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【762】二月に突入!

暮れから正月にかけて、高揚したふんいきが少しずつ
落ち着いてきたころ、はっと気づけば、もう二月!
私も「びっこ」(差別用語?)ながら、歩けるように
なり、何とかフツーの日常生活を送っております。
長く歩くと足に負担がかかるのか、疲れますので、
ぼちぼちと出かけております。
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1月に小田原で、ウメの花を見ました。
ウメは、古典では「むめ」と書かれました。
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日本人は、「う」の前に口を結んで、mmeまたは、
ngmeと発音していたらしいです。中国語でも「メー」と
いうような発音ですからね。
このことをfacebookに書きましたら、いろいろな反応が
ありました。(すばやい反応が返ってくるところがSNSの良い点です)
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若い方で、何かおいしいものを食べたら、「うんまい」、とか
「うんめぇ~」とか、表記なさる方がいて、それがなかなか感じが
出ているので、mmai, mmeeは、ウメの表記と似ていると
コメントしました。そうしましたら、また、ある方が、
津軽弁では、おいしいことを、「め~」
おいしくないことを、「めぐね~」というと教えてくださいました。
ほほう!方言って、いいなぁ~、感じが出てるなぁ~と感動しました。
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放送禁止用語で、「びっこ」を禁止したり、つまらないことです。
他人に言うことはまずいのでしょうが、自分に言うのは、かまわない
でしょう。「片ちんば」で歩きますと、確かに、「びっこ」というのが
ぴったりの感じなのですよ。こういうのを、生きた言葉だというのです。
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さて、もう一つfacebookで反応がおもしろかった言葉の話題。
私が小学校6年生のとき、私立中学を受験しました。
今から、ウン十年も前の話です。
面接官から、家族のことについて話すように言われ、
話し終わりますと、
面接官「で、ご家族は、ごよったり?」
私「ん? 家族は、4人です!」
なんだか、珍問答ですね。12歳の私は、「ごよったり」の
意味は理解したらしいですが、なんだか、自分の語彙では
ないと感じて言い直したらしいのです。
「この時点で、一般的ではない言葉だったのですから、今じゃ、
おそらく死語でしょうね」とfacebookに書いたのです。
おひとり、おふたり、おさんにん、ごよったり・・・
こういう数え方。

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相当の年代の方も、初めて聞く言葉だ、とおっしゃいました。
また、ある方は、聞いたことがあるが、使ったことはない、と。

ある方のおばあ様は、よく、ノートのことを「帳面」に書きなさい、
と言われたが、意味がわからなかったとか。
昔の方は、「何人?」という代わりに、「いくたり(幾たり)?」と
おっしゃったとか。言葉を巡って豊かな会話が展開し、楽しかったです。

私は、あまりTVを見ませんが、NHKの朝のニュース番組でさえ、
番組のスタッフどうしが、くつろいだ調子で話している場面の
意味がわからなくて、なぜ笑っているのだろう??と訝しく
思うことがしばしばです。タレントや芸能人の話題にうといこと
もありまして、本当に意味不明の言葉が増えてきています。
そろそろボケの兆候が始まったのかと、心配になることも
ありますが、やはり、現代語にうといのでしょう。
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やはり、語彙の変化は急速に進行しているように思えます。
Blogやfacebookで、自由にいろいろ発言できることは
よいことですが、基本になる言葉がガタガタ揺れて、これから
どうやって、意思疎通を図ればよいのか、ちょっと心配でも
あります。

by tamayam2 | 2016-02-02 06:55 | 日々のできごと | Comments(12)

【761】まぎわらしい命名

Tamaym2は、ここ10年以上、植物に関心をもってきた。
その延長線上でチョウに出会い、蝶類にも興味がある。

植物探索をしていると、鳥に出会うことも多く、
鳥にも関心がないわけではないが、どうも鳥の名は、植物や蝶
ほどしっかり覚えられない。
記憶力の容量に限界があるので、鳥類はちょっとあきらめ、
植物と昆虫でもチョウだけに留め、しっかり覚えたいと思っている。
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さて、この植物は、極楽鳥花(ごくらくちょうか)と
言われているが、見ればみるほど、鳥に似ている。
この花が咲いている道を歩いていて、風が吹いたりすると、
鳥の気配を感じて振り向いてしまうほどだ。
熱帯や亜熱帯地方に多い。英名は、Bird of paradise 
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その名の元になった極楽鳥(ごくらくちょう)という鳥も
熱帯や亜熱帯地方に多い。実物は見たことがないが、
羽が長く、美しい鳥のようだ。天国にいる鳥のようなのだな~
そして、驚くべきことに、英名はBird of paradise

ええぃ、鳥だか花だか、はっきりせぃ!
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この花は、大胡蝶(おおごちょう)という。
蝶と言っているが、じつは、蝶ではなく、植物である。(写真上 ↑)
蝶の翅のように薄く軽い花びらをもっているからだろう。
ジャケツイバラ科の植物。
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じつは、昨年夏にパリの植物園で見たこの花もジャケツイバラ科。
Caeselpinia gilliesii 日本で見たことがないので、
和名はわかりません。
英名は、desert bird of paradise (砂漠の極楽鳥)。
今度は、蝶ではなくて天国の鳥に似ているというのだな。

植物の名に鳥だの蝶だのの名はつけてほしくないなぁ~
紛らわしいではありませんか。

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このランは、最近、千葉県のらん展で見たものです。
ランにしては、なんだか、鳥のような、蝶のような・・・
紛らわしい姿をしていますね。怪しいぞ~

東京では毎年2月に世界らん展という大きなランの展覧会が
あります。展示の中には、エクアドルのモンキー・オーキッド
(猿顔の野生ラン)の展示があります。
ランの中には、サルの顔そっくりなものがあって、
なぜこんなに真に迫っているのか、首をかしげたくなるような
ものです。
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インターネットで、“猿顔蘭”というキーワードで検索されると、
見ることができます。

私としては、植物は植物らしく、チョウはチョウらしい名を
つけてほしいと思うのです。


いくら似ていると言っても植物は植物、鳥は鳥類、
蝶は昆虫類ですよね~

by tamayam2 | 2016-01-18 21:16 | 日々のできごと | Comments(8)

【746】エシャロットについて

フランスでお訪ねしたBlog友のハンドル・ネームは
エシャロット(A)さんという。
私とは、2006年ごろからお付き合いが続いている。

エシャロットさんのBlogは ここ。

さて、お宅に伺ったときに、「ねぇ、どうしてエシャレット(B)
さん、というネギのよう名前なの??」と尋ねた。

私の頭の中には、ラッキョウの若い芽のようなエシャレット(B)の
イメージがいつも彼女と共にあったので…。

すると、彼女は、「エシャロット(A)とエシャレット(B)は、
全然違うものですよ!」とおっしゃるではないか!?!

語尾が違っているので、便宜上、エシャロットを(A)、
エシャレットを(B)とする。
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インターネットで調べてみると、2013年農水省から出された文書
あって、国内で(A)と(B)の名称が錯綜している事実が書かれている。

それによると、ある業者が早採りラッキョウを売りだそうと考え、
何かオシャレなネーミングがないなかぁ…と探していたところ、
フランス語のエシャロット(A)(仏:Échalote)の語尾をちょっと
もじって“エシャレット”(B)と名付けた…というのだ。
(こういうのは、昨今話題になっているパクリではなく、
 モジリというべきか…)

1955年当時は、エシャロット(A)が、国内にほどんど出回っていなかった
ので、混乱はなかった。

しかし、だんだん需要と流通が進んで、フランス料理に欠かせない
エシャロット(A)も輸入されるようになったとき、混乱が生じた。

農水省は、この混乱を避けるため、小さい玉ネギのようなもの(A)を、
「エシャロット」または、「ベルギー エシャロット」と呼ぶことにしたと
発表。しかし、これも紛らわしいネーミングである。

事実、私が最近買った(A)は「アメリカ産 ベルギー エシャレット
と間違って書いてある。ややこしいたら、ありゃしない!
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さらに、早採りラッキョウ(B)のラベルが、間違って「エシャロット」と印刷
されることもあるのだ。下の写真。
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そんなこんなだから、私の頭の中にはラッキョのような彼女のイメージが
定着してしまったのだ。(今こそ、あらためます。ラッキョではなく、
小さな玉ねぎのようなエシャロットさん!)


そのエシャロットさんは、とても料理がお上手。ありあわせの
ものをうまく組み合わせて、私の目の前でさっさと食事の準備をされる。

私は、昼も夜もたいてい彼女のお宅でおいしい家庭料理を
ワインと共にいただいた。
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ワイン好きな私は、始めは少し遠慮していたが、だんだん、
本性を現して、ホテルで飲む分を買い足す始末。

この地方のワインは、Sancerre、Menetou-Salon…
素晴らしいワインと、畑から直接食卓へやって来た野菜たっぷりの
お食事+おしゃべり…人生のしあわせはこれに尽きるのではないだろうか。

いろいろなドレッシングによく使われたのが、エシャロット(A)の
みじん切りとお酢入りのマスタード。この2つが味の決め手だと
いうこともしっかり納得した。
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ビーツ(甜菜)は、私の大好物。しかし日本ではなかなか手に入らない。
そのビーツをゆでて、ゆで卵、エシャロット(A)と合せたサラダは
絶品だった。
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大聖堂の前の庭園に植えられていたアブラナ科の大きな葉っぱは、
もしや、このビーツの園芸種ではなかろうか。
追記)これは、セイヨウフダンソウの園芸種であるそうだ。

ビーツのほのかな甘さとほくほくした触感が、ドレッシングの
酸味とエシャロットのシャープな香りで、引き締まるのだった。

エシャロットがラッキョウでなくて、小さい玉ねぎのようなもので
あること、その小さい玉ねぎは、少量でもお料理にすばらしいアクセントを
加えるものなのだった。
納得です、エシャロットさん!

それがわかるまで、実に9年間の歳月を要したのだった!嗚呼

by tamayam2 | 2015-09-17 14:41 | たび | Comments(19)

【734】六月が過ぎ去り、七月が来る

東京地方は、梅雨時期。
まだ本格的な暑さではない。
クーラーを入れる日もあるし、肌寒く、長袖を羽織る日もある。
みな様のところでは、いかがでしょうか。九州地方は、豪雨が
続いていると聞いています。体調管理に気をつけてくださいね。
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ウチでは夏、昼食に、ザルソバ、ソーメンなど冷たい麺類をよく
いただく。年をとると、麺類をしみじみとおいしいと思う。
子供のころは、あんなもの、つまらないモノと思っていた。

特に、ソバ湯というのがイヤだった。
なんだか汚らしくて、それをズルズル飲んでいる大人たち!?
イヤ~ね、と感じていた。ソバ湯は、栄養的に、とてもよいモノ
だそうだ。今は、おいしいと感じる。
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さて、変体仮名で、1.ソバは「楚者」と書く。こんな
漢字、学校で習いません。でも、たいていの日本人は
読める。生蕎麦は、下のような漢字をくずしたものだそうだ。
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  「幾 楚 者」 信じられない漢字がその正体だった!
トジ蕎麦は、2.「登じ」と書いてあり、
ザル蕎麦は、3.「左に点々」で、「左る楚ば」。
天ぷらのプの字は、4.婦人の「婦」に丸がついてプと読ませる。
おもしろいなぁ~と思った。外国人はこんな字をを見て
どう思うのだろうか。
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さて、六月に興味が惹かれた植物を載せておこう。
富山に行ったとき、民家の戸口で割に背の高い植物をみた。
ルリヤナギ【ナス科 Solanum-melanoxylon】
ブラジル、ウルグアイ、ペルーなどで見られる花だそうだ。
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こちらは、富山県中央植物園で。
Asphodelus aestivus (ススキノキ科・ユリ科) ギリシャ神話では、
天国に咲く花と言われ大事にされているという。南欧が原産地らしいので、
ギリシャ、パレスチィナにも咲いているのだろう。聖書にも登場する。
ツルボランの仲間のようだ。私は、モンシロチョウを撮ろうと思って
レンズを向けたのだが、素敵な花だと後から気づいた。
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バーレーン国の切手にもなっている。
この清楚な花がさくアラビア半島は、今、けっして平和ではない。

冒頭のシダは、今年は、なんだか伸び伸びと葉を広げており、
幸せそうだったので、撮影した。亡母の置き形見。

このシダのそばの火鉢池の中で、メダカを飼っているのだが、
2匹の稚魚を見つけた。
新しい命が誕生することは、何にせよ、うれしい。

by tamayam2 | 2015-06-27 16:32 | 日々のできごと | Comments(2)

【706】アウェイ インナ メンジャー

子供のころ教会学校で習った歌に、
“Away in a manger”というのがある。
子供だから意味はわからなかったけれども、メロディーは覚えている。
この歌は、「まぶねの中に」とか「かいばおけで」という名がつけられている。
Mangerというのが、飼い葉桶(かいばおけ)の意味で、
イエス・キリストがベツレヘムの貧しい旅屋の馬小屋で生まれ、
ベッドの代りに馬の餌を入れる桶の中に寝かせられた聖書の記述による。
                (ルカによる福音書2章6節以下)

Away in a manger no crib for a bed
(飼い葉桶の中、寝床のベッドもなく)
The little Lord Jesus laid down his sweet head
(小さな主イエスは、かわいい頭を寝かせていた)
The stars in the bright sky look down where he lay
(お星様は空から赤ちゃんを見下ろして)
The little Lord Jesus asleep on the hay
(小さなイエスは干し草の上で眠っておられた)


中学生になってミッションスクールに入ってからは、歌詞の意味を教わった。
詩の末尾に、bed と head、 layと hay・・・のように韻が踏んであること
などをアメリカ人の先生に教えてもらって、感心した覚えがある。

先日、親しい方から“Away in a manger”というクリスマス・キャロルを知っている?
と聞かれたので、こういうメロディでしょう?と言って歌ったら、それじゃないと
おっしゃった。

私が覚えていたのは、James Murrayという人が作曲した曲(1887年)


彼女が言うのは、William Kirkpatrickという人が作曲した曲(1895年)


Murrayのものは、日本やアメリカで有名で、Kirkpatrickのものは、英国やアイルランド
で有名だそうです。Youtubeで見て見ますと、今は、Kirkpatrickのもののほうが
圧倒的に多く演奏されているようです。
いずれも、懐かしく、美しい旋律です。

作曲者は二人いるわけですが、作詞のほうは、よくわかりません。
一説にマルティン・ルターという説があるようですが、これは、信ぴょう性が薄い
とWikipediaに書いてありました。

明日の夜は、クリスマス・イヴ・・・
いと高きところには栄光、神にあれ、
地には平和、みこころに適う人に、ありますように。

by tamayam2 | 2014-12-21 20:20 | 音楽 | Comments(8)

【670】Google doodleの絵

昨日7月18日は、ネルソン・マンデラの96歳の誕生日だったそうだ。
マンデラさんは、昨年亡くなっているが、その遺徳を偲び彼の誕生日を
記念する人たちがいる。それを知ったのは、昨日のGoogleの表紙で。
Google doodleという企画は、その日に記念すべき人のイラストを表紙に
載せている。
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doodleというのは、子供の"お絵かき"のような意味。
心に浮かんだことをいたずら描きをするように、雑記帳などに描くこと。
そうやって線で色々なイメージを描いていくと、だんだん何が言いたいのか
輪郭がはっきり見えていく。
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アメリカの学校では教師が、doodleしてごらん、とよく言う。
学校だけでなく、大人になってからもdoodleすると、考えがだんだん
まとまるという経験をすることがある。
グーグルと発音が似ているし、ドゥードゥルという言葉も普及するかもしれない。
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さて、マンデラさんの周りを囲む花に目が留まった。
あっ、これはアフリカの花だなと見当がついた。
この花は、ニュージーランドやオーストラリアでもよく見た。
Leucospenmum cordifolium【ヤマモガシ科 プロティア科】南アフリカ原産
ニュージーランドやオーストラリアの植物は、めずらしいものが多いが、
2月に出かけたグァテマラで、同じような種類の植物をよく見た。
同じ南半球だから類似性があるのかもしれない。
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二億年ほど前、太古の時代には、南アフリカ、南米、オセアニアの国々は、
一つの大陸(ゴンドワナ大陸)だったという説がある。

ヤマモガシ科の植物は、マカデミアやバンクシア(ブラシの樹)などオセアニアの植物
に多い。
京都府立植物園の中庭で見たのは、
Telopea speciosissima【ヤマモガシ科テロベア属】waratahは英語
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オーストラリア、ニューーサウスウェールズ州の花。
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注意してみてみると、日本でも公園などで見られることがある。

by tamayam2 | 2014-07-19 09:58 | 日々のできごと | Comments(4)

【699】以熱治熱

毎日暑い日が続いています。皆さまは、いかがでしょうか。
熱帯の植物を調べに植物園の温室に行きたいところですが、7月の温室は、
けっこう過酷な環境です。
韓国の俚諺に、“以熱治熱”(이열치열 イヨルチヨル)というのがあります。
暑さは、熱いものを食して治す・・・という意味です。
今年の土用丑の日は7月29日だそうですが、日本では、ウナギを食すことに
なっております。
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韓国では、丑の日に、参鶏湯(サムゲタン)という若鶏丸ごと一羽をぐつぐつと
土鍋で煮て、一人で一人前、(鶏一羽)いただくことになっています。
これは、大変ですよ。
汗だらだら、体中ほてってエライことになりますが、それが、熱を以って熱を制す
という漢方の理屈に合っている療法なのであります。

さて、2月にグァテマラで見た植物のうち、調べがまだつかないものが一つ、
わかったものが一つ・・・忘れないうちにUpしておきます。
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(1)Wigandia urens(ムラサキ科)
現地では、Ortiga chaconと言っているようです。
グァテマラ、アンティグアという古都でのこと、その町のカテドラルの廃墟
にこの植物が生えていました。廃墟の壁の隙間から紫色の花をつけた枝が
飛び出しておりました。
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アンティグアは1773年に大地震に見舞われ、このカテドラルも崩壊したのです。
その後、首都は、現在のグァテマラ・シティーに移されました。
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(2)この花は、パナハッチェルのホテルの庭で見たものです。
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赤い花と肉厚の葉が印象的でしたが、この実はトゲトゲでさらに個性的でした。
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実が熟すとパカっと割れて種子が飛び出す仕組みになっているのです。
カスタネットのようですね。縦横4x3cmぐらいでした。
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テンニンカというフトモモ科の植物かとも思いましたが、実の形が違うようです。
どなたか、ご存じの方がおられましたら、教えてください。

by tamayam2 | 2014-07-17 10:43 | たび | Comments(8)

【698】パッション・フルーツ(トケイソウ)


2月にグアテマラのパナハッチェルで、ホテルのそばの農道を歩いていると、
竹やぶの中に変わった丸い果実を見つけた。葉の形が珍しかったので撮影した。
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蔓をたどっていくと、花が見つかって、野生のトケイソウだと見当がついた。
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中南米が原産のこの植物の野生の姿を見ることができてうれしかった。
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ホテルの庭のアーチにも園芸種パッションフルーツの蔓が絡み付いていて、
つやつやした丸い実がなっているものもあった。
日本では、この花の顔を時計の文字盤に見立てて、トケイ草と名付けた。
南米を征服したスペイン人の神父さんたちは、これを宗教的に解釈した。
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Passionには、情熱という意味もあるが、
この花の場合、キリストの受難を表すPassionのほうだ。
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中央に屹立している子房柱を十字架に見立て、花の中心をとり巻く副冠を、
キリストが被らされた茨の冠と見た。そのように見れば、そう見えてくる、
まことに精巧な作り物のような造作になっている。
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実は、果物として食べることができる。
種の周りのずるっとした部分が甘酸っぱくておいしい。
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鎮痛、鎮静効果があるそうで、ノイローゼ、ヒステリーにも利くということだ。
この花を見ているだけで、私の心もおだやかになるような気がする。
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茨の冠の部分が縮れているもの、白いもの、黄色いもの、紫のもの・・・葉の形も
いろいろでとても面白いと思った。

by tamayam2 | 2014-07-14 09:14 | たび | Comments(11)

【696】この頃うれしくて…

私は東京都民で、年収が125万以内、先月古稀(70歳)を迎えたので、
東京都シルバー・パスというカードを1000円で購入することができた。
都内を走るバスと、都営地下鉄が無料になるという。
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余り、期待していなかったのだが、日ごろ乗ったことのないバスに乗り、
「ほぅ、これは、けっこう使えるかもしれない」と、そのカードのありがた味が
じわじわと感じられてきた。
交通費が軽減されると、ヒトは、こんなにも幸せを感じるものか…。
そんなに金勘定に細かいほうではないのに、なんだか外出が楽しくなる。
そして、出来る限り工夫してそのパスを使おうと頭を使う。
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ほとんど利用することが無かったバスが、意外に都内を広範囲に走っていることを知り、
うれしくなった。バスは時間がかかると敬遠していたのだが、無料となれば、知らない
路線にも乗ってみる。なんと、ヒトは、もとい、俗人の私は、あさましいのだろう。

先日は、四谷から、銀座を通って築地まで行ってみた。
ああ、遠いと思っていた築地場外市場がウチから近くなった!
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先週は、浅草・合羽橋(かっぱばし)に調理用品を買いに行った。
ついでに、精巧にできた食品のサンプルを外国人にプレゼントするために買った。
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この辺りの商店街では、七夕祭りの飾りつけがきれいだった。
商店街の人たちは店の前に植え木を植え、植物をいつくしんでいる。
このキイチゴもある商家の作品。ジャムが作れそうにたわわになっていた。
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銀座7丁目 並木通りに面したノエビア・ギャラリーで、今森光彦氏の
切り紙展をやっている。8日、出かけてみた。
「今森光彦の世界Ⅲ 切り紙展 昆虫」のhp はここ
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今村氏は、里山をテーマとした写真家として知られるが、じつは、切り紙のアーティストでもある。私は、彼の昆虫シリーズが大好き。
材料は厚紙とハサミだけで、実物と見まごうばかりの昆虫を再現される。
よき観察者にしかできない仕事です。
ご興味のある方は、8月22日まで、ここでご覧になれます。
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今朝通った池袋西口交番の近くは、先月26日、脱法ハーブを吸った男が車を暴走させ、
1人が死亡、8人が重軽傷を負った現場。壊された電話ボックスに黄色いテープが
巻かれ、そばに亡くなった中国人女性に手向ける花束が・・・。

植物好きの私は「Herb」 と言えば、香りのよいスパイスや薬草を思い起こすが、
ある種の人々の間では、麻薬の一種だそうだ。

うっかり、『ハーブ・ティーが好きなの』などと言うと、誤解を招くかもしれない(汗)

非合法なのに、「脱法」と言い逃れる。言葉のすり替えは、許されない。
車を歩道に乗り上げても気付かぬほどの精神状態にさせる薬が
町で売買されているとは、恐ろしいことと思う。

by tamayam2 | 2014-07-08 19:57 | 日々のできごと | Comments(8)

【694】久しぶりの韓国

1984年というと、今から30年前になりますが、私は、当時始まったばかり
NHKラジオ「ハングル講座」を聴きながら、韓国語を全く初歩から学びました。
ハングルとは、韓国、朝鮮で使用されている独特の表記のことで、
【ハングル語】という言語はありません。

しかし、【朝鮮語】と言うと、北朝鮮の言語と間違えられるといけないということで、
講座名としては不採用。
日本と国交のある【韓国語】と言うと、韓国だけで使用されている言語と
誤解されてはいけないということでこれも、不採用。

学んでみてわかったことは、この言語は、朝鮮(北)でも韓国(南)でも共通に
使われており、朝鮮民族の言葉という意味であれば、【朝鮮語】でかまわないと
いうことです。(政治的なことを考えなければ・・・)

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前に述べたように、ハングルとは、表記の体系なので、日本ふうにいうと、
「ハングル講座」は「あいうえお講座」ということです。開講当時の先生は、
慶応大学の渡辺キルヨン先生、太刀川正樹先生、錚々たる教授陣でした。
ラジオを通して10年ぐらい習ったので、読むこと、聞くことはあまり不自由しません。
ありがたいことです。
昨今の“韓流”の時代がやってくるとは、当時は想像もできませんでした。
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今回はソウルより南西の、京畿道、仁川市、水原市、華城市などを訪問しました。
数時間滞在したソウル中心地、光化門で、運よく衛兵の交替式を見ることができました。
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韓国の男性の“ますらおぶり”には、目を見張りました。
なよなよとした今どきの日本の男性と比べててはいけないと思うけれども、
やはり、兵役がある国の男性は鍛えられています。
彼らは常に“有事”を想定して暮らしているのです。
(隣国が、ミサイルをぶっ放したりしますからね。)

さて、今回の旅の一番の目的地は、華城市、堤岩里(チェアムリ)です。
1919年4月に起きた堤岩里事件の現場である、キリスト教堤岩教会で、
6月29日、私どもの教会の牧師が主日説教を担当されたのです。

主題は、聖書マタイ伝5章24節より、
“まず行って、兄弟と和解せよ(먼저 가서 형제와 화애하라)”

堤岩里事件とは、1919年4月、旧日本帝国の圧政に苦しんでいた韓国人の側から
起こった三・一(サミル)独立運動が高まりつつあったころのこと。
日本軍がこの小さな部落の教会に集まった23名のキリスト教徒を銃剣で刺した後、
教会に火を放って閉じ込めて惨殺した事件です。
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見せしめだったのか、日本側にも出ていた犠牲者に対する報復だったのか・・・
歴史解釈はいろいろですが、たまたまその事件を目撃したアメリカ人宣教師によって
世に広く知られる事件になりました。
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事件後95年を経た今、すでに犠牲者の遺族で教会に通って来る人は、いない
模様でしたが、礼拝の出席者にも深い感慨があったのでしょう、
説教後に幾人かの老人が私どもの席に駆け寄ってきて握手を求めました。
痛みを受けた側は、時を経てもその痛みを忘れることはありません。
現場の記念碑のそばにあった絵と説明文。

一番上の写真は、水原の民族村で撮影しました。
韓式の家屋と庭に並べられたたくさんの甕(かめ)、甕、甕。
キムチも味噌も醤油もこういう甕の中で熟成させるようです。
韓国の料理は、辛いばかりでなく、色々な醗酵食品が醸し出す旨み尽くしで、
とてもおいしかったです。
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今回の旅は、忙しい日程で、たくさんの場所を訪問し、多くの方々にお目に掛かり
ました。韓国、日本の緒事情に触れ、久しぶりに韓国語を聞いたり、話したりして
両国のことを考えるよい機会となりました。

by tamayam2 | 2014-07-04 21:20 | たび | Comments(10)