【636】Blog友の出版に思う

Blogで何年がお付き合いしている宮沢賢治研究家のネネムさんが、
『イーハトーブ・ガーデン』という写真・エッセイ集を出版された。
彼女がここ数年熱心に撮り続けているカワヤナギの花芽の表紙だ。
この本については、ここ でご覧になれます。
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彼女の視点は常に、賢治が愛した植物を実地に見ること、賢治がどう名づけたか、
作品中でどう表現しているかを探ることに凝縮される。その視点が素敵だ。
専門家ならではの考察にいつも教わることが多い。
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宮沢賢治(1896~1933)は東北の限られた地域で活動し、若くして亡くなったのに、
彼の世界観、自然観は、おどろくほど自由で、広く、膨大な作品中で扱っている樹木
の数は120種、草花は260種余り・・・賢治が生きていた時代には、珍しかったと
思われる園芸種や、シダや地衣類など特殊なものも含めると一大植物誌となる。
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私は、ネネムさんのBlogで、ノブドウが“めくらぶだう”、ヤナギが“べむべろ”と
賢治の作品では呼ばれていることを知った。
私が密やかに愛しているサイカチヤドリギなど、かなり特殊な植物も登場する。
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日本の詩歌で愛されている花鳥風月の世界とは異なった賢治の美意識の世界がある。
賢治の表現は、現代にも通じる新鮮な言葉で綴られる。文学には門外漢の私にも興味が
尽きない。
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ネネムさんのBlogを初めて紹介してくださったのは、大阪在住の「Festina Lente」の寧夢さんという方。
ネネムさんと同時に「今日も楽しくCiao!」のBellaさんもご紹介くださった。
あなたがきっと気に入るBlogだと思って・・・と。
(寧夢さんとBellaさんのBlogは右のリストにリンクがあります)

そういうBlog友とのお付き合いは、かれこれ4,5年になるだろうか。
植物が好き、写真が好きという共通項だけで、こんな素晴らしい方々と知り合いに
なることができて、本当に幸せだ。
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私がBlogを初めて今年で10年になる。はじめは何を書いてよいかわからなかった。
その内、何かテーマを持ちたいと考えるようになり、私の場合、植物という大きな
テーマは決まったものの、ネネムさんのように絞り込めていない。そこいらへんが
私の限界なのだろうが・・・Blogという新しい手法で、自分の視野を拡げてくれる人たちを
たくさん知ることができたこの10年に感謝でいっぱいだ。
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9月の野原を歩いていると、どこでもよく目につくのがセンニンソウ
センニンソウ【仙人草 キンポウゲ科 Clematis ternifloea】
学名が示す通りクレマチス、テッセンの仲間。花の後には、風車のようなひげ根が伸び出て(それが仙人の髯のように見える)
種を盛大に飛ばす。頑強で他の植物に絡み付いてはびこり、毒草でもあるのだが、
花は花嫁のブーケにしたいほど可憐でかわいい!?

野原で、ダンギクという植物を見た。
菊の葉に似ているがキク科ではない。
ダンギク【段菊 クマツヅラ科 Caryopteris incena】

同じクマツヅラ科のカリガネソウもその近くで見たが、花の形は違うものの、
近縁種らしい。風に揺れる花は、本当に鳥の姿のよう。雁がねは雁だが、
私には中米で見かけるケッツアルという鳥のように見える。
カリガネソウ【雁がね草 クマツヅラ科 Carypteris divaricata】

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by tamayam2 | 2013-09-23 14:07 | 日々のできごと | Comments(8)
Commented by dojou7 at 2013-09-23 17:44
本のご紹介ありがとうございます。
tamayamaさまもエッセイを添えて出されては。
Commented by tamayam2 at 2013-09-23 19:01
♡  dojou7さん、
ネネムさんと初めてお目にかかったのは、三番が瀬という所に
行きたくて・・・案内をお願いしたのでした。すると、彼女は、
長靴を貸してくれて、我々は日没まで海岸をさまよい歩きました。
彼女は野鳥の会の方で野鳥にくわしく、どんな景色も三脚を立てて
本格的に撮影なさるのでした。私は、だた、たじたじとなり・・・・
彼女の足元にも近づけないTamayamです・・・・
Commented by kanmyougam at 2013-09-24 10:19
ネネムさんのブログ時折覗いています。
本の紹介がありましたのて頼んでみました。

宮沢賢治の奥の深さを少しずつ感じています。
Commented by tamayam2 at 2013-09-24 17:20
♡  kanmyougamさん、
何か専門をもっておられる方のものの見方は、すてきです。
私より(たしか)年若いネネムさんですが、尊敬念を禁じ得ません。
写真集を見て、改めて野樹木、草花に対して愛おしさを覚えます。
この夏の暑さの中生き延びてきた植物たち、幸あれと願います。
(映画で見たカトリックのお坊さんのように、私は植物たちに
十字を切りたい気分ですよ。)
Commented by kaguragawa at 2013-09-24 23:03
すてきなブログですね。私のブログでもたまに携帯の写真を添えて季節の花などを紹介してますが、雑然たるものです。
私の方の「お気に入り」にリンクさせていただきました。折々、寄らせていただきます。
Commented by tamayam2 at 2013-09-25 04:50
♡  kaguragawaさん、
はじめまして!ネネムさんの新しいご本の頁にTBしましたら、
もう一かたTBされた方があり、 kaguragawaさんって
どんな方かしらと思っておりました。文学や詩歌にあらわれた言葉
についての記事を興味深く拝見しました。私も言葉に関心がある
ことはあるのですが、植物の和名、学名の狭い世界にはまりこみ、
あまり文学的とは言えません。どうぞよろしくお願いいたします。
Commented by nenemu8921 at 2013-09-25 09:18
tayamさん。お早うございます。昨夜花巻から帰りました。
新刊のご紹介、ありがとうございます。
皆さんの温かいコメントもありがたく拝読しました。

ただ、あいさつ文の
彼の世界観、自然観は、おどろくほど自由で、広く、膨大な作品中で扱っている樹木の数は120種余、草花は60種余り・・~~ですが、
出版社の大きなミスで、草花は六〇種余ではなくて、二六〇種余です。
贈呈させていただいた方々には、お詫びと訂正文が、出版社から郵送されていると思います。

どうか、私の名誉にも関わりますので、お手数ですが、訂正して下さい。

ちょっと考えても草花が60種なんてことはおかしいと思うのですが。。。
Commented by tamayam2 at 2013-09-25 09:59
♡  nenemu8921さん、
お帰りなさい! はい、さっそく訂正いたしました。私も
意外と少ないのだなぁ~、これなら、 nenemuさんが生涯に
撮り尽くすことも夢ではないなぁ~とぼんやり考えておりました。
それに、200加わるとなると、、、少し急がないと間に合わない数
かもしれませんね。(笑) とても意味のあるお仕事です。やりがいが
ある仕事ですね。若くして亡くなった賢治のためにも頑張り
ましょう。
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