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【687】ガガイモ科にこだわって

このBlogを始めて7年になるが、エキサイトの検索機能を使えば、過去の記事から
特定の語句を探し出してくれる機能はありがたい。私が初めて、ガガイモ科
注目したのは、2009年であった。変な植物だなぁ~というのが第一印象。
それから、この植物がチョウと関連があることを知って、なおさら興味をもった。
過去の記事から、ガガイモ科を扱っている記事は、11ある。
「 」内は、題名、( )内は、あつかっている植物名。
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1.2009年10月「サボテンの花」(大花犀角、セロべギア)
2.2010年07月「ミヤマカラスアゲハ」(イケマ)
3.2010年09月「コノハチョウ」(ガガイモ)
4.2010年10月「南国のチョウ」(トウワタ)
5.2011年02月「ホヤ ガガイモ科①」(ホヤ・ムルティフロラ等)
6. 2011年07月「トウワタの仲間ガガイモ科②」(トウワタ、ルりトウワタ、フウセントウワタ等)
7. 2011年07月「ハート型の葉ガガイモ科③」(ハートカズラ)
8. 2011年07月「暗渠の上の小道 ガガイモ科④」(フウセントウワタ)
9. 2012年02月「ブータンシボリアゲハ」(イケマ、キジョラン)
10.2012年08月【529】「日光でガガイモ科植物に出会う」(ツルガシワ、ガガイモ、コバノカモメヅル)
11.2013年06月 【611】「虫の季節」(クサタチバナ)
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ところが、最近は、このガガイモ科というのは、キョウチクトウ科に分類されるというのだ。
APG系分類は、植物のDNAに基づく新しい分類体系ということだ。
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今までは、見た目の類似性に基づいて分類していたものが、このごろでは遺伝子の配列に
よって分類するように変わってきているらしい。見た目ではよく似ていても「他人のそら似」と
いうことがある。ふむふむ・・・確かにそういうことがある! 
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キョウチクウと言えば、高速道路などの沿道で廃棄ガスがひどい乾燥地に、ピンクや白の
花を咲かせているあの植物。キャンプ地で、BBQをしていた人が近くに生えていたキョウチクトウ
の枝を削って串を作り、その串に刺した肉を焼いて食べたところ、激しい食中毒にかかり、
ある者は落命したというほど、猛毒の樹。
旧ガガイモ科に属する植物もちょっと怪しい感じがする。
そういう毒素を含んだ植物をチョウが好み、鳥から捕食されるのを避けるとも言われる。
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4月にワシントンのNational Botanic Gardenで見たHoya の仲間。
サクラランの仲間といわれているが、まるでプラスティックでできているように
艶やかで固い感じの花。また、5月に訪れた京都府立植物園で見た、クサタチバナや
チョウジ草。5弁の花と中心の蕊を見れば、なんとなくHoyaとも共通点がありそうだ。
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ガガイモ科も非常に多くの植物を含んでいるので、全部が全部キョウチクトウ科に
属するのかどうかよくわからないが、これから注意して見ていこう。

by tamayam2 | 2014-05-31 08:55 | 日々のできごと | Comments(6)

【686】スキマ植物

私のリンクにあるBlog「太美吉の楽書」には、「うまれたばしょでさく」という
タグがある。

敷石の間、ブロック塀と道のスキマに生えて、花を咲かせている植物の
スナップが集められたり、67枚!

そういう細部に宿るささやかな命に心寄せる太美吉さんという方は、
お目にかかったことはありませんが、きっと心やさしい方なのだろう。
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私は、長らくこういう道端のスキマ植物を不遇な植物だと思っていた。

考えてみたらいい、例えば、広いお庭のあるお屋敷に育つ子どもと、
他人の家の軒先の陰にひっそりと建つ小住宅で育つ子どもと・・・
前者の子どものほうが幸せに決まっていると・・・。
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しかし、最近出版された上の本を読んで、目から鱗・・・非常に驚いた。
中公新書2259 『スキマの植物図鑑』塚谷裕一著
筆者、塚谷氏によると、こういう植物は、憐れむべき気の毒な植物ではなくて、
むしろ非常にラッキーな植物だというのだ。
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私どもは、ヒトの立場から自然界を見てはいけない。

植物にとって幸せな環境とは、塚谷氏によれば、
「水も肥料も潤沢にあり、通風も適度にあって、そしてさんさんと太陽の光が射す
状況」が、「一か所に根を下ろしたまま動くことができない植物にとって、光合成を行う
は最高の場所」なのだそうだ。
であるからして、
「コンクリートの裂け目、アスファルトの割れ目、石垣の隙間、ブロック塀や電柱の根元」
など、我々の生活圏のすぐ身近にある環境に、偶然にも種を落としたものは、非常に
幸運な存在と言えると言うのだ。
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ああ、彼らの生存の営みの根幹が光合成であることを、つい忘れていた!
さて、この本を読んでから、私も“スキマ植物”を意識して見るようになると、
ほんとうにまぁ、いたるところにこうした“スキマ植物”が見えてくるのだ。
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あるものは、園芸用植物が庭先から逃げ出したもの、あるものは、鳥のフンを介して
運ばれたもの、あるものは、種が勢いよく弾き飛ばされて・・・着地したところが、
コンクリートの割れ目だったり・・・。
そういう植物は、冬の間に地中に深く根を下ろし、春になるとすくすくと伸びていきます。
周りに競合する植物も無ければ、燦々と照る太陽の恵みも独り占め。
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こういう場所に生える植物を雑草とばかりにせっせと抜く人もいるでしょう。
うまく生き延びて、居場所を確保できれば、シメタものです。
生きとし生けるもの・・・みな光と空気、水分が必要です。
筆者の塚谷氏の植物対する暖かい視線に感動しつつ、身近な植物の健気な力を
称えたい気持ちが、どこからともなく湧いてくるのです。

この書物、2014年3月25日に発行されておりますのに、なぜか書店でお目に
掛かりにくいのです。有名なA社に注文しますと、中古本しかなく、
定価が1000円なのに、倍以上のお金を払うはめになりました。
地方の古書店から送料を払って、手に入れたのです。

今年の3月に発行され、翌月に注文を出しているのに、新本が買えないとは、
いったいどういう仕組みになっているのでしょう。
これは、日本の出版界の七不思議です。

by tamayam2 | 2014-05-25 23:56 | 日々のできごと | Comments(24)

【685】三社祭りに行ってきました

ピーカンの土曜日17日、浅草の三社祭りに行ってきました。
浅草駅からもう大変な人出。そろそろと伝法院通りのほうへ歩を進めて行きますと、
にぎやかなお囃子の響きに続き、各町会のお神輿が次々と登場します。
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人と人の間から、お神輿風景を撮影させてもらいました。
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担ぎ手も先導役もテンションが上がっていますから、うろちょろしていると、
弾き飛ばされそう。
揃いの袢纏に、ふんどしの男衆。
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女性は、頭に手拭い・・・やっぱり若い女性の担ぎ手は、お神輿の華です。
どの顔も輝いて、玉のような汗を飛ばし、わっせ、わっせ!
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子供のお神輿も出ていました。
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このワンちゃんも、衣装をつけて、白足袋は、天然モノです。
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子供たちもこの日は、ハレの日、暑いので、飲み物も分けあっちゃう。
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昼時になり、花やしき付近の飲み屋では同じ印半纏の町衆たちが一休み。
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袢纏の凛々しさに見とれてしまいました。
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女性の浴衣姿もすてきでした。
国際通りをずっと北のほうへ歩いて行きますと、
竜泉(りゅうせん)というバス停が!?
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竜泉寺町・・・と言えば、樋口一葉の『たけくらべ』の世界です。
樋口一葉(ひぐち いちよう 1872~1896)
横丁を入ったところにある一葉記念館に立ち寄ってみました。
樋口一葉って、だれだ?と思われる方、五千円札にお顔が出ておりますよ。
明治時代の小説家で、なんと24歳で亡くなっております。
流麗な文章を書く方です。
白紫の花は、匂蕃茉莉(ニオイバンマツリ ナス科)
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そこから、都内で唯一残った路面電車に乗るべく、さらに「三ノ輪橋」まで
歩きました。ちんちん電車の沿道には、バラの花が咲き、下町の人の
やさしさが感じられました。三ノ輪橋から早稲田まで各駅停車の電車が
トコトコと進みます。全線170円で、スイカ、パスモも使えます。

by tamayam2 | 2014-05-19 08:55 | 日々のできごと | Comments(12)

【684】植物のふしぎ

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南米産の水草にルドヴィジアというのがあって、その姿の美しさにうっとりと
見とれてしまう。これは、2月に静岡県熱川、バナナワニ園で見たもの。
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園芸屋さんは、ウォーター・ダイヤと勝手なイメージで名をつけているが、もともと
日本には無い種類。菱の葉に似ているので、和名ではコビトヒメビシともいう。
Ludwigia sedoides【アカバナ科チョウジタデ属】
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昨日、庭の植物の手入れをしていたら、あ~ら、あら!
こんなところにケモノが!?!
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家中に植えてあるキャットニップの鉢に入りこんで寝ている・・・・。
彼のために植えてあるのだし、とても気持ちよさそうだから、このまま放置する。
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英語ではCatnipだが、和名は、犬ハッカ
イヌハッカ【シソ科 Nepeta cataria】日本では、イヌと付くと、ちょっと品、低きもの
をさす。イヌ山椒、イヌ桜、イヌサフランなど。
我ネコは、この植物が大好き。葉を食べることもあるので、薬効があるのかも
しれない。ネコの漢方薬。
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こちらは、静岡県で見た花月の花。別名、「金のなる木」という下品な名で、
5円玉などがくっついていることもあるが、この花は、とても繊細で美しい。
西洋でも鉢植えで大事にされている。
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カゲツ【花月 ベンケイソウ科 Crassula  ovate 】

同じベンケイソウの仲間に、ミセバヤといのがある。
見せたい・・・という言葉の古語です。
百人一首には、見せばやな、をじまのあまの袖だにも・・・と歌われている。
江戸時代の人気園芸品目と言われる。 別名 玉の緒 (命という意味) 
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ミセバヤ【Hylotelephium  sieboldii ベンケイソウ科】
★シーボルトの目に留まったのです★
これは、島根県の温泉津で見たものです。

ベンケイソウ科の植物はなんとなく老人趣味で、好ましくなかったのですが、
最近、私は、この植物の生命力の強さ、密やかな美しさに惹かれます。

つまり、私が、老人になったということなのでしょうね。ぅふふふ

by tamayam2 | 2014-05-09 11:39 | 日々のできごと | Comments(12)

【683】植物の名を探し求めて

2月にグァテマラに行ったとき、たくさんの植物を見たが、ほとんど名がわからなかった。
名が知りたいと思いつつ過ごしていたが、この連休中に2つの植物の名がわかって
うれしい。
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その1 ピタンガ
グァテマラのかつての首都、アティトランで一番大きいホテル、Casa Santo Domingoで
食事をしたとき、中庭に植えられた植物に赤い実がなっているのに気付いた。
その実の形が、球形ではなく、カボチャのような珍しい形をしていたので、写真を撮った。
花がそばについていたが、その花はギンバイカに似ていた。
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ギンバイカ【銀梅花 フトモモ科 Myrtus  communis】
「ギンバイカの花に似ていた」という記憶から、フトモモ科を捜し、やっとピタンガに行きついた。
あまり日本では見かけない樹木だと思ったが、沖縄、九州では、この果実を採るために栽培
しておられる方もあり、南米では庭や公園などでよく見かける木ということだった。
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別名スリナム・チェリーと呼ばれる果実はヴィタミンCに富み、薬効もあるようだ。
ピタンガはポルトガル語。
アセロラと同様に、健康食品として扱われている。
ピタンガ【Pitanga フトモモ科 Eugenia uniflora】ブラジル原産

その2 ホルトノキ
「ホルトの木」ではなく、「ホルトノキ」が名称。
平賀源内が、この木をオリーブの木と間違え、「ポルトガルの木」と言ったそうだ。
それがなまって「ホルトノキ」になったと
いうややこしい経緯がある。
日本人には外国語の発音はとても難しい。
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珍しい木かと思ったが、さにあらず、国内のいろいろな市で、市の樹木に指定されたりして、
公園や街路樹として植えられていると知って驚いた。
徳島市、大分市や沖縄の浦添市の木。
温帯、亜熱帯に生える。別名モガシ(薩摩方面の方言)

私が見たのは、グァテマラ、パナハッチェルのホテルの庭で。とてもきれいな花と実に
感動して写真を撮った。国内でも、街路樹になっているような木なら、花や実を見る機会が
あったに違いないが、高木になるため、目の高さで見ることが少ないのではないかと思う。
この木は、一部に紅葉のような赤い葉が混じるのが特徴だそうだ。
ホルトノキ【ホルトノキ科 Elaeocarpus sylvestris var. ellipticus】
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この木の名前にたどりついたのは、「モガシ」という別名。植物分類にヤマモガシ科という
科があって、その項を調べていたときに、モガシって一体何だろう??と思って調べたのがきっかけ。
怪我の功名と言おうか、うまく「ホルトノキ」にたどりついた。
この木はホルトノキ科という単独の科に属する。
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我が家で咲いた3番目のラン。 Epidendrumの種類で、ブラジル原産。

by tamayam2 | 2014-05-07 10:09 | 日々のできごと | Comments(2)

【682】憲法の日だから?

5月3日は憲法記念日。とてもいい天気だったので、久しぶりに銀ブラに
出かけました。みな様は、大型連休の日々、いかがお過ごしでしたでしょうか。
(日本橋)
まず、二、三の用事を済ませに日本橋へ。この辺りは最近、COREDO日本橋に続き、
COREDO室町という洒落た商業スペースができて、人気スポットになっています。
この際そこは賢明に避けて・・・。COREDO室町のHPはここ
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高島屋デパートの裏手には、生きた植物のフェンスができていました。
こういう葉っぱの組み合わせ、これから初夏にかけてもいいなぁ~と眺めました。
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歩道わきの花壇には、江戸情緒を意識してか、屋根瓦が使われています。
伝統的な素材を生かしましたね。
そこから、東銀座方面へ移動。
(築地)
築地の場外市場あたりでお昼を、と思ったのですが、同じことを考える人がいるとみえて、
どこも長い行列ができていました。
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来月、岩手県に行く予定なので、歌舞伎座近くの岩手県のアンテナショップ
観光地図など情報をゲット。ローカル線の乗り換えについて親切なアドヴァイスを
受けました。旅行の情報は、このごろは、アンテナショップが便利です。
いわて銀河プラザのHPはここ
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昔は、川があって橋があったところが、いまは「築地川銀座公園」になっており、
一休みしたい人には格好の空間です。家族連れ、犬連れ、母の日サービスの親子連れ、
カップル、外人さん・・・どの人の顔もゆったり、微笑みがこぼれています。
まさに五月晴れの下、花壇は色とりどりのお花でいっぱいです!

銀座四丁目の角の方に向かって歩いていきますと、突然、耳をつんざくような大音響が!
街宣車です。 !!!!GGG ::: VVV:::QXQX!!!!
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何台も何台も!日の丸を立てて、マイクを最大のヴォリュームにして・・・。
ゆったり歩いている私どもも、外人さんの銀ブラ族も、腰を抜かしてしまいました。
ああ、今日は憲法記念日なのです。護憲の人も改憲の人もいるわけですけれども、
あんなヒドイ手段で通行人を驚かさなくてもよいでしょうに!!
左のおじさんは、手で耳をふさいでいます。外人さんは逃げ出しました。

機動隊もおりましたが・・・四丁目の交差点の侵入を防ぐほか、なすすべがありません。
ののしり、がなり、絶叫する声を聞きながらの銀ブラ! 
独特のリズムで繰り返される汚い日本語。
ガイジンさんは、何事かと思ったことだろう。
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定点観察のWAKOですが、5月は、白いレースのような透き通ったソファーに
高級品を満載したディザインです。
陶製のネコの置物と、レースでできた犬のオブジェ・・・豊かな暮らしのシンボルなの
でしょうか、すべては絵空ごと! スノビッシュな趣味・・・
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歩行者天国の広場には、お人形のように毛を刈り取られたお犬様が
通行人の注目を浴び、妙にお行儀よく座っていました。

そう言えば、先のアメリカ旅行で、たくさんの犬を見ましたが、洋服を着ている犬
には一度も会わなかったことに気がつきました。

最近のWAKOや御木本のディスプレイは、やや面白みに欠けるような
気がしています。

そろそろ昼どきのピークが過ぎたころになったので、歌舞伎座の方へ戻りました。
道路の向こう側に、黒々と墨で書かれた「壽司」という文字が!勘亭流ですね。
その文字の勢いに思わず見とれて、足がそちらのほうへ向かいました。
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「すし」という字は、寿司のほか、鮨や鮓もありますが、旧漢字の複雑な「壽司」は
なんだか凄みがあるようではありませぬか。

みなさまは、この字、書けますか?
土書いて、片仮名のフ、その下にエ、更に下に数字の一、
左に片仮名のロ、右に漢字の寸で、出来上がりですよ。(^_-)-☆

by tamayam2 | 2014-05-06 08:50 | 日々のできごと | Comments(6)

【681】富岡製糸場が世界遺産に

群馬県の富岡製糸場が、ユネスコの世界遺産(産業遺産)として認められたという
うれしいニュースが伝えられました。連休中は、大変な人出だったということです。
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私が出かけたのは、2011年4月、たまたま信州からの帰り道に、立ち寄ったの
です。“世界遺産に!”、という町の人たちの熱い気持ちは伝わりましたが、
ちょっと無理なのでは・・・と思っておりました。
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明治5年に建てられた工場は、かなり傷んでいましたし、町の規模が小さく、
人が押しかけたら大変ではないか・・・とも思ったものです。

日本で産業遺産として、先に認められた島根県石見銀山(いわみぎんざん)もなかなかアクセスの
難しい場所でした。過去ログ:2012年11月  石見銀山にて

石見から産出された銀が一時期、ヨーロッパで大いに流通したという事実が、
世界的とみなされた理由です。

富岡の場合、ヨーロッパでどんなに絹織物が珍重されたか、フランス・リヨンでは
絹の緞帳、絨毯、女性の夜会服などを扱う老舗の店をいくつか見たことがあります。
ヨーロッパの人々にとって、日本は絹を産出する国というのが基本的なイメージです。
シルク・ロードの果ての極東にジパングいう国があるのです。

日本の養蚕の智慧が、フランスの製糸工業の技術を導入することによって、
世界的な規模の産業として発展したのです。
工場わきには、フランスから技術指導に来た人たちの宿舎が残されていました。
明治年間に、日本人とフランス人がどうやってコミュニケーションを図ったのでしょうか、興味深いことです。
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建築にもフランスの智慧が至るところに生かされていました。このレンガの積み方も
その一つです。この積み方だから、堅牢なのです。
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製糸工場で働く工女は、「女工哀史」として伝えられるような気の毒な下働きではなく、
技術者としてよい待遇を与えられていたと聞き、うれしく思いました。
いまで言えば、都会で高給をとるOLというような、憧れの職業だったようです。
そういうことを知ったのも、町のヴォランティアのガイドさんがていねいに説明して
くださったからです。
ユネスコの世界遺産には、自然遺産、文化遺産の他に、産業遺産という分野もあり、
日本では、石見銀山に次いで、富岡が2番目。

ドイツでは、ゴスラ-(Goslar)という中部の銅山が、産業遺産に登録されています。
過去ログ: 2005年10月 ゴスラ-の鉱山
過去ログ: 2009年9月  鉱山の町、ゴスラ-  
 
たしかに、この小さな町の産出する銅のおかげで、ヨーロッパの人々の生活の質が
向上したことは事実なのです。また、ゴスラ-を中心として交通、流通が画期的に
発展したのです。
ドイツを訪れる旅行者は、こんな山奥の鉱山に立ち寄る人は多くないのですが・・・
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富岡の工場の近くで見た、タイツリソウ【鯛釣草 ケシ科ケマンソウ属】
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Yamyam町で最近、とても増えていたように思う外来種のヒナゲシ
ナガミヒナゲシ【長実雛罌粟 ケシ科 Papaver dubium】
1961年に東京世田谷区で、発見されて以来、いまや住宅地、道端、空地・・・
どこにでも侵出していといわれています。可愛いけれども、ちょっと心配。
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ウチの庭のシャガ山椒の若葉も・・・今の季節を彩る植物として載せてみました。
筍の煮物に、“木の芽”は欠かせませんね。

by tamayam2 | 2014-05-05 11:42 | たび | Comments(4)