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草津温泉

風邪を引いてしばらく更新ができませんでした。
やっとセキが止まりました・・・・(トホホ)。

先週、永年の友人と草津温泉へ出かけました。
雪で歩きにくいかと、万全の備えをして行きましたが、
温泉街の道は、どこも雪かきがしてあって、
助かりました。
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町の中心にある湯畑(ゆばたけ)。湯の花を採るために
ろ過装置のようなものができていました。湯の花(沈殿物)に
薬効があるのでしょう。湯の花を収穫する畑というわけです。
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ぐるりを囲む石柵にここを訪れた有名な方々の名前が
彫ってありました。草津温泉を有名にした明治時代の
“お雇い外国人”のベルツ博士と日本人の夫人の名前も
ありました。
ベルツ博士は、ドイツの南部地方の出身。日本に27年滞在
し、医学を教えた方です。シーボルトとも親交があった
というから、同時代の方ですね。
ベルツ(Erwin von Baelz 1849-1913)
足もとには、滑り止めと装飾を兼ねて、屋根瓦がきれいに
埋め込まれていました。階段わきの瓦の壁。 ↓
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ドイツの南部には、やたらとBadという接頭語が付く
地名があり、Bad MergentheimやBad Wimphenなどなど。
そしてBaden Badenという有名な温泉地もあります。

英語の連想から、何か悪いイメージがあったのですが、
Badとは、英語のbath、つまり温泉のことなんです。
発音もバッドではなく、バードです。

ドイツの湯治は、医師の処方によって行われ、医療保険も
きくという話でした。ドイツの陰鬱な長い冬、気分が晴れず
鬱病になる人が多いようです。

知り合いのご主人も鬱病と診断され、1か月ほど医師の勧めに
従って湯治に行ってきました。
全費用が保険でカヴァーされるだけでなく、
職場でも病欠扱いになり、うらやましいなぁ~と思いましたが、
湯治中は、医師の指示に従い、食餌、運動、入浴、
散歩など・・・しっかり管理されたメニューをこなす
のだそうです。 もちろん、禁酒、禁煙!
こういう生活をすれば、たいていの病気は、治るのだそう
です。 (そりゃ、そうだ~納得☆)
温泉街で、遊興にふけるという雰囲気では全くないのですよ。

私もドイツに滞在中、あちこちで温泉に入りましたが、
水着を着て入る混浴です。Kur Hausは温泉というより、
スポーツセンターのようで、温度は日本人には
かなりぬるめでした。
by tamayam2 | 2011-01-29 09:26 | たび | Comments(16)

ダーウィンのラン

大寒と言われるくらいですから・・・
右を向いても左を向いても寒いですね。
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こんな時期に戸外で冬を過ごす昆虫にとっては
死活問題です。
ふとんをくるくる巻きにしているハマキガ科の幼虫。
オトシブミとかチョッキリの仲間でしょうか。
12月に竹富島で撮影。
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ずぅ~と前から探していたオオミノガ科の幼虫の巣。
練馬区の石神井公園のドウダンツツジの株の中で
見つけました。
子供のときよく見かけた通称ミノムシです。
もう東京から姿を消したのかと思った・・・。

ミノムシは、外来種のヤドリバエの寄生によって激減
している昆虫。 japonicaが学名に付いています。
オオミノガ【大蓑蛾 Eumenta japonica】

先日、神代植物園の温室で、ダーウィンのランと呼ばれて
いる珍しいランを見ました。
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スミレなどの花の後ろにちょっと筒のようなものが
ついていますが、あれを、距(きょ)と言います。

距の中には、蜜が入っていて、虫がそこに口吻を差し込んで
蜜を吸います。ただで吸わせてやるわけではなく、
虫がそういう動作をすると、知らず知らずの内に植物の
受精の助けをすることになるのです。
(持ちつ持たれつの関係ですね。)
このランで絡まっているヒモのようなものは、距で、長さが
20-35cmにもなるという特殊な構造になっています。

こんな長い距にたっぷり溜まった蜜を吸う昆虫がいるのだろうか?
普通の人は、花の構造から共生関係にある昆虫にまで
想像力が及ばないものですが、ダーウィンさんは、きっと
口吻がとても長い昆虫がいるはずだ、と想像しました。
すごいですね。

彼の死後、21年経ってから、たしかにこのランの蜜を
すう口吻の長いキサントパンスズメガという蛾が発見
されたのですって!?
自然科学でも人文科学でも、想像力というものが
重要ですね。


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そういういきさつで
このランは、一名
ダーウィンのラン
と呼ばれている
そうです。


星型の花、長い距、
なかなか
清楚な花でした。












アングレクム・セシキペダーレ【ラン科 Angraecum sesquipedale】
英語:Comet orchid(彗星ラン)または、
   Star of Bethlehem orchid(ベツレヘムの星ラン)
by tamayam2 | 2011-01-21 11:58 | 日々のできごと | Comments(7)

冬の日差しの中で 東京・点描

山陰のほうでは、また豪雪というニュースが・・・。
日本中が悪天候だというのに、東京はずっと雨が
降らず、乾燥しきっている。そして、冷え切っている。

Tamayam2 は、先週から東京の町々を地下鉄で
あちこち移動していた。 目についた彫刻2つ。
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新宿の目(L’oeil de Shinjuku)  新宿西口地下道
宮下芳子 1969年  角度によって渦巻きが動いて見える。
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意心帰    地下鉄の入り口近く
安田 侃 2006年   六本木・東京ミッドタウン内

冬の午後の日差しは強く、日当たりに向かって歩くと、
目がちかちかするほどだ。日が当たっているところと
当たらないところの差が大きく、くっきり映るものの
影が面白い。
【1月10日、銀座にて歩行者天国のときに撮影】
高橋テーラー 古くからあるテーラーなのだろうか 
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春にオープンするらしいGAPの建設現場
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銀座7丁目あたりのビル群


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Pradaのショーウィンドは、額縁に入った絵画のようだった。
銀座は最近は、外国のブランド店が多くなった。
by tamayam2 | 2011-01-20 12:48 | 日々のできごと | Comments(10)

ワースト 100

連日寒い日が続いています。雪が降ったり、雨が
降らないだけましですが・・・皆さまのところは
いかがでしょうか。
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先週、井の頭公園文化園で相思鳥(ソウシチョウ)という
美形の小鳥を偶然に見た。以前、 山歩風景のShibataさんの
Blogで見たことがあった。

この美しい鳥が外国からペットとして輸入され、カゴ抜けで
居ついてしまい(留鳥)、問題視されている鳥だと
知った。

小鳥ぐらいに目くじらを立てなくとも・・・と
素人は思うが、これが在来種のウグイズ、オオルリと
競合し、彼らの生態系を脅かす鳥なのだそうだ。

そう言えば、ウグイスはめったに見かけなくなった。
梅にウグイスではなくて梅にメジロだもんなぁ~

ソウシチョウ【相思鳥 ズスメ目チメドリ科
   Leiothrix lutea 中国、インド、ベトナム原産】
侵略的外来種ワースト100に入っており、ペットとして
飼うことも禁止されているという。
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12月に出かけた八重山諸島のどこでもかしこでも、
繁茂していた野草がこれ、タチアワユキセンダングサ
私の好きなチョウはこの花でよく吸蜜していた。
一見かわいい花だが、どんな荒地にでも逞しくはびこって
いるさまを見るにつけ、だんだんうっとおしい気持ちに
なる。
(植物には、罪がないのだが、あまりに頑丈なものは
かわいくないのね。)

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この野草は、ヒッツキ虫としても有名で、種が風車の
ような形状で、セーターやズボンに引っ付いてなかなか
取れない。これが、種を拡散させる戦術なのだ。
タチアワユキセンダングサ【立ち淡雪センダン草 キク科
     Bidens pilosa radiate  熱帯アメリカ原産】
これも侵略的外来種ワースト100のひとつ。

沖縄から石垣島まで飛んで、上陸するとき、乗客は、知らず
知らずのうちに緑色のカーペットの上を歩かされる。
そのカーペットには、本土から持ち込まれたくない病原菌
を殺菌する液がしっかり滲み込ませてある。こうして
小さな島々は防疫に神経を尖らせている。

逆に島から本土へ持ち込めないいくつかの植物もある。
紅色系のサツマイモやエンサイ(=空芯菜)という菜っ葉など。
また、下の写真のモミジバヒルガオもそこに付く
昆虫が本土に広がると困るので、持ち出しが
禁じられている。

屋久島に住むBloggerによれば、繁殖力が強く、海岸線
10メートルぐらい小屋も林もこの花が覆い隠してしまい、
恐ろしいほどの繁殖力だと書いておられる。
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私は、そういう事情も知らず、まあ、ペチュニアに
似た花だが、葉の形が違うようだ・・・きれいだなあ~
などと観光客ののどかさで撮影したのだった。
竹富島のたしか小学校か幼稚園の門のあたりが一面の
薄紫の花で覆われていた。

ちょっとその繁茂のようすが異常であった。
何ごとも適度な量を超えてしまうと、
ヒトは、不安な気持ちになるものだ。

モミジバヒルガオ【紅葉葉昼顔 ヒルガオ科
Ipomoea cairiea  熱帯アフリカ原産】
これはワースト100に(まだ)入ってはいないが、
沖縄以南の島々から本土に持ち込みが禁止されている植物
by tamayam2 | 2011-01-16 21:33 | 日々のできごと | Comments(14)

東京のオシドリ

明治神宮の中に宝物殿があってそのそばの池に
オシドリが飛来してきている・・・という情報を
O先生から得て、11日、行ってまいりました。
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始めは、シイなどの木の陰に隠れて姿が見えなかったが、
だれかがドングリの実を投げてやると木陰から、
おずおずとお出まし。
いる、いる・・・全体で10羽以上オスもメスも・・・
活発に動きはじめた。
半身を水の中に突っ込んで餌を探したり・・・、
追い駆けてじゃれあったり、なかなか動きが速い。
オシドリ【鴛鴦 カモ科 Aix galericulata】
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ドイツでは、冬になるとアパートの近くの森の池に
やってきて、春先には姿を消してしまっていた。
英語でMandarin Duckと呼ばれ、東洋的な鳥だと
思われている。いろいろこの鳥について質問されたが、
日本であまり見たことがなかったので、この鳥は、
夫婦仲がよい・・・と答えてお茶を濁していた。
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オスは非常に美しい羽をもっているのに対し、
メスは、グレーが基調の地味な羽色。

この池に行くには、原宿からよりも代々木からのほう
が近い。新年の参拝者の数では東京一だが、
お正月が過ぎれば、神宮の森は静かなものだ。

典型的な常緑広葉樹林で、中でも葉がテカテカ光って
いる木が多い。シイ、カシ、タブノキ、モチノキ、
ツバキ、クスノキ、サカキ・・・
シイやカシのドングリができる木がうっそうと生えて
いるから、オシドリにとって住み心地がよいのだろう。
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先日行った白金の自然教育園でも思ったことだが、
都内の雑木林には、ヤツデ、アオキ、ツバキ、モミジが
多く、最近ではシュロのような亜熱帯の木が増えつつある。
野鳥が種をばらまいているようだが、東京の植物相がだんだん
亜熱帯の方向へ移行しつつあるのかもしれない。

お宅の近くにオシドリが飛来して来る池があるでしょうか。
by tamayam2 | 2011-01-12 10:55 | 日々のできごと | Comments(12)

南国の樹木いろいろ

(八重山諸島旅 その4)
成人の日ですが、えらく寒い日です。
みな様、三連休をいかがお過ごしでしょうか。

八重山諸島の旅の最終回です。
いろいろためになるお話も聞いたのですが、
私の関心は、植物と昆虫に特化しており・・・
(おはじゅかしいことです。)
西表島に仲間川という川があり、河口のあたりは
真水と海水が混じっている。汽水というのでしょうか。
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こういうところを小さな船でクルーズすると、両岸が
見事なマングローヴの林、また、林。
私は、マングローヴという木があるのだと思っていた
のだが、こういう環境で生えるいくつかの木々を
総称してマングローヴと言うのだそうだ。
(今回知った新しい知識“☆”)

遠くなので、くわしく区別がつかなかったが、ヒルギ科
樹木、オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ・・・など。
赤い花が認められるものもあった。

チョウもたくさん見た。
ダイサギのようなサギもいた。
植物だけでなく、エビや鳥などの成育地として最高の
ところらしいのだ。
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仲間川を少し内陸部に入ったところに上陸して、
見事な板根(ばんこん)をもつ巨木を見た。
樹齢400年とも言われる。迫力があって、思わず
拝みたくなる。

サキシマスオウノキ【先島蘇芳木 アオギリ科 Heritiera littoralis】
南太平洋の島々、インド、アフリカで見られる。
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こちらは、竹富島の波止場で見たモンパの木。
モンパノキ【紋羽の木 ムラサキ科 Argusi argentia】
ミクロネシアやアフリカに多い木 大木になって人が
その下で憩える。ちょうど花が咲いていたので撮影した。
葉が柔らかく銀色に光っている。
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この果実は、スター・フルーツ。筒切りにすると、星形に
なるので、フルーツ・ポンチなどに使われる。
スター・フルーツ【五斂子(ごれんし)カタバミ科ゴレンシ属
                Averrhoa carambola 】
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ガジュマル【溶樹 クワ科 Ficus microcarpa 】
気根が枝から下がってきて地面に根を下ろす。
老木になるとたくさんの気根がからまって岩石のようになる。
沖縄の県花。一名しめ殺しの木とも。(おお、こわ!)
by tamayam2 | 2011-01-10 19:16 | たび | Comments(12)

竹富島で見た虫

(八重山諸島旅 その3)

竹富島は、石垣島から船で10分程度の小島。

伝統的な赤瓦の民家の家並などを見せてもらった。
黄色いチョウがひらひら・・・モンキチョウだろうか?
オレンジ色のチョウが、チラッと見えたが、あれは
リュウキュウアサギマダラだろうか?

団体旅行だから、ガイドに従ってついて行きながら、
目はチョウを追っていた。
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波止場の近くの民家の石垣をよーく見てみると、
小さいスイカのようなツル草がからまっていた。
オキナワスズメウリ【沖縄雀瓜 ウリ科 Diplocyclos palmatus】
この実は、緑だが、今に黄色から真っ赤になる。
撮影していたら、その葉にカメムシのような昆虫が!
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おそらく(自信なし)
セスジナガカメムシ【背筋長カメムシ ナガカメムシ科
            Arocatus melanostomus】
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ガイドは、竹富島の北側、コンドイビーチに案内してくれた。
ここは、星形の白砂が見られるとかで、ロマンティックな
海岸ということになっている。
砂が星形なのではなくて、何か有孔虫の殻くずが
星形らしい。
(夢をこわしてごめんなさい・・・)
その海岸線に植わっている大きな樹木に関心が
あったので、名を聞いたら、ハスノハギリと教えてくれた。
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ハスノハギリ【蓮の葉桐 ハスノハギリ科 hernandia senora】
材が桐のように軽いらしい。白い拳大の実がなっていた。
(ゲゲゲの鬼太郎の目の玉みたい?)
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根から気根が出るのか、からまりついて根本を保護して
いるようだ。白い砂の海岸沿いに、豊かな緑の木陰が
続き、その下で運転手がかたまっておしゃべりしていた。
by tamayam2 | 2011-01-10 14:38 | たび | Comments(10)

シモバシラ

霜柱が立つような氷点下の寒い朝、
無風で晴天だったら、この植物の根本に氷の結晶が
見られる・・・とものの本には書いてある。
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シモバシラは、シソ科の野草で、秋に白い花が咲く。
8日朝、白金の自然教育園に出かけた。

入り口近くの株は、もう氷が解けてしまっていたが、
奥の武蔵野植物園の一群には、まだ白い氷が
まるで花のように根本についているのが見られた。
撮影は午前10時ごろ。

シモバシラ【霜柱 シソ科 Keiskea japonica】
学名にあるKeiskeaは、伊藤圭介の圭介のこと。
伊藤圭介(1803-1901)江戸末期~明治時代に、
蘭学を藤林泰助に学び、本草学をシーボルトに学んだ
植物学者。圭介の名がつけられた植物は、いくつかあり、
春先に咲くユキワリイチゲもその一つ。
ユキワリイチゲ【雪割一華 キンポウゲ科 Anemone Keiskeana
自分の名がある植物とともに記憶されるって、
すごい名誉なこと。
伊藤圭介の記念館が名古屋の東山動植物園の中にあるそう
なので、一度訪れてみたいと考えている。
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自然教育園の池は凍りつきアシやススキの穂が美しかった。
その中で、あと2つのjaponicaを見つけたので、
記録しておこう。


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シダの仲間で、冬に穂が長く伸びる。
オオハナワラビ
【大花蕨 ハナヤスリ科 
Scaptridium japonicum】
















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サネカズラ【実葛 別名美男葛 マツブサ科 Kadsura japonica】
こちらは、学名のKadsuraさえ、日本語の葛(かずら)。
葉が陽に透けて赤い色が美しかった。

種小名にjaponicus, japonica, japonicum(属名の性が
男性、女性、中性かによって変わる)が付いていても、
日本原産かどうかはわからないが、西洋人が日本で
見つけて命名してくれた植物たちである。もしかしたら、
大陸経由で日本にきたものかもしれないが・・・。

日本で古くから親しまれている植物をこれからも
観察して行きたい。

サネカズラは、百人一首にもおさめられている。

名にし負はば 逢坂山のさねかずら 
    人に知られで 来るよしもがな
by tamayam2 | 2011-01-09 08:52 | 日々のできごと | Comments(10)

水牛は偉い

(八重山諸島旅 その2)

八重山諸島のうち由布島(ゆぶしま)は、とても小さな島で、
西表島(いりおもてじま)の西の縁にちょこっと
くっついている無人島である。

かつては、人が住んでいたのだが、昭和44年(1969年)
の台風やマラリアの被害に遭って、島民が全員、
西表島に移住したという。
住民の一人、西表 正治さんという方がその無人島を
花の島にしようと、奥さんと二人で土を運び、植林し続けた。
その結果、現在、島全体が植物園のようになっていて、
この辺りの観光の拠点となっている。
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あちらに見えるのが、由布島。   ↑
そこへ渡るのは、何と水牛の曳く牛車。
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一台に12、3人も乗せて、牛車は、ゆっくり、ゆっくり浅瀬を
進んでいく。浅瀬は、固い砂地になっているらしく、
牛が歩きにくそうではない。が、本当に水牛に悪いような
気持ちがして、早く対岸に着かないかと思った。
そうこう思っているうちに約10分で由布島に到着。
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牛車の船頭さん(?)は、水牛の名や年齢など
面白おかしく説明しつつ、三線(さんしん)という三味線の
ような楽器を取り上げて、安里屋(あさどや)ユンタなどを
♪~サァ、ユイ、ユイ~♪~と至極のんびりと歌って
いるのだ。

本来の労働は、水牛さんが担い、人は、牛車の上で
歌を歌っているとは、ひどいものだ・・・と思いつつも
そのおじさんと水牛のやり取りを見ていると、
なかなか良い労働パートナーでもあるらしく、
なごやかな雰囲気が伝わってくる。
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水牛は、暑さに弱いらしく、各頭が大きな専用パラソルを
もっていたし、水浴びできる専用池もあった。
この辺りでは、水牛は立派な働き手なのだから、
そのぐらいの待遇はしないと・・・ふふふ
by tamayam2 | 2011-01-07 09:26 | たび | Comments(13)

新年 登山2011年

新年おめでとうございます。
山陰地方では、大雪で交通がマヒして大変だったとか。
みな様のところでは、いかがでしたでしょうか。
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私は、2008年から、元旦にはできれば普段
住んでいる場所よりちょっと高いところに登って
眺望を楽しみたいと考えています。

2008年は、ミシュランの星に輝く高尾山(599m)へ。
2009年は、前年の混雑に懲りて、鎌倉天園ハイキングコース
        から駿河湾、富士山を望む。
2010年は、湯河原、幕山(625m)
2011年は、昨年3月に出かけた筑波山(877m)を
         再探訪。

筑波山は、深田久弥の「日本百名山」にも入っているが、
小林泰彦の「日本百低山」文春文庫にも含まれている。
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手前は男体山 ↑
私のような体力のない者でも、ローブウェイを利用すれば
あっという間に女体山の頂上付近に到達できる。

何と言ってもうれしいのは、 筑波山きっぷ という
特別きっぷ。これは筑波エキスプレス、路線バス、ロープ
ウェイ、ケーブルの料金が込みで4300円。
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山頂からスカイツリーもうっすらと見えたが・・・
朝7時に家を出て、秋葉原から成田エキスプレスに乗り
筑波へ。その後、女体山、男体山を制覇、下山後、温泉を
楽しみ、午後5時には帰宅できるという超らくちんコース。

同行者が下の歌を諳んじていた。古代にはロマンティック
な歌垣の霊峰。

筑波嶺(ね)の 嶺(みね)よりおつる 男女川(みなのがわ)
           恋ぞつもりて 淵となりぬる  陽成院

百人一首におさめられている歌。
女体山とか男体山とか、男女川(みなのがわ)とか、
非常になまめかしい地名が残っている。
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頂上付近の展望台の前に大きな焚き火ができていた。
立ち枯れた大木の丸太だろうか、山を守る人々の
暖かさが身にしみた。帰りには、ちらちらと白いもの
が舞い始めたが、まあまあ穏やかな新春の一日だった。
by tamayam2 | 2011-01-03 11:50 | 日々のできごと | Comments(20)