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北国街道・海野宿にて

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六文銭と書いてある暖簾が下がっていた。そばにいた人に真田家の
家紋だと教えられた。ここ海野宿 (長野県 東御市)は、信州から
越後へ抜ける北国街道沿いに位置している。海野氏・真田氏ゆかり
の白鳥神社と旧街道の家並みの一部が今も保存されている。

写真下 民家のトタン塀に絡みついていたノブドウ(ブドウ科)
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江戸時代に、長野・善光寺へ参拝に行く老若男女が通い、
佐渡から出た金を江戸に運ぶため馬が通ったという。
何軒かの旧家の看板に家紋が記してあった。普段は、家紋など
あまり気をつけて見ないのだが、その伝統的な文様を美しいと
思った。
植物、動物、月や星などの天体、枡や鍬などの農機具、抽象的な
文様・・・日本の家紋には、日本人の美意識が凝縮されている
ように見える。
みな様のお宅の家紋は、どんな形でしょうか。
紋付の袖や背中、お墓の墓標にきっと見つかりますよ。

私の実家は九曜星、婚家先は、ねじ梅という意匠です。
両家はごく普通の庶民ですけれども、こういう家紋が伝承
されていることを、何かの機会に子供に教えておかなくちゃと
思いました。若い世代は、きっと知らないわね。


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1)結び雁
これも真田家の
家紋の一つ。
六文銭は
主に戦時中の
旗印として
使われた
そうです。















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2)のぼり藤  
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3)円に蔦 だから、蔦屋さんですね。
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4)街道沿いに小さな小川が流れ、大根などが洗えるように
数段の階段が設けられていました。水辺で細かい花びらを
こぼしていたハギ(マメ科)。先月来日したドイツ人が
ハギをいたく気に入って苗ごと持って帰りました。そういえば、
ドイツで見たことがありませんでした。秋の七草の一。
by tamayam2 | 2008-10-27 13:44 | たび | Comments(18)

秋の虫と カジノキ

9月、10月に見た虫たち。
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1)ウラナミシジミ(Lampides boeticus)10月13日 
  東京都で
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2)シマサシガメ(カメムシ科)9月13日 札幌市で
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3)クヌギカメムシ(カメムシ科)群馬県 鹿沢高原で
 オオウバユリの種の上に乗っていた。 10月6日
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4)カジの木(クワ科 Broussonetia papyrifera)
 梶田さんとか、梶村さんとかいう名前がありますが、その梶の木。
 雌雄異株で実は丸く、朱色の小核果が羽のように出ている。
 クワの葉に似ていてコウゾなどと同様に紙をすくことが
 できる。種小名にパピルスのような字が見える。9月23日に撮影。

 ドイツで、見たことがあったが、新宿御苑で再会できてうれしかった。
by tamayam2 | 2008-10-24 10:51 | 日々のできごと | Comments(0)

10月に見た樹木たち

野草が好きであちこちで撮っておりますが、私の友人には、
草花には興味がなくて、樹木こそ面白いという人々が多い。

落葉樹は種類が多く、未知の樹海に迷い込んだような茫洋
たる思いですが、少しずつ覚えようと思っています。

10月に出かけた信州蓼科や群馬県鹿沢高原で見た樹木を
忘れないうちに書きとめておきましょう。
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1)ドングリの木は、いろいろあるようですが、コナラでしょうか。
コナラ(ブナ科 Quercus serrata)ミズナラとの区別がよく
わかりません。
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2)オオカメノキ(スイカズラ科 Vibarnum furcatum)
春の白い花、秋の紅葉も美しく、高原でよく見かける木です。
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3)ツノハシバミ(角榛 カバノキ科 Corylus Sieboldiana)
葉の裏に下がっている実の形がおもしろい。へーゼル・ナッツと
言われるのは、これ。チョコレートの中に入っていますね。
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4)リョウブ (令法 Clethra barbinervis)備荒作物として
切ってはならないと法令が出たことから、こんな難しい名が
ついたと聞きました。長野県ではよく見る樹木。
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5)ツリバナ(ニシキギ科 Euonymus oxyphyllus)実がはじけ、
吊り下がっているところが可愛らしい。
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6)樹木ではありませんが、秋の山道で見たキノコ
(何のキノコか名前がわからない)時々キノコ採りに
出かけた人が迷子になるという話を聞く。下ばかり向いて、もっと、
もっと・・・とつい欲が出ると危ない。

私はキノコこそ探していないが、珍しい植物を追いかけていて、
迷子になりそうになる危険を感じたことがあります。
・・・・くわばら、くわばら。

★名前が違っていたら、お教えくださいね。
by tamayam2 | 2008-10-23 14:00 | 日々のできごと | Comments(6)

タラの木 と ウド

春先に山菜とりに出かける人たちは、タラの芽に目が無い。
(声に出すと、なんだか変テコな文章ですね。)

タラの木は背がすぅーと高く、野山ではよく目立つ。
タラノキ(Aralla elata ウコギ科)


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秋の野で、
タラの木が
大振りの葉を
だらりと
下げている姿
を見た。

10月18日
姫木平で











幹のトゲトゲを見て、タラの木とわかった。

黄葉した羽状複葉は、モザイク模様のように味わい深い。


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同じウコギ科のウド(Aralla cordata)は、木ではなく、
草本なのだが、秋には丸い果実をつけ、自由奔放に延び広がって
いる。人が食べるのは、芽生えのころの茎の部分。

ウコギ科のウコギもコシアブラも葉が食用になるらしい。
土地の人が、てんぷらにするとうまいよ、と言っていた。
写真: ↓ ウドの実  10月6日鹿沢高原で
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by tamayam2 | 2008-10-20 13:49 | 日々のできごと | Comments(8)

からまつの林を過ぎて

【10月18日 北八ヶ岳】
10月も半ばをすぎました。
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長野県の友人の企画で、
大河原峠 → 双子山 →双子池 → 亀甲池 →
天祥寺原 →大河原ヒュッテ というコースで
ハイキングを楽しみました。紅葉の見ごろにはやや峠を過ぎたと
地元の方は言っておられましたが、それでも、赤や黄に色づいた
山肌は、錦繍という言葉がぴったり。

石ごろごろの登り坂や苔むした森の道を経て、明るい高原の道に
さしかかれば、落葉松の黄葉がまぶしいほどでした。
一歩一歩、歩を重ねながら、頭の中に詩の断片が鳴りだすのを
聞きました。
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からまつの林を過ぎて
   からまつをしみじみと見き
からまつはさびしかりけり
   旅行くはさびしかりけり

世の中よ、あはれなりけり
   常なれどうれしかりけり
山川に山がはの音
   からまつにからまつのかぜ

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双子池(雌池) ↑
針葉樹は常緑樹が多いのに、カラマツは落葉樹。
日本特産の木。(マツ科 Lalix kaempferi)

からまつの林を出でて
    浅間嶺(あさまね)にけぶり立つ見つ
                   (北原白秋)

という言葉どおりに、遠くの浅間山に立つ煙をうっすら望む
ことができました。(写真上  大河原峠)
by tamayam2 | 2008-10-20 09:01 | たび | Comments(14)

銀座 H & M店

連休の一日、久しぶりに銀ブラとしゃれこんだ。
新橋から銀座7丁目の辺りに来たら、なにやら人だかりが。
歩行者天国の銀座通りに大勢の人が列を作っている。
なんだ、なんだ!


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よくよく見れば、
警備員のような人に
誘導された人の波は
一つの店舗の入口へ
吸い込まれていく
ではないか。


9月13日にオープンしたスウェーデンのアパレルメーカー、
H & M(Hennes & Mauritz)の入場制限だった。
赤いマークのこの店は、ヨーロッパではおなじみで、
たいていの町のメインストリートに並ぶファッションのお店
の一つ。


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日本のユニクロの
ように、ベーシックで,
色々なサイズが揃って
いて値段も
まあ、まあ手ごろ。




私のように、若くない人、標準サイズからやや外れる人、装飾より
も着心地を重視する人、手持ちのものと合わせ、組み合わせを
楽しみたい人にも、支持されていた。

特に大騒ぎするほどの店とも思えないのに、
やはり、本邦初というのが目新しいのでしょうね。
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7丁目から6丁目のほうへ歩いて行くと、H & Mの
白地に赤のロゴが入ったビニール袋を提げた人たちをたくさん
見かけました。どの人たちも、なんだかうきうきとして楽しそう
です。
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秋の陽が身体に気持ちよく照りつける歩行者天国。
銀座は、やはり日常からちょっと遊離していて、
夢を楽しむところです。

私は、いつものように、7丁目のクラシックなライオン・
ビアーホールに立ち寄って、中ジョッキでのどを潤して帰宅しま
した。
by tamayam2 | 2008-10-16 10:40 | 日々のできごと | Comments(10)

今日の切手(7)浮世絵展へ

11日~13日まで三連休でした。
みな様はいかがお過ごしでしたか。
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秋の陽がてらてらと照りつけるし、どこからともなくキンモクセイの
香りが漂ってきます。どこかへ出かけたいなぁ・・・。
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1)江戸東京博物館の ボストン美術館 浮世絵名品展
両国に降り立つと、お相撲さんの姿や、いなせな和装のお兄さん
が歩いていて、ほう、さすが下町とうなずいてしまいました。

しばらく休んでおりましたが、今日の切手(7)は、北斎の
富嶽三十六景の一、尾州不二見原。
桶屋職人が大きな桶を作っている図です。桶の輪の中から見える
富士山の図は、とても大らかでユーモラスな構図です。この版画も
ボストンのコレクションにありました。ああ、これ、これと、
家に帰って切手(1968年)を探し出しました。

ヨーロッパや北米で、浮世絵のコレクションをたくさん見ました。
わたしなんぞ、西洋で浮世絵の楽しさに開眼させてもらいました。
江戸時代の庶民の生活感や、ユーモアを余すところなく伝えてこんなに
わかりやすい芸術は他に類を見ないでしょう。


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2)せっかく下町の方面へ来たのだから、新木場まで足を伸ばし、
夢の島公園の中にある熱帯植物館へ。夢の島は東京都のゴミを
埋め立ててできた島です。広々とした園は、あまり人通りもなく、
ゴミの焼却の熱を再利用した植物館には熱帯の植物がいきいきと
茂っていました。
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植物館への道すがら、ショウガの花を見ました。
近づいて見ると、アリがたかっていますから、甘い蜜でもあるの
でしょうか。ショウガの花は通常、白ですが、こういう種類を
初めて見ました。

普段乗りつけない地下鉄やお台場から大崎に抜けるりんかい線に
乗ったりしてミニ・東京見物を楽しみました。
by tamayam2 | 2008-10-14 11:35 | 日々のできごと | Comments(4)

北海道で見た植物たち

9月上旬に出かけた北海道では、本州より一足先に紅葉がちらほら
始まっていた。従って夏の花を見ることはできない。紅葉した
り、枯れかかっている葉の形から、花の姿を想像するしかない。

私のような素人が見るところ、長野県の山野で見る植物とさほど
違いがあるようにも見えないが、植物図鑑で調べてみると、エゾ、
チシマ、リシリ、カラフト等という接頭語がちゃ~んと付いて
いるのだ。やはり細かい点で、北海道らしい特色があるのであろう。

どこにでも見られたのは、イタドリ、クマザサ、オオウバユリ、
トリカブト、オオブキなどの種類。北海道の野草はそれは、それは
サイズがでかく、頑強な作りになっている。
アイヌの住居は、クマザサで葺かれていた。
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1)チングルマ(バラ科 稚児車 Sieversia pentapetala)
花の後の種が風車のように風にゆれて、かわいらしかった。
葉はみごとに紅葉しており、赤いじゅうたんを敷き詰めたよう。
黒岳7合目付近で。
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2)リシリヒナゲシ(ケシ科 Papaver fauriei )
私どもは、利尻島には行かなかったが、北大植物園で見た。
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3)リンドウ科ではあるが、くわしくはわからない。
恵庭市の育種店で。園芸種かもしれない。
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4)オオスズメウリ(ウリ科 Thladiantha dubia )
別名 キバナカラスウリ 北大植物園で。


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5)ドクダミ
(ドクダミ科 
Houttuynia
cordata )
旭川市、
北邦野草園で。 

















北海道らしい野草ではないが、とてもきれいな紅葉だったので、
撮影した。

いっしょに旅行していたドイツ人は、赤やオレンジ色に変化する
紅葉を印象的に受けとめたようだった。ドイツでは、秋の色は、
まばゆいばかりのゴールデン色が主流で、赤色は少ないので。
by tamayam2 | 2008-10-09 16:47 | たび | Comments(4)

トルコ人に愛されているフランス人

旅行の前後に、トルコに関していろいろな本を読んだ。
その中で 『イスタンブールを愛した人々…エピソードで綴る
激動のトルコ』・・・(中公新書1408)というのが面白かった。

その本には、12人の人物が描かれている。
トルコ人に最も好まれていないドイツ人として、トロイの遺跡を
発見、発掘して、世界的には名声を博しているH.シュリーマン
(1822—1890)が挙げられる。

逆に、この本を読むまでに知らなかったピエール・ロティという
小説家(Pierre Loti 1850—1923)は、トルコ人に最も好まれている
フランス人だそうだ。
  (シュリーマンもピエール・ロティも、ともに幕末~明治時代にかけて
訪日、印象記を残している。)
   

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イスタンブールに4日間滞在した時に、そのピエール・ロティ
チャイハーネ(茶屋)という高台に出かけた。金角湾の奥まった
地点エユップからケーブルカーで一気に山を登る。小説家が愛した
茶屋には、観光客が大勢来ていて、対岸の絶景を見ながらチャイ
(トルコ風紅茶)を飲んでいた。じつに平和的な風景だった。
写真の家族は、ドバイから来たと言っていた。

トルコの植物の補遺集として、名前がわからないものも多いが
挙げておこう。
1)セージ(シソ科)かもしれない。いい香り。
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2)トロイの
木馬の
ところで見た
マメ科の
植物







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3)ウリ科
 の植物
 実を
 割ると、
 スイカの
 ように赤
 かった 








4)ムラサキ科の植物か。ごわごわした葉。花は、ピンクから紫に変化するようだった。   


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5)アザミの
  種類か。
  トゲが
  たくさん
by tamayam2 | 2008-10-08 12:44 | たび | Comments(12)

トルコで見た植物たち



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しばらく更新を
怠っていました。
トルコの植物の
写真の整理に
なかなか着手
できず・・・。

















私がトルコを訪れたのは、8月末から9月の第1週にかけて。
エーゲ海側の町々から中央アナトリア地方の乾燥地帯のド真ん中
までバスで移動しました。

のどが渇き、日焼けで真っ黒になるような気候と言えば、ご想像が
つくでしょう。
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そんな厳しい風土の中に、元気がよかったのは、オリーブの木。
赤いの、黒いの、緑のもの・・・毎食たくさんいただきました。
その他に、イチジク、ザクロの大木を見ましたし、果実も
おいしそうでした。
トロイア、ベルガマ、エフェソス、ヒエラポリスの古代遺跡群も
訪ねましたが、tamayam2が目をつけるのは、そういう乾燥地帯の
遺跡にこびりつくように生えていた植物たち。


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一番感動ものは、
ビロードモウズイカ(ゴマノハグサ科
 Verbascum
thapsus )



















ともかく、頑強な植物で、葉は、ロゼット状。高さは、ものに
よっては1メートル以上も。北海道でもよく見かけましたが、もとは、
ヨーロッパからの外来植物。
この奇妙な花は、ドイツでも野原で普通に見られたものです。
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その他。アザミ科の植物たち。ごわごわとしたり、とげとげした葉を
もち、花は、黄色やうす紫色でした。
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遺跡のそばでよく見られたのは、細かい白い花をびっしりつけた野草。
葉全体が毛に覆われ、ごわごわしており、地べたを這っている。
這うさまが、まるで鎌首をもたげて移動する爬虫類ような奇妙さ。

私と言えば、ガイドの話をろくすっぽ聞かず、しゃがみこんでは花の
写真ばかり撮っていたので、遺跡のお話はできないのです。
トップの写真の遺跡は、ベルガマの野外大劇場。
ベルガマ遺跡の発掘品の大半は、ベルリンのベルガモン博物館
に納められているとガイドが言っていました。

H.シュリーマンをはじめ、多くの文化遺産がドイツ人の手によって
発掘され、国外に持ち去られたことを、トルコ人は、今も面白くなく
思っているようです。 (ま、それは、そうでしょう。)
by tamayam2 | 2008-10-04 15:27 | たび | Comments(15)