【702】コンスタンツというところ(2)

コンスタンツ(Konstanz)
は、ドイツ人にとっては、ボーデン湖という国内最大の湖の
ほとりにある高級保養地というイメージだ。
ドイツ語では、湖もSee(海)というが、ほんとうに大きい湖で、ドイツ、
オーストリア、スイスに接している。

船を使うと、国境をまたぐことがいとも簡単にできる。
そして、ドイツ人が愛してやまないライン川の源流がここにある。
スイスアルプスから流れ出た水がボーデン湖に注ぎ、ラインの流れとなり、
ドイツの西の町々を通り、オランダのロッテルダムで、北海に注ぐ。
ドイツ観光でおなじみの、ライン下りは、じつはマインツ、コブレンツ、ボン、
ケルン、ヂュッセルドルフを経て、オランダまで行くのですが、多くの方は、
そのごく一部しか乗船なさらないでしょう。
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この流域は、2月ごろカーニヴァルが盛んで、コンスタンツでは、
全身木の葉をまとった“なまはげ”のような怪物が町をパレードする。

私のユーレイル・パスは4か国有効だったので、コンスタンツの宿を、
駅前のドイツ側ではなく、12,3分ほど歩いたスイス側のクロイツリンゲン(Kreuzlingen)という
街にした。ドイツ側の通貨は、ユーロ、スイス側は、スイス・フランである。

実は、この選択がなんとなくややこしく、困難の多い旅となった。
後で振り返って見れば、個人的にはとても面白い経験をしたのだが・・・。

どちらもドイツ語圏ではあるが、物事の処理の仕方に、ドイツ、スイス、それぞれの
お国がらが表われていて、おかしかった。
一例を挙げれば、鉄道で、ドイツ側のコンスタンツ中央駅に着いて、構内にある
観光案内所で、ホテルの行き方を聞いたのだが、なんだか要領を得ない。
説明に、「Zoll (税関)を通って・・・」というのが出てきたので、通行税を払う
必要があるのかと聞くと、その人もよく知らないらしい。市街地図をくれたが、
スイス側は、印刷が薄くて通りの名が書いてない。つまり、町の半分は、白地図の
ような地図なのです。

徒歩12,3分のホテルまでタクシーに乗るのはシャクだけれども、地図がないし、
荷物もあったので、タクシーでホテルまで行った。
ホテルのフロントの人に、町の地図をお願いすると、ホテルはスイス側なので、
さっきと逆で、ドイツ側の部分の印刷が薄くなっており、半分が白地図のような地図を
くれた。ホテルの人に聞いても、「あちらはドイツ側なので・・・」と口をにごす。
ふふふ・・・自国のこと以外は説明したくないのだなぁ~
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仕方がないので、ホテルに荷物を置くと、町の様子を調べるために徒歩で国境まで
行ってみることにした。
Zoll(税関)には、やはりしっかり検問小屋が立っていて、検問官もいた。
車は何か質問されるようだったが、徒歩の人は、普通の道と同じように
通り抜けられるのだった。
なぁんだ!

ドイツ側:立て看板の上にDと書いてあるのは、ドイツを表しています。
市街地は制限時速50km/h、市街地以外は100 km/h、アウトバーンは130 km/h
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スイス側は、Schweiz(スイス)で、自動車と二輪車は通行止め。
バスは、真ん中の赤白の棒が上下に動いて、通行できるようになっていました。
(こういう国境では、写真撮影が禁止されていることが多いので、
 私は、コンデジで素早く撮影しました。)
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人に聞き聞き、ドイツ側の中央駅に来てみると、街路樹に赤い実がたくさんなって
いました。翌日出かけるマイナウ島行のバス停を確認したり切符を買ったりしました。
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旧市街には、歴史を感じさせる素敵な建物がいっぱい。
この建物の壁面のフレスコ画には、歴史的なお話が描かれているのでしょう。
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上のような絵文字の看板を見て歩くのも楽しい。 (昔は、文盲の人が多かったのです)
これは、ハサミ、針、三角定規、きっとSchneider(仕立て屋さん)です。
シュナイダーという政治家がいましたっけ・・・。
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果物・八百屋さん

スイス側は、別荘やリゾートホテルに長逗留するお客さんが多いのか、
しゃれたブティック、ギフト・ショップ、ワイン屋など等・・・
そういう店々をぶらぶら見て歩くのも楽しかったです。
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ベゴニアやペチュニアの花などありふれた花を、塔のように仕立てて
旅人の目を楽しませる工夫が感じられました。
デリカテッセンで売っている食品もスイス風の洗練されたものが多く、
私はワインと上等なチーズを一切れ切ってもらい、満足してホテルに戻りました。

by tamayam2 | 2014-11-23 19:42 | たび | Comments(11)
Commented by オーマ235 at 2014-11-24 19:28 x
tamayamさん、何時ものことながら写真が綺麗!
魚眼レンズを使うと広角レンズよりもっと広く撮れるのですね。
それも明るくて、内部がよく分かります。

観光旅行では気が付かない所を見せていただき楽しいです。
素晴らしいガイドと一緒に旅をしている気分です。

「ケルンだより」を思い出します。今でも、時々「ケルンだより」を
読み返して楽しんでいます。tam yam さんの視点が大好きです。

楽しみにしています! 寒さの折、ご自愛くださいね。
Commented by オーマ235 at 2014-11-24 21:13 x
tamayamさま
そう言えば、 ケルンの大聖堂をデジカメに収めるのに苦労したんですよ。
広場からは無理で、階段をおりてもだめで、道路を越えてやっと。
それでも、旅行のパンフレット のようには上手く構図が取れずに
ガッカリしたものです。魚眼レンズなら綺麗に枠内に入ったのね。
最近はもっぱらiPadlですが、やっぱり、いいカメラや道具が欲しくなります!
蝶や虫も綺麗に 撮れていてうっとりですが、望遠レンズなのでしょうか?
美しい写真を見せて頂けること、感謝感謝です。
Commented by rumikoh at 2014-11-25 10:30 x
いつもtamayamさんから、元気を、いただいています。

娘が、ジュネーブで、働いていた時、娘と車で、国境を、超えて、BIOのお店や、フランスの朝市まで、買い物に行ったことが、ありました。
フランスのパンの美味しかったことを、懐かしく思い出しました。
スイスは、新しい小麦粉は、貯蔵し、古い小麦粉から使うので、フランスのパンの方が、美味しいと聞きました。


Commented by tamayam2 at 2014-11-26 06:53
♡ オーマ235さん、
暖かいコメントありがとうございました。個人旅行では
いろいろな失敗がありますが、その失敗もあとから考え
るとおかしく笑えて来ます。かなり綿密に計画を立てたの
ですが、やっぱり現地に行ってみないとわからないことも
多く・・・(笑)。ヨーロッパの巨大な聖堂を撮るには、魚眼
レンズはとてもいいです。あとから、画像処理をしてトリミングしたりしております。今は、ちょっとしたコンデジにも
魚眼の機能が付いているものもあるそうです。歪みが面白いですが・・・使い慣れるまで少し時間がかかりました。また、
花や虫などは、マクロレンズを使っています。i-padやスマホは
とてもよく撮れますね。それに習熟されれば、重いレンズを
持っていく必要はありませねんね。私もi-pad miniを愛用していますよ。
Commented by tamayam2 at 2014-11-26 07:03
♡  rumikoh さん、
ジュネーヴからフランスへお買いものですか!?EU内は
チェックなく移動できますが、通貨が違いますね。どうして
スイスとイギリスは、自国の通貨をかたくなに守るのか・・・
それはとておも不便ですが、今の経済の情勢を思うと、
二つの国は、賢い選択をしているようにも思います。先日
JGのバザーに行ってきました。元気のよい若い人たちを
たくさん目にしてバーゲンセールのような店で買い物をして
楽しかったけど疲れました。
Commented by ikutoissyo at 2014-11-28 09:48
娘たちは海外旅行に出かけますが、私はいろんな事情で出かけることが出来ません。
ですから、こちらで見せていただく写真は本当に楽しみなんですよ。
最後の写真、花好きの雰囲気が漂って、こんなの大好きです。
ありがおうございます。
Commented by tamayam2 at 2014-11-28 22:11
♡  ikutoissyoさん、
私もいつまで出かけられるかわかりませんが・・・今のところ年一度、欧州のどこかの都市で学会がありますので、それを口実に旧交をあたためにでかけます。花の飾り方にも日本とはちょっとちがったセンスが感じられますね。私も面白く思い撮影しました。
Commented by kimiko_shibata1 at 2014-11-29 07:55
旅慣れた、語学の達者なTamayamさまならではの歩いて回った興味深いところでしたね。
歴史や気質、通過と異種文化の接点は興味深いところです。

葛生の町もフレスコ画が描かれています。現在、進行形で制作中も・・・一度お出かけください。
Commented by tamayam2 at 2014-11-30 19:25
♡  kimiko_shibata1 さん、
旅慣れていても、いつもいろいろハプニングがあり、
それが旅の面白さ、と思っております。失敗談もどなたか
の参考になれば、と思い、また、ふふふと笑ってくだされば
いいかなぁ~と。葛生については、今検討中です。あなたと
同じくテツ子なので、見知らぬところに行くのは大好きなの
ですが、時間の調整に・・・ぜひ若冲を見たいですね。
Commented by aamui at 2014-12-01 19:45
何時も愉しい旅をご一緒しているみたい 有難うございます ふふふがまたいいね
Commented by tamayam2 at 2014-12-02 01:30
♡  aamuiさん、
顔文字や(笑)・・・などの記号がありますが、ふふふ…のほうが、私には合っているような気がして・・・
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