【639】道端の植物にも秋の実が・・・

秋になると、野性植物にも実がなる。
この草は、アカソ(赤麻)。
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戦時中に、小学生だった家人は、学校で連れだって山に行き、アカソ、ヤマソ(山麻 カラムシの別名)
採取して供出したという。信じられないことだろうが、これらの植物から繊維を
取って衣類にした時代もあったのだ。
越後上布など上布と名がつく布は、イラクサ科カラムシ属の植物の繊維で織られた。
今は、化学繊維が主流を占めるようになり、このような植物たちは、顧みられなく
なって、野性化している。
以前に伊吹山に行ったときに、この葉にフクラスズメという蛾の幼虫がついていた。
それ以来、この種の植物を見ると、目を凝らすようになった。
長野県では、サカハチチョウコアカソの葉に止まっていたのを見た。
特定の蝶や蛾には好まれていて、小さな命を養っている。
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上は、都内で見たラセイタ草。同じく、イラクサ科カラムシ属の植物。
ラセイタとはポルトガル語で、毛織物のこと。
ラシャ(ラシャもポルトガル語だが)より地が薄く、手触りが粗い繊維を
ラセイタと呼ぶそうだ。
ラセイタソウは、海岸のそばなどでよくみられるということだが、私は、
都内、御茶ノ水で見た。ゴワゴワとした肉厚の葉、紐のように強そうな花穂。
この繊維は丈夫そうで、頼もしい。でも、現代では誰にも顧みられず雑草扱いだろう。
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その近くで見たカラスウリの花。下は、総武線の線路。
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こちらは、カラスより小さいスズメウリの実。
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きれいに色づいているのは、ヤブサンザシ(スグリ科)の実。
バラ科のサンザシは、薬用になるが、こちらは、食用にも薬用にもならないそうだ。
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オニドコロの目立たない花は、レースのよう。
ムカゴは、ヤマノイモの茎が変化したもの(肉芽)。 
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ムカゴを炊き込んだムカゴご飯は、風情がある。
道端の植物にも秋が忍び足でやってきた。

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by tamayam2 | 2013-10-07 14:22 | 日々のできごと | Comments(12)
Commented by kanmyougam at 2013-10-07 15:53
こんにちはアカンの話し初めてですが、クワの皮の繊維を供出下話と似ていろんな植物繊維が供出されたのですね。

ムカゴの季節です。よくとりにいきますが今年はまだです。
ムカゴご飯が最高です。

ガラメも同じ頃、山葡萄の実・・・・焼酎に漬けてガラメ酒に。

楽しいです散歩の収穫。
Commented by tamayam2 at 2013-10-07 22:36
♡ kanmyougamさん、
桑の皮も有用植物として供出されたのですね。私は、手織りの
織物が好きですから、越後上布やラセイタを触ってみたい感じ
がします。ガラメ(山葡萄)は、kanmyougamさんの作品には
必ず登場する意匠ですね。・・・野の幸、山の幸を楽しむ季節に
なりました。台風、お気をつけて!
Commented at 2013-10-08 01:24 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 寧夢 at 2013-10-08 06:56 x
おはようございます。
イラクサ科の花!? 繊維?
アンデルセンの「白鳥の王子」に出てくるシャツはこれなのかしら?
Commented by tamayam2 at 2013-10-08 08:29
♡  cimarronさん、
♡  cimarronさんは、アメリカに長くおられるのに、その生活
ぶりは、日本のお母さん時代の主婦のようです。ものを大切に
最後までモノを生かして使い切る生活。ぬか袋、とか、薄くなった
生地に当てをして・・・とか、そういうことができる人は少なくなり
ました。ものを捨てろ、捨てろと言われますが、生かし切って
捨てるのでなければ、なかなか捨てられません。
Commented by tamayam2 at 2013-10-08 08:36
♡ 寧夢さん、
昔は、しゃりしゃりした麻を暑いときには、大事にしたものですね。
着物も、男性の衣類にも・・・。エストニアのタリンというところに
数年前に行きましたが、そこの名産品は、生成り色の麻で、民族
衣装の娘さんのブラウスや、テーブルウエアは、灰色の麻が多かった
です。刺繍がしてあったり、カットワーク、レースの縁取りなど・・・
素朴ながら美しかったです。そう言えば、森の中では、イラクサ科
の葉が茂っていました。北欧三国も麻をよく使っていますから、
アンデルセンの童話に出てくるのは、なるほどとうなずけます。
ピチッとアイロンがかかった麻のシャツの王子様、すてきです。
Commented by tabikiti at 2013-10-08 16:37
人は
植物の生んでくれた、酸素で生きていますが
衣、食、住 全て植物に、お世話になっていますね~^^ 

今度人以外に、生まれ変われるなら
楠の木に生まれたい!

Commented by tamayam2 at 2013-10-08 19:15
♡  tabikitiさん、
まっこと、植物は、ありがたいものですわね。食用ばかりを
考えますが、薬用にも、衣類にも、屋根の茅も、柱の木材も・・・
徹底的にお世話になっておりますね。

人以外に生まれ変われるものなら、クスノキの木の
樹液を吸う昆虫になりたや・・・
Commented by KawazuKiyoshi at 2013-10-10 12:40
化学繊維にない柔らかさがあったのでしょうが、
惜しいですね。
カラスウリの花の面白いこと。
自然を大事にしていきたいですね。
今日もスマイル
Commented by tamayam2 at 2013-10-10 15:51
♡ KawazuKiyoshi先生、
先生のBlogで拝見したたわわに実ったキウィの果実・・・
すてきですね。キウィはNew Zealand産が有名ですが、
もともとは中国原産。丈夫で、よく実がなるから、NZの人は
産物にしちゃった。蔓を剪定して束ねておくと、ネコが来ません?
マタタビの仲間です。東京は、暑いので、今日はクーラーを
つけています。スマイルをありがとうございました!
Commented by nenemu8921 at 2013-10-13 14:36
サイカチのサヤは、その昔、石鹸代わりにも使ったとか。
あわ立つからかしら。ヨゴレが落ちたか、どうか。。。

ヤブサンザシの実も嬉しい。

木の実の季節は楽しいですね。

Commented by tamayam2 at 2013-10-15 09:50
♡  nenemu8921さん、
秋らしい日が数日続き、お出かけ日和ですね。 nenemuさんも
あちこちにお出かけ。美しい写真を楽しませていただいております。
あの「めくらぶだう」の美しさと言ったら・・・感嘆符モノです。
私も三連休に信州にでかけてきました。そろそろ唐松の黄葉が
始まっておりましたよ。木の実、木の実・・・宝石のような輝き
にうっとりとして帰ってまいりました。
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