【741】フランスの3つの都市を訪ねて

この夏、私の関心のある学会がフランス・ボルドーで開催
されることが決まっていた。10年前にドイツに住んでいた
のだが、ちょっとフランスは敬遠していて、数回仕事で
出かけた他は、近づかないようにしていた。
フランス語ができない者にとって不親切らしい、という噂が
を聞いていたし、更に、いろいろな小犯罪に巻き込まれた
ケースを聞いていたので。
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学会は、ちょっと気が張るけれども、もう一つ個人的に
お訪ねしたい方があって、連絡を取ってみた。
その方とお会いしたこともないし、どこに住んでおられるかも
知らないのに・・・。

そうしたら、その方、Eさんの住んでいるところは、ロアール
地方Bという町であることがわかった。
フランスにもユーレイル・パスがあるはず・・・できるだけ
鉄道でお訪ねしようと、4月の連休ごろから調べ始めた。

Eさんに質問して、一つ一つの疑問をクリアしていきながら、
フランスの鉄道の旅はだんだん現実味を帯びてきて、ついに
8月21日~31日まで10日間のフランス旅行が実現した。
Eさん、ありがとうございました!
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Eさんは、私が知りたいことだけを、的確に答えてくださるだけで、
いわゆる観光案内書にでてくるような惹句はおっしゃらないの
だった。それが助かった!そういう情報は、日本でいくらでも
手に入れることができるから。

さて、私が日本から到着するのは、①パリ。そこから彼女住む町
②Bまで南下すること約200Km 。学会のある③ボルドーは、
更に270Kmほど南西へいった大西洋岸にある町。
私の計画では、①→②→③→① と進行するはずだった。
鉄道で乗り換えることも面白い経験と考えていた。

ところが、彼女のアドヴァイスによれば、①→②のあとは、
また振出しのパリ①に戻って、③に行くのがお勧めという。
自身で列車の便を調べてみても、それがフランスでは常識で
あるようだった。
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日本で言うと、東京→静岡。 静岡→東京。 
       東京→金沢  金沢→東京。
すべて、鉄道というのは、パリを起点にして放射状に運行
しているらしく、フランスの地方都市間を結ぶ支線の連絡が
よくないのだった。どこへ行くにも、まずパリに戻って、
やり直したほうが時間的に効率がよいということがわかった。
これがフランス流! (面白い発見)

Eさんを知ったきっかけは、モクゲンジ(ムクロジ科)という植物。
彼女がWikipediaでモクゲンジについて調べていたら、その説明の
すぐ下に、私のBlogのモクゲンジの説明と写真があったらしいのだ。
(今は、そのBlogは化石化していているが…2006年9月のこと)
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行ってみてわかったことだが、彼女のお宅からすぐ大通りに
出ると、その通りの街路樹がモクゲンジなのだった。
Eさんは、“モクゲンジ通り”と呼んでいた(*^。^*)
しかも、今その種がこぼれんばかりに膨らんで、一部は、
実がはぜて、種が地面に撒き散らされている。
この実がお正月の羽根つきの追羽根として使われた黒い実!
現代の子供たちは、羽根つきの遊びも追い羽根も知らない
でしょうねぇ~
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モクゲンジ【無患子 Koelreutenia paniculata】
4日間の滞在の間、彼女の生活に闖入させていただき、
植物のお話、人生のもろもろのお話・・・とても充実した時を
過ごさせていただきました。
それらの話は、このBlogでおいおい書いていこうと思っています。
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冒頭の3枚の写真、
初見の面白いと思った花は、マメ科Caesalpinia gilliesii
和名は、無いので学名で示す。アルゼンチンやウルグアイが
原産という。パリとボルドーの植物園で見て、美しいと思った。
日本のジャケツイバラ(Caesalpinia sepiaria var. japonica)
近縁種だと思う。

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by tamayam2 | 2015-09-03 17:33 | たび | Comments(8)
Commented by ふく at 2015-09-03 23:21 x
おかえり。
おいおいパリやそのほかのお話が聞けるのね。
楽しみです。
Commented by tamayam2 at 2015-09-03 23:33
はい、パリと言っても婆のぼちぼち歩きですから、
余り期待しないでね。でも、ぜぇんぶ、自分で
こしらえたスケジュールで動き回り、旅行社の
立てる計画の1/5ぐらいの経費で非常に満足できる
旅をしてまいりました。頭つかって、金使わずの
旅です。(笑)
Commented by echaloterre at 2015-09-04 07:22
時間はあっという間に経ってしまいますね。もうずいぶん前のことのように思えます。
いつかは、モクゲンジ通りのモクゲンジをtamayamさんに見ていただけたら…と思ってましたので
それが実現できて嬉しかったです。
Caesalpinia gilliesiiの花、私もどこかで見たような気がしますが、どこだったかな。
マメ科の花はおもしろいですね。
フランス人、みんな優しいでしょ??フランスにいい印象を持っていただけて、私も嬉しいです。(*´▽`*)
Commented by tamayam2 at 2015-09-04 08:01
♡  echaloterreさん、
初めてBlogでお話したのが、2006年9月だったとは!
あれからもう9年も経っていたのですよ。
驚きです。これでフランス・アレルギーが少し直って、もっと
フランスを知りたくなりました。私が学名を調べたり・・・そういう
調べものに時間を費やすことが多く、我ながらバッカみたい!!と感じて
いるのですが、そういう人物が他にもいることを知って、大変うれしかったです。
多分、外国語を習う手順と同じことだと思うのですが、どんなものにも名前
があって、それを正しく理解するように努める態度というのは、その人の
生き方として大事なことと思うのです。あなたもフランス語をモノに
なさるまでには、長い道筋を通って来られたのでしょう。日本では、なんでも
簡便にスピード・ラーニングなど流行っていますが、そういう訳にはいかない
のです。植物の名や科を調べて行くと、だんだん勘のようなものが働く
ことがあります。うまく当たるとうれしいです。私、この花を初めて見た
のは、多分、トルコのトロイの遺跡の場所だったと思います。雄蕊が
長くて、おしゃれな花だと思いました。
Commented by aamui at 2015-09-05 09:10
お早うございます ブログつながりで素敵な出会い!(^^)!なんだか嬉しくなりました

名前!今はお世話になっている人の名前を覚えることのみ夢中です 名前を覚えることはまず最初に一歩かなぁ 
まだ覚えられることが嬉しい でも2週間お会いしないと???
Commented by tamayam2 at 2015-09-05 12:39
♡ aamuiさん、
あなた様とのお付き合いも長いですね。Blogで知り合った素敵なお友達!
たくさんいて、おそらく多くの方々とは一生お目にかかることも
ないでしょうが・・・今回は、たまたまフランスに行く用事が
あったので、実現しました。生きててよがったぁ・・・と思える経験
でした。そう、名前を覚えるって、この頃私も苦労になってきました。
時どき失敗をしますよ。ノートに書いて忘れないようにしていますが、
どこに書いたか忘れる…処置なしです。(笑)
Commented by 通りすがり at 2015-09-06 21:31 x
羽根突きとしか知らなかったけど、あの遊び方は追い羽根と言うんですね。
確かに最近は全く見掛けなくなってしまいましたね。
毎年ツクバネの実を見ると羽根突きを思い出しますが、この先実際に見ることがあるかどうかは疑問ですね…
Commented by tamayam2 at 2015-09-08 13:21
♡ 通りすがりのおじさま、こんにちは!
こういう日本の遊び、もう知る人も少なく
なりました。お正月には、羽子板を買ってもらうのが
嬉しかったですね。それに、ウチだけの習慣だったの
かもしれませんが、下着、パジャマなどお正月に
新調してもらいました。それも嬉しいことでした!
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