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【738】オオコンニャク尽くし

21日の夜、ショクダイオオコンニャクが、神代植物園で開花したらしい、
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というニュースを知った。ショクダイとは、燭台、ロウソク立てのこと
です。以前にも小石川植物園(2010年7月)と
神代植物園(2011年12月)で見たことがあった。
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株を植えてから5~7年経たなければ、花をつけないということ、
世界で2番目に大きい花ということで、大騒ぎなのだ。
それに、良い香りではなく、鼻が曲がるほどの悪臭がするという点でも、
話題になる。
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22日には、大事な用があったのだが、7:30に家を出て、ともかく
撮影してきました。
やはり、期待どおり悪臭がしていました。畳の腐ったあばら家に入った
ような匂いでしょうか。
直立している棒は、花びらに見える仏炎苞の付属物なのですが、
そこから悪臭を出して昆虫をおびきだすのです。
ショクダイオオコンニャク【サトイモ科Amorphophallus titanium】

この植物に関心をもったのは、何を隠そう、かなり前からなのです。
ドイツのボン大学付属植物園で、数日前に開花したショクダイオオコンニャク
が、しぼんでだらりと身を折っている奇妙な姿を見ました。
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とてつもなく大きい植物で、あれぇ!と驚きました。
本当の姿は、下のようだったらしいのですが。
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先日、富山県中央植物園でも、コンニャクの種類を見ました。
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以前にベルリンのダーレム植物園でも、コンニャクそのものを
見ました。
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学名にKonjacと書いてあり、なんだかうれしいような
気恥ずかしいような気持ちになりました。

私は、食品の中では、コンニャクは割に好きなほうです。
西洋人は、これをどうやって食べるのか知らないでしょう。
おでんにコンニャク、肉じゃがに糸ゴンニャク、みそ田楽・・・
いいなぁ~
コンニャクがサトイモ科というのも、実にアジア的ですね!

by tamayam2 | 2015-07-23 16:27 | 日々のできごと | Comments(14)

【737】やっと雨があがって

毎日毎日、よく降りました。
11日、やっと東京地方にも青空が見え、と同時に暑くなって
きました。まだ、梅雨明けではなさそうですが、気分は晴れ晴れ。
汐留方面から築地へぶらぶら歩き。
でも、さすが暑かったです。
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清澄庭園の木陰で、カラスアゲハを見ました。
水たまりで吸水していました。
東京湾に面しているからか、辺りは塩水の匂いがしました。
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先日行った三鷹市野川で、いろいろなキノコもみましたが、
赤い地衣類を見ました。柳の木の幹に生えていました。
コアカミゴケかもしれません。

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アカザは、昔はどこにでも生えていたのですが、現在では
ちょっと珍しくなりました。余り紅色が美しかったので、撮影。
昔は、この植物を摘んで、おひたしにしたのよ、と
若い人に言いますと、笑われてしまいましたが、本当です。
アカザ【アカザ科 Chenopodium album】英名 Fat hen
英語が示すように、鶏の餌にしたようです。シュウ酸があるそう
ですが、ホウレンソウと同じ仲間。また、種は、
キヌア(Quinoa)と同じ種類で、南米では、トウモロコシの粉と
同じように、雑穀としてよく食されています。
きれいなパッケージに入っていて、健康食品の店などで売られて
います。日本では、雑誌などで紹介されると、ぱっと人気商品に
なりそうなキヌアですが、実はアカザの実だったとは・・・私も
知りませんでした。

東京の下町、都電荒川二丁目にある荒川自然公園で、地元の有志の
方たちがオオムラサキを育てていると聞き、昨日出かけました。
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オオムラサキの幼虫は、エノキの葉しか食べないので、エノキの
樹の葉が必要なのです。そのエノキが最近、都内では少なくなって
います。昔は、よく見かけたのですが・・・今は、園芸的価値のある
樹木に取って替ってしまったからでしょう。
テント中に置かれたエノキの木の葉はあらかた喰いつくされ、
葉が足りないなぁ~という印象でした。
雌をやっと一頭撮影することができました。
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雄は、ムラサキの構造色がとても美しいのですが、
テントの天井に張り付いており、
私の視野の中には、なかなか入ってきませんでした。
こちらは、山梨県北杜市にあるオオムラサキ・センターのHPの
写真。本当は、自然の中で見てみたいものです。
日本の国蝶なのに、めったに人の眼に触れることがないのは、
残念なことです。
過去ログ やっと会えたオオムラサキ 2010年7月
                     
過去ログ オオムラサキセンター   2011年7月  

by tamayam2 | 2015-07-13 09:23 | 日々のできごと | Comments(6)

【736】ハンゲショウが咲くころ

日本の暦ではちょうど今ごろ、雑節で半夏生(はんげしょう)
と言うそうだ。
そして、そのころには、ハンゲ(カラスビシャク)とか、
ハンゲショウという植物が見られる。
ハンゲショウ【ドクダミ科 Saururus chinensis】
植物のハンゲショウは、葉の半分が白くて、おもしろい。
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おそらく「半化粧」という漢字が当てられているのだろう。

先週、晴れ間を見計らってちょっと武蔵野の野川公園に行ってきた。
はたして、途中で降られたので、やっぱり梅雨どきは無理はできない
なぁ~と思った。

おはぐろ(鉄漿/お歯黒)という言葉をご存じだろうか。
時代劇などで、侍の奥さんの歯が真っ黒なのを見たことがあるかもしれない。
昔は、既婚女性は、歯に黒いものをつけて“おしゃれ”をしたらしい。
(現在は、肌の美白とか、歯を白くするのが流行のようだが・・・)
その日見たのは、二つのハグロ
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ハグロトンボ(羽黒蜻蛉)とハグロソウ(葉黒草)
どちらも湿気の多い藪や川べりなどに生息するという。
ハグロトンボ♂は藪の中をゆっくり飛んでいた。体の金属的な光が美しい。
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ハグロソウ【キツネノマゴ科 Dicliptera japonica】
は、唇の形がかわいい。
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その他に見たのは、ヒメウラナミジャノメ。小さい蝶だが、ヤブの中を
すいすいと飛んで来ては、ススキの葉の上で翅を拡げてくれた。
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やや明るい草地では、ベニシジミも見た。
この蝶の下のヒメジョオンの花びらに、緑の幼虫が写り込んでいた。
知らずに撮っていたが・・・
(気持ちの悪い人がいるかもしれないが、これが蝶のお子様の姿です。
 お子様も親と同様に愛してあげてください。)

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かわいいピンクの花が咲いていたのは、
イヌゴマ【シソ科 Stachys japonica】
犬が付くのは、蔑称かと思っていたが、ゴマには非ず、という意味で
否ゴマがなまってイヌゴマとなったという説を読んだ。

あ、それもありうるなぁと思った。犬は役に立たないものという蔑称は
ちょっと気になっていた。
イヌザンショとか、イヌホウズキとか・・・
「イヌゴマは、ゴマではないから、食べてもおいしくないよ」、
という警告として読める。

ハグロソウイヌゴマもどちらも日本の湿地、川べりの草むらに
生える雑草で、学名にjaponicaがついている。こういう植物を大事
にしないと、と思う。

ひと気の無い川べりをうろうろしたが、けっこう収穫があり、
楽しかった。

by tamayam2 | 2015-07-06 13:39 | 日々のできごと | Comments(10)

【735】ジャカランダの花

先月、新大久保の路地を歩いていたら、民家の庭に
紫色のきれいな花をつけた樹木を見た。
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よくよく見るに、ジャカランダの花らしく、ドキドキした。
亜熱帯地方に咲く花が、東京に!? ちょっと信じられなかったが、
新大久保は、外国人の多い町・・・ありうるかもしれない。

昨年2月にグアテマラに出かけたとき、ホテルの窓から町を見下ろすと、
大通りがまるで紫色の雲に覆われているように見えた。
それがJakaranda(マメ科ジャカランダ属)。スペイン語では、Jはハ行の発音
なので、ハカランダと言う。
過去ログからの写真。国立考古学博物館の庭で。
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南アフリカのプレトリアという都市は、一名ジャカランダ・Cityと
呼ばれるとか。インターネット上で見つけた見事な街路樹の写真。

日本でも宮崎市、熱海市で街路樹に採用されているそうだ。

世界三大花木は、ジャカランダの他に1.ノウゼンカズラ科の火焔木
(かえんぼく)私は、フィリッピンに住んでいたころ見たことがあるが、
緑の葉が出るより先に花で咲くので、樹木全体が文字通り火が燃えるよう。
熱帯地方では、きれいというより、暑苦しく感じていた。

2.マメ科の鳳凰木(ほうおうぼく)アメリカのロサンジェルスで見た。
幹もがっしりしており、目が覚めるよう。

街路樹に選ばれるからには、生育が早く、丈夫でなければならない。
ノウゼンカズラ科、マメ科の植物は、おしなべて強い。否、強すぎる
ほどの生命力にあふれている。東京・新大久保の街路樹が紫色に
染まる日が来るかもしれない・・・・
さて、
Yamyam町の近所を歩いていたら、こんな家があった。
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タケニグサ【ケシ科】という雑草を庭に野放図に生やかして・・・
かなりの背の高さになるばかりでなく、茎も葉もすべて猛毒。
折ると黄色い液が出て、肌につくとかぶれる。よく荒地などに生えて
いる雑草で、駆除するにも大変なしろもの。しかし、この家の塀の
上には、ネコが!作りものの猫だが、なんとなくユーモラス。

植物のことなんか、丸で無頓着な若者が住んでいるのかも
しれない。


どの家のお庭にもこぼれるようにアジサイの花が咲いている。
紫、青系統のアジサイも、水色・ピンクのガクアジサイも、
白い柏葉アジサイも・・・
Hydrangeaと英語で呼ぶがHydra-、Hydro-と付く言葉は、
みな水と関係がある。
アジサイが梅雨のころ咲くのは、うべなるかな。
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このアジサイは、少々盛りが過ぎたものか、
あるいは、こういう種類なのか・・・
さび色と言うのか、複雑な色合いのアジサイがある。
こういうのも、悪くないなぁ~と思う。

by tamayam2 | 2015-07-03 13:25 | 日々のできごと | Comments(8)

【734】個人的に気に入っている花々

忙しかった6月が終わり、7月に入りました。
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梅雨なので、庭の花々もぼちぼちですが、種から育てた
トウワタの花が咲いています。その種は、2014年2月にグアテマラに
出かけたとき、トウワタの莢(さや)がはぜて種がこぼれそうになって
いるものを見つけたので、ティッシュ・ペーパーに包んで持ちかえった
ものです。
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トウワタ【唐綿 Asclepia curassavica】
グアテマラ原産というわけではなく、日本の蝶園では、きっと植えてある
ものです。なぜなら、オオカバマダラの食草であるし、他の蝶にも
間違いなく好かれる植物。

(なるべくチョウの好きそうな植物を植え、蝶をおびき出し、家に居ながら
 にしてチョウを観察したい・・・というのが私の長年の夢なんです。)


昔の分類では、ガガイモ科だったが、今は、キョウチクトウ科に
属しています。キョウチクトウは毒性があるが、トウワタも茎を折ると
白い汁がでて、何となく怪しそうです。英語ではMilk-weed。
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花の作りが立体的と言おうか、濃いオレンジの部分が下向きで、黄色の部分が
立ち上がってとがっています。この部分が雄蕊、雌蕊のある部分なのでしょう。
ガガイモ科の花は、だいたい中心部が個性的で、造形的に面白い。
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先日出かけた富山県立植物園の温室で見た時計草の赤いもの。
アカバナトケイソウ【赤花時計草 トケイソウ科 Passiflora coccicea】
この花の中心部も突出しており、雄蕊、雌蕊の形がとてもユニークです。
時計の長針、短針に見立てて命名したのでしょうが、よく観察しています。
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昨年行ったグアテマラで、蝶や植物の図鑑を買いたかったのですが、
探すことができず、町の中心部の本屋さんで見たのは、コスタリカの
植物図鑑でした。近隣の国だから、ま、いいか、と思って買いましたが・・・
ざっと熱帯植物を紹介してある本ですが、調べものに役に立っています。
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グアテマラでは、植物の本もチョウの本も探すことができなかったのですが、
自国の自然にもっと誇りをもってもいいのになぁ~と思ったことでした。
自然の宝庫のようなところなのに・・・その渦中にいる人は、そんなことに
あまり関心がないのか、その日のことに追われ過ぎているのか・・・
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ギョウリュウバイ【檉柳梅 フトモモ科Leptospermum scoparium】
この花は、ニュージーランドではありふれた樹木でした。この花に群がる
ハチから採ったマヌカ・ハニーは、とても高価な蜂蜜です。
抗生物質を含んでいるとか。
マオリ語でManukaですから、マヌカ・ハニーと呼ばれるのです。

一度、庭に植えたことがあったのですが、枯らしてしまいました。
ニュージーランドに住んでいたときには、雑木扱いだったのですが、
今になって見れば懐かしく、庭に植えて近くで眺めたい花です。
同じフトモモ科のギンバイソウと同様、葉にもよい香りがあります。

by tamayam2 | 2015-07-01 15:09 | 日々のできごと | Comments(6)