【783】ボーデン湖を渡ってスイスへ

私のこの夏の旅は7月23日ケルンからスタートしたのですが、
そこから、ドイツ南部で行われたある集会に出て、その後、
ボーデン湖へ移動、そこを船で渡り、対岸のスイスの町に
着きました。国境を越えるのに、遊覧船で、というのは
なかなか面白い手でした。パスポートのチェックも無し・・・
へぇ~、こんなんでいいの?と思うくらいあっけなく国境を
越えました。スイスは、EUに参加しておりませんから、通貨
も違うのに・・・
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ボーデン湖は、ドイツ最大の湖です。その岸は、ドイツ、スイス、
リヒテンシュタイン、オーストリアが接しているはずです。
ドイツ側のリンダウという町で、乗船まで小一時間ほど散歩する
時間がありました。ぐるりと回っても30分もかからない小さな町です。
バイエルン州に属し、古い建物の壁面に描かれたフラスコ画が美しい
町でした。
見事なファサードの建物は、旧市庁舎。
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少し横道にそれますと、また、味わいの深い小路が。ある家の壁面には、
ボーデン湖を形づくったオブジェが!
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私は、こういう小路をぶらぶらするのが好きです。
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対岸の町は、Rorchachというスイスの町。
ロールシャッハと言えば、私はすぐ、若い頃に習ったロールシャッハテスト
という言葉を思い出し、周囲の方に話しかけてみましたが、だれも知らず~
こういうことが最近よくあります。
つまり、私の知識が古すぎるのでしょうね。周りにいた人は、若い人ばかり
ではなかったのですが、自分の持っている常識がだんだん通じなくなった
と気づきました。日本語も、「何それ??聞いたことがない」と言われることが
多くなりました。同じ日本人同士で通じ合えないとは、残念なことです。
(上の写真は、ロールシャッハテストの例です。Hermann Rorchach博士は
 このテストを世に紹介したスイス人の心理学者ですが、直接この地名とは
 関係がないようでした。)

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リンダウの町で、友人がコーヒーを飲みたいと言ってカフェに
座っていたら、スズメたちが列を作ってクロワッサンのおこぼれに
あずかろうと待ち構えておりました。ドイツのスズメはあくまで規律正しい!

のんびりリンダウの町を散策しながら、撮影をしていたのですが、
乗船してから、船の人が対岸のスイスは、8月1日は建国記念日で、すべての
店は閉店とおっしゃるのです。(それなら、リンダウで、サンドイッチぐらい
買っておけばよかった!と気づきましたが、後のまつり!)
建国は、1291年ですから、今から725年前のことです。
EUには属さず、通貨はスイスフラン。永世中立国として孤高の地位を
誇っています。
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ロールシャッハから、サンクト・ガレンへ移動。町中に、国旗が
翻っており、まるで私たちを歓迎するかのようで(もちろんそれは
美しい誤解ですが)・・・。人影が少ない町をウキウキしながら歩きました。
やっと数軒開いていたCaféに飛び込んで、昼食にありつけました。
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そこから、標高2504mのMt. Saentiesへ向かいました。
その山はだにもスイスの国旗が!この国旗は、建国記念日に合わせて
掲げたられたもので、巨大なものです。横幅80㎝の国旗を何百枚も縫い合わ
せて、それをロッククライミングの若者たちが、岩肌に張り付けたものです。
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翌朝、国旗を撤収作業中の姿を、ロープウェイの中から撮影しましたが、どれほど
巨大な国旗なのか、また、それを掲げるために捧げられた途方もなく大きな愛国心を
身近に感じることができ、心を熱くしました。
(左下に豆粒ほどの人の姿が確認できると思います。大事な国旗ですから、
 巻き上げて、一本の柱のようにして下に下ろす作業をしているのです。)

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by tamayam2 | 2016-08-24 11:06 | たび | Comments(10)
Commented by pfaelzerwein at 2016-08-24 21:17
この国旗、高速道路から見えるのですが、まさか上げ下ろししているとはい思いませんでした。
Commented by tamayam2 at 2016-08-24 22:32
♡  pfaelzerweinさん、
お久しぶりです!ずい分ご無沙汰しております。そうですか!高速道路から見えるのですか!?私も始めは、小さな旗かと思いましたが、すごく大きいものなんです。
建国記念日のために、多くの人が横80㎝の旗をミシンで縫い合わせ、一枚の大きな国旗にしてから、一本の棒状のものにして、この位置まではこびこみ、ロッククライマーたちが岩に固定するようです。この作業の模様を上のレストランでTVで見ました。この辺りの元市長さんが、説明してくださいました。 pfaelzerweinさんは、今でもMannheimにお住まいですか?
Commented by PochiPochi-2-s at 2016-08-24 23:36
5〜6年前、ウルムからサンモリッツに移動する時、
私もボーデン湖を舟で渡ればよかったなぁと、
この記事を読んで思いました。
"ロールシャッハ テスト" 知っていますよ。
有名でしたもの。
国旗をこのように岩肌に飾る(?)というのは、欧米らしいですね。
それにしても命がけの作業ですね。

Commented by namiheiii at 2016-08-25 10:51
山を国旗で飾る!好き嫌いはあるかもしれませんが奇抜なアイデアですね。よほど生活が豊かな国なのでしょうね。やはり戦争をしない国はいいです。国旗も赤十字の裏返しで好もしいです。
リンドウはその昔フランクフルトからスイスアルプスへドライブした途中一泊したことがあります。ボーデン湖を観たこととノーベル賞云々の話の他あまり記憶がありません。
Commented by tamayam2 at 2016-08-25 18:29
♡  PochiPochi-2-sさん、
ほんと、ボーデン湖を船で渡るというアイディアは、本当に秀逸です。ドイツの歴史を読んでおりましても、陸上交通より、水上交通のよさを利用することが多いです。ロ―マ人もたくさんの兵隊、物資をライン川などを利用して北上したのでしょう。あなたがロールシャッハテスト知っていますよ!と言ってくださってほっとしました。私は、子供のころから、些末なことばかり覚えて、記憶力の弱い生徒でしたが・・・
いま、日本では国旗を大事にしたり、こんなふうに建国記念日を祝うこともなく・・・そうすれば、右翼のように思われて・・・残念なことです。オリンピックでは、日本がメダルをもらえば、素直にうれしく大はしゃぎできて、いいですねえ~
君が代を聞くと涙が出ますもの。
Commented by tamayam2 at 2016-08-25 18:40
♡  namiheiii先生、
昔、この辺りを旅行なさったのですね。ボーデン湖は、日本の琵琶湖のように大きく、いろいろな国をつないでいる所です。戦争中には、国境線も定かにされず、地図の上でも白紙だったらしいです。スイス人の友人のお宅には、地下室にシェルターがありましたし、女性も拳銃をもっていました。男性は、45歳まで兵役に駆り出されることもあるそうで、私が思っているような「アルプスの少女ハイジ」の世界ではなかったような記憶があります。今回は、たまたま建国記念日に出かけたので、面白い経験をしました!(^^)!
Commented by namiheiii at 2016-08-26 10:57
tamayamさん
徴兵制!そんな話も聞いたと思いますが、つい忘れていました。やっぱりただの観光旅行ではダメですね。
Commented by tamayam2 at 2016-08-26 15:24
♡ namiheiii先生、
ははは、そうですね。日本人は、スイスというと、とてもロマンティックな幻想をもっていますが、そこで住んでいる方のお話を聞くと、印象が変わってきます。私もスイス人のお宅に泊めていただいて、いろいろ知りました。
Commented by 通りすがり at 2016-08-27 20:36 x
ロールシャッハはそんなにマイナーですか…
シュレーディンガーといい勝負なのかな?(笑)

それにしても巨大な国旗ですねえ。
風が抜ける様にスリットが沢山ありますね。
Commented by tamayam2 at 2016-09-03 14:16
♡  通りすがりのお方、
最近、私が古くなったのでしょう、若い方と話していると、それ、なんですか?と言われることが多くなってビビッてしまいます。ロールシャッハもその一つ。シュレーディンガーは私もしりませんでした(#^.^#)
リオのオリンピックで安倍さんのカッコウが”マリオ”・・・と言っていましたが、私はTVをほとんど見ないので、その”マリオ”が分らないんですわ~
この旗の左下の黒い粒のようなものが作業している人です。スリットは強風にあおられて自然に開いてしまったものだと思います。真ん中の縦の溝も風で開いてしまったもので、本来は、一枚の旗でしたが、破れてしまったようです。
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