【717】アメリカで見た花木

植物のことに興味をもつようになり、
その中でも樹木に関心があるものだから、旅をしてももの珍しい
樹木が気になってしかたがない。
ということは、樹木を見るだけでうれしいので、あえて名所に出かける
こともない。
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印象に残った樹木
(1)Pink Ipê
英語では、Pink Ipê、Taheeboなどと呼ばれている南米産の樹。
学名は、Tabebuia avellanedae(ノウゼンカズラ科)
メキシコからアルゼンチンによく生育していて、そこでは、
Pau d’ Arco(パウダルコ)とも呼ばれているらしい。沖縄ではPink Ipêから
イッペーと呼ばれているらしい。
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面白いことは、この木は、全体がピンクで、開花しているとき、
葉というものが一切見当たらない。
LA ビバリーヒルズの目抜き通りWilshire BlvdとN. Cannon Drの角
で撮影した。このN. Cannon Drというオフィス街の街路樹になっている。
いきなり、ピンクだらけの高木にでっくわして、私はうれしくて
たまらないが、道行く人々は、たいして関心がなさそう。
(2)黄色の Ipê
この木のことについて調べていたら、
一年前、グアテマラのパナハッチェルのホテルの庭で見た、黄色い花の
咲く樹と親類であることがわかった。
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こちらは、同じ種類の黄色花ヴァ―ション。
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学名は、Tabebuia chrysotricha ピンクの花と同じ種類だが、亜種。
学名が判らなかったので、Upしなかったが、一年ぶりにやっと判明して
とてもうれしい。
また、この樹皮は、抗ウィルス、抗細菌、抗真菌、抗免疫不全症などの
薬効があり、脚光を浴びている植物だそうだ。
(3)デイゴ
デイゴは、沖縄地方の民謡、島唄にも歌われ、見たことのある人も多いだろう。
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その樹木は、巨大で、剪定しないと大変なことになるらしい。
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公園で見た巨木。幹にイボのようなトゲがある。丁度花が開花しつつある状態
だった。全木が真っ赤になったものも街中で見た。
デイゴ【Erythrina variegate マメ科】
(4)イチゴの木
地中海地方や西ヨーロッパで見かける木
表面がザラザラした果実がなるが、緑、黄、赤など混ざっていて、
一見イチゴのように見える。
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イチゴノキ【Arbutus unedo  ツツジ科】
これは、ゲッテイ・ヴィラという石油王の所有する美術館の庭で見た。
カリフォルニア州ロサンジェルスは、亜熱帯気候で、日本で言えば、
沖縄や宮古島あたりで見られる植物がふんだんに見られる。

東海岸のワシントンDCから、西海岸に引っ越してきた娘は、
「やはり、暖かい気候というのは、人の心を開放的にするわね~」
と言っていたが、うむむ・・・と頷ける。
暖かい気候は、植物だけでなく人の心も朗らかにしてくれる効用が
あるように思う。

by tamayam2 | 2015-03-02 08:21 | たび
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