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【749】ボルドーの思い出

8月のフランス旅行から、一月経った。

訪れた三つの都市、パリ、ブルッジュ、ボルドーのうち、
最後のボルドーについては、大聖堂のことしか触れていなかったので、
忘れないうちに書いておこう。
(Face Bookに、一部の写真は載せたが、くわしいことはBlogで
 書くことにする)

そもそも学会は、ボルドー、パリ第三大学モンテーニュ校で行われた。
この学会は、ヨーロッパに住んでいる人を対象にしているせいか、
案内が非常に大ざっぱで、「ボルドーに飛行機か鉄道でお出でに
なったら、トラムB線で大学までお越しねがいたい。」
と書いてある
のみ。
日本で、インターネットでいろいろ調べたが市内の交通事情が
よく分からなかった。
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私は、パリから鉄道TGVで約4時間かかってボルドー、St.Jean駅
(英語で言えばSt.John、聖ヨハネさんですね)に着き、ホテルで
旅装を解いた後、町の中をあらかたチェックした。

そうしたら、当てずっぽうに選んだ下町にある宿は、なんと市の
中心地で、隣りがツーリスト・インフォーメーション。トラム3線の
発着駅Quinconcesから徒歩2分という好立地条件だった。
トラムは3線、A、B, C線しかなく、どこに行くにもトラムを使えば、
非常に便利なのだった。(だから、説明が簡素だったわけね!)
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7日間乗り放題の切符を€12で購入、さっそく乗ってみる。
このトラムは、地表集電方式という新しい方式を採用していて、
線路の中央から電力を取っているため、架線がなく、町中を走って
いても、景観を損なわないのだった。

Face Bookにこの写真を載せたところ、どこから電力を取っているのか?
という質問が出て、そういう事情がわかった。
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プラットフォームも階段一段程度の段差しかないので、
非常に心地よかった。一つのフォームから向こうのフォームに、
線路をまたいで歩いて行ける。
階段やエレベーターを全く使わないで、線路上を歩くのは
快感だった。(老人にはまことにありがたい交通システム!)
大聖堂近くから見たトラムと線路。
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ホテルに一番近い駅Quinconcesを、発音がよくわからないから、
“キンコンカン”と覚えて、大学まで10駅以上20分ぐらい乗る。
大学の文学部は、モンテーニュという16世紀の哲学者の名がついていて、
フランスでも留学生の多い大学と聞く。大学生たちは、英語も
達者だから、ここまでくれば一安心。
大学生をつかまえては、あれこれ質問した。

ボルドーは、大西洋沿いにあり、昔からワインの産地として
栄えたところ。ガロンヌ川という大河のほとりにあり、
その沿岸に、Miroir d’ eau(水鏡) という市民の憩いの場がある。
ちょうど滞在中は、気温35度を越える暑い時期だったので、
子供も大人もこの水たまりで大はしゃぎだった。
とても、楽しそうな、豊かで平和な風景だった。
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最後の日の午後、友人のご主人の運転する車で、
小一時間ほど行ったところにある有名なワインの産地、
St.Emillionへドライブ。小さな村にワインを売る店がひしめいていた。
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おやっ?こんなところに、見慣れたマークが。
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やっぱり、日本人観光客が来るところなのね。
その日は、アジア人の姿を見なかったが。
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私が買いたいなぁと思ったのは、ぶどうの苗。€2.50は安い!
もちろん、買いませんでしたが。
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私は、夜は早く休む習慣なので、夜のお付き合いはスキップして、
ホテルの近くのブラッセリ-で、生牡蠣とワインで軽い夕食。
ボルドーワインは、赤が中心だが、ロゼ、白も大変おいしかった。

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by tamayam2 | 2015-09-26 11:04 | たび | Comments(16)

【748】野川の蝶たち

秋のお彼岸のころ、まだ陽に夏の輝きがあるとき、
チョウが元気に活動しているはず。
12日、忙しいことは忙しいのだが、こんなときを見逃すわけにもいかず、
午後から、ちょっと野川方面へ出かけた。
 (幾つかの写真は、Face BookにすでにUpしたものです。Blogと連動していないので、
  ここに載せます。)
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暗い林の中を歩いていたら、向こうに赤いものが見えた。
あれっ?!と思うと、それはヒガンバナの群生だった。
予期していなかったものだから、思わずにんまりしてしまった。
ラッキー!
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そこへ、クロアゲハが一頭。花から花へせわしなく羽を震わせて
吸蜜を始めた。あたりは静かな林。こんな光景を独り占めして…
二重の幸せ!
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近くには、白いヒガンバナの一群れもあった。

自然園では、たくさんの野草が元気に咲いていた。
管理されないフツーの野っぱらが無くなった今、こうした空間は
なんと豊かなことか!?
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和種のハッカに止まるモンシロチョウキツネノマゴに止まるキチョウ
特筆することもないフツーの蝶だけれども、よくみれば愛おしい。
追記:通りすがりのおじ様に教えてもらいました。
 正しくはキタキチョウ
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アザミの大株にヒョウモンチョウが群がってとまっていた。
通りすがりのおじさまによると、上の蝶はミドリヒョウモン。
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ミドリヒョウモンの♂
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ダイミョウセセリイチモンジセセリ
ミソハギは、もう終わりかけだった。
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ヒメウラナミジャノメは、ゆっくりと飛び、
葉の上で太陽の光をたっぷりと浴びている。気持ちよさそう~
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こちらは、羽根の形から見て、もしやC-タテハ??
  追記)Maximiechanさん、これは キタテハ と教えていただきました。ありがとうございます!

武蔵野のこうした自然がいつまでも守られますように。
私も健康が守られ、いつまでも、こうして婆の野良歩きができますように、と
祈らずにおれません。

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by tamayam2 | 2015-09-24 10:23 | 日々のできごと | Comments(10)

【747】敬老の日の銀ブラ

4か月ぶりの銀座。
友人の写真展に行った帰り、銀座通りを歩いてみた。

日本は、春のゴールデン・ウィークになぞらえて、秋は、
“シルバー・ウィーク”という連休ができたらしい。
土曜日が休みの会社員なら、19日(土)から秋分の日の
23日(水)まで、5連休。
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21日は敬老の日、22日は国民の休日という、要するに
橋掛けするための苦肉の策の休日…ともかく、働き過ぎの
日本人には、うれしい秋の休日なのだった。

新橋寄りの外堀通りから銀座通りを四丁目のほうへ、歩いていく。
さすがに歩行者天国の銀座通りは、賑わっている。
私どももなんだか気分がウキウキしてゆっくり歩いた。
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ん? ちょっと不思議な音がする。
ゴロゴロ、ガラガラ、ゴロゴロ、ガラガラ・・・
何だろう?
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取り壊された松坂屋デパートの跡地のあたりで、それが、
旅行用トランクを引きずる音だとわかった。
四丁目の交差点のあたりに近づくと、トランクを引っ張る人が
どんどん増えていったからだ。
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旅行者が駅でコインロッカーが探せずに、重い荷物を持ったまま
銀座へ繰り出した???
連れが言うには、「買い物したものを入れて持ち運ぶため」!
なぁるほど!
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いつものように、ご自慢のイヌにコスプレさせて、自慢している
おじさんもいた。帽子、サングラス、襟巻、お洋服を着せられて
暑苦しいだろうに、イヌはしっかりと任務をこなしていた。
健気で、気の毒なワンちゃん。
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こちらのイヌは、まだ自然体で、よかった。
フランスでのびのびと沼を泳ぎまわっていた友人のイヌと
比べ、なんだか気の毒な日本のおイヌさま。

さて、どこで食事をしようか、ということになった。
有楽町と新橋の間のガード下を最近は、コリドー通り
というそうだ。Corridor(回廊、廊下)という言葉から
来たのでしょうね。
“こりどーどおり”・・・舌を噛みそうだな。

その中に、「近畿大学水産研究所」というレストランが
あって、連れ合いが入ってみたいと言う。
“研究所”と言ったって、そうではなく、喰い物屋さんなのだが、
近畿大学のこの名の研究所が養殖したマグロなど、和歌山産の
養殖魚を中心にしたレストランなのだ。
30分前に出かけたのに、すでに列ができており、番号を
登録して平均1時間待ちというふれこみだった。
幸い私どもは、30分待ちぐらいでテープル席に案内された。

すべて近大卒業の折り紙つきお魚の刺身は、大変おいしかった。
うん? 養殖=品劣ると思っている方には向かないと思うが、
品質もサーヴィスも実によかった。
お勧めです。
この大学は、1948年から、「海を耕す」という信念のもと、
日本人の食は、海の畑で創り出さなければ、という思いから
和歌山県白浜に研究所を作り、魚の養殖について研究しているそうです。
くわしくは、HPここ
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(このお嬢さんたちは、きれいだったが、スカートが短すぎて・・・
 正面から撮影した写真は、ここに載せるわけにはいかないのだった。)

銀座にアジアからのお客様が増え、日本料理を飲食するように
なって以来、元々生魚を食する文化の無い国の方々も刺身に
舌つづみを打つようになったという。そういう方々の人口は、
日本どころではない。

やはり、天然モノに頼っていては、今に資源が枯渇するのでは
なかろうか。養殖について研究している大学は立派だ。

喰い物屋さんが、研究所と名乗っても、まぁいいと思うよ。
ちょっと、紛らわしいけれどもね (^_-)-☆

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by tamayam2 | 2015-09-22 14:47 | 日々のできごと | Comments(10)

【746】エシャロットについて

フランスでお訪ねしたBlog友のハンドル・ネームは
エシャロット(A)さんという。
私とは、2006年ごろからお付き合いが続いている。

エシャロットさんのBlogは ここ。

さて、お宅に伺ったときに、「ねぇ、どうしてエシャレット(B)
さん、というネギのよう名前なの??」と尋ねた。

私の頭の中には、ラッキョウの若い芽のようなエシャレット(B)の
イメージがいつも彼女と共にあったので…。

すると、彼女は、「エシャロット(A)とエシャレット(B)は、
全然違うものですよ!」とおっしゃるではないか!?!

語尾が違っているので、便宜上、エシャロットを(A)、
エシャレットを(B)とする。
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インターネットで調べてみると、2013年農水省から出された文書
あって、国内で(A)と(B)の名称が錯綜している事実が書かれている。

それによると、ある業者が早採りラッキョウを売りだそうと考え、
何かオシャレなネーミングがないなかぁ…と探していたところ、
フランス語のエシャロット(A)(仏:Échalote)の語尾をちょっと
もじって“エシャレット”(B)と名付けた…というのだ。
(こういうのは、昨今話題になっているパクリではなく、
 モジリというべきか…)

1955年当時は、エシャロット(A)が、国内にほどんど出回っていなかった
ので、混乱はなかった。

しかし、だんだん需要と流通が進んで、フランス料理に欠かせない
エシャロット(A)も輸入されるようになったとき、混乱が生じた。

農水省は、この混乱を避けるため、小さい玉ネギのようなもの(A)を、
「エシャロット」または、「ベルギー エシャロット」と呼ぶことにしたと
発表。しかし、これも紛らわしいネーミングである。

事実、私が最近買った(A)は「アメリカ産 ベルギー エシャレット
と間違って書いてある。ややこしいたら、ありゃしない!
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さらに、早採りラッキョウ(B)のラベルが、間違って「エシャロット」と印刷
されることもあるのだ。下の写真。
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そんなこんなだから、私の頭の中にはラッキョのような彼女のイメージが
定着してしまったのだ。(今こそ、あらためます。ラッキョではなく、
小さな玉ねぎのようなエシャロットさん!)


そのエシャロットさんは、とても料理がお上手。ありあわせの
ものをうまく組み合わせて、私の目の前でさっさと食事の準備をされる。

私は、昼も夜もたいてい彼女のお宅でおいしい家庭料理を
ワインと共にいただいた。
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ワイン好きな私は、始めは少し遠慮していたが、だんだん、
本性を現して、ホテルで飲む分を買い足す始末。

この地方のワインは、Sancerre、Menetou-Salon…
素晴らしいワインと、畑から直接食卓へやって来た野菜たっぷりの
お食事+おしゃべり…人生のしあわせはこれに尽きるのではないだろうか。

いろいろなドレッシングによく使われたのが、エシャロット(A)の
みじん切りとお酢入りのマスタード。この2つが味の決め手だと
いうこともしっかり納得した。
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ビーツ(甜菜)は、私の大好物。しかし日本ではなかなか手に入らない。
そのビーツをゆでて、ゆで卵、エシャロット(A)と合せたサラダは
絶品だった。
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大聖堂の前の庭園に植えられていたアブラナ科の大きな葉っぱは、
もしや、このビーツの園芸種ではなかろうか。
追記)これは、セイヨウフダンソウの園芸種であるそうだ。

ビーツのほのかな甘さとほくほくした触感が、ドレッシングの
酸味とエシャロットのシャープな香りで、引き締まるのだった。

エシャロットがラッキョウでなくて、小さい玉ねぎのようなもので
あること、その小さい玉ねぎは、少量でもお料理にすばらしいアクセントを
加えるものなのだった。
納得です、エシャロットさん!

それがわかるまで、実に9年間の歳月を要したのだった!嗚呼

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by tamayam2 | 2015-09-17 14:41 | たび | Comments(19)

【745】水辺の植物…フランスの場合

フランスの地方都市に住むEさんの所にお邪魔して、
彼女の大事な生活の場、マレ(Marais 沼地)を何度か
訪れ、植物群の豊かなことに幻惑された。
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波止場の近くに綿毛を出して咲いているアカバナ(アカバナ科)
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お彼岸のころに咲くエゾミソハギ(ミソハギ科)も風に揺れている。
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水辺にただようコウホネ(コウホネ科)。
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午後2時ごろ、未の刻に咲くというヒツジグサ(スイレン科)
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面白い形の葉のオモダカ(オモダカ科)
Eさんが静かに漕いでくれる小舟に乗って、私はワクワクしながら
写真を撮った。
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マレの大事な水路には、アシが茂っている場所もあるが、ひときわ
通行を妨げるようにはびこっている水草に気がついた。
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あまり見かけない水草なので、Eさんに問うと、ジューシー(Jussie)と
呼ばれる外来植物というお話だった。だれかが、南米産のこの
水草を植えたところ、この一帯に広がり、今では侵略的外来植物
として、迷惑がられているという。
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日本でこれに似ている植物は、ミズキンバイ(Ludwigia stipulacea
アカバナ科)と言い、こちらは、侵略的どころか、絶滅危惧種Ⅱ類(VU)
に指定されているとか、何だかわけがわからなくなってしまった!
多すぎれば侵略的、少なすぎれば、絶滅危惧種!!??

私の見るところ、水草一般に、ときに侵略的になる可能性があり、
もし水面一面を覆うようになれば、水面下に生きる魚、貝などの
水生生物は死滅する。よく金魚屋で売っているホテイアオイ
ボタンウキクサオオカナダモ…なども、水槽の中で、涼しげに
生えている量の場合は、好もしいが、調整池などで、始末に困る事態に
まで繁茂し、除去作業が必要になるとなれば、深刻だ。
上にあげたエゾミソハギも、侵略的外来種ワースト100(IUCN)に
入っており、風媒花のアカバナだって、いつ悪者扱いにされるか
わかったものではない。
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ただ、Eさんの耕しておられる彼女の領地にたどり着くためには、
小舟が欠かすことのできない交通手段であり、その通行を妨げる
この憎っくき“ジューシー”を何とかしなければならないのだが、
この水草の排除には、何人かの男手が必要。何人かで共同作業
を行わないと、とても手に負えないほどの量なのだ!

そして、一時的には、除去できても、また春になれば、
この辺りの水路を覆うのは、火を見るより明らかで、
この作業は、イタチごっこの様相なのだ。

外国から新奇な生物を持ち込んではならない、という原則
を犯すとこういうことになる。しかし、日本もこういう問題に
関して言えば、非常に無頓着で、無教養な国なのだ!

花屋にあふれかえるたくさんの外国の花々、今まで日本の風土に
存在しなかった植物を安易に導入することによって、どんなことが
起こるのか・・・フランスのジューシーは、まだ日本に入ってきて
いないようだが、こんな事態がいろいろなところで密かに起こり
つつあるに違いない。

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by tamayam2 | 2015-09-14 13:46 | たび | Comments(10)

【744】パリの植物園

東京からパリまで、飛行機で、12時間あまり。
到着したのは、まだ陽も高い午後4時ごろだったが、
翌日からの行動に備えてパリで一泊することにした。

翌日にAusterlitz駅から、友人の住むBourgesに向かうので、
駅の近くに宿をとった。パリの事情を知らないので、鉄道駅の前
あたりを、と探していたら、パリ5区、ソルボンヌ大学、植物園の
そばによいホテルが見つかった。
あらっ、ラッキー!
パリには何度か来ているが、植物園は、ぜひ行きたいところだったから。
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シャルル・ド・ゴール空港は、町の中心から離れている。
空港からエール・フランスバスというシャトル・バスで、リヨン駅まで行く。
このシャトル・バスの切符は東京でネットで買った。
リオン駅からホテルまで、徒歩でも行ける距離だが、荷物があるので、
タクシーで行った。
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17世紀、ルイ13世の王立薬草園が起こりというこの古い植物園は、
朝7:30~夜8時まで開いており、入場料は、無料!
さっそく翌朝、出かけた。朝は、ジョッギングしている人がいい汗を
流していた。
フランス庭園のような美しい花壇もあれば、植物の科ごとに分類して
植えてある標本園もある。
中には、動物園、自然史博物館、標本館、大温室もある広大な敷地。
25ha という広さは、とても一日で廻りきれるものではない。
大温室は、有料で、€6だった。
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花壇のあちこちに作業員がいて、雑草を抜いたり、ホースで水やりしたり、
植物の管理が行き届いている。
 (首都東京にこのような植物園が無いことを、本当に残念に思う。
  植物好きの外国人が来日しても、案内するところに苦慮してしまう。)

さて、チョウが好きなTamayam2であるが、こんなに夏の花が咲き乱れて
いる植物園で、驚くべきことに、チョウを見かけることがほとんどなかった。
背の高さをはるかに超えるブッドレアの樹がたくさん植わっていたのに、
チョウの姿が無い、とは!!?? おそらく、防虫剤のせいではないか…
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友人の住むBourgesの田園地帯で見たのは、
チョウトンボか、アオハダトンボの一種。沼地に羽を震わせていた。
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このチョウは、裏翅しか撮ることができかなかった。
植物は、本当に豊かなマレ(沼地)だったが、昆虫は、やはり
農耕の大敵なので、淘汰されたのか・・・
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マレの島に住んでいるネコたち。
このネコのそばに咲いているピンクの花は、アカバナ。
ミソハギ、ヨツバヒヨドリ。こういう植物は、チョウが
最も好むものなのだが・・・うむむ。
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生まれたばかりの赤ちゃんを連れたハクチョウの親子。
ヒトと共に生きているいろいろな生物たち・・・
別の言い方をすれば、いろいろな生物たちと共に生きているヒト!
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フランスの豊かな自然を味わいながら、目は、時おり
虫を探しているTamayam2だった。

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by tamayam2 | 2015-09-10 13:02 | たび | Comments(10)

【743】マレに隣接した暮らし

長年のBlog友、Eさんのお宅を訪ねようと思った
一番の動機は、彼女のお話によく出てくるマレ、
Les Marais(沼地)というものがどういう所なのか。
そこでどんなことをなさっているのか、興味を覚えた
からだ。
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私は、ホテルから歩いて10分ほどの彼女のお宅に通った。
見上げるようなプラタナスの大樹の並木道。この横が
すてきな公園になっている。
川べりにひときわ窓辺の花の美しい家があった。
どんな人がお住いなのだろうか。
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カモ、オオバンが泳ぎ、リスが屋根伝いにチョロチョロと顔を
出す道。岸辺に咲く野草は何だろうか….うっかりイヌの落し物
を踏まないように!

大聖堂がある町だから、中世には、司教座というものがあって、
司教様が君臨しておられた。言ってみれば、そこは、カトリックの
王国のようなものだから、司祭、修道僧などのヒエラルキー
が存在していて、従う民の胃袋を満たす必要があった。

農地として、考えだされたのが、このマレ(沼地)だったらしい。
肥沃な土を盛り上げて小島を作り、そこで、野菜や果樹を育てた。
労働力は、修道士が担った。ふぅ~む、なるほど、よく考えられた
土地利用法。
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かつての修道士たちが汗を流し作った小島が、現在は1200もあると
いう。小島は、市民に賃貸されており、第一線を退いた中高年の人
たちの趣味と実益の場として、大いに活用されている。
一国一城ではなくて、一国一島の主となって耕作をしたり、
釣をしたり・・・友人を招いてお茶を楽しんだり・・・

但し、この島には、水道、電気はない。農機具を入れる小屋を
建てることはできるが、そこに住まうことはできない。
人々は、小さなボートをもっていて、竹の竿を静かに
掉さして、小島の間を移動する。

島でできた収穫物は、親しい友人にお裾わけ。
大がかりな土木工事や物資の運搬は、日本の“結い”のように
近隣に人たちが助け合って行う。
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そんな中で、わが友Eさんは、健気に近隣の方々の輪に
とけこんで、心からこの小島の領主の生活を楽しんでいらっしゃる
のだった。アジア人は、彼女一人という。
竹竿一本をあやつる船頭さん。
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水先案内を務めるのは、かっちゃんというイヌ。
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かっちゃんは、必要とあらば、果敢にも水に飛び込み、
またある時には、小舟から島へひょいと飛び移り、
またひょいと舟に戻ってくるという芸当もやって見せる。
そのすばしこいことと言ったら・・・・
その合間に、水際の野ネズミの穴に鼻を突っ込んで、
野ネズミを驚かしたり、領地の防衛、安全管理の
責任も担っているのだ。

かっちゃんは、島に上陸したとたん、非常に活発になり、忙しい。
私のような客をかまっている暇はないと言わんばかりに、島中を
駆け回って総点検に余念がない。
さっと水に飛び込んでは、がぶがぶと水を飲み、
島に戻って来ては、ネズミ穴を探す。
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こんな幸せなイヌがこの世の中にいるだろうか!
イヌのお洋服を着せられて、室内に閉じ込められている
ヤワな都会のイヌではなく、本当に野生のイヌが目を輝かせて
動き回っているのだ!

わずか数日の客人である私から見て、彼ら(Eさんとかっちゃん)
の生き方は、人間としてイヌとして、シンプルではあるが、
根源的な喜びに満ちた生活を実践しているように思える。

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by tamayam2 | 2015-09-08 13:02 | たび | Comments(16)

【742】二つの大聖堂

たまたま今回のフランス旅行では、二つの都市の
二つの大聖堂を訪れる機会があって、どちらも
世界遺産ということだった。

始めに訪れたブルジュの大聖堂は、St.Etienne大聖堂
13Cに建てられたゴシック様式の代表的な教会。
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こういう巨大建造物をどうやって撮影していいか、いつも
戸惑ってしまう。
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何とか撮影してホッとしていると、聖堂の敷地内に植えられた
大木は、“ユダの樹”だと友人が言う。
へぇ~??イスカリオテのユダと言えば、銀貨30枚と引き換えに
イエスの命を売った裏切り者。そのユダ??
ユダは、自分のしたことを悔いて、この樹に
首を吊って自死したと伝えられている。
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ユダの樹は、日本語ではセイヨウハナズオウ(西洋花蘇芳)と呼ばれる。
セイヨウハナズオウ【マメ科 Cercis siliquastram】の樹に、
そんなエビソードがあるなんて…初めて知った。
Wikipediaで調べると、確かにJuda’s tree(英)とか
Arbre de Judee(仏)とか書いてあった。
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春先に葉に先だって赤紫の美しい花がさく。
娘が数年前まで住んでいたワシントンDCの家の前庭にも
この樹があって、婿さんが、「花が気に入っているんだ」と
言っていたのを思い出した。

もう一つの大聖堂は、ボルドーのSt.Andre
トラムに乗っていたら、大聖堂が見えたので、立ち寄ってみた。
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正面のファサードに大きな薔薇窓があって、そのステンドグラスを
内側から撮った。
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カトリックの聖母マリアは別名、“奇しき薔薇の花”とも呼ばれ、聖歌にもよく歌われる。
はたして、中央部を拡大して見てみたら、聖母子像が見えた。
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手持ちカメラでステンドグラスを撮影しているので、
あまりシャープではないが、円柱に身を寄せながら、息を
つめて撮影してみた。

文字が読めない衆生の民に聖書のお話を伝えるため、
ステンドグラスにはいろいろな寓話がこめられている。
そういうことを考えながら見ていくと面白い。

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by tamayam2 | 2015-09-05 11:28 | たび | Comments(6)

【741】フランスの3つの都市を訪ねて

この夏、私の関心のある学会がフランス・ボルドーで開催
されることが決まっていた。10年前にドイツに住んでいた
のだが、ちょっとフランスは敬遠していて、数回仕事で
出かけた他は、近づかないようにしていた。
フランス語ができない者にとって不親切らしい、という噂が
を聞いていたし、更に、いろいろな小犯罪に巻き込まれた
ケースを聞いていたので。
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学会は、ちょっと気が張るけれども、もう一つ個人的に
お訪ねしたい方があって、連絡を取ってみた。
その方とお会いしたこともないし、どこに住んでおられるかも
知らないのに・・・。

そうしたら、その方、Eさんの住んでいるところは、ロアール
地方Bという町であることがわかった。
フランスにもユーレイル・パスがあるはず・・・できるだけ
鉄道でお訪ねしようと、4月の連休ごろから調べ始めた。

Eさんに質問して、一つ一つの疑問をクリアしていきながら、
フランスの鉄道の旅はだんだん現実味を帯びてきて、ついに
8月21日~31日まで10日間のフランス旅行が実現した。
Eさん、ありがとうございました!
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Eさんは、私が知りたいことだけを、的確に答えてくださるだけで、
いわゆる観光案内書にでてくるような惹句はおっしゃらないの
だった。それが助かった!そういう情報は、日本でいくらでも
手に入れることができるから。

さて、私が日本から到着するのは、①パリ。そこから彼女住む町
②Bまで南下すること約200Km 。学会のある③ボルドーは、
更に270Kmほど南西へいった大西洋岸にある町。
私の計画では、①→②→③→① と進行するはずだった。
鉄道で乗り換えることも面白い経験と考えていた。

ところが、彼女のアドヴァイスによれば、①→②のあとは、
また振出しのパリ①に戻って、③に行くのがお勧めという。
自身で列車の便を調べてみても、それがフランスでは常識で
あるようだった。
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日本で言うと、東京→静岡。 静岡→東京。 
       東京→金沢  金沢→東京。
すべて、鉄道というのは、パリを起点にして放射状に運行
しているらしく、フランスの地方都市間を結ぶ支線の連絡が
よくないのだった。どこへ行くにも、まずパリに戻って、
やり直したほうが時間的に効率がよいということがわかった。
これがフランス流! (面白い発見)

Eさんを知ったきっかけは、モクゲンジ(ムクロジ科)という植物。
彼女がWikipediaでモクゲンジについて調べていたら、その説明の
すぐ下に、私のBlogのモクゲンジの説明と写真があったらしいのだ。
(今は、そのBlogは化石化していているが…2006年9月のこと)
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行ってみてわかったことだが、彼女のお宅からすぐ大通りに
出ると、その通りの街路樹がモクゲンジなのだった。
Eさんは、“モクゲンジ通り”と呼んでいた(*^。^*)
しかも、今その種がこぼれんばかりに膨らんで、一部は、
実がはぜて、種が地面に撒き散らされている。
この実がお正月の羽根つきの追羽根として使われた黒い実!
現代の子供たちは、羽根つきの遊びも追い羽根も知らない
でしょうねぇ~
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モクゲンジ【無患子 Koelreutenia paniculata】
4日間の滞在の間、彼女の生活に闖入させていただき、
植物のお話、人生のもろもろのお話・・・とても充実した時を
過ごさせていただきました。
それらの話は、このBlogでおいおい書いていこうと思っています。
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冒頭の3枚の写真、
初見の面白いと思った花は、マメ科Caesalpinia gilliesii
和名は、無いので学名で示す。アルゼンチンやウルグアイが
原産という。パリとボルドーの植物園で見て、美しいと思った。
日本のジャケツイバラ(Caesalpinia sepiaria var. japonica)
近縁種だと思う。

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by tamayam2 | 2015-09-03 17:33 | たび | Comments(8)