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【650】東京駅八重洲口側も進化中

東京駅丸の内側(皇居があるほう)の新しい駅舎、中央郵便局跡のKITTEという
商業スペースなど・・・駅が素敵な空間に変わっている。
    過去ログ:【543】新装なった東京駅 2012年10月
         【595】東京の新名所 KITTE 2013年4月
その反対側、八重洲側は、どうなったかというと、
これまた、着々と進化を続けているようだ。
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昔からある大丸デパートの位置が変わって、
グランルーフという大屋根ができ、
雨でも建物間の移動が楽になった。
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この辺りの建物は、皆なぜか、フランス語的なGranがついている。
いわく、Gran STA、 GranAGE, Gran Roof    
Gran STA は、 Stationのことらしい。
フランス語ではgrandと書いても発音は、グランなのよね。
どうして、フランス語と英語をくつっけちゃうのか・・・。
こういう節操のなさは、もうお病気です~
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この空間にある店は、大半がしゃれた飲食店です。東京駅の中に、いったいどのぐらいの
飲食店があるのか・・・見当がつきません。たくさんの人の胃袋を満たす巨大な装置という感じがします。
この頃のこうした公共空間は、歩きやすく、壁が本物の植物で埋めつくされていて、
心が和らぎます。いわく、緑の壁・・・
壁の中に繊維質のものが埋め込まれていて、水分や栄養分が
過不足なく供給されているのでしょうか。
どの葉も健康そうで、生き生きとしている。
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こちらは、FENDIというイタリアのブランド店
バッグがなぜか、喜劇のお面のようだ。
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Louis Vuittonは、黒いガチョウとリボンでバッグを飾っている。

銀座の四丁目のWAKOでは、11月のテーマは、男性の“口ひげ”らしく
ネコまでがエラソーに、口ひげをはやしている。
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12月のパーティ・シーズンを予感させるようなディスプレーだ。

バッグの言えば、女性は一体いくつのバッグを持っているのだろう。
いくつ持っていても、新しいものが出ると買いたいのよね。
私でも5,6個やそこいらのバッグを所有しているのですから、
世の女性は、もっとお持ちでしょう。

男性は、どうして口ひげを生やしたりしたいのでしょうね。
手入れも大変なら、納豆、ソフトクリーム等食べる時にご不自由でしょうに。

女性のバッグ好き、男性のヒゲ好き・・・
異性には永遠に理解できない謎ですね。ふふふ

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by tamayam2 | 2013-11-25 21:42 | 日々のできごと | Comments(10)

【649】よき友あり

枕草子117段に、
よき友、三つあり。一つには、物くるる友。
二つには医師(くすし)。
三つには、知恵ある友・・・・・とある。
(このことは、以前に書いた。)
私の知り合いに、医師ではありませんが、「知恵ある友」がおります。
その方の依頼で、彼の職場で、若い人々に講演を頼まれました。
一度は、お断わりしたものの、私の体験が少しは若い人にお役に立つかも知れず・・・
と思い直し、恐れ多くもお引きうけしてしまったのであります。
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日ごろ、若い人々と接触のないTamayam2ですが、礼儀正しく、真摯な眼差しの
若者に接して、非常に清々しいものを感じました。
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いいなぁ~、彼らの人生はまだまだ先があるのです。
つい、「春秋(しゅんじゅう)に富む」という言葉が出てきてしまいました。
こんな難しい言葉を彼らに理解できないと思い、話しの中で、説明しました。
「あなた方には、来年春が来て、そして、秋が来て、また春が来て、秋が来てと・・・
幾度も春、秋が繰り返されるでしょう・・・」と。
「春秋に富む」とはそういう意味です。

彼らは、一時間の講演に、足を組んだり、頭を動かしたり、まして居眠りする人
は皆無で、真剣に話を聞いてくれました。
いまどきのスマホに没頭して電車の戸口に立ちはだかる若者と、同じ年代の人なのか・・・と
いぶかしく思うほどでした。

翌日、講演の依頼主から発泡スチロールの大きな箱が届きました。
目の下35cmの鯛?!
普通の人なら、巨大な鯛を目にして、うろたえるでしょうね。
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幸い、私は世界どこに行こうとも、出刃包丁、刺身包丁、骨抜きの毛抜き、鱗落としなど、
・・・胴の晒しに巻いて渡世してきた者と・・・言うと変ですが・・・、
特技が魚をさばくことなのです。
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海外引っ越し荷物には、木屋の刃物を紛れこませ、どの地にあっても、刺身を作って
きた実績がありますので、なんとか処理することができました・・・いやぁ~
こんなところで特技が生きるとは! (写真の手は、助手の手です・・・)
このような形のお礼のしかたは、今ふうではありませんが、「物くるる友」
悪くないなぁと思ったものです。

巨大な鯛は、近所の方々にもお裾わけして、喜ばれたことは言うまでもありません。
アラの煮つけのおコボレにあずかった猫も狂喜したことを付け加えておきます。

世界のいろいろな国でいろいろな調理用ナイフを試しましたが、
やはり、日本の刃物は一番切れ味がよかったです。刀鍛冶の伝統があるから
でしょう。そして、日本の、荒物屋で売っているフツーの砥石が、日本の刃物を
研ぐのに一番適しているのです。

丸い実は、沖縄スズメウリ。伊豆半島で見かけました。
実は有毒ということですが、育ててみたいですね。
オキナワスズメウリ【沖縄雀瓜 ウリ科 Bryonopsis laciniosa】

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by tamayam2 | 2013-11-19 09:04 | 日々のできごと | Comments(10)

【647】秋の野に咲きたる花を数えれば

秋の野に咲きたる花を数えれば・・・というような歌が万葉集にあったような気がします。
11月の声を聞くと、あれ!もう、そんな・・・とちょっとあわてます。
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先日、晴れて気持ちの良い日、三鷹市の野川公園に出かけてみました。
秋の七草の代表格、尾花、現代語では、ススキ
ススキが風にそよいでいる風景は、実に日本的です。
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秋の野は、キク科の植物がたくさん。
野菊の類は、とてもとても種類が多くて名前がなかなか覚えられません。
上は、シロヨメナ、黄色いのはヤクシソウ
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よく見かけたのは、ノハラアザミ
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コウヤボウキ(高野箒)は、野趣がある花。
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面白いのは、ゲンノショウコ(現の証拠)の種を飛ばした後の果柄が、
わっしょい、わっしょいのお神輿みたい! 別名、ミコシ草
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あ、余談ですが、わっしょいは、韓国語の来る(온다)の過去形、왔다(ワッタ)
あるいは、敬体、오셨다(オショッタ=いらっしゃいました)から来たと言われて
います。「神様がいらっしゃった!いらっしゃった!」が、
わっしょい、わっしょいに聞こえるのだそうです。
日本語には、中国や朝鮮半島の言語からの影響が至るところで見られます。

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ヒヨドリジョウゴは、まだ完熟していません。
ヒヨドリの餌になるのかしら。
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帰化植物のヒメジョオンには、ベニシジミの♂と♀が吸蜜の最中でした。
ヒメジョオン(姫女菀)は、ムカシヨモギ属、ヒメシオン(姫紫苑)はシオン属で、
同じキク科でも別物でした。

そういう些末なこととは関係なく、秋は静かに推移しているようです。
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by tamayam2 | 2013-11-01 15:48 | 日々のできごと | Comments(12)

【639】道端の植物にも秋の実が・・・

秋になると、野性植物にも実がなる。
この草は、アカソ(赤麻)。
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戦時中に、小学生だった家人は、学校で連れだって山に行き、アカソ、ヤマソ(山麻 カラムシの別名)
採取して供出したという。信じられないことだろうが、これらの植物から繊維を
取って衣類にした時代もあったのだ。
越後上布など上布と名がつく布は、イラクサ科カラムシ属の植物の繊維で織られた。
今は、化学繊維が主流を占めるようになり、このような植物たちは、顧みられなく
なって、野性化している。
以前に伊吹山に行ったときに、この葉にフクラスズメという蛾の幼虫がついていた。
それ以来、この種の植物を見ると、目を凝らすようになった。
長野県では、サカハチチョウコアカソの葉に止まっていたのを見た。
特定の蝶や蛾には好まれていて、小さな命を養っている。
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上は、都内で見たラセイタ草。同じく、イラクサ科カラムシ属の植物。
ラセイタとはポルトガル語で、毛織物のこと。
ラシャ(ラシャもポルトガル語だが)より地が薄く、手触りが粗い繊維を
ラセイタと呼ぶそうだ。
ラセイタソウは、海岸のそばなどでよくみられるということだが、私は、
都内、御茶ノ水で見た。ゴワゴワとした肉厚の葉、紐のように強そうな花穂。
この繊維は丈夫そうで、頼もしい。でも、現代では誰にも顧みられず雑草扱いだろう。
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その近くで見たカラスウリの花。下は、総武線の線路。
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こちらは、カラスより小さいスズメウリの実。
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きれいに色づいているのは、ヤブサンザシ(スグリ科)の実。
バラ科のサンザシは、薬用になるが、こちらは、食用にも薬用にもならないそうだ。
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オニドコロの目立たない花は、レースのよう。
ムカゴは、ヤマノイモの茎が変化したもの(肉芽)。 
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ムカゴを炊き込んだムカゴご飯は、風情がある。
道端の植物にも秋が忍び足でやってきた。

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by tamayam2 | 2013-10-07 14:22 | 日々のできごと | Comments(12)

【638】ボウズとオケラ

時々訪問させていただくBlog「トリ撮る花撮る」の hagegaikunさんの口癖は、
「今日は、ボウズだぁ~」、「ボウズ同然!」
彼は、朝早くからお気に入りのポイントでカワセミを撮影しているのですが、
カワセミが来ないとボウズと表現なさる。ふふふ

カワセミが来なくても、樹木も花も空も雲も、自然には面白いものが
いろいろあるでしょうに・・・とTamayam2 は思うのですが、彼にとっては、
カワセミが主役、他はみんな脇役に見えるようです。
もともとは、この言葉は、釣り人が一匹も釣れなかったときに、言うセリフらしいです。
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今日見たのは、オケラという植物。日本原産であるようです。
万葉集にも歌われているやんごとなき植物なのに、その名が気の毒です。
オケラだなんて!? なんだか、虫みたいと思ったら、たしかにオケラという昆虫が
いるようです。秋の虫でしょうか。
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オケラ【朮 キク科 Atract0ylodes japonica】 古語ではウケラ

   恋しければ 袖を振らむに 武蔵野の うけらが花の色に出(づ)なゆめ
                                  万葉集
意味:(恋しく思ったら、私のほうから、袖をふりましょう。あなたは、武蔵野のオケラの花の
       ように、恋をしていることを決してお顔に出してはだめですよ、決して!)


さて、「今日は、オケラだぁ~」、「オケラ同然!」と言ったら?
何のことでしょう? 

調べてみたら、ギャンブルなどで、すっからかんになったときに、言うセリフですって。(笑)
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さて、10月に入り、天高く、風が涼やかに吹く日、私は秋のチョウが見たくなり、
久しぶりに小石川植物園に行ってみたのです。
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しかし、今年の猛暑のせいか、植物全体があまり元気がないようでしたし、
薬草園の手入れも投げやりな感じがして・・・・
「今日は、ボウズかなぁ~」とつぶやきたい気持ちでした。しかし、
広い園内に無造作に拡がっている赤いヒガンバナの群生は、すばらしかったです。
ここに、チョウの一頭でも・・・と思うのですが、ツマグロヒョウモン、キチョウが
時々ふらふらと来る程度。しばらくすると、クロアゲハが、ゆったりと
飛んできました。
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ふと、その上を見てみると、背が高いスイカズラ科の木があり、
その白く、良い香りがする花にたくさんの蝶が集まっていたのです。
この木は、中国原産ということで、和名はよくわかりません。
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久しぶりに温室にも入ってみました。そこで、咲いていた珍しい植物は、
オモトの仲間、ベニハナマユハケオモト。漢字で書くと、紅花眉刷毛万年青。
たしかに女性が眉を作るときに使う刷毛のようです。ヒガンバナ科ですって。
花をよく見てみますと、小さいアリがたくさん吸蜜していました。
甘い汁を出すのでしょうか。

蝶の幼虫嫌いな方は、ここから先は見ないでください。

Tamayam2が、数年前には、よく出会ったジャコウアゲハは、残念ながら
見ることができませんでした。植物園側がこのチョウの食草、ウマノスズクサを
栽培してくれている内はよかったのですが、この夏の暑さに何株か枯れたと見え、
数本残った蔓に、幼虫がいくつか、ついていました。うまく生き延びられるかなぁ~。
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それと、撮影はできなかったのですが、静かな林の中を歩いているとき、アサギマダラ
ゆっくりとひらひら舞っているのを見ました。
東京にアサギマダラが!?
信じられないことですが、その日も汗ばむほどの陽気でしたから、有りうること
なのだと思います。

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by tamayam2 | 2013-10-04 00:08 | 日々のできごと | Comments(10)

【633】ようやく暑さがやわらいで

9月7日、連日猛威をふるっていた暑さもちょっとやわらぎ、今朝は、クーラーを
つけずに過ごせます。
ふぅ~、思えば長く続いた夏でした。
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こちらはご近所のしぼりのアサガオです。葉の形からみると、西洋アサガオでしょう。

8月に江戸東京博物館で開催された「花開く江戸の園芸」という展覧会があり出かけました。
江戸時代の三大人気の花卉は、朝顔、菊、花菖蒲で、より美しく、大輪の花を
咲かせようと、お金持ちは、金や労力を注ぎこんで、品種改良に夢中になったということです。
幕末に日本に来た西洋人は、庶民の園芸熱のさかんなことに目を見張りました。
鎖国していたからこそ庶民文化はこのように円熟したのでしょう。
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こちらは、モミジ葉の琉球アサガオです。
この夏は、アサガオを植えるお宅より、ゴーヤで緑のカーテンを作るお宅のほうが
多かったです。花より、涼でしたね。(^_^;)
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この夏に見た水辺の花々。
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睡蓮のある水辺、ウォーターポピーの咲く池・・・水温が高くなりすぎないかと
水中の魚を気遣う夏でした。
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こちらは、通称ユキボウズという水草。太平洋諸島が原産だそうです。
キリンガ・ネモラリス【カヤツリグサ科 Kyllinga nemoralis】
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こちらも同じくカヤツリグサ科のパピルス。古代の紙の原料ですね。
英語paper、 仏語 papier の語源で、聖書(Bible)もパピルスから来ているそうです。
聖書、出エジプト記2章3節には、ヘブライ人(ユダヤ人)の男子の赤ん坊は、一人残らず川に流せとのファラオの命
が下り、モーゼはパピルスで編んだ籠に入れられてナイル河に流されたという記述があります。
幸い、モーゼはファラオの王女によって拾われ、命を救われるのです。
時代的背景は、紀元前13Cころの話です。
(うぁ! そんな昔からパピルスはエジプトに生えていたのです。)

下の絵に描かれている籠、河に生えている水草がパピルスです。
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今、戦乱の中にあるエジプトで、ナイル河のパピルスは、健全でしょうか。

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by tamayam2 | 2013-09-07 10:39 | 日々のできごと | Comments(8)

【628】子供の絵

7月の上旬に娘一家がアメリカから来て、4才、6才の孫と過ごした。
10日ばかりの眼の回るような日々だった。
今、静かな老夫婦の生活に戻った。
壁に貼ってある6才の杏子ちゃんが描いた絵を見てそのエネルギーのほとばしりに
感嘆する。
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ウチに到着して第一日目に、おばあちゃんの絵を描いた。
私は、この絵のような水玉模様の短パンをはいていた。
うむむ・・・じつに私の感じがよく出ているのだ。
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娘が臨月のとき、女の子の名を考えてほしいと言ってきた。
できたら、「~子」 というふつうの名が良いと言う。
今は、「~子」という名は流行らないらしいが、きょう子という名が気にいったようだった。
米国人の夫の語感も大事な問題だった。
漢字は、難しいのは無理というので、木の下に口を書くと、あんずの意味もあるのよ、
と言ってやった。結局、杏子が採用された。
杏子ちゃんは、6才で、来月から小学校1年生になる。
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写真に写るのを意識すると、いつも何だかとても変な顔を作る。
そういう年頃なのだろう。
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もう一人の孫は、あや子という名が採用されたのだが、なかなか漢字が決まらなかった。
結局、色彩の彩という字が採用された。
4才のこの子は、
片時もSnowmanの人形が手放せない。もし、見失うと大変なパニックになる。
こういうのを、”security blanket”  (安心毛布)症候群と言う。
スヌーピーという漫画に登場するライナスという男の子は、どこに行くにも、
毛布が手放せない。ぼろぼろになっても、雑巾のようになった毛布を抱えて寝る。

彩子ちゃんのSnowmanは、手でもつ首のところの布が裂けひどい状態になっており、
眼は半分取れ、全体にずず黒く汚れているのだが、洗濯するわけにはいかない。
やはり、上の子に比べて、まだ赤ちゃんの感じがするが、自己主張がはっきり
しており、二人の食べ物の好み、色の好み、遊びのやり方は別なのだった。

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杏子ちゃんの絵、水泳をする人魚の絵や風船で遊ぶ子供たちの絵。
どこで、何を見てモノの特徴をつかむのか、心に映った心象があっという間に
絵になってしまう。大人には、こんな芸当はまったく不可能なのだ。

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by tamayam2 | 2013-08-18 20:54 | 日々のできごと | Comments(18)

【614】映画「二十四の瞳」の舞台

6月の第一週末に、香川県小豆島へ行った。

小豆島と言えば、私の世代では、ああ、あの「二十四の瞳」の・・・と来る。
しかし、若い世代は、え~? にじゅうよんの? あずき島?
いいえ、にじゅうの瞳 の しょうど島です。
高峰秀子という女優さんがいて・・・説明したいが、わかってもらえないだろうナ。
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映画に出ている高峰秀子、笠智衆…木下恵介監督、原作者の壺井栄…みな故人となった。
この映画ができたのは、昭和29年(1954年)。約60年前になる。
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小豆島は、今の人には、オリーブの木が茂る南国風の島というイメージなのだ。
ちょうどオリーブの花の開花時期で、島中どこでも香しい花が咲いていた。写真上。
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小豆島の東のはずれ苗羽(のうま)から出た半島の先っぽに映画の舞台となった
岬の分教場がある。今は、「二十四の瞳映画村」として観光スポットの一つ。
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本物の分教場は、そこから10分ほど海岸沿いに歩いたところに保存されており、
当時(昭和3年~46年ごろ)の教室の様子を見ることができる。映画もこの分教場
で撮影された。小学校の1年生から4年生までは、この分教場で学び、5年生からは
島の中心部にある本校へ移る。
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主人公の大石先生(高峰秀子)は、この分教場の新任教師として赴任してくる。
そこで、12名の尋常小学校一年生の担任となる。12名だから、
24のキラキラした瞳が女(おなご)先生の一挙一動に注がれる。
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新任教師は、生徒とのやりとりの中で、この島の貧しさ、生徒たちの置かれている家庭
環境、刻々と迫りくる軍国主義の圧力・・・を感じとっていく。
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写真上  あふち【楝 センダン科】の花

改めてこの映画を観た。背景に流れる懐かしい童謡や学校唱歌の数々が懐かしい。
七つの子、仰げば尊し、ふるさと、朧月夜・・・
茶っきり節、金毘羅舟々などの民謡もあった。

日本人なら、子供のころどこかで歌ったそういう歌の数々。それが、今では
初等教育で教えないのだそうだ。
言葉が難しいから・・・と言って。(嗚呼)
その代わりに教えるのは、NHKの幼児番組の歌やCMソング。
そうなると、その番組をみていないおばあちゃん世代は、子供と一緒に歌えなくなる。
残念なことですね。
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写真上 小豆島には、醤油工場が多い。昔は、塩田をつくっていた。

私は、今、高齢者の友人と小さい竪琴のような楽器(Leier)を習っている。
その方が老人介護施設で、その楽器で童謡を弾くと、みなが回りに集まってきて自然に
歌が口から流れ出るそうだ。若い介護の人たちも手を休めて、
♪~菜の花畑に入り日薄れ・・・
そういう国民だれでも、どの世代でも知っている歌を、大事にしていかなくちゃと
思う。たしかに言葉は少々難しいけど、少し、現代風に書き直したりして、継承
したらいいと思う。

♪~卯の花の匂う垣根に、ホトトギス早やも来、鳴きて、忍び音もらす、
  夏は来ぬ   
「これって、さっぱり意味わかんない」と若い方から言われたことがある。(嗚呼)

「6月ごろの山の道を歩いていると、どこからともなく、ホトトギスの低い、押し殺した
ようなグルグルという鳴き声が聞こえてきて、農家の垣根からウツギの白い花の香りが漂ってくる。
ああ、もう夏が近いのだなぁ~という感じ」・・・ですよ。

こういう日本人の共通にもつ感覚を、国語の先生がた、生徒たちにぜひ教えてあげて
ください。

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by tamayam2 | 2013-06-26 10:10 | たび | Comments(11)

【612】友人の葬儀に、ケルン再訪

私の誕生日にいつもカードをくれるドイツ人の友人のGから
カードが来なかった。イースターが過ぎたころ(4月の始め)と
彼女の誕生日5月28日に間に合うように贈り物を送ったが
返事がなかった。もしや、と思っていたら、訃報が。

17日に葬儀という知らせだったので、15日(土)にドイツに発って、
19日早朝に帰国した。3泊のあわただしい悲しい旅となった。
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到着したのは、15日の晩、6時ごろ。サマータイムで9時過ぎまで
明るいので、ホテルのわきの森には、たんさんの家族連れが散歩して
いた。自転車で、あるいは、自家用車を森に縁に停めてそこから
歩いてきたのだろう。ドイツ人は、つくづく「森の民」だと思う。
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こんな新緑の季節ばかりでなく、小雨降る日でも雪の中でも、彼らは
森に来て歩く、歩く。そこで、家族が話し合い、恋人たちは将来の夢
を語り合うのだ。
土曜日の午後から日曜日にかけて、すべての店が閉まり、消費行動は
ご法度。コンビニが至るところにある日本から見ると、驚くほどの
徹底ぶりだが、どの労働者にも日曜日は安息日として休む権利が与えられて
いる社会だから、人々はその日は安息日として過ごすことになる。
私は、市電に乗って、町まで行きたかったのだけど、小銭がなくて、
市電の切符が買えず往生した。仕方がなく、4Kmぐらい歩いてしまった。
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私がかつて住んでいたのは、ケルン市のLindenthal地区。
Lindenthalとは、リンデン(西洋ボダイジュ)の谷という意味だ。
ちょうど、リンデンバウム(西洋菩提樹 シナノキ科 Tilia x europaea)の花が満開
だった。
♪~泉に沿いて、茂る菩提樹・・・ あのシューベルトの菩提樹ですよ。 写真上。↑
よい香りがし、ミツバチが大好きな木だ。亡くなったGは、いつも
おみやげにずっしりと重いリンデンの蜂蜜をくれた。ドイツ人の抗生物質
だからね、傷口に塗ってもよいのよ、と言って。

下の写真は、多分ウツギの種類(?) 墓地には、たくさんの白い花が咲いていた。
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葬儀は、300人ほど集まり、棺はたくさんの素朴な小花で飾られていた。
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後日、親族だけが立ち合って火葬と納骨式が行われるということだった。
上は、サワグルミの実。 鎖のように長く垂れ下がっていた。

葬儀の案内状にあった言葉が彼女の性格と生涯をよく表していたので、
ここに書き留めておこう。
(私ども親族は、亡くなったGに対してこのような形容詞を捧げます)
Sie war eine starke Persoenlichkeit, lebensbejahend, kommunikativ,
vielseitig und stets neugierig.
(彼女は、強い個性を持ち、人生のあらゆることを前向きにとらえ、
わかり合えるまで人と話す努力を惜しまず、多方面にわたって、
好奇心を示し、未知の物事に対して常に探究心をもっている人でした。)

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私がドイツ滞在中に、まさか、生涯の友を得ようとは、想像もできなかった
ことですが、彼女の上記の性格によって、肌があったと言おうか、
とことんまで、理解しようとよく話した結果、時間をかけて友情を築くことが
できたのだろうと思います。
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私は、ドイツ語がうまくできず、彼女は、日本語が未熟でしたが、
二人の間の共通語は、お互いにとって外国語である英語でした。

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by tamayam2 | 2013-06-19 15:17 | たび | Comments(6)

【606】黒船が来た町、下田

安政元年(1854年)、鎖国中の日本は、外国の出来事とは無関係に、
安穏な生活を楽しんでいた。そこに、突如現れた黒船
敵は、開港を迫り、日米和親条約を締結を突き付けてきた。
その舞台となった下田の町並みは、至極のんびりしていて、ぶらぶら歩きで
街中をすっかり見て歩けるほど小ぢんまりした町だった。
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ペリー提督が歩いたと言われる川べりの小道は、ペリー・ロードと呼ばれている。
私は、子供のころ、「ぺルリ」と習ったような気がするが、Perryさんですね。
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・・・泰平の 眠りを覚ます上喜撰(蒸気船) たった四杯で 夜も眠れず・・・
 こういう狂歌も学校で習った覚えがあります。大きな船を1杯、2杯と数えたと
 いうのは分かりますが、上喜撰とは何か?
酒の銘柄ではなくて、上等な緑茶の銘柄ですって。

なるほど、静岡県ですからね。上等なお茶を4杯も飲んだら、眠れなくなりますが、
黒船が四杯も押し寄せて来たら、怖くて怖くて下田の町民は震え上がったことでしょう。

今この辺りを歩くと、とてもよい匂いがします。甘い香りにむせそうになるほどです。
香りの主は、ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉)、地元の人は、アメリカジャスミンと呼びならわしているようでしたが、ジャスミンとは科が異なり、これは、ナス科の植物。
了仙寺という歴史的に重要なお寺の境内は、この花でいっぱいでした。
はじめ紫でだんだん白くなっていくそうです。

下田の名物は、この花の背景に写っているナマコ壁の土塀。瓦板を白の漆喰で縁取ったものですが、情緒ある景観をつくっています。
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ペリー・ロードは、昔の花街なのでしょう、ちょっと風俗っぽい香りがします。
今は、すっかり若者向けのギフトショップ等にリメイクされています。
唐人お吉さんもこの辺りを歩いたのでしょう。
お吉のお墓のある宝福寺の境内で二匹の眠り猫に会いました。
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この椅子の下、川べりに咲いている野草は、ディジーの野生種。
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ローン・ディジーと呼ばれている西洋産のヒナギクです。なぜこんなところにあるのか、
謎です。
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海に近い場所で、よく見かけたトベラ。本当は、とびら(扉)がなまった名前だそうです。
魔除けに、この木の葉を扉に差したから・・・とのことです。学名にしっかり日本語名が
ついており、学名watcherのTamayamはうれしかったです。
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この花は、今がシーズンらしく、白や薄黄色のものが真っ盛りでした。
こちらは、ニオイバンマツリと逆に、白からクリーム色、黄色に変化するようです。
この花に惹かれていろいろ写真を撮ったのですが、土地の方はだれもこの木の名前を
知らないのでした。
私は、おおよそトベラの仲間かなぁ~と見当をつけたのですが、土地で何と呼ぶ
のか、知りたかったのですが・・・意外に近くに在りあふれているものには、
皆さん関心がないものなのですね。(笑)

上から2枚目のオレンジ色の花も町中でよく見かけた花です。
花アロエというユリ科の植物ですが、原産国は、南アフリカだそうです。
アロエと無関係のユリ科の植物です。学名に忠実なブルビネという園芸名は
覚えにくいので、俗称が一人歩きしてしまったのでしょう。
南アフリカの花がなぜ、下田に??
そんなことをぼんやり考えていると、いくらでも時間がたってしまい、退屈しません。

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by tamayam2 | 2013-05-17 18:01 | たび | Comments(10)