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【520】ゴマノハグサ科の植物

7月の最後の日曜日。この頃は、さすがに猛暑で・・・青息吐息といったところ。
皆々様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
暑中お見舞い申し上げます。

【516】(7月22日)にゴマノハグサ科ヨツバシオガマの写真を載せました。
Japonicaの付く山野草でした。

その他にも、ゴマノハグサ科の植物は、シソ科などと並んでけっこう多いです。
最近見たものをまとめておこうと思って・・・。

暑いときには、難しいことを考えずに分類作業をしましょう。
以下の花々はすべてゴマノハグサ科の植物です。
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6月に住宅街で見たジキタリス。心臓の薬として有名です。学名がDigitalって
驚き!コンピュータ用語ですね。ギリシャ語で指という意味だそうです。なるほど!
「キツネの手袋」、「魔女の指ぬき」といった別名があるようですが、やはり、
なんとなく気味悪さが感じられる命名です。薬効があるということは、毒草でも
あるからです。北アメリカに多いです。花壇に植えられているのをよく見かけます。
美しいからと言って庭に植えるときには、子供が口に入れないように、気をつけた
ほうがよさそうです。
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栂池の高原で見たミゾホオズキ。湿地に咲いていました。ツリフネソウに似て
いますが、距(花の後ろにつくしっぽのようなもの)がありません。
学名から推察すると、ネパールが原産国で、日本のはその亜種であるようです。
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最近、荒地や高速道路沿いの崖などでよく見かけるビロードモウズイカ
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背が高くなり、1mもあるものも珍しくありません。トルコの内陸部の乾燥地でも
たくさん見かけました。恐るべき花です。葉は、まさにビロードのような肌触りで、
触ると気持ちがいいのですが、枯れた茎は、材木のようになります。
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ホソバウンランはヨーロッパで、雑草のように生えている植物。
これは、長野県八方の駅のそばの空き地に咲いていたものです。
庭に繁茂して困りもののツタバウンランもこの仲間。

結論:ゴマノハグサ科は、けっこう剛健で、繁殖力が強いように思います。
うっかり心を許すと、庇を貸して母屋をとられてしまうかも・・・。

きれいだけど、油断がならない植物たちです。

by tamayam2 | 2012-07-29 17:23 | 日々のできごと | Comments(4)

【514】ナデシコの仲間たち

先日出かけた新潟県当間(あてま)高原でいろいろな種類のナデシコを
見ることができた。ナデシコ・ジャパンや、大和ナデシコという言葉があるように、
ナデシコは、日本女性の代名詞になっているようだ。

小さくて可愛いい感じでもあるが、ところが、どっこい、芯が強く野原でも荒地でも
しっかり根を張って生き抜く力がある。たしかに、このごろは、男性よりも女性のほうが
たくましいなぁ~と思える場面もあるわね。

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切れ込みの深い
カワラナデシコ
ピンクのものも、
白花もありますね。

カーネーションも
ナデシコの一種です。

英語で、なでしこの
ことをなぜかpinkと
呼ぶようです。
色の名ではなくて、
花の名です。


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昔から園芸種でたくさん見られるセキチクの類。中国から渡来したものらしい。
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べたべたとした粘液が虫の自由を奪うことから、ムシトリナデシコと呼ばれる種類。
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西洋では、雑草のようによく見かけるムギセンノウ。センノウ(仙翁)の種類もやはり、
ナデシコの仲間だ。
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これは、マツモトセンノウ。なんでも花が歌舞伎役者の松本幸四郎家の家紋に似ている
からとか、変わった命名の仕方だ。
現代の幸四郎さんは、こんな花があることをご存じなのでしょうかね。

by tamayam2 | 2012-07-13 20:12 | 日々のできごと | Comments(6)

【510】でんでらりゅうば・・・

でんでるりゅうば、でてくるばってん・・・という歌を子供たちが
歌っている。手のしぐさもついていて、早口ことばみたい。
私は、TVをほどんど見ないのだが、文明堂のカステラや、最近では、
トヨタの車のCMで使われていて、全国的に広まったそうだ。
Youtubeでお聞きください。



♪~でんでらりゅうば でてくるばってん、
 (出ようとして出られるならば、出て行くけれど、)
でんでられんけん でーてこんけん
 (出ようとしても出られないから、)
こんこられんけん こられられんけん
 (行くことはできないから、行かない。)
こーん、こん。
 (行かない、行かない。) ♪~
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面白いのは、長崎弁では、行くことを、来るというらしい。

じつは、英語もそうですね。
「Tamayamさぁん~!」
「はい、はい、今行きます。」

というときには、I’m going. ではなくて、
I’m coming. と、言うんですね。(*^。^*)
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亡母は、九州育ちだったので、忙しいときには、ときどき、
九州訛りが出てきた。
私が、「どうしたら、いいかナ~??」と悩んでいると、
母は、「どぎゃんも、こぎゃんも無か! ●●に決まりタイ!」
と明快の言ってのけるのだった。
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こういう方言は、なかなか味があってよいものですね。
皆さまのお住まいのところに、こういうお国ことば丸出しの
遊び歌(戯れ歌)があるでしょうか。ご紹介くださいね。

追記:アンデレさんからコメントいただきました。熊本の♬~でんでら
    は、長崎とは、ちょっと違っているそうです。面白いですねぇ!
    熊本流:
  「でんでら、るるなら、出てくるバッテン、でんでられんけん、でんけんこんけん,
  こんこられんけんこん。」アンデレさん、ありがとう!


写真は、庭に生えている雑草のような花です。手入れもしないのに
どんどん増えていきます。多肉植物はたくましい。

上からエケベリア(ベンケイソウ科)、
ツルマンネン草(ベンケイソウ科)、
ハナヅル草(ツルナ科)

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by tamayam2 | 2012-06-24 08:56 | 日々のできごと | Comments(14)

常夜鍋

私の育った家では、常夜鍋(じょうやなべ)というメニューが
あって、亡父の好物でした。材料は、豚肉ロースの薄切り、と
ホウレン草だけ。しゃぶしゃぶのようにして食べるのですが、
大根おろしとポン酢でいただきます。準備はいたって簡単ですし、
調理は各自に任せるのですから、主婦にとっては、こんなに
楽ちんな料理はありません。
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土鍋にコブだしを作っておいて、そこへ各自薄切り豚肉を入れ、
肉の色がさっと変わったらすぐ引揚げ、薬味をつけて食します。
たったそれだけ。
豚肉なのにしつこくなく、いくらでも食べられます。
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海外に住んでいたときにも、豚肉の塊を買ってきて、
一旦冷凍し、半解凍したものを電気ナイフで薄切りにして、
よく客にふるまったものです。
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ある晩、若いカップルをお招きしたときのこと。
私が「我が家では常夜鍋と言っています。父が毎晩食べても、
飽きないという意味で名づけたものか、それとも、
世間でそういう名が通用するのか??」と申しましたら、
そのカップルは、あっけらかんと、
「ウチじゃ、 とんしゃぶ と言っています」と言われたのです。
牛肉のじゃぶしゃぶではなくて、豚肉のしゃぶしゃぶという
意味なのでしょう。常夜鍋と豚しゃぶ・・・意味は明瞭ですが、
なんだかムードぶち壊しだなぁと思ったことです。
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最近どこかのコラムで、世間で言う豚汁という料理は、
ブタ汁か、トン汁かと論じていました。どうでもいいような
ことですが、我が家では、ブタ汁と呼んでいます。
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その筆者によれば、全国的には、トン汁が一般的だが、
北海道、西日本の一部では、ブタ汁という地方もある・・・
とのことでした。私の両親は、関西地方に長らく住んで
いましたので、家はブタ汁派なのかもしれません。

お宅では、どう呼んでいますか?
豚汁も、冬には、欠かせないありがたいお惣菜ですね。

一番上の写真は、カランコエ、または、セイロンベンケイソウ
いうそうです。ベンケイソウの仲間には、いろいろあって、
冬でも戸外で育ちますし、温室なら、かわいい花をつけます。
多肉植物の生命力の強さに、最近関心をもつようになりました。
by tamayam2 | 2012-02-18 21:26 | 日々のできごと | Comments(14)

ウメサオ タダオ展

梅棹忠夫先生は、2010年に90才で亡くなられました。
Tamayamが学生時代、最も憧れ、大きな影響を受けた方
です。
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Blog仲間から展覧会のことを教えていただいたので、
寒いある日の午後、お台場にある日本科学未来館に出かけて
きました。関東では、あまり知られていないと案内の方が
おっしゃっていました。それは、残念!
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カタカタ表記にしたのは、えっ? その人だれ?と
思わせるように意外性を狙ったとのお話でしたが、梅棹先生
は、若いころ、カナモジ論者で、ローマ字で論文を書かれたり、
しました。漢字仮名混じり文の日本語の表記が、コンピュー
タ時代に国際的な情報交換のネックになると思っておられた
フシがありました。
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確かに、海外で仕事をするとき、アルファベット表記でないと、
不便なことも多かったですが、日本は、表記の煩雑さのゆえに
世界に後れをとるということはなかったようです。
表記の問題よりも、内容の問題ですから。
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先生のご専門は、民族学ということになっていますが、一つの
肩書だけではくくりきれないほどの多面的なお仕事をされました。
パンフレットには「知の巨人」と書いてありましたが、まさに
その名にふさわしい方でしょう。晩年力を尽くされたお仕事は、
大阪千里にある国立民族学博物館の館長職でした。
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しかし、66歳のとき、この方に不幸が襲います。
一晩にして、視力が失われたのです。

売店で、『夜はまだあけぬか』講談社文庫Y524という晩年
のエッセイ集を求めて読みました。先生が生涯かかって
蓄積された知的生産物を、弟子や職員の協力を得て、口述筆記で
まとめ上げられた過程が書かれていました。

いろいろな条件がそろわなくても、伝えたい意志と深い内容が
あれば、なんとかなるものだ、とうなずいたことです。
ウメサオタダオ展は、2月20日まで。HPはここ
by tamayam2 | 2012-02-02 14:12 | 日々のできごと | Comments(8)

ケセン語訳聖書

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ケセン語ってご存知でしょうか?

東北地方の宮城県気仙沼市近辺の方言というより、
岩手県陸前高田市、大船渡市辺りの方言をケセン語
言うようです。
ここに長年住み、医院を開業している
山浦玄嗣(はるつぐ)というお医者様がおられます。

この方は、土地の人に聖書の言葉を伝えたくて、
ケセン語訳聖書(4つの福音書)を出版されました。
震災の起こるずっと前のことです。
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聖書の中の言葉、例えば、
「心の貧しい人は、幸いである。天の国は、その人たちの
 ものである。」 マタイ5章3節  新共同訳

ケセン語訳では、このようになります。
「頼りなぐ、望みなぐ、心細い人ぁ、しあわせだ。
 神様の懐に抱がさんのぁ、その人達(ひだぢ)だぁ。」

心の貧しい人とは、だれのことだろう?
凡人には、よ~くわかりません。でも、この訳なら
わかります。
「頼りなぐ、望みなぐ、心細い人」のことなんですね。
震災後の日本人は、みな「心貧しい人」です。

山浦氏は、震災後、とても有名になられましたから
ご存知の方もおられるでしょう。ケセン語のことは
こちら のページがくわしいです。または、こちら。
大震災に遭われた方々の中にこんな方がおられたのですね。

聖書のような世界中の人が知っている書物を、
ギリシャ語から、ケセン地方の庶民、だれにでもわかる言語に
意訳して、伝えようするその情熱はどこから来るのでしょうね。

翻訳の言葉は、とかくわかりにくいもの。掻痒隔靴(そうよう
かくか・・・靴の上から痒いところを掻くようなもの)の感が
あります。でも、山浦先生のケセン語の聖書は、ケセン語の人
たちに直接訴えかけるわかりやすさと温かみがあります。
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山浦先生のことを知ったのは、
最近出版された「イエスの言葉 ケセン語訳」
文春文庫839 2011年12月20日出版で。

東北地方の方だけでなく、日本語の豊かさに関心のある
方々に読んでいただきたい一冊です。
by tamayam2 | 2012-01-25 07:30 | 日々のできごと | Comments(18)

言葉Watchig

さぁ、泣いても笑っても、あと何時間!
TVからそんな声が聞こえてきます。

バナナの叩き売り風ね~古いかなぁ~(笑)。

私は、2007年に海外から帰国し、ときに、
外国人のように、びくびくしながら、この変化の激しい
日本で暮らしているのですが、今年もたくさんの日本語の
新しい用法をおぼえました。
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(まだ国語辞典には、出ていないと思いますが・・・)
「上から目線」という言葉です。
日本人は上から目線で、人から説教されることに関して非常に
神経質になっているらしく、モノを申すときには、注意しなけ
ればならないようです。

一旦、「上から目線(めせん)」と思われたら、耳を貸しては
くれないし、「そんなこたぁ~アンタから言われたくないし」
とそっぽを向かれてしまいます。

目線(めせん)とは、おかしな言葉です。
(演劇界などの専門用語かと思っていました。)
漢字の音と訓で言えば、、湯桶(ゆとう)読みになって
います。

最近では、マスコミにもよく登場し、
被災者の目線で援助を、という表現を
新聞で見たこともあります。
上から援助してやる、という態度ではイカンというの
でしょう。目線はいよいよ市民権を得たのですね。

私自身は、この言葉をまだ使ったことはありません。
理解はできますが、使用言語にはなっていません。
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表現には注意が必要ですが、言いたいことを言える社会、
それに対して、反論できる社会は、健全だと思います。
が、この国では、傷つくこと恐れすぎて、何が言いたい
のか、よくわからない歯切れの悪い表現が多いです。
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最近若い人がよく言う言葉には、ある意味、一種、正直・・・
といった一見意味がありそうで、全く意味のない
Filler(相槌のような言葉、ええと、あのぅ~ 等)があります。
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本来なら、ある意味では、一種の、正直に言うと・・・
というべきなのでしょうが、語尾はつづまり、ちょっと
言葉に詰まったりすると、

それは、一種・・・えぇ~っと、とか
それは、ある意味・・・えぇ~っと、
それは、正直・・・うぅんと・・・というように使います。

本来の意味はまったくないので、まともに聞く必要がないのです。
若者も傷つきたくなくて、神経質になっているのね。
わからないときには、難しい言葉を使わなくてもいいのに。(笑)
痛ましいことです。

前回の針葉樹に続いて、冬の植物の一つ、ヤドリギ。
西洋では、何か不思議な生命力を持つ植物として、クリスマスの
飾りものに使われます。写真は、10月末、長野県八千穂高原で。
ヤドリギ【宿り木 ヤドリギ科 Viscum album】misletoe(英)

先週伊豆高原で見た小型のサル、リスザル。
リスザル【栗鼠猿 オマキザル科 Saimiri sciureus】
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このBlogでは、来年も歯に衣着せぬ“日本のことばWatching”
続けていくつもりです。
皆様のWatchingもぜひお聞かせくださいね。
では、では、よいお年を!
by tamayam2 | 2011-12-31 15:53 | 日々のできごと | Comments(9)

~てもいいですか?

外国人に日本語を教えるときには、日本語の基本的文型
から教える。
許可を得るための表現なら、 動詞て形+もいいですか 
というのが基本文型。
例)ここに座って+もいいですか? 
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それが、ここのところ、 助詞の「も」を抜かして、
ここに座って+いいですか? という日本人が増えてきた。

「も」には、「さえも」のようなやや謙譲が含まれると
思われるが・・・謙譲の気持ちが薄くなれば、遠慮なく自分の
やりたいことを一方的に主張する表現となる。
コレ、もらっていい? と相手の許可を待たずにパンフレットなど
をもぎ取っていく風景を想像してください。
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この文型:動詞て形+もいいですか   を少し丁寧に
言うと、後続句が、いいですか? の代わりに、

いいでしょうか? よろしいですか? かまいませんか?
を使うと、外国人には、教えたものだ。
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最近のヴァリエーションは、いいですか? の代わりに、
大丈夫ですか? 平気ですか? を聞くことである。

例)(明日来ても)大丈夫ですか? または、平気ですか?
外国人だけではなく、日本人の若い人からも聞く。
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よく話題になるのが、Tamayamさんのお宅でよろしかったでしょうか
という表現。話し手は、丁寧のつもりだろうけれども、なんだか、
不安な感じがしてしまう。
(もしかしたら、振り込め詐欺の犯人ではないか・・・)
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最近、私が受けた電話では、Tamayamさんのお宅で大丈夫ですか?
大丈夫かどうか聞かれても困ってしまう。ウチは、以前から
Tamayamなんですけど。

宅配の人に、今から届けて、平気ですか?
かまいませんけど、気分的には、平気ではないなぁ~。
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11月の最後の週に出かけた銀座で。
クリスマス前の点描。上から、和光、カネマツ、田崎。
最後はミキモト。フクロウは田崎のもので、私はこれが気に入った。

フクロウのディスプレイに使われているのは、
欧州唐檜(オウシュウトウヒ)または、ドイツ唐檜の松ぼっくり。
オウシュウトウヒ【マツ科 Picea abies】
写真は、10月に茅野市で撮影。
by tamayam2 | 2011-12-07 09:10 | 日々のできごと | Comments(16)

ハート型の葉 (ガガイモ科その3)

Blog「イーハートーブ・ガーデンのnenemuさんは、
宮沢賢治の研究家で、賢治の作品にまつわる植物について
毎回すばらしいエッセイをお書きになっている。この頃は、
特に写真がすばらしく、私はへぇ~と口を開けたまま、声も
出なくなってしまう。遊び心がいっぱいで、どこから、どうして
そんなものが見えてしまうのだろうか・・・と感心すること
しきり。
彼女は私のコメントの返事に、

「お花を見るときの物差しは、①この花を賢治は見たか
 ②この花を賢治は作品で取り上げているか

最近①にも②にも該当しない植物が多くなりました。」

nenemuさんの頭の中には、まず、賢治の詩があって、そこから
植物へ、関心の渦が波紋のように広がっていくらしいです。
まず、言葉ありき、なのですね。

さて、私は、植物観察をドイツで始めたものですから、
北ヨーロッパで見た花が日本にあるか、あるとすれば、どのように
扱われているのか、和名は何か・・・など、nenemuさんの
関心事に比べると恥ずかしいほど、現実的なものです。
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日本で初めて園芸店で見た変わった植物、そのお話から
いたしましょう。毎年、Valentain Dayが近づくと、この鉢植え
が花屋の店先に並ぶのです。名は、Love love heartですって。
(けっ!はじゅかしい。)
二人のハートが寄り添っていますからね。多分、この鉢植えは、
夏ごろまでには、手入れが行き届かなくて捨てられてしまう
でしょう。
(愛し合っていたカップルも別れているかもしれません。)
季節的消費財なのです。
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また、このハートカズラもよく見かける園芸植物ですが、
上記の植物とこれは、私の関心のあるガガイモ科なのですよ。
ただ、ただ、葉の形がハート型だというそれだけの理由で
商品価値が生まれるようです。
上:Love love heart【ガガイモ科ホヤ属 Hoya kerrii】
タイやニューギニアが原産国のようです。
下:ハートカズラ【ハート蔓 ガガイモ科セロぺギア属 
Geropedia woodii】
ガガイモ科の植物は、草本のものもあれば、ツル草もあり、
また、多肉植物のような形態をとるものもあり、まことに
興味がつきません。

 先のnenemuさんは、賢治の自然讃歌の言葉として、
「すべて天上技師Nature氏のごく斬新な設計だ。」
 を紹介しています。
私も冷静に自然を観察しているのですが、その造形美に
唖然として、えっ? どうして? ほう!と言葉を
失って撮影してしまうことがよくあります。
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クガイソウ【九蓋草 ゴマノハグサ科 Veronicastrum
sibiricum】
葉が輪状に出て美しいです。
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ラシャガキグサ【羅紗掻草 マツムシソウ科 別名 オニナベナ
          Dipsacus fullonum ssp. sativus】
この花の種がこぼれた後、ドライフラワーにして、ラシャなどの
繊維を毛羽立てるときに使われたそうです。今でも西洋では、
毛糸屋さんで売っています。毛並をそろえたり、毛玉をとったり、
実用的な道具として。
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クレオーメ【風蝶草 フウチョウソウ科 Cleome spinosa 】
風の中でチョウが舞っているようなあでやかさですね。

“天上技師Nature氏”の造形美に脱帽するのみです。
by tamayam2 | 2011-07-04 20:58 | 日々のできごと | Comments(8)

がんばれという言葉

今朝は、大雨の中を外出したら、昼過ぎにはすっかり
晴れてお日さまさえお出まし。
植物という植物は、恵みの雨をたっぷりもらって
輝いていた。
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店のショーウィンドーに、 がんばれ、日本 や
がんばろう、 日本 という文字が見えた。

震災直後に、 がんばれ という言葉は、被災者には
とても辛い言葉から、無神経に使わないで、という意見
を読んだ。
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身障者の人に、健常者が、 「がんばって」 という言葉で
励ますことがあるが、聞く者にとっては、辛い言葉だと
聞いたこともある。
(こんなに一生懸命やっているのに、この上何を
 がんばれ というのか・・・)

しかし、日本語には、こういう場合、がんばって 以外の
適当な言葉がなかなか見つからないというのも事実。
不注意に使うまいと思っているのだけど、つい口から
出そうになることもある。

何かよい言葉がないのだろうか。

頑張る の 頑という言葉は、頑固の頑だし・・・硬い。
張るは、緊張感がただよっているし・・・肩が凝りそうだ。

英語では、こういうとき、あまり緊張を与えるような
言葉を言わないのではないだろうか。

Take it easy・・・というのもあるわね
(ま、気ぃ落とさんと、ぼちぼちやったらええやん~)
関西弁の表現のほうが感じがでるわね。
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とっても辛いことがあって打ちひしがれているとき、
どんな言葉が相手の心に届くのだろうか。

日本語には、そういう表現がないものかしら。
皆さんのご経験で、いい言葉、いい表現があったら
お教えくださいませんか。

今月見た白い花を3つ。

上  ツクバネウツギ【衝羽根空木 スイカズラ科】自然教育園
中  オトコヨウゾメ【男莢迷 スイカズラ科】東御苑
下  サワフタギ【沢蓋木 ハイノキ科】自然教育園
by tamayam2 | 2011-05-24 21:04 | 日々のできごと | Comments(22)