【638】ボウズとオケラ

時々訪問させていただくBlog「トリ撮る花撮る」の hagegaikunさんの口癖は、
「今日は、ボウズだぁ~」、「ボウズ同然!」
彼は、朝早くからお気に入りのポイントでカワセミを撮影しているのですが、
カワセミが来ないとボウズと表現なさる。ふふふ

カワセミが来なくても、樹木も花も空も雲も、自然には面白いものが
いろいろあるでしょうに・・・とTamayam2 は思うのですが、彼にとっては、
カワセミが主役、他はみんな脇役に見えるようです。
もともとは、この言葉は、釣り人が一匹も釣れなかったときに、言うセリフらしいです。
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今日見たのは、オケラという植物。日本原産であるようです。
万葉集にも歌われているやんごとなき植物なのに、その名が気の毒です。
オケラだなんて!? なんだか、虫みたいと思ったら、たしかにオケラという昆虫が
いるようです。秋の虫でしょうか。
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オケラ【朮 キク科 Atract0ylodes japonica】 古語ではウケラ

   恋しければ 袖を振らむに 武蔵野の うけらが花の色に出(づ)なゆめ
                                  万葉集
意味:(恋しく思ったら、私のほうから、袖をふりましょう。あなたは、武蔵野のオケラの花の
       ように、恋をしていることを決してお顔に出してはだめですよ、決して!)


さて、「今日は、オケラだぁ~」、「オケラ同然!」と言ったら?
何のことでしょう? 

調べてみたら、ギャンブルなどで、すっからかんになったときに、言うセリフですって。(笑)
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さて、10月に入り、天高く、風が涼やかに吹く日、私は秋のチョウが見たくなり、
久しぶりに小石川植物園に行ってみたのです。
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しかし、今年の猛暑のせいか、植物全体があまり元気がないようでしたし、
薬草園の手入れも投げやりな感じがして・・・・
「今日は、ボウズかなぁ~」とつぶやきたい気持ちでした。しかし、
広い園内に無造作に拡がっている赤いヒガンバナの群生は、すばらしかったです。
ここに、チョウの一頭でも・・・と思うのですが、ツマグロヒョウモン、キチョウが
時々ふらふらと来る程度。しばらくすると、クロアゲハが、ゆったりと
飛んできました。
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ふと、その上を見てみると、背が高いスイカズラ科の木があり、
その白く、良い香りがする花にたくさんの蝶が集まっていたのです。
この木は、中国原産ということで、和名はよくわかりません。
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久しぶりに温室にも入ってみました。そこで、咲いていた珍しい植物は、
オモトの仲間、ベニハナマユハケオモト。漢字で書くと、紅花眉刷毛万年青。
たしかに女性が眉を作るときに使う刷毛のようです。ヒガンバナ科ですって。
花をよく見てみますと、小さいアリがたくさん吸蜜していました。
甘い汁を出すのでしょうか。

蝶の幼虫嫌いな方は、ここから先は見ないでください。

Tamayam2が、数年前には、よく出会ったジャコウアゲハは、残念ながら
見ることができませんでした。植物園側がこのチョウの食草、ウマノスズクサを
栽培してくれている内はよかったのですが、この夏の暑さに何株か枯れたと見え、
数本残った蔓に、幼虫がいくつか、ついていました。うまく生き延びられるかなぁ~。
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それと、撮影はできなかったのですが、静かな林の中を歩いているとき、アサギマダラ
ゆっくりとひらひら舞っているのを見ました。
東京にアサギマダラが!?
信じられないことですが、その日も汗ばむほどの陽気でしたから、有りうること
なのだと思います。

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by tamayam2 | 2013-10-04 00:08 | 日々のできごと | Comments(10)
Commented by kanmyougam at 2013-10-04 09:56
おはようございます。
ボウズにオケラ・・・・植物名で、しかも万葉の頃から。
これらは何となく使いにくいし使う内容や場所も限定していて、花とは関わり無く一人歩きしているように感じますね。
僕だけの感じ方だろうか。

今日はボウズだった・・・。
スッカラカンのオケラ・・・・・

私もどなたかのブログのコメントに・・オケラ同然の僕です・・・と書きました。
後で「オケラ同然」・・・て、語源はどこだろうと考えてしまいました。
Commented by smallcreature at 2013-10-04 13:47
こんにちは。
競馬場に行くので、オケラ街道をよくあるきます。^^
昆虫のケラがバンザイしているみたいなのでお手上げという説が一番人気みたいですね。
アサギマダラは高尾の方では見られるそうです。長距離移動する蝶だそうですね。
Commented by tamayam2 at 2013-10-04 15:54
♡  kanmyougamさん、
Blog開設8年、おめでとうございます。日々の喜びと発見・・・
定点撮影、作品のこと、我々もいろいろな喜びを与えていただき
ました。ありがとうございました。鹿児島方面に台風が来るなどと
聞くと、他人ごとのような気がせず、心配になります。(笑)
ナベヅルのシーズンになると今年の渡りはどうだろうかと気に
なり・・・ボウズとかオケラとか、これは、男性用語らしく、私は
全く使ったことがありません。聞いてなんとなく感じがわかる
ようなわからないような~という程度に認識していました。こういう
こともBlog仲間からおそわって、有り難いことです(^_-)-☆
Commented by tamayam2 at 2013-10-04 16:04
♡  smallcreatureさん、
はぁ~ケラという虫が万歳している姿を想像するわけですね。
つまり、お手上げだぁ!= 財布がスッカラカンだぁ! 
なになに、競馬ですか!? それなら、一瞬にしてオケラになる
可能性があるわけね。(笑)アサギマダラは、高尾山、そして、
小石川植物園まで・・・来ているのですね。北米からメキシコまで
旅するカバマダラを知って以来、チョウがどうしてそんな遠くまで
移動するのか不思議でたまりません。
Commented by nenemu8921 at 2013-10-04 16:12
こんにちわ。オケラの花後の風情が好きです。
以前、たしか枯れた花を撮ったことがあったはずと思って、探したら、
やっぱり小石川植物園での撮影でした。
TBさせていただきました。ノリウツギが一杯入っていてわずらわしい頁で、ごめんなさい。
一番最後の画像、オケラの末枯れた花です。

近くの中山競馬場の道路は、別名オケラ街道と呼ばれているそうですよ。
情景わかるでしょう (^_-)-☆


Commented by weloveai at 2013-10-04 16:55
どの写真も美しい
特に白い花にとまるクロアゲハの写真が気に入りました。
三脚を使われてますか?
どんな努力をされてるのか知りたいのです。
Commented by tamayam2 at 2013-10-04 20:43
♡  nenemu8921さん、
TB、確かに拝見しました。ノリウツギもきれいですね。この写真は、
2年前の1月です。1月にすがれたオケラを見るのは納得いきます
が、私は、薬草園で花が咲いているオケラを見て、東側の畑の雑草
の中で、すがれたオケラを見つけました。もしかしたら、昨年の枯花
だったのかもしれませんね。
ははは、中山競馬場の道なんですね。無駄になった馬券が散らかって
やけくそになった男たちが荒れているわけですね。(笑)
Commented by tamayam2 at 2013-10-04 20:58
♡  weloveaiさん、
私は、ここ数年は、三脚は使いません。すべて手持ちで、
脇を締めて、心静かにシャッターを押しますが、落ち着きの無い
性分なので、続けて数枚写しておきます。1枚ぐらいマシなものが
あるかもしれないので。White balanceも考えますが、失敗も
多いです。(笑)白い花の木はとても高かったので、仰ぎ見る形
になりました。(それはたいてい失敗に終る)ので、光の具合を
見て、自分が動いて色々な角度から撮りました。少しピントが
甘いですが、チョウの全貌が撮れていましたので、載せました。
Commented by ikutoissyo at 2013-10-05 08:37
オケラの種が美しいですね。
つい最近、どなたかのブログでオケラの花のことをしりました。

「オケラになっちゃった~」・・・私の場合はこちらの使い方を知っていました。
お里が知れそうです・・・フフフ

この時期、東大和の薬草園でお花が見られるでしょうか?

Commented by tamayam2 at 2013-10-05 19:28
♡  ikutoissyoさん、
自然は、静かに進行していきますから、どの季節でも何かしら
発見があります。薬草園の植物は、あまり見るべきものが多く
なかったのですが、オケラが見られてうれしかったです。でも
株が風で倒れておりましたので、横向きです。
ボウズやオケラは、男性なら、たいていの人は、知っている
みたいです。東大和の薬草園にもしばらくご無沙汰しています。
秋は、コンサート、文化祭・・・いろいろ出ることが多くて…うれしい
悲鳴です。
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