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蝶の切手をめぐって:今日の切手(13)

昨年まで、このBlogに「今日の切手」というタグがあって
ときどき切手のコレクションの話をしていた。
長らく中断していたが・・・切手帳を見ていたら、
なんだか ・・・☆ヒラメク☆・・・ ものがあった。

昨年8月にドイツ南部Iphofenで見た蝶、または蛾
の名前が知りたかったのだけれども、調べがつかなかった。
(世界的には蝶と蛾は区別しない。この場合は蛾だった。)


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この未解決生物は、もし翅を開いたら、この下の切手の
蛾ではなかろうか??
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切手の隅には、Russischer  Bar(ロシアの虎)?
そこから手繰っていって、やっと
学名がEuplagia  quadriounctrariaという
蛾の仲間だとわかった。学名がわかれば、あとの検索は
そんなに難しくない。
この蛾は、南ヨーロッパ、トルコ、ロードス島などが
故郷であるようだ。



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チョウは、
裏翅と表翅の色が
全く違うもの、
♀と♂で
色形が
違うもの、
翅を閉じた
ときの形と
全開したとき
の印象が
違うものが
あるから・・・
注意が必要だ。

   写真→
(Wikipediaより)








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ブルガリアの切手にも、同じ蛾の切手
があった。
かなり目立つ蛾なのだろうか。
日本にはおそらくいないだろう。






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切手の上部の蝶は、クジャク蝶。こちらは日本でも見ることが
できる。2008年に私が北海道で見たもの。
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切手帳には、先日Upした75円のオオムラサキの切手も
あった。オオムラサキが国蝶に指定され、日本初の蝶の
切手が発行されたのは、1956年。その後、万国郵便連合
の規程により、切手にローマ字、Nipponの表記が
必要になって、1966年に左の切手が再発行された。背景の
色が以前のものより薄目。右は、ギフチョウの切手。
学名にjaponicaがつくから、これも十分に国蝶級だろう。


追記:名前の調べがつかなかった蛾は、ほかのWeb pageによると、
ヒトリガ亜科に属する蛾であるらしい。
by tamayam2 | 2011-07-27 15:14 | 日々のできごと | Comments(5)

井の頭線、駒場東大前界隈(2)

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壁に思い出の小皿を埋め込んでいるお宅、
住み手の趣味のよい風格が感じられます。
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こちらは、扇形の小皿。下のは、西洋の磁器ですね。
日本では小皿は、お刺身のお醤油入れなどに使われる
ようですが、西洋でしたら、何を入れるのでしょう。

洗面所に置いて、奥方がはずした指輪やイヤリングを
ちょっと置いておくための小皿でしょうか。

私は、美しい猪口を、食卓で錠剤のために使っています。
毎日飲む薬を、猪口に入れて、間違いがないか確かめて
飲むようにしています。先代の大事にしていた猪口セット
が不揃いになってしまったものを生かしたいと思って。
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さて、この一角にある駒場野公園は、昔は、駒場農学校
(東京帝国大学農学部や教育大学農学部の前身)だった
そうです。ここで近代的西洋の農業を教えたのが、ドイツ
から招へいされたオスカー・ケンネルという方だったようで、
演習農園が今も保存されています。ケンネル田圃と呼ばれる
この水田は、今は筑波大付属高校の学生さんたちの農業
演習に使われているそうです。都内に田圃とは、驚きですね。
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この公園で見た鬼ぐるみの大木。
オニグルミ【鬼胡桃 クルミ科 Junglans mandshurica】
学名によれば、満州が原産地かも。立派な花がたくさん
ぶら下がっていました。
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駒場の道端で見かけたキイチゴ(バラ科)
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渋谷に近い松濤公園で見た緑色のアジサイ
枯れるとだんだん緑色になる種類かもしれません。
美しいドライフラワーになりそうです。

東京、渋谷の雑踏から歩いて行ける範囲に、森があったり、
田圃があったり、江戸時代の建物を思わせる民芸館が
あったり・・・東京って、おもしろいところだと思います。

おついでがあれば、東京大学駒場キャンパスに入って
みてください。(門番のような人がいますが、
なぁに、構いません。学生のような顔をして通ればいいです。)

by tamayam2 | 2011-07-23 11:33 | 日々のできごと | Comments(8)

井の頭線、駒場東大前界隈(1)

井の頭線、駒場東大前近くに住んでいる友人が
いる。その友人の案内で14日、東京大学駒場キャンパスの
あたりを歩いてみた。

駒場野公園という目黒区の公園、
柳 宗悦(やなぎ むねよし)の開設した日本民芸館
旧前田侯爵の洋館と和館近代文学館松濤公園など、
都内とは思えないほど、苔むした樹木が茂っている。
街路樹の美しい住宅街の小道を、おしゃべりしながら歩いた。
私は、いつものように樹木に関心が行ってしまいます
けど・・・しばらくおつきあいください。
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東大の正門を入ると、すぐ右手に駒場博物館があり、
今「小石川植物園と植物学の世界」という展示会を
している。本郷キャンパスと同じように、銀杏並木が
の道がある。イチョウの気根が伸びていた。地面に
達するまでどのぐらいの時間がかかるのだろうか。
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ナンキンハゼの花が咲いていた。
ナンキンハゼ【南京櫨 ドウダイグサ科 Sapium sebiferum】
東大生と言ってもどこででも見かけるような屈託ない顔を
した若者たちがキャンパスを談笑しながら歩いている。
各建物は、古びていて、クラッシックな趣き。どこか
ヨーロッパの僧院のよう。


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キャンパスの裏門から出てしばらく歩くと、
日本民芸館がある。
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後日再訪してみたが、日本や朝鮮の手仕事の美をじっくり
見ることのできるすばらしい美術館だった。
今は、「芹沢銈介と柳悦孝展」を開催している。
生活の道具は用いてこそ、美しいと用の美
提唱した柳 宗悦の考えが全館に満ちている。
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付近の個人宅のコンクリート塀に埋め込まれた
九谷焼の小皿。きっと思い出深い小皿なのだろう。
こうして個人史に残る大事なものを展示する方法
もあるのだなぁ。
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旧前田侯爵邸の玄関のそばで見かけた、マメガキの木。
直径1cmほどの豆柿が目の高さになっていた。
この柿は、これ以上大きくならないが、秋になれば
柿色に色づく。欧米では見たことがあるが、日本では
初めて見た。前田侯爵にとって思い出のある木だった
のだろうか。
マメガキ【豆柿 カキノキ科 Diospyros lotus】
by tamayam2 | 2011-07-23 10:16 | 日々のできごと | Comments(2)

八千穂高原自然園にて

長野県佐久町と八千穂町が合併して佐久穂町ができた。
日本でも高地を走るJR小海線沿いの町だ。
佐久穂町は、シラカバが自生しているところ
のようで、シラカバの林が美しかった。
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メルヘン街道から国道141号に出る新しい道路
を走っていたら、沿道にナツツバキが植えてあった。
植林したらしく、ナツツバキがどこまでも等間隔に
続き、白い花がこぼれていた。ほとんど通行量のない
道にナツツバキの街路樹!?!
ナツツバキは、暖かい地方に合う樹木だと思うが、
亜高山地帯にわざわざ植林するとは!
奇怪な話だ。
山中に街路樹なぞ植えなくても、自然の樹木が
そのままで美しい景観をつくっているのに・・・。
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さてさて、付近にある八千穂高原自然園は、私の
自然観察の一つのポイント。7月6日の時点で、
白と紅のイチヤクソウがきれいだった。
ベニバナイチヤクソウのほうが多いが、中に、白花の
コバノイチヤクソウも見えた。この小さい花は、半寄生
植物でクヌギ林などにしか生えない貴重な花だ。
右:ベニバナイチヤクソウ【紅花一薬草 イチヤクソウ科 
                        Pyrola incarnata】
左:コバノイチヤクソウ【小葉一薬草  Pyrola alpne】
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休息した四阿で見たダイミョウセセリ【大名セセリ
                 セセリチョウ科 Daimyio tethys】
小さなチョウと馬鹿にしてはいけない。学名にDaimyio
(大名)が目に入らぬか。頭が高い、下がりおろう。
日本で発見されたチョウなのだろう。
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トリアシショウマ【鳥脚升麻 ユキノシタ科
         Astilbe thunbergii var congesta】
学名にあるアスティルベは、米国人が好む園芸植物。

蔓性の香りがよい植物は、タイムの種類らしく虫がたくさん
吸蜜していた。
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イブキジャコウソウ【伊吹麝香草 Thymus
quinquecostatus Celak.】

伊吹山は花の百名山で有名な山。
行ってみたい憧れの山。
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山芍薬(ヤマシャクヤク)も見たが、花はまだ
開いていなかった。シャクヤクが大好きな
ドイツ人の友人が見たら、このような自生のシャクヤクに
目を丸くすることだろう。
by tamayam2 | 2011-07-20 17:44 | たび | Comments(10)

御泉水と汚染水

You might oh, more head
Today’s at fish.
(言ふまいと、思へど、けふの暑さかな!)

みなさんは、いかがお過ごしでしょうか。

私は、6月に都内で蹴爪リクガメという大カメを見ました。
また、信州で日本カモシカに出会いました。
本当によくいろんなものに、よく出会うなぁと思います。
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6月末には、信州の別荘地で、キツネ
シカに出会いました。残念ながら、ウマとシカではあり
ませんでした。
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彼らも生きていかなければならないので、
人里に下りて来て餌を求める必要があるのでしょう。

蓼科に御泉水(おせんすい)という公園があるのですが、
発音すると汚染水のように聞こえるので、最近は地元の
の人も気にしているかもしれません。
じつは、泉から超軟水のおいしい水が湧き出ているのです。

コバイケイソウが、今、ここの主役でしょうか。
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カラマツの林の中で。オシダの野原の中で。
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カラマツの枝が落ちていました。薔薇の花のような実が
かわいいですね。
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小梅蕙草というほど、花の一つ一つは、梅の花のよう。


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香りが
あるらしく
虫が
いっぱい
ついて
いました。























これは、家畜類が食べると中毒を起こすほどの有毒植物
葉は、オオバギボウシ似ているらしく、人が食べて中毒を
起こすそうです。くわばら、くわばらの植物です。

コバイケイソウ【ユリ科 Varatrum stamineum】
私も6月の第一週に行ったとき、ちょっと魅力的な葉だなぁ~
と思ったのですが、よくわからないから、手を出しません
でした。これだったのですね。
野草は気軽に触れたり、食べたりしないほうが無難です。
by tamayam2 | 2011-07-17 23:09 | たび | Comments(13)

入笠山の湿原にて

長野県富士見町にある入笠山(にゅうがさやま)、
標高1995mの中腹で、絶滅危惧種のアツモリソウ
栽培されているというニュースを先月、信濃毎日新聞で読んだ。

もともとその一帯に自生していたものだが、近年絶滅に
近い状態になったのを、地元のヴォランティアの方々の
ご尽力により、実験植物園で開花に成功したという内容。

6日、ちょうど国道20号を通ったので、立ち寄ってみる
ことにした。麓からゴンドラに乗って、一気に1730mの
湿原まで登ることができる。
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保護された花壇なので、金網越しに見た。
すでに盛りを過ぎたらしく枯れ始めているものもあったが、
10株ほどの釜無ホテイアツモリソウを見ることができた。
アツモリは、日本史、一の谷の戦いで落命した平敦盛の
ことである。
過去ログ: クマガイソウに出会った 2011年5月3日

ゴンドラの窓から八ヶ岳の山々が一望でき、それはそれは
すばらしい景色なのだが、私は、普段はめったに見ること
のできない高木の梢を見下ろすことができて、うれしかった。
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7月の木々の新芽、花、球果・・・珍しい光景だった。
おっ、これは、何だ!? 青いものが見える!


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ぼったりと
厚みのある
枝の
張り方、
十字架と
祭壇に
掲げ
られた
ロウソクの
ような
球果
(松ぼっくり、
雌花)















後で調べてみたら、これは、亜高山地帯に見られる、
アオモリトドマツ、別の名を、オオシラビソ
オオシラビソ【マツ科モミ属 Abies mariesii Mast】
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球果をもっと近くで見てみると、ロウのような樹液が
滲み出ているのが見える。松脂だろう。

ホテイアツモリソウの他に湿原地帯では、夏の花が咲いて
いた。
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これは、アヤメ
アヤメの中にちゃかり隠れている
ヒメマダラセセリ(蝶)がご覧になれるでしょうか。
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これは、ハート型の美しい葉。
 クイズ(1)何の若葉でしょうか?
 
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また、こちらは、恐ろしいトゲトゲの若葉。
 クイズ(2)これは何でしょうか?
 解答は、moreをご覧ください。

More クイズの解答
by tamayam2 | 2011-07-11 04:54 | たび | Comments(19)

オオムラサキ・センター

人間って毎年同じような時期に同じようなことを
考えるのだろうか。私は、七夕の季節になると、
オオムラサキはもう羽化しただろうか・・・と気にかかる。

先日、中央道を通ったので、須玉で高速道路を降りて、
長坂 オオムラサキ・センター に立ち寄った。

今年になってからも数回立ち寄った。町役場の人の眠そう
な声を何度聞いたことだろう。
「オオムラサキはまだ羽化していま~せん」
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今日は、入口のところに誇らしげに
「羽化しました!」との看板が。
ついに、とうとう、やっぱりだぁ!(*^。^*)

経営がどうなったのか???最近は、HPも充実して
いるようだし、付近の道案内もよくなった。
そこまで足をのばせない方々のために、tamayam2が
ご案内させていただきます。
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ヴィヴァリウムに入りますと、エサ台が目に飛び込んで
きます。パイナップルの筒切りに群がるチョウ。
チョウの裏面は、このような黄色。
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チョウたちが鳩首(?)会談をしているようですね。
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しばらくすると、チョウが翅を開きはじめます。
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全開です。オオムラサキ ♂

エサ台以外のところでも撮りたかったのですが、
飛翔姿は、失敗しました。
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これは、メス ♀です。求愛中かな。


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こちらは、
産卵中の
チョウ
です。
長い
時間
かけて
たくさんの
卵を
エノキの
木に
産み付け
ます。


あ~あ、
女性は
すごい。












オオムラサキ【タテハチョウ科 Sasakia charonda
                                  hewitson】
昭和32年(1957年)日本昆虫学会で国蝶とされました。
国蝶にふさわしく、大型で色が非常に鮮やかです。
学名には、佐々木という名が見えます。

昆虫学者佐々木忠次郎博士(1857~1938)への献名だそうです。
クヌギ林があって、エノキが生えているところなら、
オオムラサキは住めます。他の地方でも条件がそろえば・・・
夢ではないかもしれないなぁ。

過去ログ
やっと出会えたオオムラサキ   2010年7月11日
by tamayam2 | 2011-07-08 14:09 | たび | Comments(14)

暗渠の上の小道(ガガイモ科 その4)

豊島区の西はずれ・・・・
昔は、川が流れていたのだろう、今は暗渠(あんきょ)に
なってそこが住民の通り道になっている場所がある。

私は、毎週そこを通ってある場所に行くのだが、その道を
通るのが楽しみだ。公共の通りでありながら、住民がおの
おのが好きな植物を少しずつ持ち寄って植えていたり、
世話をしている。
本当は、違反なのかもしれないが、そこはなんとなく
阿吽の呼吸でだれも文句を言わない。私は、通りすがりに
写真を撮らせていただいているが、それもなんとなく黙認
されている。
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昨日は、大きなカラスアゲハを見た。羽化したばかりなのか、
ひょろひょろと頼りなげに飛び、日蔭にじっと留まっていて
くれたので、コンデジでも撮影できた。
この通りには、トウネズミモチ(モクセイ科)の大木や、
ナツミカン、キンカンなどの柑橘類の木が植えこみに植わっている。
トウネズミの木には、乳白色の花がいっぱいで、チョウやハチが
わんわん群れている。アオスジアゲハのお顔を撮ることができた。


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しばらく行くと、フウセントウワタの風船のように膨らんだ実
がついている株があった。トウワタの実から種がはぜているもの
も見ることができた。
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これららは、ガガイモ科なのですね。(#^.^#)

鑑賞用に?あるいは、チョウのために?どなたかかこういう植物を
植えてくださっている。
(チョウになり代わり、心から御礼申し上げます。)

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Tamakipapaさんが見たら、また悪い気が起きそうな、
イチジクもそろそろ食べごろです。
下は、キンカンの花です。
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イチジク、ビワ、カキ、キンカン、ナツミカン、ザクロ・・・
戸建ての庭付きの家なら、こんな果樹が庭に植わっていたものですね。
このあたりは、いまは、アパートやマンションばかり立ち並ぶ一角
です。建て替えのとき、要らなくなった果樹がこの道の植え込みに
植えられたのでしょうか。

野鳥やチョウが好む果樹も多いのです。
時代の取り残されたような都会の空間ですが、こういう住宅街の
小道を定点観察するのも楽しみの一つです。
by tamayam2 | 2011-07-06 06:49 | 日々のできごと | Comments(16)

ハート型の葉 (ガガイモ科その3)

Blog「イーハートーブ・ガーデンのnenemuさんは、
宮沢賢治の研究家で、賢治の作品にまつわる植物について
毎回すばらしいエッセイをお書きになっている。この頃は、
特に写真がすばらしく、私はへぇ~と口を開けたまま、声も
出なくなってしまう。遊び心がいっぱいで、どこから、どうして
そんなものが見えてしまうのだろうか・・・と感心すること
しきり。
彼女は私のコメントの返事に、

「お花を見るときの物差しは、①この花を賢治は見たか
 ②この花を賢治は作品で取り上げているか

最近①にも②にも該当しない植物が多くなりました。」

nenemuさんの頭の中には、まず、賢治の詩があって、そこから
植物へ、関心の渦が波紋のように広がっていくらしいです。
まず、言葉ありき、なのですね。

さて、私は、植物観察をドイツで始めたものですから、
北ヨーロッパで見た花が日本にあるか、あるとすれば、どのように
扱われているのか、和名は何か・・・など、nenemuさんの
関心事に比べると恥ずかしいほど、現実的なものです。
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日本で初めて園芸店で見た変わった植物、そのお話から
いたしましょう。毎年、Valentain Dayが近づくと、この鉢植え
が花屋の店先に並ぶのです。名は、Love love heartですって。
(けっ!はじゅかしい。)
二人のハートが寄り添っていますからね。多分、この鉢植えは、
夏ごろまでには、手入れが行き届かなくて捨てられてしまう
でしょう。
(愛し合っていたカップルも別れているかもしれません。)
季節的消費財なのです。
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また、このハートカズラもよく見かける園芸植物ですが、
上記の植物とこれは、私の関心のあるガガイモ科なのですよ。
ただ、ただ、葉の形がハート型だというそれだけの理由で
商品価値が生まれるようです。
上:Love love heart【ガガイモ科ホヤ属 Hoya kerrii】
タイやニューギニアが原産国のようです。
下:ハートカズラ【ハート蔓 ガガイモ科セロぺギア属 
Geropedia woodii】
ガガイモ科の植物は、草本のものもあれば、ツル草もあり、
また、多肉植物のような形態をとるものもあり、まことに
興味がつきません。

 先のnenemuさんは、賢治の自然讃歌の言葉として、
「すべて天上技師Nature氏のごく斬新な設計だ。」
 を紹介しています。
私も冷静に自然を観察しているのですが、その造形美に
唖然として、えっ? どうして? ほう!と言葉を
失って撮影してしまうことがよくあります。
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クガイソウ【九蓋草 ゴマノハグサ科 Veronicastrum
sibiricum】
葉が輪状に出て美しいです。
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ラシャガキグサ【羅紗掻草 マツムシソウ科 別名 オニナベナ
          Dipsacus fullonum ssp. sativus】
この花の種がこぼれた後、ドライフラワーにして、ラシャなどの
繊維を毛羽立てるときに使われたそうです。今でも西洋では、
毛糸屋さんで売っています。毛並をそろえたり、毛玉をとったり、
実用的な道具として。
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クレオーメ【風蝶草 フウチョウソウ科 Cleome spinosa 】
風の中でチョウが舞っているようなあでやかさですね。

“天上技師Nature氏”の造形美に脱帽するのみです。
by tamayam2 | 2011-07-04 20:58 | 日々のできごと | Comments(8)

扇風機を買いに行った日

7月に入って急に暑くなりました。エアコンの消費を控える
のならば、扇風機があればよい・・・と私は考えたのです。
私の頭は、思考の回路としては間違ってはいないのです
が、かなり時流から遅れてしまうようです。

さっそく近所の電気屋へ行ってみましたが、出遅れ感は
否めず、扇風機の在庫は無いとの張り紙が・・・(嗚呼)

午後から気を取り直すため、都の薬用植物園へ。
(気分を治すために植物園、公園を歩くことは
私のいつものやり方です。)

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入口のところでまず、目に入ったのは、園芸種の
グロリオサ(ユリ科)英語名:Climbing  Lily
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花壇の縁取りに植えてあったのは、八重のドクダミ
ウチにもドクダミなら腐るほどあるが、八重のものは
めずらしい。ドクダミは十薬と呼ばれるほど薬効がいっぱい。
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ウチでは、ドクダミ・ローションを作って年中使っている。
他のところにあった五色ドクダミ。まるで、絵の具で描いた
抽象画のような鮮やかさ。ドクダミだなんて侮れないわね。
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ヒロバクララ【広葉眩草 マメ科Sophore flarenscens 】
クララとは、西洋の女性のような名だが、これは
れっきとした日本語。根を噛むとすっごく苦く、クラクラと
眩暈がするので、クララ。猛毒です。

これは、オオルリシジミというシジミ蝶の唯一の食草で、
クララが少なくなればこのチョウの生存も危うくなるわけです。

現在は、オオルリシジミは絶滅危惧I類。熊本県と長野県の一部
でしか見られないということです。確かに、私は長野県で
クララを見かけたことがあります。が、オオルリシジミはまだ
見たことがありません。ここでは、大きなクマバチがクララの花
に抱きついて吸蜜中でした。
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こちらは、ミントの花に取りつくアシナガバチの仲間でしょうか。
この日は、チョウよりもハチによく出会う日でした。

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こちらは、ポリジ。食用になるようです。
ポリジ【ムラサキ科 Borago  officinalis】
この花を見ると、名前の連想から、なんとなく、お粥を
思いだします。
英語でお粥のことをporridgeというからです。

彼らは、オートミールをミルクで煮たベタベタしたものを
お粥というようですが、私は、残りご飯で作った
お粥が大好きです。暑いときには、お粥と古漬けの細かく
刻んだもので、さっぱりと行きたいものですね。
by tamayam2 | 2011-07-02 10:23 | 日々のできごと | Comments(16)