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【622】道端で

5月に、【603】東京の坂道 という文で、千代田区にある皀角(サイカチ)坂
をご紹介した。それから、一月たって、私は、友人の葬儀に参列するため、
ドイツ、ケルンの町を歩いていた。墓地からほど近い、Venlore Strの脇道で、
トゲトゲのマメ科の木が街路樹になっていることに気づいた。
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サイカチだ。秋になると、長く、チョコレート色の大きな豆莢を落とす樹だ。
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東京なら、道行く人にも、管理する人にも牙を向くこんな危険な樹を街路樹に
することはないだろうに・・・。無駄なことを嫌うドイツ人だから、何か益が
あるのであろう。植物のことを飽かず語り合った友人は、もうこの世にいない
ので、聞くことができない。
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これは、Duerener  Strという高級花屋のショーウィンドーで見た多肉植物
らしい小さな植物。ショップは日曜とて閉店していたので、名を聞くことができなかった。
横に、長い毛で覆われたスツールが置いてあった。意外な取り合わせだが、
ちょっと魅力的だった。
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こちらは、都内の住宅街で見た黄色のなんだかおいしそうな花。
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名がわからなかったが、ある公園の名札によって、エルサレム・セージという
花だとわかった。セージと名がついているが、セージとは無関係なシソ科の植物。
地中海地方に咲く花らしい。唇状の花が放射状にぶら下がり、ボリュームがあって、
見栄えがする。
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これは、Yamyam町の一隅にひっそりと咲いていた。こちらは、ハーブ。
ルー(Rue)という名で、ハエを寄せ付けない薬効があるそうだ。
ふぅ~ん、Yamyam町には、たしかにハエも蚊もいるし・・・
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こちらは、どこでもよく見かける外来種の花、アカバナユウゲショウ。
夕化粧などと色っぽい名前だが、丈夫ではびこる傾向がある。
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こちらもアカバナ科の外来種。月見草のような在来種を駆逐する勢いで
増えている。どんな荒地にも花を咲かせ元気いっぱいだ。
by tamayam2 | 2013-08-02 18:11 | 日々のできごと | Comments(6)

【617】食育 

しょくいく(食育)とは、食事に関する家庭での教育のことを言うのであろうか。
この新しい造語についてはよく知らないのだが、
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私の頭の中には、上の図のような古典的栄養ピラミッドのイメージがあって、
油脂は少なめに、ミルク・チーズなどの乳製品、肉・魚などのタンパク質は必要だが、
控えめに、野菜・果物のようなビタミン類はたっぷりと、そして、ごはん、パン、麺類などの
炭水化物は主食としてきちんと摂らなければならない、というイメージがある。
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日々の献立を考えるとき、そのバランスが大きく崩れないように気をつけている。
みな様は、いかがでしょうか。

孫と暮らした10日間、外泊が3日、外食が1回、家でご飯を食べることは5日・・・
子供たちの食事を見て大変気になった。一言で言うならば、食育がなっていない
のである。

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娘は職業婦人なので、家庭には、住み込みのお手伝いさんがおり、子供の食育は
もっぱらその人に任されているようだ。使用人だから、子供が機嫌よく過ごす
ことを第一に考えるであろう。

どうも、食事の仕方、与える食材が、いわゆる「ジャンク・フード」に偏って
いるように感じた。
おばあちゃんとしては、たくさんの夏野菜、たくさんの果物、肉、魚も
食べてほしかったのだけど、また用意があったのだけど、子供らの口には
なかなか入らなかった。栄養のあるものよりも、既成品のなんとなく腹のたしに
なるようなものばかり好むからだ。

老人所帯では、たいていのものは、手作りし、出来合いの食品はほとんど買わない。
だから、どんな商品が世の中に流通しているのかも知らず・・・その知識も
乏しいのであった。しかるに、彼らは、短時間のうちにコンビニや
スーパーに魅惑的な食べ物が売られていることを知ってしまい、その味に
感動したようなのだ。四六時中開いている店が歩いて行ける距離にあって、
金さえ出せば、ちょっと小腹を満たす食べ物が簡単に手に入る!!

子供たちに人気があったのは、ヤクルト、冷凍焼売、ホットケーキ、子供用カレー、
ピーナツ・バターを塗ったトースト、アイス・キャンデー・・・。

ウチの孫は、牛乳も、フレッシュ・ジュースも飲んでくれなかった。お肉や
お魚もほとんど食べなかった。ご飯の前におせんべいや、チップスなどを
食べているので、食欲が湧かないようなのだ。
われわれが子供のときは、
「間食はいけません!」と言われたものだが・・・孫たちの親は、甘くて
食事と食事の間にモノを与え過ぎるのだ。

どの国にも、国民食と呼べるような基本食がある。
日本なら、おにぎりだろうか。彼らは、これも気に入って小旅行の際に、
車中で食べていた。パリッとした海苔が包める独特な開け方も会得した。
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上のパンは、ドイツの平均的なサンドイッチ。Brotchenという邦価で約35円の
パンに水平に切れ目を入れ、無塩バターを塗り、ハム、サニーレタスを挟んだだけの
シンプルなもの。サンドイッチ一個が120円ぐらいか。6月にドイツに出かけたときも
昼食は、これで済ませた。
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こちらは、パン屋さん。早朝7時ごろから開いている。
為政者は、パンとミルク、バターの値段だけは、安く据え置いている。
それらは、文字通り、命の糧だから。
(値上げすれば、暴動が起きるに違いない??)
ドイツでは、日本のコンビニのようなものはほとんど無く、スーパーは週末には閉店
してしまう。
ちょこっと空腹を満たす「買い喰い」ができないことが、逆に国民の健康を守る点では、
よいのかもしれないなぁ~。

嗚呼、商店に食品があふれ、食育が危うくなっているアメリカや日本・・・
短時間の訪問では、子供たちとゆっくり食事について話す時間がとれなかった。
その点がちょっと残念なことであった。

by tamayam2 | 2013-07-17 16:24 | 日々のできごと | Comments(15)

【615】ケルン中央駅

2004年~07までドイツに滞在中、一番よく行ったところは、ケルン中央駅
交通の要衝の一つである。ヨーロッパの主要都市を結ぶ国際列車IC、
特急のICEのほとんどがここを通る。
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今回、葬儀のために、急きょドイツへ向かったときも、東京⇔フランクフルト間の
航空チケットを予約し、フランクフルト⇔ケルン間は特急列車ICEを利用した。
特急なら、約1時間。とても速い。値段は、片道€50ぐらい。
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しかし、この国では、列車は予告なしによく遅れ(10分や20分遅れはざらで)、
予告なしにその便がキャンセルになることもある。
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過去の経験からそういういう事情を熟知していたので、ケルンから帰国するときには、
たっぷり時間的余裕を持って駅に着き、列車の前売り切符を買っておいた。
しかし、だ。
6月18日の朝、8:20発の特急列車を待っていると、8:10に突如アナウンス。
「その便は無くなった」と。
・・・あわわ。
代替えの便は、8:55発のバーセル(スイス)行、それに乗るように・・・と。
キャンセルになった便の座席予約もしておいたのにぃ!!
代替えの列車は、すでに混んでいる上に、キャンセル便の人が乗り込んできて、
もう、イヤ!
空港から外国に行く人の荷物は、大きいし・・・やっと見つけた自由席に荷物を
抱えて座ることになった。私の場合、利用した航空会社のカウンターが鉄道駅から
比較的近かったので、滑り込みセーフでチェックインすることができた。
やれやれ! これがドイツだっ!
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日本で、新幹線が発車10分前に、「この便は、無くなりました」と平然と言って
不通になることがあろうか、いや決してそのようなことはあり得ない。
あれば、平謝りに謝るであろう。
ケルン駅でも”Entschuldigung” (すみません)と言っていたが、それは、じつに
機械的に繰り返すいつもの常套句なのだった。
反省の色なし。
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私は、8:20の便に乗るため、十分余裕をもって駅に行った。
それは、ケルン中央駅(Hbh )の1番線のプラットフォームから、
Dom(ケルン大聖堂)の威容をもう一度見たかったから、それと、1番線フォームの
先のほうのフェンスに二人の天使像の遺跡がはめ込まれているのを確認したかったからだ。
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おそらく、大聖堂の建造過程(16 ~19世紀のいつか)に出た遺跡で、行き場がなくて、
駅の垣根に使われたものか・・・。私の以前のBlogでは、この天使たちが表紙を
門番のように守ってくれていたのだ。
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こちらは、友人宅でごちそうになった今が旬の白アスパラガス
日本で言えば、筍かな。土から掘ったばかりの白アスパラガスは、
やわらかく、甘く何とも言えないほど、おいしい。一人、8~10本ぐらい
ホランダース・ソースをかけ、生ハム、ゆでジャガイモと共に食べる。
 
こちらは、先日箱根湿生花園で見た、“ヒマラヤの青いケシ”
【ケシ科 Meconopsis属】
非常に珍しいものだが、最近では、ちょくちょく植物園で見ることができる。
植物のDNA研究が進んで、研究室の中で、クローンを作ることが
できるようになったからだ。コバルトブルーから、淡い空色、ピンクのものまで
色々な種類があるようだ。

by tamayam2 | 2013-06-29 15:27 | たび | Comments(18)

【613】お墓事情

ケルン(Köln)に住んでいたころ(2004~2007)、
どちらにお住まいで?と聞かれたら、
Melaten墓地の近くと答えていた。
そう言えば誰でも知っているケルン市の市民墓地。
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嘘か本当か知らないが、Melatenとはフランス語でmaladie(病気)と
言う意味で、16C~18Cにヨーロッパを襲った黒死病(ペスト)のころ、
市を取りまく城門を開け、城外であるこの地へ遺体を捨てたという。
病気というのは、ペストのことだったらしい。

牧師も棺桶も墓堀り人もいなくなって、庶民は埋葬もできず、ここに
親族の遺体を運ぶしかなかったという。
モーツアルトの生涯を語った映画「アマデウス」でも、大雨の中、
モーツアルトの遺骸を載せた台車を遺族が城門のところで見送る
シーンが出てくる。
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上は、昔の城門跡がまだ残っているケルンの繁華街Rudorfplatz
墓地は、ここから市電で3駅のところにある。
Melaten墓地は、市民で教会税を払っている人なら5、60年間借りる
ことができる。土葬が主だが、最近では衛生的見地から火葬が
奨励されているという。しかし、火葬場が足りないので、火葬まで
10日以上待つことも普通だそうだ。
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立派な彫刻をほどこした古典的な墓もある。
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こちらは、一見草花の植え込みのように見えるが、新しいスタイルの集団墓地
である。大理石に個人の名が記してある。よく見なければ、墓石と見えない。
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こちらは、樹木葬のように、一本の木を中心に放射状に遺灰が埋められる。
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生木ではなく、石の塔や、横に配列した墓石群もあった。

人は、どんなに高貴な人でも死ねば、土に還り、辺りの植物の
肥やしとなる。当たり前のことだが、なかなか合理的に処理
しにくい問題である。

私の友人の墓がどんなスタイルになるのか、知らない。
後日、ケルンを再訪するときには、ご遺族に場所をうかがって
墓前に花を手向けようと思う。

日本と同様に、敗戦国であったドイツ、ケルン市は、大聖堂を除いて
全て空襲で焼かれ、瓦礫の原になった。ケルン市長であり、戦後、
連邦政府の初の首相になったアデナウワー氏は、市の再建に当たり、
町を取りまくように緑のベルトを二重、三重に巡らすことを最優先
課題とした。
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市民が憩える安全な森が歩いていける範囲にある都市というのは、
非常にありがたかった。
私は、森からたくさんのことを教えてもらったと思う。

by tamayam2 | 2013-06-21 20:05 | たび | Comments(12)

【612】友人の葬儀に、ケルン再訪

私の誕生日にいつもカードをくれるドイツ人の友人のGから
カードが来なかった。イースターが過ぎたころ(4月の始め)と
彼女の誕生日5月28日に間に合うように贈り物を送ったが
返事がなかった。もしや、と思っていたら、訃報が。

17日に葬儀という知らせだったので、15日(土)にドイツに発って、
19日早朝に帰国した。3泊のあわただしい悲しい旅となった。
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到着したのは、15日の晩、6時ごろ。サマータイムで9時過ぎまで
明るいので、ホテルのわきの森には、たんさんの家族連れが散歩して
いた。自転車で、あるいは、自家用車を森に縁に停めてそこから
歩いてきたのだろう。ドイツ人は、つくづく「森の民」だと思う。
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こんな新緑の季節ばかりでなく、小雨降る日でも雪の中でも、彼らは
森に来て歩く、歩く。そこで、家族が話し合い、恋人たちは将来の夢
を語り合うのだ。
土曜日の午後から日曜日にかけて、すべての店が閉まり、消費行動は
ご法度。コンビニが至るところにある日本から見ると、驚くほどの
徹底ぶりだが、どの労働者にも日曜日は安息日として休む権利が与えられて
いる社会だから、人々はその日は安息日として過ごすことになる。
私は、市電に乗って、町まで行きたかったのだけど、小銭がなくて、
市電の切符が買えず往生した。仕方がなく、4Kmぐらい歩いてしまった。
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私がかつて住んでいたのは、ケルン市のLindenthal地区。
Lindenthalとは、リンデン(西洋ボダイジュ)の谷という意味だ。
ちょうど、リンデンバウム(西洋菩提樹 シナノキ科 Tilia x europaea)の花が満開
だった。
♪~泉に沿いて、茂る菩提樹・・・ あのシューベルトの菩提樹ですよ。 写真上。↑
よい香りがし、ミツバチが大好きな木だ。亡くなったGは、いつも
おみやげにずっしりと重いリンデンの蜂蜜をくれた。ドイツ人の抗生物質
だからね、傷口に塗ってもよいのよ、と言って。

下の写真は、多分ウツギの種類(?) 墓地には、たくさんの白い花が咲いていた。
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葬儀は、300人ほど集まり、棺はたくさんの素朴な小花で飾られていた。
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後日、親族だけが立ち合って火葬と納骨式が行われるということだった。
上は、サワグルミの実。 鎖のように長く垂れ下がっていた。

葬儀の案内状にあった言葉が彼女の性格と生涯をよく表していたので、
ここに書き留めておこう。
(私ども親族は、亡くなったGに対してこのような形容詞を捧げます)
Sie war eine starke Persoenlichkeit, lebensbejahend, kommunikativ,
vielseitig und stets neugierig.
(彼女は、強い個性を持ち、人生のあらゆることを前向きにとらえ、
わかり合えるまで人と話す努力を惜しまず、多方面にわたって、
好奇心を示し、未知の物事に対して常に探究心をもっている人でした。)

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私がドイツ滞在中に、まさか、生涯の友を得ようとは、想像もできなかった
ことですが、彼女の上記の性格によって、肌があったと言おうか、
とことんまで、理解しようとよく話した結果、時間をかけて友情を築くことが
できたのだろうと思います。
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私は、ドイツ語がうまくできず、彼女は、日本語が未熟でしたが、
二人の間の共通語は、お互いにとって外国語である英語でした。

by tamayam2 | 2013-06-19 15:17 | たび | Comments(6)

【541】札幌でマイバウム

9月の第一週に札幌に行ったとき、 “マイバウム” を見た。
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地下鉄東西線 西11丁目駅へ行ったら、そこが大通り公園に面していた。
ありゃら、目の前にドイツ風の塔がそびえ立っているではないか。
マイバウム(Mai  baum)!ドイツ語では、五月の木、英語ではMay pole。
ミュンヘン市から贈られたものだそうだ。高さ23mもある。
サッポロ、ミュンヘン、ミルウォーキー・・・というのは三大ビールの産地でしたよね。
きっと、ミュンヘンと札幌は、友好都市なのでしょう。

南ドイツの町の広場でよく見かけるマイバウム
主に手工業者のギルド(同業者組合)の盾や職人が仕事をしている姿を模した人形
などが飾られる。
ふつうは五月に建てられ、翌年に新しくされるまで、一年間そのままにしておく。
五月一日には、このポールの下で、男女が民族衣装を着て踊ったり、歌ったり・・・。
春が来たことを寿ぎ、樹木の精に祈りを捧げるお祭りかなぁ~。
ドイツ民族は本当に森が好きで、森から生命の恵みを受けているという信仰が
強いようだ。
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札幌で、北大の植物園に行った。明治19年(1886年)の創設。札幌農学校の演習の
ための植物園で、園内に宮部金吾(初代園長)の記念館がある。
ハルニレなどの巨木が茂っており、植物たちはそれぞれの生育環境によって分類
されている。特徴的なのは、ここには、北方民族(主にアイヌ)が利用する植物群
のコーナーがあること。一番目についたのは、猛毒のトリカブト。矢毒として使われたのだろう。
過去ログ:【532】池とうの植物、8月末に、内地のトリカブト
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北海道のものは、エゾトリカブト、奥羽地方(主に青森県)のものは、
オクトリカブトと区別されている。

この植物は、葉と言わず花と言わず猛毒なので、触ることができないが、
ちゃんと花のお顔をこちらに見せてくれたので、奥の蕊まで撮影することができた。
辺りには人影もない。こうしてトリカブトの生い茂る林の一画を歩いていると、
殺人事件の犯人になったようなゾクゾクとした感じがしてくる。

トリカブトは、英語でMonkshoodという。カトリックの司教様などが
かぶっている帽子に似ているのだ。ドイツ語では、Eisenhut 鉄兜という意味。
中世の兵士がかぶっている鉄兜ですね。日本語の発想も同じです。
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やや開けたとところに茂っていたダンゴギク。これも猛毒ではないが、毒草と
いうことで、動物がときどき被害を受けるそうだ。
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その隣りに咲いていたのが、ハチジョウギク。八丈島とは無関係の無毒のキク。
鋸歯のある立派な葉がめずらしくて撮っていたら、モンキチョウが飛んで
きてくれた。
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家にも、マイバウムの鉛製の置物があります。
横の建物は、テラコッタでできた教会の模型。いずれも
ドイツでは珍しいものではありませんが、なかなか精巧に作られており、
ドイツ人のクラフトマンシップ(職人魂)を感じるので気に入っています。

by tamayam2 | 2012-09-26 09:19 | たび | Comments(12)

【526】ラタトゥーユの夏

明日は、67年目の終戦記念日。お盆でお子さんやお孫さんが
大集合して、大忙しの方もおられるでしょう。ウチには、近くに住んでいる
孫がいないので、いつもと同じ静かな日常です。

以前にもラタトゥーユについて書いたことがあるのですが、我々は
一向に成長しないようで、夏になればいつも同じようなものを食べ、
暮らしております。 過去ログ:ラタトゥーユ 2010年7月 作り方はここ
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夏には、十日に一度ぐらい、ラタトゥーユ(ratatouille)というメニューが
登場し、それが、スパゲッティやカレーライスに化けて・・・無くなると、
また、ラタトゥーユが登場します。
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夏野菜がたくさん出回る今の時期に、とてもいいメニューだと思います。
名は何だかシャレていますが、セロリ―の葉の部分も、冷蔵庫に眠って
いるしなびた野菜も、無駄なく整理できる点が、吝嗇の私の性分に合っている
のかもしれません。
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ラタトゥーユを作るのは、家人なので、たいてい鍋のそばには、
ピールのグラスが・・・。
このグラスは、0.2lという目盛がついたドイツ、ケルンの地ビール、Kölsch専用のグラスです。
「200ml しっかり入っていますよ、泡を盛り上げてゴマかしたりしませんよ」という意味で、
吝嗇なドイツ人は、中身がきちんと200ml入っていないと、金は払わないのですよ。
ビールには、金を払うが、泡には払わないと。
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暑いので、首に、水に浸したスポンジ状の布を巻いて暮らしています。
これを巻いていると、首の辺りがスース―して気持ちがよいのです。
庭に打ち水をするのと同じ原理ですね。

乾くとゴワゴワになるのが欠点ですが、なぁに、また濡らせば、元に
戻ります。原料は、水道水なので、大変経済的です。

ウチの老猫にもこのスポンジ・襟巻をしてやりました。
この暑さに毛皮のコートを着ていては辛かろうと・・・。

by tamayam2 | 2012-08-15 00:14 | 日々のできごと | Comments(16)

すがれゆくもの・・・聖マルティンのころ

2011年11月11日も、何ごともなく過ぎ去りました。
ドイツにいたころの友人から、今日は、聖マルティンの日
ですね、とメールをいただきました。
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そう、ドイツでは、キリスト教の聖人、マルティンを
記念して、なぜかガチョウの丸焼きを食べ、幼稚園では、
夜、子供たちが提灯を手に聖マルティンの歌を歌って
歩く日ということになっています。

ハロウィーンのような大騒ぎではなく、静かな歌の行進
です。聖マルティンは、4世紀の人で、寒さに震えている
貧者に自分のマントを二つに切って分け与えたという伝説
が残っています。カトリックの信者でなくても、聖マルティン
と聞けば、いよいよ待降節(クリスマスを待ち望む期間)
が始まるという気分になります。
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過去ログ:2005年11月 St.Martinにガチョウを食す

先日の信州の旅から、野草のすがれいくものを
いくつか撮りましたので、記録しておきましょう。
すがれるというのは、漢字で書けば、末枯れる・・・ふふ
末枯れゆく人は、己のことではありませんか。
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さはさりながら、すがれるものを“あはれなり”と、
好もしく思うのは、日本人の美意識のひとつでしょう。
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左は、
ヒオウギ
アヤメ

の実。

訂正:ヒオウギ
の実でした。
nenemu
さん、
ありがとう。
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こちらは、センニンソウの実、綿毛に幾粒かの種をつけて
盛大に秋の野に飛んでいきます。
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子供たちが遊んだ別荘地の木製家具も、すがれています。
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ハンモックに揺られておしゃべりした日ははるか・・・


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来年の連休ごろまで、信州は霜や雪に覆われます。

こちらも遅ればせながら冬支度を始めなくては。
by tamayam2 | 2011-11-12 20:06 | 日々のできごと | Comments(18)

蝶の切手をめぐって:今日の切手(13)

昨年まで、このBlogに「今日の切手」というタグがあって
ときどき切手のコレクションの話をしていた。
長らく中断していたが・・・切手帳を見ていたら、
なんだか ・・・☆ヒラメク☆・・・ ものがあった。

昨年8月にドイツ南部Iphofenで見た蝶、または蛾
の名前が知りたかったのだけれども、調べがつかなかった。
(世界的には蝶と蛾は区別しない。この場合は蛾だった。)


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この未解決生物は、もし翅を開いたら、この下の切手の
蛾ではなかろうか??
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切手の隅には、Russischer  Bar(ロシアの虎)?
そこから手繰っていって、やっと
学名がEuplagia  quadriounctrariaという
蛾の仲間だとわかった。学名がわかれば、あとの検索は
そんなに難しくない。
この蛾は、南ヨーロッパ、トルコ、ロードス島などが
故郷であるようだ。



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チョウは、
裏翅と表翅の色が
全く違うもの、
♀と♂で
色形が
違うもの、
翅を閉じた
ときの形と
全開したとき
の印象が
違うものが
あるから・・・
注意が必要だ。

   写真→
(Wikipediaより)








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ブルガリアの切手にも、同じ蛾の切手
があった。
かなり目立つ蛾なのだろうか。
日本にはおそらくいないだろう。






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切手の上部の蝶は、クジャク蝶。こちらは日本でも見ることが
できる。2008年に私が北海道で見たもの。
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切手帳には、先日Upした75円のオオムラサキの切手も
あった。オオムラサキが国蝶に指定され、日本初の蝶の
切手が発行されたのは、1956年。その後、万国郵便連合
の規程により、切手にローマ字、Nipponの表記が
必要になって、1966年に左の切手が再発行された。背景の
色が以前のものより薄目。右は、ギフチョウの切手。
学名にjaponicaがつくから、これも十分に国蝶級だろう。


追記:名前の調べがつかなかった蛾は、ほかのWeb pageによると、
ヒトリガ亜科に属する蛾であるらしい。
by tamayam2 | 2011-07-27 15:14 | 日々のできごと | Comments(5)

イースターのころ

あさって、4月24日はキリスト教では、復活祭です。
英語では、イースター(Easter)。

日本では、なじみが薄いでしょうが、キリスト教では、
クリスマスに次いで大事な祝日です。
普通は、3月末~4月初旬なのですが、
今年は例外的に4月後半になり、近年では最も遅い
イースターです。

西洋の移動祝日は、我々には理解しづらいものですが、
イースターは、春分の日の後の満月から数えて初めての
日曜日・・・とそんなふうに天文の法則に従って決める
のだそうです。
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先月訪問したパリ、ノートルダム大聖堂で見たバラ窓。
中世のころは、文盲も多かったのでしょう、キリストの
生涯や神の教えを教えるのに、たくさんのステンドグラス
が使われました。天井の高い、こうした伽藍の中に
身をおきますと、人生の短さ、はかなさが
じわっ~と伝わってきて、自然に頭を垂れ、手を合わせ
たくなってしまうのです。
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イースターが近づくと、町のショーウィンドーも、
復活祭一色になります。やはり、卵とウサギが
イースターの主役。ものみな無から生まれ、生命を
得て育ちゆくイメージが、イースター・エッグなの
でしょう。
きれいに彩色された卵にリボンをつけて、
ネコヤナギやレンギョウの小枝にぶら下げたりします。
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多産系のウサギもイースターには、つきものです。
ピョン、ピョン跳ねて、元気がよいことも
春の躍動感を表しているのでしょうか。
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これは、南ドイツの町でみたVilleroy & Bochという
高級陶器の専門店。やわらかい早春の色づかいと卵のある食卓。
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パリの花屋の店先で見たチューリップの花束。
わりに小ぶりなチューリップがバサッと大量に
ガラス器に生けてあったりすると、そこがパッと
華やいでいいものですね。

辛いこと、困難なことが多い日本ですが、春から
夏の移ろいの中で、自然の生命力を感じながら
過ごせるのはありがたいことです。
by tamayam2 | 2011-04-23 00:48 | たび | Comments(10)