【784】ヨーロッパ 路傍の花や虫

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自分の住んでいる土地から離れて違う土地に行ったとき、
私はそこに生えている樹や草、その草に寄ってくる虫に
大いに関心がある。同行した人が、あなた、せっかく有名なところ
に来たのに、そういう写真は撮らずに、地面にしゃがみこんで
つまらない虫なんか撮って・・・と言われてしまう。
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名所の写真は、絵ハガキを買えばいいが、草や虫は、その時でなくては
撮れないので・・・私には、貴重なのだ。
ドイツの花壇でよく見かけた花々。そこに寄ってくる大きなハチに
興味をもった。さわっても、逃げないし、刺さない。
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ドイツでは、パン屋の菓子パンにハチがたくさんたかっていることが
あるが、人々は気にしないのです。ハチが食べるアイシングぐらい
くれてやろう、という大らかさだ。ハエや蚊がほとんどいないという
理由もあるだろうが・・・。
世界的にPollinator(花の受粉を助ける虫)が足りないという問題
があって、果実や野菜の栽培者は、ハチをレンタルで借りているとか。
虫の働きは重要なのです。
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シュツットガルトから奥地に行こうと思って、バス停で待っていると、
そのそばの草むらに白いレースのような花が咲いていた。そこに、赤黒の
シマシマの虫!日本で見たことがない虫! 私は、ひとり心の中で興奮していた。
(後日談)この虫は、わがBlog友のSmallcreatureさんが、いろいろなソースから
    調べてくださった!(ありがたいこと!)結果的に、甲虫目、カッコウムシ科
    だと調べがついた。そのアプローチは、まことにユニーク。昆虫切手から
    調べていった。その結果、この虫が記念切手に載るようなヨーロッパでは
    わりによく見る虫だということがわかった。ありがたいこと。感謝いたします。

    
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その辺りにはオニナベナの花も咲いていた。(マツムシソウ科)
この花が枯れると、紡錘形のトゲトゲのものができる。それはセーターの毛玉を
取るのに便利。日本では、昔ラシャという布を、なめらかにするのに使ったので
別名、羅紗掻草(らしゃかきそう)とも言うそうだ。
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スイスでは、Mt. Saentiesという標高2014mの高山にケーブルカーで登った。
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その頂上あたりにも高山植物が健気に咲いていた。強風で風に吹き飛ばされない
ように注意しながら、撮影をしたが、花も風に吹かれているので、撮影が難しかった。
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ガイドさんの説明によれば、太古の昔、アフリカ大陸がヨーロッパ大陸に、バーンと
ぶつかったのだそうだ。ちょうど、スイスの中央辺りの地形がその衝撃で
グーンと盛り上がってこんな高山がたくさん生まれたということだ。
(なんだか信じられないような話だが、私の聞き間違いでなければ、それが
 正しいのだろう。}

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by tamayam2 | 2016-08-26 16:00 | たび | Comments(14)
Commented by smallcreature at 2016-08-26 23:13
こんにちは!1枚目の蜂はセイヨウオオマルハナバチみたいですね。日本でもトマトの受粉に使われたのが野生化して問題になっているみたいです。
2枚目は虻のなかまですね。
赤黒のシマシマ虫は、ハチノスカッコウムシ Trichodes apiarius という甲虫のようです。
ドイツで1984年の切手になっています。
http://www.asahi-net.or.jp/~CH2M-NITU/germanyw.htm
ミツバチの巣に卵を産むので、托卵する郭公にちなんだ和名?がついているらしいです。
この仲間を撮ったときに名前について調べたことがありました。
http://musichan.exblog.jp/22408457/
これが本家カッコウムシなんですね!
勝手に喜んでおります。
ありがとうございました。
Commented by PochiPochi-2-s at 2016-08-26 23:38
最後の写真、ワスレナグサに似ていますが、ワスレナグサではないですね。
今日、たまたま星野道夫「旅をする木」を読んでいて、その最後に
「ワスレナグサ」という題の文章がありました。
「"アラスカの原野やアリューシャン列島で咲くワスレナグサ"という言葉に
びっくりしたところでした。
だとしたら、スイスの高山で咲いていてもおかしくはないですよね。
高度は低いけれど緯度は高い。高山並みかもと思いましたが…
Commented by nenemu8921 at 2016-08-26 23:56
tamayamさん。こんばんわ。
いい旅をなさいましたね。
あなたらしいなとうんうんとうなずきながら、ご文章拝読しています。ヽ(^o^)丿
ラシャカキグサは、チーゼルという名で賢治の詩にも登場します。
「イーハトーブ・ガーデン」のp、28を見てね。
と言っても、花そのものを謳っているわけではなく、春の日光の質感を
チーゼルにさされた感覚として歌っています。
これは日本では2年草でしたが、路傍に咲いていたとは
雑草並みに見られるのでしょうか。
Commented by nick-3 at 2016-08-27 07:43
スイスの高山ではこんな花が咲いてるのですね、日本の高山植物と似てるとこがあります。
最初のキク科の花はミヤマアズマギクに似てます。
最後の青い花はミヤマムラサキに似てます。
なかなか海外の花を見る機会が少なく、良かったです。
Commented by tamayam2 at 2016-08-27 09:02
♡  smallcreatureさん、
赤黒のシマシマ模様の甲虫が何であるか??そんなことを誰に聞いても知らないし、調べるすべもなく・・・放っておくしかないな、と思っておりましたのに、思いがけず、素晴らしい解答が得られ、うれしいです。まさか、切手から解答の糸口がつながっているとは!
私は切手も割に好きなほうで、今回もドイツの郵便局の郵趣窓口を訪問して、虫の切手がないか、調べたりしたのでした。あまり良い収穫がなかったのですが・・・
心から感謝いたします。
Commented by tamayam2 at 2016-08-27 09:07
♡  PochiPochi-2-sさん、
私も、へ~こんな、高地にワスレナグサ!?と一瞬驚きました。ワスレナグサの種類は、水辺に咲くものもありますし、(可憐な乙女のような顔をしていて)意外に過酷な環境で、どっこい、咲いていることがあります。過酷な環境にも強い植物なのかもしれません。アラスカで咲いているのもうなずけますね~ 今、星野道夫さんの展覧会がどこかで行われているようです。素晴らしい方でした。
Commented by tamayam2 at 2016-08-27 09:13
♡ nenemu8921 さん、
御著書のP.28 拝見しました。そう、この花ですよ。ドイツでは、荒れ地、道端などに、腐るほど咲いています。背も高く2mぐらいにもなります。この実の枯れたものは、手芸店でも売っていて、向こうでは、セーターの毛玉を取るものとして使われています。絨毯の埃を取ったりするのにも使うわ。賢治の時代に東北で咲いていたとは、なんだかうれしいわね~
Commented by tamayam2 at 2016-08-27 09:21
♡ nick-3さん、
この高山に行ったときは、温度が12,3度、強風が吹いていたので、手すりにつかまりながら、私自身が風に吹き飛ばされないように注意しつつチヤ、チヤと撮りました。70代の老女、撮影に夢中になって転落死…などと新聞に出たら大変ですから(笑)
こんな高山にも花が咲き、シオガマの仲間には、羽虫がたかっていたり、命の営みがあるなんて、感動しました。
Commented by PochiPochi-2-s at 2016-08-27 11:01
再び、星野道夫さんの展覧会は、今、東京松屋銀座で9/5まで開かれています。
そのあと大阪と京都です。
どちらかに行きたいと思っています。
星野道夫さんの見たワスレナグサは、彼の文章によると、日本のものとは
かなり違ったものになっていたらしいです。一瞬気がつかなかったほど。
どのようなワスレナグサだったのかなぁと思いました。
ヤマルリソウにも似ていますね。
「あっ、そうだ」と思い、14〜5年前、ツェルマットで買ったAlpine Flowers
の冊子をひっぱりだしてきて見てみたら、この花がきっちり載っていました。
今更ながらおもしろいですね。
行けるところまで登山電車やロープウェイで行き、あとブラブラのんびりと
麓まで歩いて下りたのが懐かしいです。スケッチしたり、写真を撮ったりで
楽しいハイキングでした。お天気が良ければ最高ですね!
Commented by tamayam2 at 2016-08-27 11:32
♡  PochiPochi-2-sさん、
ツェルマットでぶらぶらと歩く時間があったとは素敵ですね。私の場合、この頂上近くに30分ぐらいしかおれませんでした。強風だったこともあったし、元市長さんがご案内くださったのですが、山の歴史などについて詳しいお話があったようです。私は、列から離れてこそこそと花を撮影しておりました。花に関心がある人は辺りにはいなかったので…。団体行動ですから仕方がないわね~
私もどこかで買ったアルプスの図鑑が役にたちましたが、よく見てみたら、用語がスロベニア語でした!でも学名はわかりましたので、それを頼りに調べることができました。!(^^)!星野さんの展覧会、楽しんできてください。
Commented by 通りすがり at 2016-08-27 20:51 x
個人的には2枚目のヒラタアブとワスレナグサ似の花がヒット。

ポリネーター不足は、農薬の影響が大きいでしょうね。
あとはガーデニング(特にバラ)の農薬もかなりのものです。
流行なんて嫌いだ(笑)
Commented by 寧夢 at 2016-08-28 13:32 x
お久しぶりです。ご無沙汰しています。
羅紗かき草、こんな花だったのですね。
小学生の頃住んでいた泉大津は毛布の町として有名で、
昔は毛布の艶出しに「チーゼル」を使って毛並みを整え艶出し云々という説明を、
大人になって市の繊維館で受けた時、枯れたこの植物の実物を手にしました。
花が見られて嬉しいです。
Commented by tamayam2 at 2016-08-28 21:15
♡ 通りすがりのお方、
そう、今はガーデニングが流行っていますし、そういう方たちのために新奇な品種改良がおこなわれています。こいうの、自然界にとってはいいはずがありません。作られたみたいな(造花のような)園芸用花卉。
私は、少し覚めた目で見ております。あなた様が、
>流行なんて嫌いだ(笑)とおっしゃる気持よーくわかります。
Commented by tamayam2 at 2016-08-28 21:21
♡ 寧夢さん、
本当にお久しぶりです。ときどきBellaさんとお噂しております。波平さんのBlogでも返歌を拝見しないので、sびしく思っていたところでした。
チーゼルですが、ものの本には、必ず【羅紗掻き草】について、泉大津の産業であったときに、積極的に植えられた、という記述があります。ですから、日本にもどこかに生えているはずですね。ドイツでは、草むらなどによく生えています。雑草扱いですね。ちくちくするし、背が2mにもなりますので、駆除に困るみたいです。ドイツ以外でもたくさん見かけました。英国でも、毛織物の最後の仕上げにつかうとものの本でよんだことがあります。手芸店で、フツーに売っていますので、私も買って、毛玉取りに使っていました。お元気で!!
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