<   2013年 05月 ( 9 )   > この月の画像一覧

【608 】伊東にて

New Zealandで暮らしている友人が一時帰国した。
それを機にいつも4人が集まる。今年で、12回目。
c0128628_63276.jpg

伊豆半島の伊東に出かけた。
いま、ここでは、色々な種類のオレンジがとれるらしく、
八百屋の店先には、オレンジ類の山。
この辺では、昔は、みかんばかりだったが・・・この頃は、ブランド化が
一層進んで、名前がおぼえられない。

大室山の麓のシャボテン公園へ行く。
道を歩いていると、猿を抱いた若い女性が。
すれ違いぎわに挨拶をしただけなのに、サーヴィス精神旺盛な彼女は
猿の芸を見せてくれた。
c0128628_633979.jpg

この女性の顔の動きと猿の表情がみごとに一致していて、
よく調教したなぁ~という感動よりも、
c0128628_641792.jpg

お二人(人と猿)が職業にあまりにも忠実に従事している姿にちょっと
痛ましく感じた。
c0128628_644868.jpg

「もう、いいですよ。私は通りすがりの者で、ここで友人を待っているだけですから・・・」
c0128628_65939.jpg

こちらのお方は、芸を見せなくても、天然の美しさだけで、生きていけ
ますね。
c0128628_653442.jpg

New Zealandの友人は、年老いたご両親の老後の生き方の問題を処理する
ために来日。

「老いたら子に従え」という諺があるのだけど・・・なかなか
一筋縄にはいかなくてと、深夜までいろいろ語り合った。

by tamayam2 | 2013-05-28 06:06 | たび | Comments(6)

【607】五月は薔薇の月

c0128628_10444231.jpg

風薫る五月、真夏のように暑い日差しの日があるかと思えば、
今日のように少しひんやりする日もあります。
c0128628_10454995.jpg

でも、何だか、心楽しく気持ちよく過ごせるのは、そこかしこに
薔薇の花が香っているからにちがいありません。ほんとうに薔薇は
花の中の女王さまですね。
c0128628_1043351.jpg

Yamyam町でもご近所の薔薇が香っています。写真をいくつか
撮らせていただきました。薔薇の名は、複雑すぎてよくわかりません。
c0128628_1044322.jpg

最近は、昔からの薔薇は少なくなって、オールドローズ系というのでしょうか、
英国の絵本に出てくるような、中央がチンクシャの顔のような薔薇が
よく栽培されているようです。
c0128628_10451476.jpg

ご近所のお庭のフェンスからこぼれ出るお花を撮影しているのですが、
(ちょっとお家の人にお断わりしたほうがいいのだろうな)と・・・
後ろめたい気持ちがあるのですが、花の中にこんなメッセージを発見して
驚き、うれしく思いました。
c0128628_10464183.jpg

栽培なさっている方は、もっともっとくわしくご自分の労作を見てほしいの
でしょう。できたら、薔薇のお話もしたいのでしょう。

その日は、私が帰宅を急いでいたので、お声をかけませんでした。
薔薇の花が縁で、ご近所の方とお話しができれば、いいのですが、
私のほうにその余裕がなく・・・双方のタイミングが合わないとね。
今度、お家の方が庭に出ておられたら、声を掛けてみようと思いながら、
まだ実現していません。
c0128628_1047129.jpg

この薔薇は、一重の原種に近い薔薇ですが、こんな薔薇も
いいですね。私の好みです。

by tamayam2 | 2013-05-20 10:46 | Comments(21)

【606】黒船が来た町、下田

安政元年(1854年)、鎖国中の日本は、外国の出来事とは無関係に、
安穏な生活を楽しんでいた。そこに、突如現れた黒船
敵は、開港を迫り、日米和親条約を締結を突き付けてきた。
その舞台となった下田の町並みは、至極のんびりしていて、ぶらぶら歩きで
街中をすっかり見て歩けるほど小ぢんまりした町だった。
c0128628_17545194.jpg

ペリー提督が歩いたと言われる川べりの小道は、ペリー・ロードと呼ばれている。
私は、子供のころ、「ぺルリ」と習ったような気がするが、Perryさんですね。
c0128628_17564546.jpg

・・・泰平の 眠りを覚ます上喜撰(蒸気船) たった四杯で 夜も眠れず・・・
 こういう狂歌も学校で習った覚えがあります。大きな船を1杯、2杯と数えたと
 いうのは分かりますが、上喜撰とは何か?
酒の銘柄ではなくて、上等な緑茶の銘柄ですって。

なるほど、静岡県ですからね。上等なお茶を4杯も飲んだら、眠れなくなりますが、
黒船が四杯も押し寄せて来たら、怖くて怖くて下田の町民は震え上がったことでしょう。

今この辺りを歩くと、とてもよい匂いがします。甘い香りにむせそうになるほどです。
香りの主は、ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉)、地元の人は、アメリカジャスミンと呼びならわしているようでしたが、ジャスミンとは科が異なり、これは、ナス科の植物。
了仙寺という歴史的に重要なお寺の境内は、この花でいっぱいでした。
はじめ紫でだんだん白くなっていくそうです。

下田の名物は、この花の背景に写っているナマコ壁の土塀。瓦板を白の漆喰で縁取ったものですが、情緒ある景観をつくっています。
c0128628_17575634.jpg

ペリー・ロードは、昔の花街なのでしょう、ちょっと風俗っぽい香りがします。
今は、すっかり若者向けのギフトショップ等にリメイクされています。
唐人お吉さんもこの辺りを歩いたのでしょう。
お吉のお墓のある宝福寺の境内で二匹の眠り猫に会いました。
c0128628_17583371.jpg

この椅子の下、川べりに咲いている野草は、ディジーの野生種。
c0128628_1759671.jpg

ローン・ディジーと呼ばれている西洋産のヒナギクです。なぜこんなところにあるのか、
謎です。
c0128628_17592793.jpg

海に近い場所で、よく見かけたトベラ。本当は、とびら(扉)がなまった名前だそうです。
魔除けに、この木の葉を扉に差したから・・・とのことです。学名にしっかり日本語名が
ついており、学名watcherのTamayamはうれしかったです。
c0128628_17595967.jpg

この花は、今がシーズンらしく、白や薄黄色のものが真っ盛りでした。
こちらは、ニオイバンマツリと逆に、白からクリーム色、黄色に変化するようです。
この花に惹かれていろいろ写真を撮ったのですが、土地の方はだれもこの木の名前を
知らないのでした。
私は、おおよそトベラの仲間かなぁ~と見当をつけたのですが、土地で何と呼ぶ
のか、知りたかったのですが・・・意外に近くに在りあふれているものには、
皆さん関心がないものなのですね。(笑)

上から2枚目のオレンジ色の花も町中でよく見かけた花です。
花アロエというユリ科の植物ですが、原産国は、南アフリカだそうです。
アロエと無関係のユリ科の植物です。学名に忠実なブルビネという園芸名は
覚えにくいので、俗称が一人歩きしてしまったのでしょう。
南アフリカの花がなぜ、下田に??
そんなことをぼんやり考えていると、いくらでも時間がたってしまい、退屈しません。

by tamayam2 | 2013-05-17 18:01 | たび | Comments(10)

【605】イルカ・ショー

植物園、動物園、水族館・・・どれも大好きなのだが、
動物を調教して芸を見せるショー呼ばれるものは、なんだか
動物に申し訳けなくて、見たくないものの一つだった。
c0128628_11114268.jpg

先日、たまたま訪れた静岡県下田海中水族館で、イルカのショーを見た。
若い女性が、イルカの背中に乗って、しかもつるつるした背中に
立ちあがったりして、ものすごいスピードで、水面を滑り抜けていく。
c0128628_11121851.jpg

人間と動物が、ぴったり呼吸を合わせてショーをする、その見事な
技に思わず、顔がほころび、拍手喝采を送ってしまった。
若い女性なのに、すごいなぁと感心!
c0128628_11125430.jpg

人の子供だって思い通りにならないのに、イルカをあんなに上手に
手なづけて・・・ご褒美に魚を投げてやっていたけれども・・・
ご褒美だけで、動物があのように従順になるとも思えない。
c0128628_1113143.jpg

お互いに仕事を共にする仲間同士の強い連帯感や、やり抜こうという
意思がなくてはああは見事にできまい。
c0128628_11134087.jpg

そういう根気の要る鍛錬には、女性が向いているのだろうか。
母性のもつ愛情の表現や根気強さなど、この若い調教師はだれかに
習ったというより、自分の中に潜在する能力を引き出したのだろう。
c0128628_1114425.jpg

ショーが終わると、女性が観客に手を振る。すると、イルカが
水中から尻尾だけ出して、手のように「さようなら」と振るのだった。
健気で、愛らしくて、ショーとわかっていても涙が出そうだった。

by tamayam2 | 2013-05-15 11:19 | たび | Comments(8)

【604】大正年間にできた学校、二つの校舎

先日、さいかち坂を歩いたとき、御茶ノ水・駿河台近辺をぶらぶらした。
あちこちに、明治大学、日本大学の校舎が点在していて、そこ、ここで
朗らかな笑い声が弾けている。若々しい町だ。
でも、私ども年配者にとっても、懐かしい学校がありましたよ。
どちらも大正年間にできた専門学校です。
私はそのどちらにも通ったことはないのですが、何だか夢多き若き日の
ことを思い出して、ジーンとしてしまいました。
c0128628_199149.jpg

①文化学院
なんと、今年で創立92年!(1921年、大正11年創立)
創立者は、西村伊作という方ですが、与謝野鉄幹、晶子夫妻が学校設立に関わり、
自ら教壇にも立ったのです。この学校の教師陣は、昔も今も、その道の一流の方が
綺羅星のごとく輝いているのです。文芸、演劇、美術などの分野の人材を養成する
専門学校です。
c0128628_1993813.jpg

入り口は、英国コテージ風、アーチ型の入口は、洞窟の穴の
ようです。私が若いときに知っていた文化学院にもアーチ型の入口でしたが、その
建築は今はなくて、2008年に再建されたそうです。この建物は、驚くべきことに
14階建ての校舎が背後に控えていて、日本BS放送と建物を共有しているのだそう
ですが、外観から見るとのどかなコテージ風なのです。
遠藤 誠という1968年生の若い建築家の作品です。

②アテネ・フランセ
“ふらんすへ行きたしと思えども、ふらんすはあまりに遠し・・・”(萩原朔太郎詩)

私が学生のころ、フランスへ留学する人は、たいていこの学校に通って、
学校フランス語を鍛え直したのではないでしょうか。ドイツ語なら、ゲーテ・インスティテュト、
英国留学ならブリティシュ・カウンセル・・・
私はそういう先進国へ留学しなかったものですから、こういう学校に通う同窓生を
まぶしい思いで眺めていたものです。
c0128628_19102377.jpg

創立は、1913年(大正2年)フランス政府の文化広報活動の拠点です。
上の建物は本館ですが、中央屋根の辺りに人の横顔のマークが見えます。これが
学校のマークなのですね。
c0128628_1911270.jpg

更に、ピンクの壁をよく見てみますと、レリーフのような模様が規則的に並んでいます。
アルファベットのようでもあり、Atheneeという文字をかろうじて読むことができます。
う~む、洒落ているなぁ、と感心して見ました。
この建物は1967年、吉阪隆正という有名な建築家の作品だそうです。
c0128628_19114349.jpg

もっと感心したのは、本館に続く建物の壁です。基本的には、鏡のように輝くメタルで
できているのですが、表面が波打っているものですから、道を隔てた前の街路樹や、
建物が非常におもしろい形を形成するのです。しかも見る人の立ち位置によって、
その模様がどんどん変形するのです。まるで万華鏡のような面白さです。

言葉で説明するのはとても難しいですから、御茶ノ水方面に行かれたら、ちょっと
その模様が変形する壁をごらんになってください。
東京・御茶ノ水なら、ふらんすより、近いですよ。地図はここ
by tamayam2 | 2013-05-11 19:15 | 日々のできごと | Comments(6)

【603】東京の坂道

4日、マロニエの花咲く銀座について書いた。

その日、東京方面に向かっていたとき、電車の窓から線路沿いに赤い花が
咲いている道が長く続いているのが見えた。総武線、水道橋から
御茶ノ水にかけての道。やはり、これは確かめてみねば、と思い立ち、
6日、お茶の水で下車し、水道橋まで歩いてみた。
c0128628_16245634.jpg

その道は、緩やかなスロープになっており、人通りがほとんどない。なのに、
みごとなベニバナトチノキの並木が続いていた。フランス語ではマロニエ
ドイツ語ではカスタニエ。ドイツではこの花が咲き始めると、それが合図のように
人々はこの木の下にテーブルをひろげ、ビールを飲み始めるのだった。
c0128628_1625398.jpg

さて、この坂は、こんな名前。皆さま、この漢字が読めるかしら?
へ~、こんな漢字あったんだ! 

あるのですよ、これが。
これは、サイカチと読みます。
して、サイカチをご存じではない?
そうでしょうね。私にとって、この木は、ドイツで初めて知った
思い入れがある木でした・・・。しかも、日本原産!?

サイカチ【皁莢 皂角 マメ科ジャケツイバラ属 Gleditsia japonica】
道標によれば、坂の上に3本のサイカチの木がある、ということでした。
さっそく、線路沿いの木を調べてみました。
c0128628_1627989.jpg

植え込みの間に確かにありましたが、目立たない所で、標識も無く、
これではだれも気付かないでしょう。
サイカチの実は、長い莢に入った豆なのですが、昔は、シャンプー代わりに
使われていたということです。サボニンがたくさん含まれているのです。
c0128628_16274051.jpg

サイカチの一番の特徴は、トゲというか、鋭い針がいっぱいついていて、
とても動物が近づくわけにはいかないのです。しかし、昆虫はこの樹液が
大好きなようです。
葉は、マメ科ですから、アカシアなどと同様に羽状複葉の涼しげな葉です。
これから、東京の定点観測の木にします。
c0128628_16284952.jpg

その道の傍らで見た、唐種招霊の花。神社などで見る木ですね。中国語で、含笑花ですって。感じが出ていますね。
カラタネオガダマ【唐種招霊 モクレン科 Michelia figo】
c0128628_16294763.jpg

こちらは、水道橋駅前の東洋高校の傍らで見た、白花のトチノ木の葉。
静かな坂道を下りながら、たくさんの珍しい樹木を見ることが
できました。楽しみな散歩道になりそうです。

by tamayam2 | 2013-05-07 16:30 | 日々のできごと | Comments(16)

【602】ゴールデンウィーク中の銀ブラ

ゴールデンウィークにお出かけの人も多かったことでしょう。
東京は、なぜか薄ら寒い日が続き、床暖房をつけて過ごしました。
みな様のところではいかがでしたか?
c0128628_6435916.jpg

ちょっと所用があって、久しぶりの銀座へ。
有楽町・交通会館から銀座方面へ向かいますと、並木の樹に赤い花が!?
紅花トチノキ、フランス語で言えば、マロニエです。
c0128628_6442413.jpg

ベニバナトチノキ【紅花栃の木 トチノキ科 Aeculus x arnea】
(北米産アカバナトチノキと欧州産セイヨウトチノキの交雑種。)
そう、そう、ここは、マロニエ通りというのでしたね。
c0128628_6451488.jpg

Mikimoto Ginza2のピンクのしゃれたビルのウィンドーには、
Thank you Mom・・・来週の日曜日は、母の日でした。
c0128628_6454641.jpg

銀座通りのMikimoto本店の前のディスプレーは、御木本120周年のプレートが。
真珠王、御木本幸吉翁の像の前には、相変わらず、人がいっぱい。
和光のディスプレーは、今月は、チョウでした!
c0128628_646462.jpg

四丁目の角の花屋で、見ました。母の日に、お母さんに花のケーキを。
セロシアケーキ、3000円!
c0128628_6482833.jpg

食べるケーキではなく、「乾燥したら、水をやってください」とのこと。
小型の園芸用ケイトウです。
セロシア【野鶏頭 ヒユ科 Celosia argentea】
花好きなお母様を喜ばせるには、いいでしょうね。
園芸屋さんもいろいろ考えますね。
c0128628_6501340.jpg

こちらは、老舗のとらやさん。
外国のブランド店が横溢する銀座通りに、どっこい、老舗は生きています。
左から右ではなく、右から左に書く暖簾が、粋ですねぇ!

by tamayam2 | 2013-05-05 06:50 | 日々のできごと | Comments(12)

【601】ヨウラクツツアナナス

c0128628_663060.jpg

ヨウラクツツアナナス【瓔珞筒アナナス パイナップル科 Billbergia nutans】南米産
この植物は、瓔珞(ようらく)は、お寺の本堂の仏様がおられるあたりの天蓋から吊るされたキラキラした飾り物などを言います。
ツツは、筒ですね。アナナスというのは、パイナップルのことです。
そもそも英語のpine +apple=パイナップルとは、変な言葉です。
文字通り訳せば、松+りんご。見た目には、松カサのようで、味はリンゴのように
甘酸っぱくジューシー、とでも言いたいのでしょうか。
c0128628_683272.jpg

さて、名前のことは別にして、ウチにあるこの植物について、ちょっとした話があります。
初めてこの植物を見たのは、夢の島熱帯植物園で。私は造形的にすばらしく美しい
と思い、感動しました。ピンクの枝から穂のようなものが垂れ下がり、上に反り返って
いる花びらのようなものは緑色、濃紺の縁取りが施され、蕊は黄色。
色合いが非常に手がこんでいて、見事なのです。

次に見たのは、都内を走る大動脈、環状七号線の埃っぽい通りの道端でした。
この植物の鉢が手入れもされず無造作に置かれているのを見たのです。その場所は、
この地で長年営業している豆腐屋の裏手に当たります。わたしゃ、その鉢に並々ならぬ関心を
抱きましたが、(それは秘して)まず、その豆腐屋と顔なじみになるべく油揚げ10枚とか、
厚揚げ3枚と豆腐2丁とか、買い物をし続けたのです。
c0128628_685861.jpg

しばらくしてやっと顔なじみになったころ、恐る恐るこう切りだしたものです。
お宅のあの瓔珞筒アナナスは、実はやんごとなき植物であること、ああして
プラスティック製の鉢が割れるほど放置していると、非常に残念なことになりかねない、
半日ほど私に預けてくださらないか。されば、私は新しい鉢に植え替え、培養土や肥料も
ほどこした上お返ししたい。厚かましいお願いだと思うが、その際、株分けした植物の一株を
私めにいただければ、私としては非常にうれしいのだが・・・と。ま、こういう要望をお伝えしたわけです。
c0128628_692060.jpg

何事も交渉ですね。この交渉は、時間をかけて周到に気配りしたおかげで、私は首尾よく
瓔珞筒アナナスの一株を手に入れることができたのです。
しかしながら、その後この一株は、なかなか花をつけることがなく2年がむなしく
流れたのです。やっと、今年赤い茎が10ほど出てきて、開花したというわけです。
関心を持ち始めてから、自宅で花を咲かせるまで、実に3年ほど要したのです。
c0128628_694947.jpg

後日談を申しますと、その豆腐屋は、その後店を閉じてしまい、今はどうなさったか
わかりません。私が植え替えてさしあげた鉢は、相変わらず、環七沿いの道端に
放置されたままです・・・。
やはり、あの時、恥を忍んで、鉢の株分けを申し出てよかったと思います。

ウチに今咲いている花と、老猫を加えました。

by tamayam2 | 2013-05-04 06:11 | 日々のできごと | Comments(4)

【600】Blog開設600回 げんげそうの歌に寄せて

ちょうど1年前の5月5日に、500回目でした。1年で約100回更新した
ことになります。初めてExcite Blogを開設したのが2007年 8月2日。
6年経って、600回ですから、やはり年平均100篇の写真つき短文を書いた
ことになります。今日は、ちょっと回顧的なお話をさせてください。
c0128628_1403247.jpg

♪・・・ねんねのお里のげんげ草
      ぽちぽち仔牛も遊んでる。
        牧場の牧場のげんげ草
          誰だか遠くで呼んでゐる。

この歌は、北原白秋作詞、中山晋平作曲の童謡で、昭和6年ごろの日本童謡曲集に
収録されている童謡です。あまり知られているとは言いがたいこの歌について
以前、Blogで知り合った方がこの歌の思い出を書いておられ、飛び上がるほど
驚いたことがありました。私にとって、どこか幻想のようなこの歌を、
現実に知っておられる方がいたという事実に驚いたのです。
消えがてのうた part2 

なつかしい、なつかしい歌です。
私の幻想では、この「ねんねのお里」は、幼児のころ一時期疎開していた
奈良県・富雄という場所につながるのです。
戦後まもない昭和21年、22年(1946~47年ごろ)のころです。
c0128628_1422366.jpg

近くに小川が流れており、家の横の畑には一面にレンゲが咲いていました。
仔牛がいたかどうか、記憶にないのですが、近くにレンズ工場があって・・・
レンゲ、タンポポ、スミレがいっぱいのこの原っぱが私の遊び場だったのでしょう。
c0128628_1425464.jpg

当時母がよく歌ってくれたこの歌のイメージと、おぼろげな幼少時の記憶がいっしょになって、この場所が私の頭の中で「ねんねのお里」、あるいは、
「げんげのお里」として定着したらしいのです。
2番以下はこのように続きます。

c0128628_1434647.jpg
 
♪~ねんねのお里はよい田舎
   ぽつぽつお汽車で下りたなら。
    道はひとすじ田圃道
     藁屋に緋桃も咲いてます。
c0128628_1441167.jpg
 
♪~ねんねのお守はゐやせぬか
   ちよろちよろ小川もながれてる。
     いつだか見たよな橋もある
      小藪のかげには閻魔堂。
c0128628_1443146.jpg
 
♪~ねんねのお里で泣かされて
   お背戸に出て見たげんげ草。
      あのあの紅いげんげ草
         誰だか遠くで呼んでゐる。

曲は ここ⇒ 聞くことができます。

家の横を流れていた小川、近くにあった、御堂。
閻魔堂であったかどうか・・・ほの暗い場所に御堂があり、薄暗い竹林があり、
子供心に怖かった思い出があります。
遠くから聞こえる人の呼び声、牛の鳴き声・・・
c0128628_1454983.jpg

最後のフレーズ、♪~あの、あの紅いげんげ草・・・母の繰り返し歌っていた
声が聞こえてくるようです。

当時は、妹もまだ生まれていなかったので、この風景を記憶しているのは、今や
私だけになりました。いくら、小川にかかる橋の角にあったこの家の話をしても
老女の繰り言にしか見えないので、黙っておりましたが、白秋の描いた風景が
あまりにも私の記憶にある、あの場所にそっくりなので、驚いてしまうのです。
c0128628_1461014.jpg

おそらく、昭和初期に、日本中のどの場所にでもあった一風景なのでしょう。
きっと、みな様の記憶の中にもそういう原風景というような、大事に
心にしまっておきたい場所があるに違いありません。

最近、げんげ草(れんげ草)を見ていないので、写真がありません。
赤城自然園で見たスミレの数々を載せました。

by tamayam2 | 2013-05-02 14:07 | 日々のできごと | Comments(12)