冬枯れ状態で、ほとんどの木々に芽吹いていない2月末から3月に
かけて、陽だまりの中にほんの短い期間に咲く小さな花々がある。 ヤブイチゲ、ニリン草、ミスミ草など、キンポウゲ科の植物群。 昨年の早春、デュッセルドルフ郊外の公園をFさんと歩いていた とき、偶然、ヤブイチゲの群生を目撃して興奮した。 落ち葉がふかふかの、木漏れ陽がちらちら差すような斜面の下が 一面に白く輝いていた。それがヤブイチゲ。 黄色い花群れは、キバナセツブン草、やはりキンポウゲ科。 その後、日本のBloggerのページで「春の妖精」セツブン草の写真を 見て、何と可憐な花なのだろうと感動した。ドイツでは、見かけない 種類なので、ぜひ一度見てみたいものと思っていた。 先週、三鷹市野川公園で、今週、板橋区赤塚植物園で見て来 ましたよ。 とても小さな花で、高さは、せいぜい3,4cm。 地に這いつくばるように咲いている。 いずれ周りに背の高い雑草が茂れば、見分けるのが困難なほど 小さな植物。 絶滅の危機圏にある植物なので、人が踏み込まないように囲いが してあった。その姿は、大事に大事に保護されてやっと生存して いる感じで、痛々しかった。 ヨーロッパでは、そういう野生の植物が森の木々の間に絨毯を 敷きつめたように咲いていることがあるが、だれもあまり関心を はらっている気配は見えない。 盆栽のように鉢植えにされることもないし、山野草が園芸店で 売られていることもない。そういう花に近づいて写真を撮ろう とする私のような不心得者もいないみたいだから、そのような 小植物にとっては、生存しやすいのであろう。 ミニアチュア・サイズのものに、「ちひさきものは、いとをかし」 と、「もののあはれ」を感じるような詩心が問題なのかなぁ~。
by tamayam2
| 2008-03-05 15:12
| 日々のできごと
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