを覗き込むように
して撮影した。
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撮影したものを見たら、なんだかオキーフの絵のようだったので、
ちょっと絵画風に加工してみた。
「Georgia O’Keefe(1887-1986)というアメリカの女流画家。
オキーフは、花を画面いっぱいに描く。
とくに、花のメシベを中心に。
花のいちばん芯に当たる部分は、大事な部分だけれども、
そこだけがクロ―ズアップされると、見る者は想像力の
スィッチが入って、空想の世界に遊ぶことができる。
かつてそういう手法で、花の絵を描いた人が
いなかったものだから、彼女の絵は注目を浴びた。」
下は、オキーフの絵。
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そうFaceBookに書いたら、エロスだの、官能美だのいろいろ注釈
する方があって、困った。私は、そういうことを言っているのでは
なく、絵は人それぞれに解釈したらいいと思うので、コメントに
返事を書かなかった。
オキーフは、花のクローズアップの絵だけでなく、アリゾナの砂漠に
転がっている動物の骨の絵もずいぶん描いている。
生と死が彼女のメインテーマであったのだろうと思う。
ちょうど、彼女が脚光を浴びていた1980年代に、私は、カナダの
大学で美術史をとっていたので、とっても懐かしい。
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④風邪がぐずついて、伏っていた日、ベルギーのブリュッセルで、
またしても、ISのテロがあった。
ブリュッセルは、ドイツに住んでいたころ、よく出かけた都市なので、
こころが痛む。
フランス語圏とオランダ語圏に分かれており、たくさんの移民を擁する
国際都市。EUの本部もある。そこに住む真面目な勤労者を
襲って、どんなよいことがあるのだろう。
本当に、やるせない思いだ。
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写真は、ブリュッセルの中心、グランプラスの脇道にある銅版。
当時の写真を捜していたら、ピラカンサの実をついばむアムゼル
の写真が見つかった。
アムゼル(Amsel 独)、メルル(Merle 仏)、日本語では、クロウタドリ
日本では見たことがないが、人によく馴れていて、とても美しい声で
鳴く鳥。西洋では、スズメと同じぐらいよく見かける鳥である。
Turdus merula【ツグミ科】

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by tamayam2 | 2016-03-24 19:59 | 日々のできごと | Comments(2)

【757】過去の写真 その1

現在、松葉杖で、外出できないので、昔の写真の整理など
している。みな様は、どうやって、写真の整理をなさって
おられるのでしょう。
どんどん溜まる写真・・・どんどん溜まるBlogの記事。
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Blogの記事は、2009年~2010年の分をとりあえず
ExciteのMybooksの製本システムでまとめた。
年末の忙しいときに、歩行が不自由になって・・・
悔やむ気持ちもあるが、ま、こういう豊かな時を与えられ、
整理ができる幸せを感謝しようと思っている。

さて、Face Bookに掲載した過去の写真であるが、
ちょうど10年前、2005年10月末に訪れたルクセンブルグの
思い出を書いておこう。
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ルクセンブルグは、フランス、ドイツ、ベルギーの主要都市
から特急に乗れば1時間ほど。面積こそ小さい国であるが、
欧州の「へそ」のような大事な国。
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私は、当時ドイツ、ケルンに住んでいたので、一人で訪れた。
黄葉がきれいな時期で、町の中心の国旗掲揚場から下を見下ろすと、
下にも美しい町が広がっていることがわかった。
翌朝、下の町のほうへ、だらだら坂を下って行くと、
上の威風堂々とした町とは別の中世の趣のある町が広がっていて、
興味深かった。あちこち撮影して、さて、帰ろうと思うのだが、
上の町に登る道が見当たらない。来た道を戻ればよいと思うのだが、
それが見当たらない。まるで迷路に迷いこんでしまった
ようで、あわてた。
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上の町は、すぐ目の前に見えているのに、そこへ行く道が
見当たらないなんて! それが、要塞都市の特徴。
何とか、人に尋ね尋ねて道を教えてもらって上の町の
中心地に戻ったのは、午後3時に近かった。
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2013年3月に、この国の大司教になられたオロリッシュ神父様と
上智大学の人たちと再訪したときには、なぁ~んだ!?!
迷った地点のすぐそばに上の町に登るエレベータがあったのだ。
当時もあったと思うのだが、そんなものがあるのさえ知らなかった。
欧州のいろいろな町を訪問したが、こんなに迷いに迷った町は、
初めて。よい経験をした。要塞都市、恐るべし。
(冒頭の写真)
下の町へ行く道で見た紅葉の美しい樹。ドイツ人に聞いたら、
Sumacと教えられた。Sumacとはウルシのこと。
後から、Rhus typhina、アメリカハゼノキまたは、
ニオイウルシ(ウルシ科)とわかった。
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それから、10年後、この樹の花をフランス、Bourgesの
川のほとりで見ることになる。ご一緒にいたエシャロットさんと
何の樹かしら、と疑問に思って写真に撮った。
秋には、この樹も真っ赤に染まったことだろう。
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フランスでは、いろいろなものを撮影したが、世界遺産の
大聖堂の天文時計がおもしろかった。
プラハやベルンで見た面白い天文時計。
どうやって暦を知るのか分からないのだが、上の時計は、
ちゃんとその時の時刻を示していたので、正しく作動して
いると思われる。
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この夏訪れたボルドーの大聖堂で見た古い時計パイプオルガン。
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オルガンの左下に赤いシャツの人が見える。人のサイズから見て
このオルガンの大きさがわかるかもしれない。
大聖堂のステンドグラスも建物も面白いのだが、私は、
こうした教会の古い備品に心惹かれる。

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by tamayam2 | 2015-11-26 11:16 | 日々のできごと | Comments(8)

【754】モネの小径とツマベニチョウ

8月末にフランスのEさんを訪ねたとき、
彼女が「モネの小径」と名付けるマレの裏道を歩いた。
川沿いの径で、沼の浮島ではなくて、川のほとりに地面を
借りて家庭菜園を楽しむ人たちが使う道だ。
マレは沼地だが、川は、ときどき氾濫することもあるという。
家々のフェンスに絡み付いたツル草類、野草が
面白くて、私の眼は忙しかった。
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ブラックベリーというのか、キイチゴ。Eさんが採って食べて
いたのだから、食べられるのだろう。
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野ブドウの一種だろうか。
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野生化したぶどう
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野生化したホップは、あちこちの木に絡み付いていた。
これらは、栽培されていて、捨てられた株から
伸びたのだろう。植物は、たくましい!

フランスは秋が進んで、ホップは枯れ、アメリカツタは、
すっかり赤く色づいたとEさんのBlogが伝えている。
「モネの小径」を再度、秋に訪ねてみたいなぁ~と思った。
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さて、八王子市にある多摩動物園の中にある昆虫館は
私の好きな場所の一つだが、そこで、
ツマベニチョウを初めて見た。
裏翅に雲状模様があるという、美しいチョウだが、
なかなか飛翔が速く、止まってくれないのだ。
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あまりうまくは撮れなかったが、載せておこう。
ツマキチョウは、見たことはあるが、まだちゃんと
撮影したことがない。

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by tamayam2 | 2015-10-23 11:22 | たび | Comments(6)

【749】ボルドーの思い出

8月のフランス旅行から、一月経った。

訪れた三つの都市、パリ、ブルッジュ、ボルドーのうち、
最後のボルドーについては、大聖堂のことしか触れていなかったので、
忘れないうちに書いておこう。
(Face Bookに、一部の写真は載せたが、くわしいことはBlogで
 書くことにする)

そもそも学会は、ボルドー、パリ第三大学モンテーニュ校で行われた。
この学会は、ヨーロッパに住んでいる人を対象にしているせいか、
案内が非常に大ざっぱで、「ボルドーに飛行機か鉄道でお出でに
なったら、トラムB線で大学までお越しねがいたい。」
と書いてある
のみ。
日本で、インターネットでいろいろ調べたが市内の交通事情が
よく分からなかった。
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私は、パリから鉄道TGVで約4時間かかってボルドー、St.Jean駅
(英語で言えばSt.John、聖ヨハネさんですね)に着き、ホテルで
旅装を解いた後、町の中をあらかたチェックした。

そうしたら、当てずっぽうに選んだ下町にある宿は、なんと市の
中心地で、隣りがツーリスト・インフォーメーション。トラム3線の
発着駅Quinconcesから徒歩2分という好立地条件だった。
トラムは3線、A、B, C線しかなく、どこに行くにもトラムを使えば、
非常に便利なのだった。(だから、説明が簡素だったわけね!)
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7日間乗り放題の切符を€12で購入、さっそく乗ってみる。
このトラムは、地表集電方式という新しい方式を採用していて、
線路の中央から電力を取っているため、架線がなく、町中を走って
いても、景観を損なわないのだった。

Face Bookにこの写真を載せたところ、どこから電力を取っているのか?
という質問が出て、そういう事情がわかった。
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プラットフォームも階段一段程度の段差しかないので、
非常に心地よかった。一つのフォームから向こうのフォームに、
線路をまたいで歩いて行ける。
階段やエレベーターを全く使わないで、線路上を歩くのは
快感だった。(老人にはまことにありがたい交通システム!)
大聖堂近くから見たトラムと線路。
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ホテルに一番近い駅Quinconcesを、発音がよくわからないから、
“キンコンカン”と覚えて、大学まで10駅以上20分ぐらい乗る。
大学の文学部は、モンテーニュという16世紀の哲学者の名がついていて、
フランスでも留学生の多い大学と聞く。大学生たちは、英語も
達者だから、ここまでくれば一安心。
大学生をつかまえては、あれこれ質問した。

ボルドーは、大西洋沿いにあり、昔からワインの産地として
栄えたところ。ガロンヌ川という大河のほとりにあり、
その沿岸に、Miroir d’ eau(水鏡) という市民の憩いの場がある。
ちょうど滞在中は、気温35度を越える暑い時期だったので、
子供も大人もこの水たまりで大はしゃぎだった。
とても、楽しそうな、豊かで平和な風景だった。
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最後の日の午後、友人のご主人の運転する車で、
小一時間ほど行ったところにある有名なワインの産地、
St.Emillionへドライブ。小さな村にワインを売る店がひしめいていた。
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おやっ?こんなところに、見慣れたマークが。
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やっぱり、日本人観光客が来るところなのね。
その日は、アジア人の姿を見なかったが。
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私が買いたいなぁと思ったのは、ぶどうの苗。€2.50は安い!
もちろん、買いませんでしたが。
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私は、夜は早く休む習慣なので、夜のお付き合いはスキップして、
ホテルの近くのブラッセリ-で、生牡蠣とワインで軽い夕食。
ボルドーワインは、赤が中心だが、ロゼ、白も大変おいしかった。

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by tamayam2 | 2015-09-26 11:04 | たび | Comments(16)

【746】エシャロットについて

フランスでお訪ねしたBlog友のハンドル・ネームは
エシャロット(A)さんという。
私とは、2006年ごろからお付き合いが続いている。

エシャロットさんのBlogは ここ。

さて、お宅に伺ったときに、「ねぇ、どうしてエシャレット(B)
さん、というネギのよう名前なの??」と尋ねた。

私の頭の中には、ラッキョウの若い芽のようなエシャレット(B)の
イメージがいつも彼女と共にあったので…。

すると、彼女は、「エシャロット(A)とエシャレット(B)は、
全然違うものですよ!」とおっしゃるではないか!?!

語尾が違っているので、便宜上、エシャロットを(A)、
エシャレットを(B)とする。
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インターネットで調べてみると、2013年農水省から出された文書
あって、国内で(A)と(B)の名称が錯綜している事実が書かれている。

それによると、ある業者が早採りラッキョウを売りだそうと考え、
何かオシャレなネーミングがないなかぁ…と探していたところ、
フランス語のエシャロット(A)(仏:Échalote)の語尾をちょっと
もじって“エシャレット”(B)と名付けた…というのだ。
(こういうのは、昨今話題になっているパクリではなく、
 モジリというべきか…)

1955年当時は、エシャロット(A)が、国内にほどんど出回っていなかった
ので、混乱はなかった。

しかし、だんだん需要と流通が進んで、フランス料理に欠かせない
エシャロット(A)も輸入されるようになったとき、混乱が生じた。

農水省は、この混乱を避けるため、小さい玉ネギのようなもの(A)を、
「エシャロット」または、「ベルギー エシャロット」と呼ぶことにしたと
発表。しかし、これも紛らわしいネーミングである。

事実、私が最近買った(A)は「アメリカ産 ベルギー エシャレット
と間違って書いてある。ややこしいたら、ありゃしない!
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さらに、早採りラッキョウ(B)のラベルが、間違って「エシャロット」と印刷
されることもあるのだ。下の写真。
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そんなこんなだから、私の頭の中にはラッキョのような彼女のイメージが
定着してしまったのだ。(今こそ、あらためます。ラッキョではなく、
小さな玉ねぎのようなエシャロットさん!)


そのエシャロットさんは、とても料理がお上手。ありあわせの
ものをうまく組み合わせて、私の目の前でさっさと食事の準備をされる。

私は、昼も夜もたいてい彼女のお宅でおいしい家庭料理を
ワインと共にいただいた。
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ワイン好きな私は、始めは少し遠慮していたが、だんだん、
本性を現して、ホテルで飲む分を買い足す始末。

この地方のワインは、Sancerre、Menetou-Salon…
素晴らしいワインと、畑から直接食卓へやって来た野菜たっぷりの
お食事+おしゃべり…人生のしあわせはこれに尽きるのではないだろうか。

いろいろなドレッシングによく使われたのが、エシャロット(A)の
みじん切りとお酢入りのマスタード。この2つが味の決め手だと
いうこともしっかり納得した。
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ビーツ(甜菜)は、私の大好物。しかし日本ではなかなか手に入らない。
そのビーツをゆでて、ゆで卵、エシャロット(A)と合せたサラダは
絶品だった。
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大聖堂の前の庭園に植えられていたアブラナ科の大きな葉っぱは、
もしや、このビーツの園芸種ではなかろうか。
追記)これは、セイヨウフダンソウの園芸種であるそうだ。

ビーツのほのかな甘さとほくほくした触感が、ドレッシングの
酸味とエシャロットのシャープな香りで、引き締まるのだった。

エシャロットがラッキョウでなくて、小さい玉ねぎのようなもので
あること、その小さい玉ねぎは、少量でもお料理にすばらしいアクセントを
加えるものなのだった。
納得です、エシャロットさん!

それがわかるまで、実に9年間の歳月を要したのだった!嗚呼

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by tamayam2 | 2015-09-17 14:41 | たび | Comments(19)

【745】水辺の植物…フランスの場合

フランスの地方都市に住むEさんの所にお邪魔して、
彼女の大事な生活の場、マレ(Marais 沼地)を何度か
訪れ、植物群の豊かなことに幻惑された。
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波止場の近くに綿毛を出して咲いているアカバナ(アカバナ科)
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お彼岸のころに咲くエゾミソハギ(ミソハギ科)も風に揺れている。
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水辺にただようコウホネ(コウホネ科)。
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午後2時ごろ、未の刻に咲くというヒツジグサ(スイレン科)
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面白い形の葉のオモダカ(オモダカ科)
Eさんが静かに漕いでくれる小舟に乗って、私はワクワクしながら
写真を撮った。
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マレの大事な水路には、アシが茂っている場所もあるが、ひときわ
通行を妨げるようにはびこっている水草に気がついた。
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あまり見かけない水草なので、Eさんに問うと、ジューシー(Jussie)と
呼ばれる外来植物というお話だった。だれかが、南米産のこの
水草を植えたところ、この一帯に広がり、今では侵略的外来植物
として、迷惑がられているという。
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日本でこれに似ている植物は、ミズキンバイ(Ludwigia stipulacea
アカバナ科)と言い、こちらは、侵略的どころか、絶滅危惧種Ⅱ類(VU)
に指定されているとか、何だかわけがわからなくなってしまった!
多すぎれば侵略的、少なすぎれば、絶滅危惧種!!??

私の見るところ、水草一般に、ときに侵略的になる可能性があり、
もし水面一面を覆うようになれば、水面下に生きる魚、貝などの
水生生物は死滅する。よく金魚屋で売っているホテイアオイ
ボタンウキクサオオカナダモ…なども、水槽の中で、涼しげに
生えている量の場合は、好もしいが、調整池などで、始末に困る事態に
まで繁茂し、除去作業が必要になるとなれば、深刻だ。
上にあげたエゾミソハギも、侵略的外来種ワースト100(IUCN)に
入っており、風媒花のアカバナだって、いつ悪者扱いにされるか
わかったものではない。
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ただ、Eさんの耕しておられる彼女の領地にたどり着くためには、
小舟が欠かすことのできない交通手段であり、その通行を妨げる
この憎っくき“ジューシー”を何とかしなければならないのだが、
この水草の排除には、何人かの男手が必要。何人かで共同作業
を行わないと、とても手に負えないほどの量なのだ!

そして、一時的には、除去できても、また春になれば、
この辺りの水路を覆うのは、火を見るより明らかで、
この作業は、イタチごっこの様相なのだ。

外国から新奇な生物を持ち込んではならない、という原則
を犯すとこういうことになる。しかし、日本もこういう問題に
関して言えば、非常に無頓着で、無教養な国なのだ!

花屋にあふれかえるたくさんの外国の花々、今まで日本の風土に
存在しなかった植物を安易に導入することによって、どんなことが
起こるのか・・・フランスのジューシーは、まだ日本に入ってきて
いないようだが、こんな事態がいろいろなところで密かに起こり
つつあるに違いない。

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by tamayam2 | 2015-09-14 13:46 | たび | Comments(10)