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【646】チョウはそろそろ冬支度

【641】~【645】まで、信州の旅の話が続きました。長々とお付き合いいただき
ありがとうございました。さて、この3日間の旅の中でチョウの姿を一度も見ません
でした。信州ではもうチョウが冬支度をすませたのでしょう。

一転してローカルな話題です。
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我が家では、先週ごろまで、ツマグロヒョウモンの幼虫がプランターの雑草のスミレ
の葉を盛大に食い散らしておりましたが、今はどこにもその姿がありません。
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夏中から秋にかけて、家のブッドレアは、たくさんのチョウを集めました。
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「チョウの木」と呼ばれるブッドレア(Buddleja フジウツギ科)はウチの花壇の中心に
据えられており、道行く人から、何の木ですか?とよく聞かれました。
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これは、どこででも見かけるヤマトシジミ。雑草のカタバミはシジミチョウの食草で
あるため、抜かずに残してあります。
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このチョウは、庭で見たのは初めてです。
ヒメジャノメ(ジャノメチョウ亜科)というのですが、その幼虫の姿を
インターネットで見て、吃驚しました。
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なぜなら、若い人たちがキャーと騒いでいるように幼虫の顔がネコそっくりなのです。
私は、幼虫を見たことがありませんので、インターネット上の画像を拝借しました。
自然の造形は、真に不思議がいっぱいです。ぜひ、このチョウの幼虫を見てみたい
ものです。
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上は、我が家の14歳になる本物のネコ
誰が教えたわけでもないのに、彼は手で土を掘り返し用を足すと、また土をかけて
痕跡を消します。(ネコの習性だから、特に偉いわけではないのね・・・)

ツマグロヒョウモンの蛹は、プランターの陰や壁の目立たないところにひっそりと
ぶら下がっているはずです。親は、きっと「この家なら、子孫が残せる」と判断して
くれたのでしょう。蝶がたくさん訪ねて来てくれる家にしたいという私の願いが
少しずつですが実現しつつあります。ぅふふふ

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by tamayam2 | 2013-10-29 12:48 | 日々のできごと | Comments(8)

【645】高瀬渓谷

長野県大町市から東へ行った山中に高瀬ダムがある。
そこへ行くには、手前の七倉ダム、七倉山荘で車を降り、特定タクシーに乗り換える。
ダムまでの道は一般車規制があるためだ。
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紅葉には、少し早いようだったが、信州の秘境と呼ばれる標高1270mのこの場所に、
一度行ってみたいと思っていた。
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タクシーを降りて、長いトンネル、吊り橋を渡り、その奥の濁沢滝という地点まで歩いた。
ここの水力発電で原発一基分ほどの電力賄っているという説明だった。
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ダムの河原で見たオンダテ。イタドリの仲間だ。
白い種をいっぱいつけて、逞しく生い茂っていた。
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ホソバヤマハハコは、高山植物の一種だろうか、砂礫地につつましやかに咲いていた。

下は、上高地で見た紅葉。小団扇カエデと、板屋カエデ
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信州ではどこでも見られるミズナラ。秋の陽に映えて美しかった。
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昔は、コナラ、ミズナラから炭を作った。薪炭が使われなくなったいま、利用価値
がなくなりあまり顧みられない。これらの木の実であるドングリは、昔は食糧源として
大事にされたというのに・・・。
でも、コナラ、ミズナラの樹液を吸う昆虫類がいますよ。
彼らにとっては、依然として大事な命の糧。

国蝶のオオムラサキ、ゴマダラチョウ、キタテハ、カブトムシなどの昆虫たちは、
これらの木々に集まり、人間が知らないところで大宴会をしているのかもしれない。

高瀬渓谷に行く道は11月4日に閉ざされ、ダム関係者以外立ち入れなくなる。

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by tamayam2 | 2013-10-26 12:02 | たび | Comments(8)

【644】10月の上高地

以前、上高地に訪れたのは、春や初夏だった。
三連休の三日目(10月14日)、はじめて秋の上高地を訪れた。
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河童橋では、いつもながらたくさんの人が記念撮影をしていた。
私は、橋の横から穂高連山の雄姿を撮影した。親子づれは、河原でお弁当を食べ、
若い人々は、三々五々そぞろ歩きを楽しんでいた。
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紅葉には、まだ早く、やや色づきかけたというところ。もう少したつとカラマツが
燃えるように黄葉するだろう。
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梓川の水がどんどん流れていく。その水のきれいなこと!
水の美しさに圧倒される。
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こちらは、河童橋からビジターセンターへ行く道に架かる小橋から撮った流れ。
藻の緑が美しい。
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河童橋の袂にあるヒロハヘビノボラズという木。
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私が初めて上高地を訪れたとき、ガイドさんが教えてくれた。
トゲがあるから、蛇が登らないんだって・・・そこにいた人がどっと笑った。
西洋では、Berberisベルベリッツと言われ、割にどこにでも見られる低木。
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川べりでよく見かけたズミ、別名小梨の木。枝一杯に赤い実がなっていた。
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ルビーのような赤い実をきれいだなぁ~と思って何枚も撮影した。
花の時期はその香りで存在がわかるが、地味な木だ。
ズミ【酢実 別名小梨 Malus toringo (Sieb.)】

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by tamayam2 | 2013-10-24 11:43 | たび | Comments(6)

【643】戸隠森林植物園

戸隠(とがくし)神社というのは、日本書紀にも出て来る古い、古い神社。
杉並木を通って奥社にお参りするだけで、40分ほどかかる。
私は、お参りをパスして、参道の東側に広がる戸隠森林植物園という自然公園
の一部を歩いてみた。紅葉が少し始まっていて、秋の装いを始めた樹木をたくさん
見ることができた。
上信越高原国定公園には、いろいろな歴史の跡をたどる「戸隠古道」と呼ばれる
ハイキングコースもある。春や初夏に、ゆっくり歩いてみたいなぁと思った。
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吊り花(ツリバナ)は、初夏に山野で見られるが、風に揺れて撮影が難しい花の一つ。
これは、5月末、箱根、湿性花園で撮影した。
下は、戸隠で見たツリバナの実。
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ツリバナ【吊花 ニシキギ科 Euonymus pxyphyllus】
マユミに似るが、マユミより果実を覆っている皮が厚く、五裂してそこから、実が
ぶら下がる。
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紅葉がすばらしいニシキギの実は、やや小さめで、焦茶色の苞が見える。
また、枝に翼(よく)というコルク状のものが付いているのが特徴だ。
ニシキギ【錦木 ニシキギ科 Euonymus  alatus】
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この木は、実はきれいだが、葉がハゼの木のようなので、触らない・・・
ハゼウルシは、触るとカブレる恐れがある。
こちらは、森林内で見たツタウルシ、紅葉はすばらしいのだが、触ると危険だ。
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ツタウルシ【蔦漆 ウルシ科 Phus  ambigua  Lavall. Ex Dipp】
三つの小葉がセットになっているこの蔓草の特徴をよく覚えておき、
決して触らないことだ。
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木の根元にあった、ちょっとおいしそうなキノコ
これも、知らない場合は見るだけ。
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葉がすっかり枯れてしまっているのに、名残りの花が美しいナデシコ
植物を見ながら歩いていると興味がつきないが、秋の日はつるべ落とし、
あっという間に暮れかかる。
広大な自然公園の出口を目指して、歩を早めた。

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by tamayam2 | 2013-10-20 20:20 | たび | Comments(18)

【642】ツルアリドオシ

先回【621】と同じ場所、長野県、阿寺渓谷の林床に赤く輝く実を見つけた。
以前、新潟県で見たツルアリドオシ(アカネ科)だ。
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この植物の白い花は2つ並んで咲いており、それがどのような過程を経るのか
よくわからないが、ともかく2つの花の実が合着して一つの実になる。だから、
元は2つの花だった痕跡を示すように二つの穴が見える。と言っても、1㎝に満たない
小さな実だから、注意して見ないとよくわからない。
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ツルアリドオシ【蔓蟻通し アカネ科 Mitchella undulate Sieb. et Zucc.】
また、この植物は、別名、江戸時代の通貨一両とも呼ばれている。
万両、千両、百両(カラタチバナ)、十両(ヤブコウジ)、そして、一両がこの赤い実だ。
新年の生け花によく使われる千両、寺社の庭でよく見かける万両や百両、
十両は、新年の寄せ植えに、福寿草などと共に植えられる。一両は、とても小さすぎて、
人目につかず、ひっそりと森の奥深くに潜んでいる。
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一つの実に二つの頂点を持つのは、フッキソウの実。
フッキソウ【富貴草ツゲ科 Pachysandra terminalis】
住宅地でもグランドカヴァーとしてよく使われているが、森の中で見たこの実は、
真っ白で透き通るような美しさだった。北海道では、シカが好んで食べるとか。
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長野県の林で一番よく見かけたのは、マユミの実。紅色や、ピンク、肌色のものまで
いろいろバラエティがあった。この時期の野山を彩る主役と言えるだろう。
マユミ(檀、真弓 ニシキギ科 Euonymus hamiltonianus)
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10月13日、白馬山の初冠雪だった。バスの窓から見た白馬の山々。
藪の中に、発光ダイオードの光のようなものが輝く一隅があった。
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秋の実の中でも青く美しい、サワフタギだ。
サワフタギ【沢蓋木、ハイノキ科 Symplocos  sawafutagi 】
学名にsawafutagi と、和名がついているところを見ると、日本原産かもしれない。
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こちらの黒い実は、何だろう。ユリ科の植物のようだったが、葉が枯れ落ちて、
よくわからなかった。
秋の実を見つけては、子供のように喜び、撮影を楽しんだ。

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by tamayam2 | 2013-10-19 07:23 | たび | Comments(6)

【641】木曾山中で大文字草を見た

ダイモンジソウ(大文字草)という山野草がある。
花の形が大という字に似ているので、その名がついたが、ごく小さい
目立たない花である。ユキノシタ科なので、ユキノシタの花にもよく似ている。

今日は、台風26号のせいで、関東地方は、大荒れの天気だが、
その前の12日~14日までの三連休は好天に恵まれた。
私は長野県に出かけた。この花を見たのは、長野県も南、岐阜県に近い木曽郡大桑町、
阿寺(あでら)渓谷でのこと。
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急な斜面を川辺に降りて六段の滝というのを見ていたら、滝の水しぶきがかかる
滝壺に近い斜面に小さな白い花が咲いているのが見えた。
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望遠レンズで確かめると、大文字草のようだったので、ともかくシャッターを押した。
この季節に、こんな湿気の多い場所に咲くのだということがわかった。
そばの落ち葉の大きさから、この花のサイズを想像してください。
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町の花屋で、赤やピンクのダイモンジソウが売られているが、花期が終ったら、
管理できずに枯らしてしまうことが多いのではないか。滝の水しぶきがかかる
ような環境を年間維持するのは、とても難しいと思った。
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ここの渓谷の水は澄みきっているばかりでなく、コバルトブルーに近い。谷の岩石から
滲み出る成分によるものか、清流の色が人の心を和ませる。
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紅葉には、まだ早いようだったが、岸辺で見たマルバノキ、別名ベニマンサク
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木曾五木のヒノキなどと並んで、マンサク科の樹木が多い所だ。

木曾五木とは、江戸時代、幕府はヒノキ、アスナロ、サワラ、コウヤマキ、ネズコの
五木の伐採を禁じた。「木一本、首一本」と言われるほど厳しい掟だった。
そのおかげで、藤村が『夜明け前』で書いているように、「木曾路はすべて山の中」なのだ。
2009年にオオヤマレンゲを見た赤沢自然休養林から比較的近いところにある。
過去ログ:2009年6月オオヤマレンゲ
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by tamayam2 | 2013-10-16 08:13 | たび | Comments(10)

【640】秋の散歩道

ここ数日、東京は、異常に暑い。
もう使わないと思っていたクーラーが活躍している。
衣替えの箱から、半そでを引っぱり出して着ている。
どうしたのだろうか??

【603】東京の坂道 でご紹介した御茶ノ水から水道橋にかけての静かな道を
久しぶりに通ってみた。
皂角坂(さいかちざか)という道標がある道だ。
『風の又三郎』にも登場するというサイカチという樹木に興味をもったのがきっかけで、
ドイツ、ケルンの町でもサイカチに出会った。
過去ログ【622】道端で   
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皂角坂の中ほどで、涼やかなマメ科の葉の間に、確かに、ありましたよ、
ぶら、ぶらと大きな豆莢がぶら下がっておりました。
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この坂を下って白山通りを左に折れると、三崎町の交差点がある。右に行くと、JR水道橋駅。
その角に、「海南鶏飯」(ハイナンチーファン)という店がある。
そこのチキンライス(蒸し鶏のご飯)がとてもおいしい。
「牛丼」の吉野家の2階ですが、階段を上がると、そこはまるでシンガポール。
海南とはシンガポールのことです。
ウチでもマネをして作ってみるが、なかなかこの店と同じような味にならない。
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上は、6月に出かけた小豆島で見た大きな豆莢。
ネムノキ【合歓木 マメ科】
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こちらは、マメ科ではないようですが、何の木か分かりません。
豆を覆っているのがビロードのような肌触りで面白く思いました。(同じく小豆島で。)

カタバミと言えば、園芸家の頭痛の種。根を抜いても、抜いても、しぶとく再生する。
根元に球根があり、繁殖力が強い。シジミ蝶の食草なので、我が家では、放置してある。
最近、道端で、葉が三角形のカタバミを見つけた。こちらは、雑草ではなく、
ブラジル産の園芸種ということだ。
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園芸種になると、カタバミとは言わず、オキザリスと学名で呼ぶようだ。
オキザリス・トライアンゲラリス【カタバミ科 Oxalis triangularis】
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これも、園芸種。メキシコ産のオキザリス
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オキザリス・デッペイ【カタバミ科 Oxzalis deppei】
三つ葉ではなく、四葉で、しかも中心に斑が入っている。なかなか美しい。

外国から美しいオキザリスが入って来て、コレクターも多いと聞く。
わが国産のカタバミは、だんだん肩身が狭くなって、いずれ消えていくかもしれない。

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by tamayam2 | 2013-10-11 09:28 | 日々のできごと | Comments(8)

【639】道端の植物にも秋の実が・・・

秋になると、野性植物にも実がなる。
この草は、アカソ(赤麻)。
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戦時中に、小学生だった家人は、学校で連れだって山に行き、アカソ、ヤマソ(山麻 カラムシの別名)
採取して供出したという。信じられないことだろうが、これらの植物から繊維を
取って衣類にした時代もあったのだ。
越後上布など上布と名がつく布は、イラクサ科カラムシ属の植物の繊維で織られた。
今は、化学繊維が主流を占めるようになり、このような植物たちは、顧みられなく
なって、野性化している。
以前に伊吹山に行ったときに、この葉にフクラスズメという蛾の幼虫がついていた。
それ以来、この種の植物を見ると、目を凝らすようになった。
長野県では、サカハチチョウコアカソの葉に止まっていたのを見た。
特定の蝶や蛾には好まれていて、小さな命を養っている。
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上は、都内で見たラセイタ草。同じく、イラクサ科カラムシ属の植物。
ラセイタとはポルトガル語で、毛織物のこと。
ラシャ(ラシャもポルトガル語だが)より地が薄く、手触りが粗い繊維を
ラセイタと呼ぶそうだ。
ラセイタソウは、海岸のそばなどでよくみられるということだが、私は、
都内、御茶ノ水で見た。ゴワゴワとした肉厚の葉、紐のように強そうな花穂。
この繊維は丈夫そうで、頼もしい。でも、現代では誰にも顧みられず雑草扱いだろう。
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その近くで見たカラスウリの花。下は、総武線の線路。
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こちらは、カラスより小さいスズメウリの実。
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きれいに色づいているのは、ヤブサンザシ(スグリ科)の実。
バラ科のサンザシは、薬用になるが、こちらは、食用にも薬用にもならないそうだ。
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オニドコロの目立たない花は、レースのよう。
ムカゴは、ヤマノイモの茎が変化したもの(肉芽)。 
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ムカゴを炊き込んだムカゴご飯は、風情がある。
道端の植物にも秋が忍び足でやってきた。

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by tamayam2 | 2013-10-07 14:22 | 日々のできごと | Comments(12)

【638】ボウズとオケラ

時々訪問させていただくBlog「トリ撮る花撮る」の hagegaikunさんの口癖は、
「今日は、ボウズだぁ~」、「ボウズ同然!」
彼は、朝早くからお気に入りのポイントでカワセミを撮影しているのですが、
カワセミが来ないとボウズと表現なさる。ふふふ

カワセミが来なくても、樹木も花も空も雲も、自然には面白いものが
いろいろあるでしょうに・・・とTamayam2 は思うのですが、彼にとっては、
カワセミが主役、他はみんな脇役に見えるようです。
もともとは、この言葉は、釣り人が一匹も釣れなかったときに、言うセリフらしいです。
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今日見たのは、オケラという植物。日本原産であるようです。
万葉集にも歌われているやんごとなき植物なのに、その名が気の毒です。
オケラだなんて!? なんだか、虫みたいと思ったら、たしかにオケラという昆虫が
いるようです。秋の虫でしょうか。
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オケラ【朮 キク科 Atract0ylodes japonica】 古語ではウケラ

   恋しければ 袖を振らむに 武蔵野の うけらが花の色に出(づ)なゆめ
                                  万葉集
意味:(恋しく思ったら、私のほうから、袖をふりましょう。あなたは、武蔵野のオケラの花の
       ように、恋をしていることを決してお顔に出してはだめですよ、決して!)


さて、「今日は、オケラだぁ~」、「オケラ同然!」と言ったら?
何のことでしょう? 

調べてみたら、ギャンブルなどで、すっからかんになったときに、言うセリフですって。(笑)
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さて、10月に入り、天高く、風が涼やかに吹く日、私は秋のチョウが見たくなり、
久しぶりに小石川植物園に行ってみたのです。
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しかし、今年の猛暑のせいか、植物全体があまり元気がないようでしたし、
薬草園の手入れも投げやりな感じがして・・・・
「今日は、ボウズかなぁ~」とつぶやきたい気持ちでした。しかし、
広い園内に無造作に拡がっている赤いヒガンバナの群生は、すばらしかったです。
ここに、チョウの一頭でも・・・と思うのですが、ツマグロヒョウモン、キチョウが
時々ふらふらと来る程度。しばらくすると、クロアゲハが、ゆったりと
飛んできました。
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ふと、その上を見てみると、背が高いスイカズラ科の木があり、
その白く、良い香りがする花にたくさんの蝶が集まっていたのです。
この木は、中国原産ということで、和名はよくわかりません。
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久しぶりに温室にも入ってみました。そこで、咲いていた珍しい植物は、
オモトの仲間、ベニハナマユハケオモト。漢字で書くと、紅花眉刷毛万年青。
たしかに女性が眉を作るときに使う刷毛のようです。ヒガンバナ科ですって。
花をよく見てみますと、小さいアリがたくさん吸蜜していました。
甘い汁を出すのでしょうか。

蝶の幼虫嫌いな方は、ここから先は見ないでください。

Tamayam2が、数年前には、よく出会ったジャコウアゲハは、残念ながら
見ることができませんでした。植物園側がこのチョウの食草、ウマノスズクサを
栽培してくれている内はよかったのですが、この夏の暑さに何株か枯れたと見え、
数本残った蔓に、幼虫がいくつか、ついていました。うまく生き延びられるかなぁ~。
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それと、撮影はできなかったのですが、静かな林の中を歩いているとき、アサギマダラ
ゆっくりとひらひら舞っているのを見ました。
東京にアサギマダラが!?
信じられないことですが、その日も汗ばむほどの陽気でしたから、有りうること
なのだと思います。

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by tamayam2 | 2013-10-04 00:08 | 日々のできごと | Comments(10)