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映画 『おくりびと』を観る

秋のお彼岸の今日、東京は、からりと晴れ渡って気持ちの
よい一日だった。

西武新宿線の駅に行くと、彼岸花が一面に咲いているきれいな
ポスターが貼ってあった。高麗川近くの巾着田(きんちゃくだ)
いうところに彼岸花の群生地があるそうだ。

行ってみたいけれど、混雑は避けたい。
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そのかわり、13日から封切られた 『おくりびと』 という邦画
を観た。

求人広告で「旅のお手伝い」とあるから、旅行関係の仕事かと
思い面接試験に出かけた青年(本木雅弘)。

彼は都会での音楽の仕事に行き詰まり、ふるさとの山形に舞い
戻ってきていた。

「旅のお手伝い」とは、じつは誤植で、本当は「永遠の旅立ちの
お手伝い」だと、社長(山崎努)は言ってのける。
(誇大広告の逆手ネ。)
脇役もふくめ出演者の顔ぶれが良く、庄内弁で語られる人の言葉に
真実味がこもる。本木の演じる青年の折り目正しく、真面目な姿に
感動を覚えた。

挫折して故郷に戻るというのは、月並みな選択だが、そういう
安全弁の働いている網の目の緩やかな社会は健全なのだと思う。

お彼岸の日、お墓参りはしなかったけれど、こんな佳作を観ることが
できて、よかった。
写真:18日網走にて。クジャクチョウ(Inachis io タテハチョウ科)
by tamayam2 | 2008-09-23 20:21 | 日々のできごと | Comments(15)

オホーツク海沿いの原生花園

網走はオホーツク海に面しているが、周辺にいくつかの湖が
あり、地図上には、原生花園と記してある。
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つねに自生している植物の現場を訪ねたいと願っている同行者の
ドイツ人と私は能取湖沿岸の卯原内(うばらない)という地区で、
サンゴ草(別名:アッケシ草)と出あった。
塩水湖の水面を覆っている赤い植物。海藻のように
も見えるが、葉緑素をもたないアカザ科の植物。
(Saliconia europaea)学名からすると、ヨーロッパ原産(?)
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彼女は、ノールウェイの海岸で見たことがあると言っていた。
ゴワッした感じのゴムのような触感。
ウェブで調べたら、便秘の薬にもなるらしい。
北欧の人は、食糧にもするという。その言葉には、救荒作物と
して戦時中に使われたという含みがあり、あまりロマンティック
なイメージとは結びつかないようだった。
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知床方面に行く途中に、濤沸湖(とうふつこ)という湖があり、
ここを夏季だけ停車するJR釧網線「原生花園駅」がある。
小清水原生花園と呼ばれるこのあたりは、オオハクチョウの飛来地
として有名。2005年ラムサール条約でここが野鳥の重要な生息地
として登録された。国境をもたない渡り鳥たちにとって、生息地を
保全するための国際的な取り決めは、本当にありがたいことだ。
私どもが訪れた時には、アオサギ、カモメ、ウミウが観察された。
望遠鏡を使って、遠くからバードウォッチングを楽しんだ。
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夏の花はすでに終わり、ハマナスの実(ローズヒップ)が宝石のように
輝いていた。
by tamayam2 | 2008-09-23 03:30 | たび | Comments(8)

もしクマに出遭ったら

10日間にわたり、北海道各地を訪ね、19日に東京に
戻りました。小樽―札幌―富良野―旭川―層雲峡―
網走―知床半島 と道央から東に向かって車で移動。
同行のドイツ人と交替で運転しましたが、道路状態はよく、
小耳にはさんでいた悪評に反して、運転マナーも概ね問題
なく、無事に生還いたしました。
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山間部でよく見たのは、動物注意の標識。 クマに注意
いうのもあちこちで見かけ、どこそこで人が襲撃された
という噂を一度ならず聞きました。
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写真上:18日 知床半島で
東京、奥多摩でも17日登山家がクマに襲われ大けがをしたとか、
東京でそんな事件が起きるなんて信じられぬことです。

層雲峡では、大雪山の外輪山、赤岳、黒岳の一部を歩きました。
カランコロンと鈴をつけて人が通っていることをクマに知ら
せている登山客が多かったです。

もし、クマに出遭ったら、あなたならどうする???
死んだふりをするという古典的な方法はあまり現実的ではない
ようですよ。あちこちで注意書を読みました。

要点を挙げると、
1)まず、出遭わないようにする。ガイド、ヴィジターセンター
        の忠告に従い、登山計画を中止・変更する。
2)もし、遭ったら、後ろ向きに逃げない。走らない。
        声を上げない。沈着に行動し、静かに離れるようにする。
        (できるかなぁ・・・自信なし)
3)クマと目が合ったら、荷物をひとつ、ひとつ差し出し、後退。
        (その荷物は、クマの所有物となるので、取り返そうとしては
        ならない)
4)食べ物、飲み物などを山で捨てたり、こぼしたりしない。
        野生動物との適切な距離を保ち、互いの領域を侵さない。
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エゾシカには、よく出遭いました。道路をゆっくり横切ることも
ありましたし、人間を恐れずササなどを食していることも
ありました。少し増えすぎて、樹皮が食われる被害が深刻化して
いるらしいです。
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地元の人がコクワと言っていたサルナシの実。マタタビ科。
食べてみたところおいしかったです。
果実酒の材料にするそうです。こういう木の実は野生動物の
格好の餌ですが、クマは、昆虫やサケなどの魚、小動物も
食べるので、ヒトだって餌食になる可能性が十分あるわけです
よね。(おお、コワ・・・。)


知床では、ウトロの自然観察センターに車を止めて、そこから
シャトルバスで少し奥地に入りました。知床五湖という湖めぐり
をしたときにも、クマの足跡や爪跡をばっちり見ました。
by tamayam2 | 2008-09-22 03:02 | たび | Comments(8)

北海道へ行ってきます

また、また旅ばかりして・・・とお叱りを受けそうです。
10日から、北海道横断の旅に出ます。
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友人のドイツ人が、なんとしても北海道に行きたいと言って来日し
ましたので。なぜ、北海道?と尋ねたら、

“理由はわからないけど、子供のころから、日本へ行って、
 北海道を歩きたい”という夢があった” のだそうです。

「歩くたって、北海道は広いのですよ」と言うと、「そんじゃ、車で」・・・と
おっしゃいますものですから、お付き合いすることにしました。

しばらく更新が途絶えますが、よろしくお願いします。

留守のあいだ、イスタンブールの街中で見た水たばこ でもやって、
おくつろぎくださいませ。
by tamayam2 | 2008-09-09 01:15 | おしらせ | Comments(14)

気球に乗って カッパドキアを観る

カッパドキアという、地球上に地形的に摩訶不思議なところ
がある。ユネスコの世界自然遺産に登録されている。
まあ、変わった景色とは、聞いていたが、その奇観は
なんと形容したらよいか・・・・。
人はみな、この景色を目の当たりにすると、へ~、あ~、う~
と唸ったまま、口をあんぐりと開けて沈黙してしまうので
ある。

ツアーのオプションとして、気球に乗って日の出を見る
というプランがあったので、さっそく申し込んだ。
気球に1時間乗って、150ユーロ。安いか、高いか。
けっして安いとは思わないが、珍しい乗物なら見過ごすわけ
にいかないtamayam2としては、うむむ・・と唸って
申し込んだのである。
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1)まず、気球をふくらます。燃えないのかしらと思うほど、
  炎を上げて、気球の中に空気を送る。
  籐で編んだバスケットに20人乗れる。操縦士は、女性
  一人。ガスボンベを2本積んでいた。
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1)下のブドウ畑が見える。収穫したぶどうを、天日干しに
  している。白い砂地の乾燥地帯。
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2)音もなく、ふんわり上昇。みな感動のあまり、声もなし。
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4)高度4、500メートル。朝日を浴びて岩肌が美しい。
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5)高度900メートル。カッパドキアの全貌が見晴らせる。

気球旅行が終わると、証明書をくれ、シャンパンを開けて
みなで乾杯。
5時に現地に集合し、8時にはホテルに戻ってきた。
朝飯前の空中散歩は、最高でした。
by tamayam2 | 2008-09-08 10:11 | たび | Comments(14)

トルコから 帰りました

しばらくご無沙汰していました。
8月末から9月初めにかけて、東西文明の交差点、トルコ
に出かけておりました。
トルコに行くと言ったら、先輩の一人が次のような
アドヴァイスをしてくれました。題して、トルコ旅行の三禁。
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(写真↑ トプカプ宮殿の壁面)
一つ、犬やネコに触らない。(狂犬病や他の病気に感染する
   恐れがあるから)
一つ、トルコ絨毯(じゅうたん)を買わない。
一つ、皮製品、トルコ石など、高価なみやげ物を買わない。
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本当に、どこに行ってもやせた猫がうろうろしていました。
なぜか、成猫はあまり見かけず、幼い猫のようでした。
可愛いのですが、ぐっと堪えて触らないようにしました。

会議の後で、観光ツアーに参加したのですが、絨毯屋、革製品屋、
宝石屋、陶器工房などが、ツアーのプログラムの中に巧妙に
組み込まれていて、否応なしにそれらの製品を「買いたい気」に
させられる仕組みになっているのです。
驚くべきことは、これらのセールスマンの口上が、すべて
流暢な日本語!

トルコ語と日本語は語順など似ていることは知っていましたが、
商人たちがこれほどまでに日本語に熟達しているとは!
うっかり内輪の会話もできません。

絨毯の値段は、10万~数百万まで。それは、それは、素晴らしい
ものであることはよ~く理解できましたが、タタミという敷物文化
の国から来たものにとって、さし当たって必要不可欠な一件
でもありませんので、ぬら~りくらりとセールスマンの
攻勢をかわしつつ、言葉のやりとりを楽しみました。

この時期は、外気の温度は、35度を越すほどの暑さなのですから、
皮製品など、もう見るのもウンザリ。これは、あっさりクリヤー
できました。

しかしですね、トルコ石は、きれいなコバルト色に魅せられて、
一つ小さいイヤリングを、買ってしまいました。
(先輩、忠告を守らないで、ごめんなさい。)

イスタンブールの波止場近くのイジプシャン・バザールで、
香り高いサフランや、干しイチジクなどの食材を買いました。
(写真↓ 下段左端がサフラン)
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トルコは、黒海、マルマラ海、エーゲ海、地中海の海の幸に
恵まれたところ。新市街の魚市場で、新鮮な片口イワシのフライ
を食べましたよ。
(絨毯を買うことを思えば、あまりにも庶民的な散財です。)
9月1日からラマダン(断食)が始まっています。町をうろうろしているのは
男ばかり。同行の友人によると、トルコの男性は、「チョイ悪面」だ
そうです。
一方、女性は、家の中でひっそりと手仕事をして家計を助けている
ような印象をもちました。
政教分離のトルコでは、みなが熱心なイスラム教徒というわけでは
なく、女性で被り物をしない人たちもたくさん見かけました。
下の写真は、クレープのようなパンを焼いている女性。
イスタンブールにて。
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by tamayam2 | 2008-09-07 16:32 | たび | Comments(16)