映画 『おくりびと』を観る

秋のお彼岸の今日、東京は、からりと晴れ渡って気持ちの
よい一日だった。

西武新宿線の駅に行くと、彼岸花が一面に咲いているきれいな
ポスターが貼ってあった。高麗川近くの巾着田(きんちゃくだ)
いうところに彼岸花の群生地があるそうだ。

行ってみたいけれど、混雑は避けたい。
c0128628_20155585.jpg

そのかわり、13日から封切られた 『おくりびと』 という邦画
を観た。

求人広告で「旅のお手伝い」とあるから、旅行関係の仕事かと
思い面接試験に出かけた青年(本木雅弘)。

彼は都会での音楽の仕事に行き詰まり、ふるさとの山形に舞い
戻ってきていた。

「旅のお手伝い」とは、じつは誤植で、本当は「永遠の旅立ちの
お手伝い」だと、社長(山崎努)は言ってのける。
(誇大広告の逆手ネ。)
脇役もふくめ出演者の顔ぶれが良く、庄内弁で語られる人の言葉に
真実味がこもる。本木の演じる青年の折り目正しく、真面目な姿に
感動を覚えた。

挫折して故郷に戻るというのは、月並みな選択だが、そういう
安全弁の働いている網の目の緩やかな社会は健全なのだと思う。

お彼岸の日、お墓参りはしなかったけれど、こんな佳作を観ることが
できて、よかった。
写真:18日網走にて。クジャクチョウ(Inachis io タテハチョウ科)
[PR]
by tamayam2 | 2008-09-23 20:21 | 日々のできごと | Comments(15)
Commented by モコ at 2008-09-23 21:01 x
はじめまして。
お写真や記事の内容が素敵で以前から拝見させて頂いていたのですが、コメントするのは初めてです。
私もつい先日、おくりびとを見てきました。本木雅弘さんは本当にいい役者さんになられたなと思いました。納棺師を映画にするというのも本木さんの案だそうです。山形の自然の中でチェロを弾いている姿も美しかったですね。
これからもtamayam2さんの記事、楽しみにしています。
Commented by tamayam2 at 2008-09-23 21:55
♭モコさん、はじめまして!
コメント、ありがとうございました。本木さんは、モックンと呼ばれる
元歌手なのですか。私はそういう方面に疎くて。
彼が弾くチェロの調べは素敵でした。山形の自然に調和していましたね。
少しレトロな会社の建物や元喫茶店の自宅・・・上品な笑い・・・。
いぁ~、邦画の良さを感じました。これからもよろしく。
Commented by 寧夢  at 2008-09-24 00:34 x
花を飾ることは忘れない母。(片付けられないのですが)食卓に彼岸花・・・。それにしても大阪は日向は30度を越す秋のお彼岸で・・・。

見よう見ようと思っていながら、なかなか時間がとれず連休を潰してしまいました。邦画はあまり見ないのですが、テーマがテーマなので、ぜひと思っています。そうですか、お彼岸にふさわしい佳作でしたか。時間を作らなくちゃ。
Commented by tamayam2 at 2008-09-24 08:38
♭寧夢さん、
大阪は、暑かったのですね。年に二回、死者を想う日があるのは
いいことですね。お花を飾る気持ちは、心に余裕がないとできない
ことです。彼岸の日のころ、きまってわぁーと野を染める彼岸花。
寧夢さんなら、どんなお歌を詠むのかしら。お仕事、お忙しそう
ですが、お元気でね。
Commented by ふく at 2008-09-24 10:19 x
tamayamさんのエネルギッシュなところをまねして二つ用をこさえて出かけるとあとからダウンしがちなわたくしめ、雨の中お墓参りしてホームセンターに寄ったらはや風邪気味です。でもなんとか「おくりびと」は見たい映画のひとつです。北海道のお写真をみてウン十年まえのかすかな記憶を思い出しました。失恋旅行で、知床を海から眺める小舟にのせてもらい、かあさんよくだしてくれたな、と船頭さんにいわれたことばとか。(つとめ始めて3年夏ひとり旅でした。)
Commented by tamayam2 at 2008-09-28 04:25
♭ふくさん、
体調はいかがですか?季節の変わり目です。あわてて寝具を
秋モードにしました。ウン十年前の北海道への独りたび・・・ふくさん
にもそういう日がおありだったのですね。『おくりびと』は、すがすがしい
印象の邦画でした。世の中、いろんな職業があって、それぞれが大事な
仕事。いつかヒマを作って観てみてくださいな。
Commented by aamui at 2008-09-30 17:54
お久しぶりです ”おくりびと”見に行くことにしました お蔭様です
大きな画面で見たほうがいい気がしました
Commented by bella8 at 2008-10-01 01:10
お友達も”おくりびと”を観て、良かった~泣いた~と言っていました。
見に行かなくっちゃ!
1000円で見れるようになったのに、最近は以前ほど映画を見なくなっていました。
ご紹介ありがとうございました。

Commented at 2008-10-02 00:13
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kanmyougama at 2008-10-02 10:53
tamayam2さん。
「おもいくさ」いい名前ですね。
万葉人が歌のモチーフにしていたり、南蛮人のくゆらすタバコのキセルに見立てたり・・・おもしろいですね。
カヤの種類を問わずカヤのネオとに見られます・・・・日本の分布は広いようですよ・・・・。
咲く季節の終わりかな・・・・。
南蛮煙管へのコメントありがとうございます。
コメント遅れました。
Commented by dunkel0227 at 2008-10-03 19:34 x
こんにちは。
おくりびと、いい映画なんですね。
先日別の映画を見に行った帰りに寄った喫茶店で、マスターと女性のお客さんと映画の話になって、このモックンの作品は良いよ、と薦められたのを思い出しました。
マスターが映画に詳しいのはともかく、その女性がなんで詳しいんだろうとよくよく聞くと、上映館の社長夫人だとか。そりゃ詳しいわけです。
秋は公私とも忙しいですが、記事を読んで、なんとか見てやろうという気になりました。
Commented by tamayam2 at 2008-10-04 10:32
♭dunkel0227さん、
いつも映画情報はdunkel0227さんからうかがいますのに・・・
わたしゃ、このモックンという人をまったく知らないのですが、
いい青年だなぁ・・・と感心してしまったのです。清々しいのですよ。
それに、「山桜」では、なかった方言のよさを感じましたよ。
ぜひ、ぜひごらんくださいな。
Commented by tamayam2 at 2008-10-04 10:35
♭kanmyougamaさん、
私もこのごろ更新が遅れております。秋の日には、やることが
多くて。お元気で。ツルの情報を楽しみにしておりますよ。
Commented by suzukishuhoku at 2008-10-04 13:26 x
こんにちは
 過日お訊ねのあったサワヒヨドリに留まっている甲虫ですが、おそらくハナムグリではないでしょうか。
 昨日も別なところで、ヒヨドリソウに同じ種類の甲虫が留まっていました。こちらの方が全体像がよく見えると思いますので、近々ブログに貼り付けておきたいと思います。
 
 サルナシ拝見しました。岩手でも探せば未だ見つかりますが、大分少なくなってきたような気がします。私はキウィよりも美味しいのではなかろうかとさえ思っています。
Commented by tamayam2 at 2008-10-04 16:59
♭suzukishuhokuさん、
お宅にコメントするんですが、何だかうまく表示できなくて、数回
コメントすることになっちゃいます。ごめんなさいね。一つは遠慮なく
消してください。野草や虫のお話がうかがえるので、毎回楽しみに
拝見しています。コメント付けがうまく行くといいのですが・・・
<< トルコで見た植物たち オホーツク海沿いの原生花園 >>